米国トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

2004年1月2日

 

 

本日の相場

とうもろこし      --高値寄り付き、高値引け―

  OPEN HIGH LOW SETTLE

CHG

OPEN INT

CHG

MAR 04 248 - 47 3/4 257 247 3/4 253 1/4 + 7 1/4 263883 -2111
MAY 04 251 - 50 3/4 259 250 3/4 256 + 7 1/4 63696 472
JUL 04 252 1/2 - 53 260 1/2 252 1/4 258 1/2 + 7 3/4 43621 281
SEP 04 251 1/2 - 52 257 251 1/2 255 + 5 1/4 8953 128
DEC 04 249 1/2 - 50 254 1/4 249 1/4 253 1/2 + 4 3/4 41782 132
MAR 05 254 1/4 258 1/2 254 257 1/2 + 4 1/2 2595 -2
          425929 -1082

 

 

大 豆         --変わらずの寄り付き、高値引け--
          

   OPEN HIGH LOW SETTLE CHG OPEN INT CHG
JAN 04 788 1/2 800 1/2 788 1/2 789 + 3 1/2 10479 -10096
MAR 04 794 - 94 1/2 807 1/2 794 794 + 4 1/4 118181 1289
MAY 04 792 802 1/2 791 791 + 4 /14 55248 76
JUL 04 780 -81 789 780 776 + 8 28914 358
AUG 04 756 763 756 751 + 8 5791 56
NOV 04 639 - 39 1/2 643 638 635 + 3 1/4 17272 81
          238593 -8202
  MEAL CHG   OIL CHG  

WHEAT

CHG

NY-YEN
JAN 241.80 - 0.10 JAN 2804 + 17 MAR 405 3/4 + 28 3/4 106.91- 106.99
MAR 245.70 + 1.60 MAR 2791 + 7 MAY 403 1/4 + 25  
MAY 245.30 + 0.80 MAY 2776 + 9 JUL 386 1/2 + 20 3/4  
JUL 240.40 + 2.20 JUL 2748 + 2 SEP 390 + 22 1/2

 

本日の相場の動き

 

(小麦) 2000年以来のリミットアップ

2004年は小麦マーケットのリミットアップという派手なスタートを切った。引き金となったのは、今週の売り先不明輸出成約の内105,000トンが中国向けであったという報告がUSDAから発表されたこと。中国による米国産小麦の買い付けはここ数ヶ月で初めてのことであり、しかもこの数量は十分なインパクトを与えるものであった。更には、中国の小麦のバイヤーによる使節団が米国訪問のスケジュールを再調整しているという報告。これが中国への更なる大量輸出成約を連想させ、買い材料とされた。これら中国関連の話題を材料として上昇した相場は20日・50日の移動平均線を上へ抜けたことによりテクニカルなファンドの買いを誘発し、相場は一気に上昇。一時は2000年秋以来のリミットアップとなった。その後若干戻したものの、各限月大幅高値にて引けている。

 

(コーン)  

約2セントのギャップを付けて高値で寄り付いた後も、強気な相場展開が続いた。リミットアップを付けるに至った小麦相場に牽引される形で強気な展開が最後まで続き、3月限は今クロップ年度における最高値を更新し、7.25セントアップの253.25として引けている。週間輸出成約高が予想の上限に近かったこと、中国が4杯の米国産コーンを買い付けた可能性があるという噂が囁かれたことは買い材料とされ、最近の高値255を一時上へ抜けたことがテクニカルなファンド買いを誘った。



(大豆)   

寄り付きのレベルは前日引け値と変わらずであったが、その後値位置を一段上げ、3月限以降の各限月にて契約新高値を更新、3月限では807.50セントをつけた。その後は若干弱気な展開が続いたものの、下げ幅は限られ、各限月前日比高値にて引けている。3月限は3.5セントアップの792.5として引けている。セッション前半に発表された週間輸出成約高が予想の上限に近かったことも一つの買い材料とされた。
 

 

