米国トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

2004年1月12日

 

 

本日の相場

とうもろこし      --大幅高値寄り付き、大幅高値引け―

  OPEN HIGH LOW SETTLE

CHG

OPEN INT

CHG

MAR 04 268 - 65 268 262 265 1/2 + 14 1/2 272711 -4559
MAY 04 269 - 68 270 265 1/2 267 3/4 + 13 1/2 71929 1113
JUL 04 270 - 67 1/2 272 1/2 267 1/2 270 3/4 + 13 1/2 49748 3168
SEP 04 264 1/2 - 63 266 262 263 1/2 + 9 3/4 8907 99
DEC 04 260 - 59 1/2 262 1/2 259 260 1/4 + 7 1/2 46616 631
MAR 05 264 - 63 265 1/2 263 264 + 7 1/4 3250 65
          454818 571

 

 

大 豆          --大幅高値寄り付き、大幅高値引け--
          

   OPEN HIGH LOW SETTLE CHG OPEN INT CHG
JAN 04 825 - 23 825 812 1/2 816 1/2 + 26 1/2 2715 -1139
MAR 04 828 - 24 828 817 822 3/4 + 29 3/4 125076 -167
MAY 04 818 - 15 822 1/2 808 820 + 34 3/4 57391 1097
JUL 04 808 1/2 - 08 812 796 808 1/4 +32 1/4 30810 129
AUG 04 774 - 72 781 770 778 1/2 +27 6271 202
SEP 04 718 731 717 723 +21 2698 4
          243519 514
  MEAL CHG   OIL CHG  

WHEAT

CHG

NY-YEN
JAN 24380 +680 JAN 2995 +130 MAR 399 1/4 + 13 3/4 106.39 - 106.69
MAR 24660 +830 MAR 2990 +135 MAY 402 1/2 + 11 3/4  
MAY 24630 +820 MAY 2970 +133 JUL 397 1/4 + 16  
JUL 24220 +780 JUL 2934 +128 SEP 398 3/4 +13 3/4

 

本日の相場の動き

 

(コーン)  予想以上に強気なレポート内容に大きく反応。各限月で契約高値を更新


非常に強気な需給報告、加えて強気なストックレポートを確認して、10セント以上の大きなギャップを付けて、3月限では前日比17アップの268セントにての寄り付きとなった。USDAのデイリーレポートにて売り先不明の22万トンの輸出成約が発表されたことも追い討ちをかけた。その後は、弱気な週間輸出検証高の発表などを受けて若干値を戻す展開となるも、下げ幅は限られた。積極的な農家売りが見られた一方で、ファンドは始終買い続け、ネットロングを大幅に積み増した。特に引け際の勢いはすさまじく、クロージングだけで5,000枚もの買い越しが行われた模様。本日は合計の取引量も約94,000枚と多かった。各限月で契約高値を更新し、3月限は前日比14.5セントアップの265.50として引けている。


 

(大豆)   更なる生産量の減少に反応して高騰。各限月で契約高値を更新

本日の上昇の引き金となったのは、やはりレポートの内容であった。新穀の期末在庫は先月発表数値から変化はなかったものの、更に減少した生産量と、輸出量の微増は心理的な強材料となった。20セント以上のギャップを付けて高値にて寄り付き、各限月契約新高値を更新することとなった。ストックレポートも予想の範囲を超えて強気な内容であった。週間輸出成約高は材料としては弱気なものであったが本日のマーケットに与えたインパクトとしては小さかったが、中国の大豆価格が春雪を前にして弱含んでいることと、中国が米国産大豆の買い成約をキャンセルするのではとの憶測が流れたことなどを材料として、セッション後半に利益確定タイプの売りが目立ったことにより、引けは本日の安値圏での取引となった。それでも各限月前日比大幅高値、3月限では29.75セントアップの822.75として引けている。

 

 

本日ファンド筋はコーン市場では16,000枚の買い越し、大豆市場でも8,500枚の買い越しであったと見られる。本日時点でのファンドネットポジションは、コーンで 約126,400枚のロング、大豆は約65,800枚の ロングとなった模様。(推定)

 

 

各生産地の天気予報および状況

米国中西部

週末をはさみ過去3日、ベルトは概ね晴れ渡り降雨は0.25インチ、降雪は1-3インチまでと限られた。イリノイ北東部、ミシガン南西部がその中心となった。今後5日間はベルトの45%の範囲に0.10-0.25インチの降雨、2-6インチまでの降雪が予想される。中心はミシガン、オハイオ、インディアナ北部・東部、北東部など。又金曜から土曜にかけては主に五大湖周辺地域において15%の範囲で0.1インチの降雨、1-3インチの降雪が見込まれる。気温推移は水曜までは平年以上のレベルとなるが、木・金と再び平年以下まで低下する見込み。今週後半にも気温の低下が再び予想されているが、積雪を見ている事もありウインターキルの発生は回避することができると予報では見られている。

NOAA 米国各産地6-10日間予報 (1月17日〜1月21日)】 

  気温 降水量
西部ベルト A B
東部ベルト A B/N

 

米国土壌水分地図および14日後予測.

