米国トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

2004年1月16日

 

 

本日の相場

とうもろこし      --変わらずの寄り付き、高値引け―

  OPEN HIGH LOW SETTLE

CHG

OPEN INT

CHG

MAR 04 268 3/4 - 68 273 - 1/2 266 1/2 272 1/2 + 3 3/4 307112 9716
MAY 04 272 1/2 - 72 277 1/2 270 1/4 276 3/4 + 4 1/4 89675 5533
JUL 04 275 1/4 - 74 1/2 280 3/4 273 1/2 279 3/4 + 3 3/4 60853 895
SEP 04 269 - 68 1/2 275 268 1/2 273 1/2 + 3 10012 107
DEC 04 268 1/2 - 67 272 266 1/2 271 + 2 1/4 71397 3989
MAR 05 269 273 1/2 269 272 3/4 + 2 4737 284
          545972 20620

 

 

大 豆          --安値寄り付き、期近はやや高値、先はやや安値引け--
          

   OPEN HIGH LOW SETTLE CHG OPEN INT CHG
MAR 04 829 - 28 838 1/2 825 835 3/4 + 3/4 129786 -1657
MAY 04 830 1/2 - 30 840 3/4 827 1/2 838 1/2 + 1 1/2 64865 1387
JUL 04 827 - 26 836 824 832 3/4 - 1/4 32343 -21
AUG 04 793 - 91 799 790 1/2 797 - 1 1/2 7827 119
SEP 04 740 742 737 739 - 1 1/4 3677 157
NOV 04 666 - 65 672 665 671 - 3/4 19880 478
          258771 156
  MEAL CHG   OIL CHG  

WHEAT

CHG

NY-YEN
MAR 25850 +140 MAR 2962 -25 MAR 398 + 11 3/4 105.93 - 106.93
MAY 25860 +90 MAY 2954 -20 MAY 402 + 11 1/4  
JUL 25590 +190 JUL 2931 -22 JUL 393 1/2 + 6 3/4  
AUG 24520 +190 AUG 2875 -18 SEP 397 +6 1/2

 

本日の相場の動き

 

(コーン)  


寄り付きこそ前日引け値と変わらないレベルでの取引となったが、その後は勢いよく上昇を続けた。ネットロングが史上最高レベルに達しているにも関らず、ファンド勢は本日も更に15,000枚以上もの買い増しを行った。アルゼンチンでコーンが受粉期を迎えつつあるにも関らず約20%の地域で旱魃気味の天候が続いていることに加え、スパークスが発表した2004年度の作付け面積7900万エーカーという数字は、若干2003年度の実際の作付け面積を上回ったものの、市場が予想している程の大きな数字ではなかったことも本日の買い材料とされた。中国の追加買いを予想して上昇した小麦マーケットからの波及を受けたこともあり、各限月で契約新高値を更新したことは更なる投機的な買いを生んだ。台湾による1月積中国産コーンの買い付けが噂されたことはトレーダーを若干弱気にさせたものの、最後まで強気な流れは変わらず、3月限は3.75セントアップの272.50として引けることとなった。

 

(大豆)   


寄り付きは各限月前日比6-7セント下げての取引となった。史上最高となったファンドの大量のロングに対する警戒感の表れと、スパークスが発表した2004年度の作付け面積予想(74.3百万エーカー)が市場の予想を上回ったこと、また、中国が米国産大豆の買い付けをキャンセルしたのではないかという噂が引き続き囁かれたことなどが弱材料視された。しかし、3月限825.0付近ではまとまった買いオーダーが見られ、ここを下へ抜けなかったことにより相場は一転して上昇に転じることとなった。特に期近はファンドの更なる買い増しに支えられ、3月限では結局前日比0.75セントアップの835.75として引けた。一方、期先限月の上昇幅は限られたものとなり、前日比やや弱含んで引けを迎えることとなった。

 

本日ファンド筋はコーン市場では15,800枚の買い越し、大豆市場では1,000枚の売り越しであったと見られる。本日時点でのファンドネットポジションは、コーンで 約175,600枚のロング、大豆は約71,300枚の ロングとなった模様。(推定)

 

 

各生産地の天気予報および状況

米国中西部

昨日はベルトの10%以下の範囲に0.1インチまで、主にミシガン西部、インディアナ北部。その他はほぼ全域でドライとなった。気温はベルト東部が平年比低め、西部は平年比高めの推移となった。今後週末から来週前半は西部からのやや高い気温が中央部そして東部へと流れる。降雨降雪についてはベルトの50%の範囲に0.1-1.0インチ、降雪は3インチまでが予想される。 

現在土壌水分が不足していると言われる地域は、イリノイ北部・南西部、ミズーリ北部・西部、インディアナ北西部などで、ベルト全体の20%強と見られている。今後2日で限れた範囲で降雨は期待できるものの、向こう10日間は総じてドライ予報が出ているため、上記地域の土壌水分不足の状態は今後も継続するものと見られている。

NOAA 米国各産地6-10日間予報 (1月21日〜1月25日)】 

  気温 降水量
西部ベルト N N/B
東部ベルト N/B B

 

米国土壌水分地図および14日後予測.

