米国トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

2004年2月20日

 

 

本日の相場

とうもろこし       --高値寄り付き、まちまちの引け

 

  OPEN HIGH LOW SETTLE CHG OPEN INT  
MAR 04 288 - 87 288 282 1/2 284 3/4 + 0 136046 -9377
MAY 04 294 1/2 - 93 3/4 294 1/2 288 3/4 291 - 1/4 251514 9831
JUL 04 296 1/2 - 96 296 1/2 291 1/4 293 1/2 - 1/4 96899 3563
SEP 04 289 - 88 1/2 289 285 1/2 288 + 3/4 15900 60
DEC 04 285 - 84 3/4 285 3/4 282 284 3/4 + 1 1/4 125831 1405
MAR 05 287 287 1/2 284 3/4 287 1/4 + 1 9437 134
            639351 5640

 -

大 豆             --高値寄り付き、高値引け--
          

  OPEN HIGH LOW SETTLE CHG OPEN INT CHG
MAR 04 892 - 90 898 882 893 + 13 65084 -2509
MAY 04 886 - 84 893 876 883 1/2 + 7 122678 9946
JUL 04 868 - 67 871 856 862 3/4 + 6 3/4 49774 3652
AUG 04 826 - 25 829 818 822 1/2 + 6 8246 -23
SEP 04 754 - 50 754 744 748 + 3 5427 640
NOV 04 974 - 72 977 1/2 669 671 3/4 + 3 3/4 25125 856
            277414 12576

 

  MEAL CHG   OIL CHG   WHEAT CHG NY-YEN
MAR 27020 +250 MAR 3293 +46 MAR 371 1/2 - 1 1/4 107.82 - 109.17
MAY 26990 +280 MAY 3258 +14 MAY 379 - 1/2  
JUL 26290 +220 JUL 3207 +16 JUL 376 1/2 + 1  
AUG 25100 +230 AUG 3095 +11 SEP 380 1/4 + 1 1/4  

 

 

本日の相場の動き

 

 

(コーン)

アウトルックフォーラムにて発表された新穀の需給バランスは、ほぼ市場の予想通りとなったものの、タイトな需給が確認されることとなり、やや強気と捉えられた。前日からのフォロースルーによる買いも見られ、前日比2セント強上げて寄り付き、各限月で契約新高値を更新したが、その後は、勢いを失った。上げた位置での買い意欲が乏しかったことが嫌気された他、テキサスで新たな鳥インフルエンザの感染例の噂が出たことが売り材料とされた。一方で、大豆3品が軒並み契約高値をつけるほどの上伸を見せたことはコーン相場にも支援材料となった。4-5セントの範囲で上下する展開となり、結局は各限月ほぼ変わらずの引けとなった。期先限月は新穀のタイト感により若干上げて引けている。

 

(大豆)

アウトルックフォーラムにて発表された新穀の需給バランスは、どちらかと言えば弱気な材料になったが、マーケットに大きくインパクトを与える程ではなかった。前日のフォロースルーによる買いと、南米で続く天候懸念により、本日も強気なムードで相場は明けた。ギャップを付けて前日比高値にて寄り付いた後、テキサスにおける鳥インフルエンザ確認の噂を受けて一時は値を崩す場面もあったが、すぐに値を戻し、やや強気なムードのまま取引は続いた。ブンゲが五大湖経由カナダに大豆を運ぼうとしているという噂が流れたことや、引き続き南米でのストライキの懸念が囁かれたこと、メキシコなど中米の国がサビ菌発生の疑いを持つ国からの大豆輸入を禁止しようとしているという噂、サフラスがブラジル大豆の生産量予想を5970.万トンから5660万トンに引き下げたこと、なども材料視された。引け際に若干下げたが、期近を中心に大きく上昇して引けている。3月限は13セントアップの893.0として引けている。大豆3品共、各限月において新高値を更新することになった。


 

本日ファンド筋はコーン市場では3,000枚の売り越し、大豆市場では実に1,000枚の買い越し。本日時点でのファンドネットポジションは、コーンで 約180,000枚のロング、大豆では58,800枚のロングとなった模様。(推定)

 

 

 

各生産地の天気予報および状況

米国中西部    

昨日はミズーリ北部などごく一部で散発的な降雨をみたもののそれ以外の地域では概ねドライとなった。気温は平年比大きく上昇し、ベルト北部地域においても最低気温は20度を下回らなかった。週末にはベルト全体の55%において0.10-0.50インチまで、来週前半には全体の30%に0.75インチまでの降雨が予想される。 気温についてはピークが本日金曜日。その後は来週に向けて再び下降し、ほぼ平年並みレベルまでに戻ると見られている。

 

NOAA 米国各産地6-10日間予報 (2月25日〜2月29日) 】 

  気温 降水量
西部ベルト N N/B
東部ベルト N B

米国土壌水分地図および14日後予測.