 

アルゼンチン  

週末は予想以上に降雨を見た。ベルトの50%の範囲に0.5-1.5インチまでで特にベルト北東部中心。今週前半はベルト西部地域中心に全体の15%の範囲に0.10-0.75インチの降雨が予想される。しかしその後は週末にかけてドライとなる。週末の予想以上の降雨はブエノスアイレス北部などのドライ地域へは有益なものとなった。現在の所ベルト北部中心に15-20%の産地でストレスがあるとされる。今週後半以降は再びドライパターンが指摘されていることもあり、引き続き天候推移を見守る必要あり。

ブラジル  今後南部産地のドライ傾向には注意を要する

過去3日間、45%の範囲に0.5-2.5インチ、所によっては4インチまでの降雨を見た。マトグロッソ北部・東部、マトグロッソドスル中央部・北東部、ゴイアス、バイア、ミナスジェライスなどが中心となった。今週も産地の60%の範囲に0.5-2.5インチの降雨が期待できるが、中心は引き続きミナスジェライス、マトグッロソ、バイア、ゴイアスと、北部産地が引き続きその中心となる。南部についてはこのところ降雨量が足りない。今後10日間についても、まとまった降雨予報が出ていないこともあり特にリオグランデドスルにおいてはストレスの蓄積が指摘され始めている。 北部についてはこれまでも十分すぎる位の降水量を見ており心配ないが、今後はこの南部のドライ傾向に注意を払う必要がある。

南アフリカ

週末は産地の45%の範囲で0.1-1.0インチの降雨、主に南部・西部となった。今週前半についてはドライとなるものの今後5日間については30%の範囲に0.1-0.75インチの降雨が北部産地に散発的に起こると予想される。しかしドライのためストレスが指摘されている北東部産地については週後半の降雨への期待も薄く引き続き注意を要する。

 

本日の発表等

【寄り付き前の発表】

 

1)  USDA SUPPLY/DEMAND REPORT    

@ 米国産大豆(単位:百万ブッシェル)

  2002-2003 2003-2004
  DEC 11 JAN 12 DEC 11 JAN 12
作付面積(百万エーカー) 73.9 73.9 73.6 73.4
収穫面積(百万エーカー) 72.4 72.4 72.5 72.3
単収(ブッシェル/エーカー) 38.0 38.0 33.8 33.4
         
期初在庫 208 208 169 178
生産量 2,749 2,749 2,452 2,418
輸入 5 5 8 8
・供給合計 2,962 2,962 2,629 2,604
搾油用 1,615 1,615 1,485 1,455
輸出用 1,045 1,045 890 900
種子・飼料用 90 89 90 90
その他 42 34 39 33
・需要合計 2,793 2,784 2,505 2,479
期末在庫 169 178 125 125
農家平均価格($/ブッシェル) 5.53 5.53 6.85-7.65 6.90-7.60

米国産大豆需給報告SUMMARY : 旧穀については、種子・飼料用需要が1(mil bu)減り、その他が8減ったため、期末在庫が合計で9増加した。新穀に関しては、上記旧穀の期末在庫増加に加えて、供給面にて収穫面積が0.2(百万エーカー)減少したのと単収が0.4(bu/acre)減少したことにより、収穫量が34(mil bu)減少。需要面では搾油用が30減少して1,455となり、輸出用は10増えた。また、その他が6減少したことにより、需要面の合計は26減少することとなった。以上より、新穀の期末在庫は先月発表数字と変わらず。

 

A 米国産コーン (単位:百万ブッシェル)

  2002-2003 2003-2004
 

DEC 11

JAN 12

DEC 11 JAN 12
作付面積(百万エーカー) 79.1 79.1 79.1 78.7
収穫面積(百万エーカー) 69.3 69.3 71.8 71.1
単収(ブッシェル/エーカー) 130.0 130.0 143.2 142.2
         
期初在庫 1,596 1,596 1,086 1,087
生産量 9,008 9,008 10,278 10,114
輸入 14 14 10 10
・供給合計 10,619 10,619 11,374 11,211
飼料用その他 5,642 5,593 5,700 5,775
食用・種子用・工業用 2,298 2,346 2,450 2,480
輸出用 1,592 1,592 1,925 1,975
・需要合計 9,533 9,532 10,075 10,230
期末在庫 1,086 1,087 1,299 981
農家平均価格($/ブッシェル) 2.32 2.32 2.00-2.40 2.15-2.45

米国産コーン需給報告SUMMARY : 旧穀については、需要面で飼料用が49(mil bu)減少したが、一方でFSIが48増加。よって期末在庫は1だけ増加することとなった。新穀では上記の旧穀の期末在庫の増加にも関らず、収穫面積が0.7(mil acre)減少、単収も1.0(bu/acre)下方修正され、生産量は合計で164(mil bu)減少することとなった。さらに、需要面で飼料用が75増加、FSIが30増加、輸出用も50増加し、合計で需要が155の上方修正となった。以上より、期末在庫は318下方修正され、981(mil bu)となった。

 

 

B 世界のコーン/大豆など生産量予想 (単位:百万トン)

