米国トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

2003年12月24日

 

 

本日の相場

とうもろこし     --ギャップを付けて大幅安値寄り付き、その後戻すが尚安値引け―

  OPEN HIGH LOW SETTLE

CHG

OPEN INT

CHG

MAR 04 231 - 229 238 1/2 229 235 3/4 - 8 301079 -9632
MAY 04 237-1/2 - 35 242 1/4 233 239 3/4 - 7 1/2 55568 1252
JUL 04 239-3/4 - 39 245 237 1/2 242 1/2 - 7 1/4 41455 393
SEP 04 240-1/2 - 40 244 240 243 - 4 3/4 8032 121
DEC 04 242-1/2 - 42 244 240 1/2 243 1/2 - 4 1/4 38946 817
MAR 05 249-1/2 - 49 249 1/2 247 248 1/2 - 3 3/4 2425 unch
          448830 -6993

 

 

大 豆               --大きく安値より付き、大幅高値引け--
          

   OPEN HIGH LOW SETTLE CHG OPEN INT CHG
JAN 04 728 - 30 761 1/2 728 759 3/4 + 18 3/4 42796 -5988
MAR 04 735 - 33 767 733 765 + 18 98749 832
MAY 04 728 - 27 760 727 758 1/2 + 15 1/2 54336 470
JUL 04 720 - 21 3/4 749 720 747 1/2 + 12 1/4 28069 465
AUG 04 705 - 04 723 702 723 + 10 3/4 5830 78
SEP 04 665 677 665 677 +10 3/4 2413 -31
          248575 -3842
  MEAL CHG   OIL CHG  

WHEAT

CHG

NY-YEN
JAN 233.50 +10.0 JAN 2728 -13 MAR 363 - 7 1/2 107.16 - 107.30
MAR 234.20 +9.5 MAR 2714 -13 MAY 364 3/4 - 7 3/4  
MAY 233.70 +10.0 MAY 2694 -16 JUL 351 - 7 1/4  
JUL 229.20 +9.6 JUL 2665 -20 SEP 355 1/2 - 7

 

本日の相場の動き

 

 

(コーン)  寄り付きは大幅安となったが、その後は徐々に落ち着きを見せる。


昨日夕刻発表されたBSE感染牛発見のビッグニュースを受けて、寄り付き時は大きく売られ、ギャップを付けて大きく下げ、一時は3月限で230セントを割ったが、その後は落ち着きを取り戻すように、徐々に上昇する展開となった。ファンドによる売りも、本日の合計22,500枚の内大部分がオープニングとその直後に集中したという。CIF NOLAコーンマーケットでは、買いオーダーの少なさ故、本日はやや弱含む展開となった。



(大豆)   寄り付き時は大幅安となったが、その後は大豆粕相場につられる形で急騰

非常に激しい動きとなった。寄り付きは10セント以上下げての取引となった。しかし1月限で728セントを付けた後大きく値を戻し、前日比2-3セント高での取引となる。その後は若干弱含む展開となったが、引け際に再び急騰。結局1月限で18.5セントアップの759.75として引けている。

コーンマーケットからの影響は短時間で途絶えた。BSEの発生は大豆相場への影響としては限られる、認識されるや否や、マーケットの目は再びタイトな需給バランスへと向き直り、そこに追い討ちをかけたのが大豆粕の高騰。今回のBSE感染牛の発見が、ミーボンが前面的に禁止された場合の大豆粕の需要の急激な増加を連想させ、後半大きく買われた。


(大豆粕)  BSE発生によるミートボーンミールの全面的使用を連想させ、急騰

ほぼ大豆と同じ動きを辿った。寄り付き時には、BSEによる餌需要全体の蔭りを連想させ、ギャップを付けて安値での取引となった。しかしその後は二段階の大きな上昇を見せ、結局は前日比大きく高騰しての引けを迎えた。もし牛肉需要がBSEにより減少したら、鶏需要需要がその分増加する。結局餌全体の消費量としてはあまり変化しないかも知れないという考えが後半の強材料の一つとされた。また加えて、米国では既に1997年に、ミートボーンミールを反芻動物の餌として使用することは禁止されているが、他の動物に関しては未だ禁止されてはいない。今回のBSE発見により、米国政府は全ての動物蛋白の餌としての使用を禁止する可能性がある。現在、220-300万トンのミートボーンミールの需要が家禽産業には存在するが、この需要が大豆粕需要へとシフトすれば、大豆粕の蛋白含有量はミートボーンミールのそれを下回っていることから、より大きな大豆粕需要が追加的に発生するかもしれない、という考えも本日後半の上昇の際に大きな材料となった。

 

本日ファンド筋はコーン市場では22,500枚の売り越し、大豆市場では5,000枚の買い越しであったと見られる。本日時点でのファンドネットポジションは、コーンで 約89,000枚のロング、大豆は約46,000枚の ロングとなった模様。(推定)

 

 

各生産地の天気予報および状況

米国中西部

昨日はベルト東部中心、全体の45%の範囲で0.10-0.75インチまでの降雨・降雪を見た。積雪については概ね1インチ以下。今後金曜にかけてはドライ傾向となり次の降雨は土曜から日曜にかけて。ベルトの70%の範囲で0.10-1.00インチ所によっては2インチまでが予想されている。 気温は週末にかけて平年比10-15度近く高いレベルにまで上昇する見込みで、ここシカゴでも40度半ばまでの上昇が見込まれている。しかし、来週月曜以降は平年並みのレベルへ再び下がりそう。

NOAA 米国各産地6-10日間予報 (12月29日〜1月2日)】 

  気温 降水量
西部ベルト N A/N
東部ベルト A A

米国土壌水分地図および14日後予測.