本日ファンド筋はコーン市場では20,000枚の買い越し、大豆市場でも3,000枚の買い越しであったと見られる。本日時点でのファンドネットポジションは、コーンで 約114,400枚のロング、大豆は約73,100枚の ロングとなった模様。(推定)

 

 

各生産地の天気予報および状況

米国中西部

過去2日でベルトの40%に0.10-0.75インチの降雨。水曜は全般的にドライとなったが昨日は各地にシャワーを見ている。気温は最高気温が30度後半から60度前半までと、この時期にしては異例の高温推移となった。 今後5日間はベルトの85%の範囲で0.25-1.00インチ、所によっては2インチまでの降雨予報。特にまとまった雨はインディアナ・オハイオ地域となりそう。気温は本日までは最高気温が50度台まで上がるが、明日土曜から急激に下がり一気に20-30台と大きく冷え込むこととなる。 今回のこの急激な温度差が作物に与える影響については心配されていない。土壌水分は現在のところ十分なレベルとされている。

NOAA 米国各産地6-10日間予報 (1月7日〜1月11日)】 

  気温 降水量
西部ベルト N/A N/A
東部ベルト N N/A

 

米国土壌水分地図および14日後予測.

 

アルゼンチン  

予報どおり、過去2日は全域でドライ。最高気温は70度半ば〜80度台となった。引き続き週末にかけてもドライ傾向が継続。来週月〜火曜にかけてはベルト南部を中心にコーン産地の60%、大豆産地の45%に0.25-1.00インチまでの降雨が可能。特にブエノスアイレスではまとまった降水量が期待されている。気温は平年並みからやや高め推移。一部では90度前半まで上昇する見込み。 このように暫くドライ傾向が続くことになったが、来週前半の南部産地での降雨、又来週後半の北部産地で期待される降雨により、作物のストレスは最小限に抑えられてることになる。現在のパターン自体は作物にとって決して悪くない。

ブラジル

過去2日、ベルトの約50%の範囲に0.25-1.5インチの降雨をみた。中心はパラナ、マトグロッソ。 来週前半にかけては引き続きベルトの北半分を中心にベルト全体の50%に0.25-1.5インチまでの断続的な降雨が期待されている。中心はミナスジェライス、マトグロッソ、ゴイアスとなる見込み。 このように産地北部中心に降雨パターンは引き続き継続見込みにて、現在作物にとっては申し分のない状況にあると言ってよい。

 

本日の発表等

 

 【セッション中の発表】

 

1)  USDA発表 週間輸出成約高(12月25日の週)  (単位:千トン) 

 

  週間成約高 輸出成約量累計 成約残
  今年度 来年度 今年度 昨年度 今年度 来年度
コーン 758.3 0.0 25,342.1 19,574.1 9,763.3 6.7
大豆 545.3 0.0 21,577.1 19,608.3 8,199.4 1,042.0
小麦 443.2 0.0 23,000.9 16,603.4 6,983.2 41.0
大豆粕 17.6 0.0 3,055.9 3,198.1 1,764.0 36.1
大豆油 1.7 0.0 162.9 283.8 82.4 4.4

 コーン・大豆共にやや強気な発表内容となった。

 

2)  USDA発表 週間輸出船積高(12月25日の週)   (単位:千トン) 

 

  輸出高 輸出高累計 USDA通年予想
  今週 先週 今年度 昨年度  
コーン 841.9 1,425.5 15,578.8 13,012.7 48,900
大豆 647.0 994.1 13,377.7 11,346.6 24,220
小麦 519.3 328.4 16,017.7 12,820.3 29,940
大豆粕 61.4 129.7 1,291.9 1,408.0 4,080
大豆油 2.0 15.0 80.5 116.6 390

 

 

 
【引け後の発表】

 

3) コミットメント オブ トレーダーズ (12月16日現在) (単位:枚)  

発表は来週に持ち越しとなった。

 

4) USDA 週間ローンデータ ( DEC30-WEEK 現在) (単位:百万ブッシェル)  