【 カッコ内は前月発表 】

*コーン 03/04クロップ

  生産量 輸出量
中国 114.0(114.0) 8.00 (8.50)
アルゼンチン 12.50(13.50) 8.50(9.50)
南アフリカ 8.00(8.90) 1.00(1.00)
ブラジル 40.00(37.50) 4.50(3.00)

中国の生産量は据え置きとなったものの、輸出量が若干の下方修正。アルゼンチンは生産量・輸出量ともに下方修正。南アフリカは生産量のみ若干下方修正された。ブラジルは生産量・輸出量ともに上方修正されている。しかし上述の米国産期末在庫の減少が大きく影響し、世界の期末在庫は675万トンの下方修正となった。

 

*大豆 02/03クロップ

  生産量 輸出量
ブラジル 52.50(52.50) 21.00(21.46)
アルゼンチン 35.50(35.50) 8.71(8.71)

 


*大豆 03/04クロップ

  生産量 輸出量
ブラジル 60.00(60.00) 26.60(26.20)
アルゼンチン 36.50(36.50) 11.50(11.50)

この他、中国の国内需要・輸入量が共に100万トン上方修正された。 

 

 

2)    USDA 全米12月1日時点在庫報告     

(単位 : 10億ブッシェル)

  本日発表数字 事前予想平均 事前予想レンジ 2003年9月 2002年12月
大豆 1,686 1,750 1,723-1,799 208 2,114
コーン 7,944 8,201 8,100-8,331 1,086 7,638

コーン・大豆共に予想の範囲を越えて強気な発表内容となった。

 

【セッション中の発表】

3) 農務省輸出検証高 (単位 : 千MT ) 

 

  1月8日の週  1月1日の週  昨年同週  今年度累積  昨年度累積 
コーン  837.2 872.0 722.1 17,116.0 14,129.8
ダイズ  533.5 647.8 949.6 14,378.6 13,678.1

コーン・大豆共に弱気な発表内容となったが、大きく材料視はされなかった。

 

 

本日のトーメンの意見

 

(コーン)


とても印象的な発表内容となった。

需要面では、各項目が想定された中で最も強気な数値となった。その中で、特に餌需要が旧穀では下方修正され、新穀では上方修正されたことに興味を引かれる。新穀における餌需要の上方修正は、マイロ・小麦などの高騰が原因か。今後、BSEの影響も含め、米国内の餌需要が実際どのような動きを辿っていくのか、検証が必要となろう。あるアナリストは、「今回のBSE騒動によるコーンの餌用需要の減少は年間を通じても30-40万ブッシェルに留まるだろう」と見ている。彼は、6-9ヶ月後に各国が米国産牛肉の輸入を再開することを想定している。一方、供給面では、まさかの大幅下方修正が行われた。需要面の増加はある程度言われていたが、生産量のここまでの大幅な減少は誰にも予想できず、おかげで新穀期末在庫は10億ブッシェルを割り込むというショッキングな結果となった。

今後の動き : 明日はコレクション的な下げも見られようが、ここまで強気な発表の後には、概して更なる強気な需給を予想する者が多く現れがちである故、暫くは上値リスクを警戒すべきと考える。実際、上記アナリストは、本日、2003年クロップの最終期末在庫を896(百万ブッシェル)、2004年クロップに関しては更にタイトな需給バランスを予想しており、その期末在庫を794とはじき出している。しかし、繰り返 しになるが、強気な発表の後には更なる強気な予想が出されがちである。それに煽られて暫くは強い地合が続くであろうが、いつかはその流れもターニングポイントを迎える。その流れを掴み、5月限の買い場を見定めたい。(K)
 


(大豆) 

予想を大きく上回る強気な内容に各商品ともに急騰する結果となった。市場の事前予想は大豆生産量1百万ブッシェル程の下方修正。対し蓋を開けると34百万ブッシェル余りにも大幅な内容。イールドは33.8から33.4と0.4ブッシェルも下げられた。特にアイオワ・オハイオ・サウスダコタといった主産地で2ブッシェルもの修正が入ったのが大きく影響したものと思われる。結果このイールドについては洪水を受けた93/94年度以来の低水準と言うことになった。しかしこの一月の最終報告においての大きなイールド修正については、農務省が今年の大きく下がっているテストウエイト評価がここまで遅れたことが一つの要因とされている。 しかし125百万と言う”最低限キープしなければならない”期末在庫は据え置かれた。現在までの輸出成約のペースからしてこのままいけば搾油量は今後更なる大きな下方修正を強いられることとなる。8ドルそこそこではまだレーショニングが不足している点が改めて明らかとされた。

本日の更に強気なファンダメンタルズのインプットに8ドルというラインが今後大きなサポートという扱いとなる。春先の9ドル〜10ドルとも言われる相場展開へ向けて本日の内容と相場展開は一つの大きな”きっかけ”となる。 今後の値動きの中心は”8ドル”。昨年10月下旬から続いた7ドル後半が中心レンジの相場展開も、今後は更に押し上げられ、中心が8ドル台へ突入していく展開が予想される。(A)

 

 

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(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)