 

アルゼンチン  ドライパターン変わらず、来週は気温も高め推移 −− ストレスは更に蓄積中

昨日はコルドバ北西部を除いては全域でドライ。カバー率も全体の10%以下と限られた。向こう5日間はベルト西部地域を中心に散発的な降雨は期待できるものの、全体としては40%の範囲に0.10-0.75インチとまとまったものとはなりそうにない。 エントレリオス、ブエノスアイレス北東部、サンタフェ中央部・北部などの受粉初期段階の作物にとっては現在のドライパターンによりストレスを蓄積されている。20%までのイールドロスが指摘される。又、今後10日間についても総じてドライ傾向は継続する。特に、ブエノスアイレス中央部・北西部、サンタフェ南部の産地ではその影響でストレスの被害が広がると懸念されている。同時に来週は気温が平年以上のレベルで推移することから、そのスピードも加速しやすくなってくる。 仮の現在のパターンに変化がないまま1月末を迎えれば、ベルトの約半分においてストレスが発生するという見方がされており、特に今後1月後半の天候パターンには要注意。

ブラジル  ”北部ウエット・中南部ドライ”のパターンは今後10日も変わらず

昨日はマトグロッソ、ゴイアス、バイアなどを中心に全体の20%に0.25-1.25インチの降雨が見られた。気温はほぼ平年並み。今後5日間については、ミナスジェライス北部、バイア、マトグロッソ北部、ゴイアス北部・中央部などを中心に全体の30%に0.5-3.0インチの降雨が期待される。 先ず、今後10日間もこれまでと同様に北部産地では降雨パターンが継続する。バイアやミナスジェライス北部の一部では洪水注意報も出ている。しかし一方では中央部・南部産地のドライパターンが懸念され続ける。今後10日間についても上記北部の状況とは裏腹に降雨量は限られると見られ、このパターンが月末まで続くようだと、中央部・南部のストレスが顕在化してくると思われ、これにも注意を要する。

南アフリカ     ドライ傾向は今後も継続見込み

昨日は中東部産地に0.1-0.5インチまでの降雨をみた。全体の5%という範囲。気温は南部地域では平年並み、北部ではやや高め推移となった。 明日までの2日間は北部産地、その後南東部へ火曜にかけて前線が移動し、全体の40%の範囲で1インチまでの降雨が予想される。 週末にかけての降雨で北部産地の一部には恩恵となるが、中心産地とされる中央部地域におけるドライストレスの解消には繋がっていない。現在はベルトのほぼ半分がストレスを受けていると報告されており、今後の天候推移にも注意をしたい。

 

本日の発表等

 
【引け後の発表】

 

1) コミットメント オブ トレーダーズ (1月13日現在) (単位:枚)  

 

  オプション含まず  ⇔ 市場事前予想  オプション込み 
大豆  ロング    68,802 ロング   73,800 ロング   71,074
大豆粕  ロング   23,442 ロング   29,000 ロング  23,317
大豆油  ロング   59,181 ロング   67,300 ロング    56,640
コーン  ロング   141,800 ロング   141,500 ロング   117,274
小麦  ロング   25,833 ロング   25,000 ロング  28,666

 すべてほぼニュートラルな内容となった。

 

2) USDA 週間ローンデータ ( JAN 13-WEEK 現在) (単位:百万ブッシェル)  

【コーン】 

  9ヶ月残高  先週比  FORFEIT計  先週比  REDEEMED計  先週比 
2002クロップ  5.9 -0.9 1.9 0.0 1,357.8 0.9
2003クロップ 1,151.1 189.7 0.0 0.0 67.2 33.2

【大豆】 

  9ヶ月残高  先週比  FORFEIT計  先週比  REDEEMED計  先週比 
2002クロップ  0.6 -0.2 0.2 0.0 383.5 0.2
2003クロップ 129.3 4.9 0.0 0.0 19.5 10.4

コーン・大豆共にやや強気な内容となっている。

 

本日のトーメンの意見

 

(コーン)