*結局12/23の週のデータは発表されなかった。よって、先週比は、12/16の週との比較となっている。

【コーン】 

  9ヶ月残高  先週比  FORFEIT計  先週比  REDEEMED計  先週比 
2002クロップ  803 -2.3 1.9 0.0 1,356.3 2.3
2003クロップ 927.8 125.2 0.0 0.0 28.4 11.7

【大豆】 

  9ヶ月残高  先週比  FORFEIT計  先週比  REDEEMED計  先週比 
2002クロップ  1.1 -0.1 0.2 0.0 383.0 0.1
2003クロップ 122.7 9.4 0.0 0.0 7.6 2.8

 

本日のトーメンの意見

 

(コーン)


BSE騒ぎで弱気ムードとなったのも束の間、もはや市場は完全に強気一辺倒となっている。ファンドは本日だけで20,000枚、見方によれば26,000もの買い越しを行い、トレーディングレンジを一段上へとシフトさせた今、更に買い増す可能性も十分に考えられる。見渡せば、ファンダメンタルズも強気一色である。年が明けてもやはりコーンの輸出を再開しそうにない中国は、南部地域へ米国産コーンを輸入する可能性が市場で囁かれ出している。今年中にネットでの輸入国にはならないまでも、一部輸入を開始するのではないか、というのが一般的な見方ではあるものの、いざ一発目の成約が確認された段階ではやはりマーケットは大きく反応するであろうと予想される。また、エネルギー法案の上院での可決を待つエタノール需要であるが、現在建設中のプラントの能力を合計すると580(百万ガロン)/年に達すると言われ、これはコーン214(百万ブッシェル)に相当する。一方、本日は久しぶりに農家売りが活発であったという話であり、各地の現物のベーシスも若干弱含んだ。どうやら来週もある程度売ってくると思われるが、それによって大きくシカゴ相場が下げるということは想像しにくい。

5月限の方針はまだ決定できない。今は、現時点ではまだ曖昧な各材料がどのように具体化していくかに注意を傾ける時であろう。(K) 
 

(大豆)  今の高値は追わず、12日(農務省発表)以降の調整に期待

“約定高値の更新”、新年大発会は派手なスタートとなった。年度末の調整を挟み、新規買いが入りやすい環境であったことは事実であるが、それにしても小麦の急騰が心理的にもにも大きく作用する形となった。何か2002年秋の小麦急騰につられた大豆・コーン相場(その後の暴落)を彷彿させる展開である。これまでのファンドネットロングの記録は70,541枚、現在の推定では既に73,000枚強と見られており、明らかに短期的には買われ過ぎののサインを出しているが、勢いがあることから来週更なる高値を窺う展開も十分あり得る。しかし12日(月)には農務省の大きな発表を控える。この重要な発表を前にして来週5営業日がどのような展開になるのか非常に興味深い。昨年の一月の発表前後の動きについては31日付けにて記してあるが、発表を前にしてファンドに買い上げられ、発表を見た後大きく下げ向こう半年の安値を見ている。同様な(下げへの)大きな動きは99年と96年にも見ている。99年の動きについてはその当時の相場トレンドが完全に下げ基調の中での下げあったが、96年のトレンドについては今回のケースと比較しやすい。94年後半に底を打った後の上昇相場の道中、1月の発表後に一旦トーンダウンしその後の高値への展開は3月まで待たねばならなかった。 単純比較するつもりはないが、先ず、この一月の農務省発表は、内容もさることながら過去の歴史を振り返ってもその後の相場動向を見る上で非常に重要なポイントだとされている点には留意したい。昨年の記憶がまだ新しいせいか、来週買い上げられれば上げられる程、発表後の暴落が頭をよぎる。 

ファンダメンタルズが非常に強いのは事実。それ故に9ドル相場を意識した動きも視野に入れないとならないのだが、今はそれをつけるタイミングではなく、春先につけるための調整を迎えるタイミングではないかと考えている。従い、現在の高値、或いは来週の更なる高値を追いかけるのは避け、先ずは12日の発表まで待つ。そしてその後の調整局面をうまく確保してゆく、くらいの気持ちで臨んでみたい。(A)

 

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(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)