 

アルゼンチン 

昨日はサンタフェ、エントレリオス南部、ブエノスアイレス中北部などで0.25インチ以下の降雨を見たのみ。気温は引き続き平年比低め推移となった。金曜以降日曜朝方にかけてはベルトの70%の範囲で0.25-1.25インチまでの降雨が予想されている。特にブエノスアイレス中部・西部、ラパンパ北東部、コルドバ南東部、サンタフェ南部などではまとまった降雨となりそう。気温は今後上昇傾向にあり、金曜には産地北部、西部などで最高気温が90度半ばまで達する見込みとなっている。 このように週末にかけて各地で降雨が期待されるが、特にこれまでドライとされているラパンパ、コルドバ南部・北東部、ブエノスアイレス北西部、サンタフェ中西部などにとっては、来週以降がドライ傾向とされているだけに、重要な雨ということになってくる。

ブラジル

昨日はコーン・大豆産地の20%の範囲に0.10-0.75インチの降雨を見た。主な地域としてはマトグロッソ、又ゴイアスなど。週末にかけて今後5日間ではベルトの45%の範囲に0.5-2.0インチまでの降雨が期待されている。マトグロッソ、ゴイアス南部・西部などについては引き続いて降雨が見込まれる。 

12月にはいってからは、北部産地地域では平年比30-90%の降雨しか見ずやや少な目の推移が続いていたが、ここへきて雨量が増加傾向にある。又反対に、南部産地地域においてはこれまでTOO  WETな状況できたものの、ここへきてややドライ傾向となっており、水分過多に対する懸念がやや和らぐ傾向にある。 従い、北部・南部共に現在・今後の傾向が生育に望ましい方向へ向かっているということになり、相場へは安心材料となる。

 

本日の発表等

【セッション中の発表】

1) 週間輸出成約高 発表前の予想レンジ  


発表が来週月曜日まで延期となったので、予想レンジも26日に発表される予定。

 



【引け後の発表】

2) USDA発表 エッグセット・チックプレイスメント    (単位:%)  

発表が延期された。

 

本日のトーメンの意見

 

(コーン)


リミットダウンとなるのでは、との期待もあったのだが、それ程の下げは見なかった。しかし、繰り返すが、3月限は今が買いであると考える。

現在英国に送られ検査中のサンプルの結果がはっきりと「陽性」と出た段階で、再び底値を試す展開が訪れるかもしれない。しかし、こういう時こそ深追いをせず、手堅く早めに買いたい。もちろん、もう一段の下げが訪れる可能性も否めない。今後米国内で牛肉の検査体制が厳しくなっていく中でさらなる陽性の牛が見つかった場合などにも、もう一段の下げが訪れるであろう。しかし今は、下げた相場が上昇に転じるリスクに目を向ける時である。米国政府が今回の出来事に対して早急に対応を完了させ、各国が市場の予想より早く米国産牛肉の輸入を再開した場合や、国内飼料用としてのコーンが、豚・鶏用としての使用量増加のために思ったより減らないということに市場が注目するときなど、相場が上昇に転じるタイミングはいつ訪れてもおかしくない。特に鶏に関してはライフサイクルが速いため、牛肉の需要が減って鶏肉の需要が増えた場合、短期的にはトータルで見た場合の餌用コーンの需要は増えるかもしれない。さらに、昨日も述べたが中国は年明けに輸出を再開するような素振りは全く見せていない。

3月限のプライシングは早急に全て終了させてしまい、年末年始はプライシングのことを全て忘れてゆっくり休み、年明けからは気持ちを新たにして4月積以降のプライシングについて考えることとしたい。(K) 

 

(大豆) 

コーンの大きな動きに便乗する形で大豆も寄り付きで大きくギャップをつけての安値。3月限は一気に740を割り11月下旬以来約一ヶ月振りの安値をつけることとなった。テクニカルにも売られやすい状態にあった事が、大きく本日寄り付きの動きに影響していると考えられるが、逆にその行き過ぎ感が、寄り付き直後からの急激な戻しとセッション後半に見られた力強い高値引けを作る結果となっている。10月末に一代の高値を形成して以降3月限は11月に2度そして今回、と3度740を割るところまできているがその後相場は敏感に反応する形でこれまで約2ヶ月続いている740-780というレンジ取引を保持してきた。この740割れというレベルについては10月以降の動きが証明している通り非常に強いサポートとなっており、今回の動きでもそれを証明する事となった訳で、本日の安値については、この先の安値、という結果になる可能性が強い。 本日の安値がこの先更新されるとすれば、10月中のチャートを振り返っても再び”7ドル”の攻防まで考えなければならなくなるが、現在の極めて強いファンダメンタルズがその方向への動きを本日大きく拒絶したものと理解している。 それを実現する為にはまだまだ超えなければならないハードルが山積みである。南米の天候相場は来年に入ってから本格化、増産体勢故の(今年の春経験した)流通上の問題、GMO問題、それに絡んでくるが中国サイドの買い付け動向。それと今後益々必要とされているレーショニング。

本日の安値を境に過去3週間近い下落パターンは終了し今後は再びジワジワと高値を伺う値動きを始めるとみる。(A)

 

弊社作成の本相場情報は、各種コメント内容を保証するものではありません。又、本相場情報により、各種商品売買を推奨する意図も全くありません。

 

(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)