5月限に関しても、(できるなら)なるべく早めに手当てしておくべきではないかと考え始めている。

当たり前のことであるが、2004度の米国産コーンの需給バランスにおいて、生産量と若干の輸入との合計が需要の合計を下回れば、期末在庫は2003年度のそれを下回る。輸入量が供給量に占める割合は極微量なので、この際、生産量が需要合計を下回れば期末在庫は減る、と言っても差し支えないであろう。

現在、米国産コーンに対する需要は確実に伸びている。仮にマーケットが現在の値位置をキープした場合、2004年度の需要合計が2003年度のそれを上回ることは誰の目に見てもほぼ明らかである。エタノール需要を中心とした国内需要の増加に加えて、中国が国内在庫減少により輸出を大幅に減少させ、一部輸入を開始する可能性、アルゼンチン・南アフリカでの雨不足による生産量の減少など、需要の増加要因は目に見えて顕在化しつつある。今回USDAにより発表された2003年度の需要合計は10,230(百万BU)。生産量は、10,114。収穫期の天候悪化によりベルト東部でのイールドが悪化したとは言え、史上最高の生産量をキープした、その生産量をも、需要合計が上回った。更に、上述したように、米国産コーンに対するコーンに対する需要は目に見えて増加傾向にある。2004年度の生産量が今年のそれを上回り、記録を更に塗り替えたとしても、2003年度の期末在庫、981(百万BU)をキープするのは極めて難しい、というのが現状であると思って良いと考える。それがより現実のものとなってきた時、5月限の値位置は既に3ドルを大きく上回っているかも知れない。(K) 


(大豆) 

【今週の相場回顧】

農務省発表。これに尽きる。12月下旬に狂牛病のニュースが出るや3月限における7ドル半ばの相場は終わりを告げ一気に居所を780-800レベルへ上げた。急激に買い上げられた事もあり疲労感すら窺えた相場つきで発表前週は8ドルラインが重く圧し掛かっているようにも見えた。しかし1月の発表はただでは済まず、夏場の旱魃に加えあぶら虫の大量発生が主因と言われる更なる大きな収量減。最終生産量は34百万ブッシェルの下方修正、収量についても33.8 → 33.4と昨年度比4.6ブッシェルも少ない数字は1993年以来10年振りの低水準と言うことになった。予想外の内容と、大きくファンダメンタルズが下方修正されたコーン市場の動揺なども重なり、相場は一気に30-40セントも値位置を跳ね上げる結果となった。今週は上記の大きなファンダメンタルズのインプットにより3月限は849という約定高値、9ドルを付けた97年以来6年半ぶりの高値を付ける結果となった。

来週の展開】

約定高値を見た後の週後半の動きからしてもテクニカルには来週は更なる調整局面を迎えてもおかしくない。今週は中国のキャンセルの話題或いは肉骨粉に関する規制問題、南米の天候など強弱材料が交錯したが大きな(農務省の)材料にエネルギーを一気に発散させた事もあり今週後半の流れが来週も継続するという見方をしている。しかし下げ幅については大きな期待は持てない。発表後に付けた大きなギャップは大きく、これを埋めきるだけの勢いが現在の相場にあるのかといった疑問符がつく。年末以降の上昇局面では狂牛病プレミアム更にはコーン市場に入った強いファンダメンタルズ(農務省発表)も含まれており、相応の下落局面も目先期待したいところであるが、大豆の材料としても今回の発表内容から今年度後半に向けての需給バランスに更なる危機感を募らせる各分析屋の声が非常に多い。このことから市場も容易に値を下げる事は出来ないように映る。現時点では3月限が一旦7ドル台まで調整しきれるかというと非常に困難ではないかと思っている。それを可能にするには、例えば中国が更なる大きなキャンセルに動くなど。これは政策的(?)にもあり得るかも知れない。勿論市場価格を下げることが目的。国内搾油マージンが大きく悪化している事は市場でも繰り返し指摘されているところでもある。

一方では南米の天候懸念。今年度の米国需給バランスを考えれば南米への期待は例年以上に大きい。市場材料にもなりやすい。しかし、アルゼンチン主産地ではストレスが蓄積中で今後の天候パターンも思わしくない。ブラジルでは北部は問題ないものの南部産地を中心にドライ傾向が続いている。このままの状態で2月に突入すれば、大きな相場材料にもなり得る。米国需給バランスについてはこれまでと同様、“レーショニングの確認がされていない“という市場認識もやはり下値を抑える大きな要因となってくる。 これらから、目先の調整は期待できるものの8ドル以下への動きは今のところ期待薄、としておきたい。(A

 

 

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(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)