 

アルゼンチン  

”ドライ”。昨日は産地全域で降雨なし。気温は平年並みからやや低め。 向こう5日間もこのドライ傾向は継続し水曜あたりより再び降雨システムの到来が期待されるものの、同時に来週は気温も上昇傾向にあり雨を逃した場合の作柄悪化が懸念材料となる。 来週後半の降雨が待たれる。

 

ブラジル  北部産地中心の降雨パターンに変化は見られず月末へ向かう

昨日はベルトの25%の範囲で0.5-2.0インチまでの降雨を見た。中心はミナスジェライス・ゴイアス。気温についてはほぼ全域で平年並みを維持した。 来週火曜にかけてやはり北部産地中心に全体の55%で2.00インチまで、所によっては4.00インチまでの降雨が期待される。マトグロッソ・マトグロッソドスル北部、ゴイアス西部、ミナスジェライス南部・西部、サンパウロ北部などが中心地域となりそう。 気温はほぼ平年並み推移と思われ最高気温も高いところで90度前半まで。

 

【 アルゼンチン・ブラジルの降水量推移 】 (1月以降積算分 & 2月以降半月分 データ)

  FEB01-FEB15 FEB01-FEB15 JAN01-FEB15 JAN01-FEB15
《アルゼンチン》 降水量(インチ) 平年比% 降水量(インチ) 平年比%
ブエノスアイレス 1.26 80% 6.21 139%
ラパンパ 2.23 147% 4.25 116%
コルドバ 0.90 48% 5.04 94%
サンタフェ 2.54 104% 4.26 59%
エントレリオス 1.30 81% 2.78 51%
《ブラジル》        
リオグランデドスル 2.35 94% 3.93 51%
サンタカタリナ 2.07 61% 7.00 69%
パラナ 3.35 69% 10.88 89%
サンパウロ 3.53 90% 9.53 86%
マトグロッソドスル 2.77 65% 5.37 40%
マトグロッソ 7.26 140% 19.04 131%
ゴイアス 5.64 144% 15.94 112%
ミナスジェライス 5.04 160% 12.54 103%
 

 

本日の発表等

【寄り付き前の発表】

  

1) USDA アウトルック・フォーラムでの2004年度産需給見通し発表数値

【コーン】

  2003/04(2月10日) 04/05 (ベースライン) 04/05(今回発表)
作付面積 79.1 79.5 80.5
収穫面積 71.1 72.3 73.2
イールド 142.2 142.3 142.2
       
期首在庫 1,087 1,349 901
生産量 10,114 10,290 10,410
輸入量 10 10 10
供給合計 11,211 11,649 11,321
       
飼料・その他 5,800 5,700 5,725
食品・種子・工業用 2,510 2,510 2,675
輸出量 2,000 2,150 2,100
需要合計 10,310 10,360 10,510
       
期末在庫 901 1,289 821
農家平均価格 2.15-2.45 2.15 2.60

イールドは03年度から据え置き。しかし作付け面積が増加したことにより生産量は達成されれば2年連続の過去最高となる数字。需要面では餌需要がベースライン比やや上方修正されたものの前年比減少。一方でFSI, 輸出量の伸びにより需要合計が供給を上回り、期末在庫は03年度比80(百万トン)減少することとなった。

 

【大豆】

2003/04(2月10日) 04/05 (ベースライン) 04/05 (今回発表)
作付面積 73.4 75.2 74.5
収穫面積 72.3 74.1 73.2
イールド 33.4 39.0 40.0
 
期首在庫 178 113 125
生産量 2,418 2,892 2,930
輸入量 8 5 5
供給合計 2,604 3,010 3,060
 
搾油量 1,455 1,630 1,635
輸出量 900 1,080 1,060
種子用・その他 123 155 155
需要合計 2,478 2,865 2,850
 
期末在庫 125 145 210
農家平均価格  

作付け面積とイールドのアップによる生産量増加が需要面の増加を上回り、期末在庫が大幅に改善されるという見通し。しかし需要面も03年度比全て増加する見込み。

 

2)  USDA発表 週間輸出成約高(2月12日の週)  (単位:千トン) 

 

  週間成約高 輸出成約量累計 成約残
  今年度 来年度 今年度 昨年度 今年度 来年度
コーン 952.3 0.0 31,458.0 23,270.2 9,521.8 56.7
大豆 198.7 11.2 22,788.3 24,003.7 4,264.5 2,363.4
小麦 337.1 60.0 26,352.6 18,880.6 5,813.1 1,197.3
大豆粕 80.8 0.0 3,165.3 3,921.4 1,124.0 93.0
大豆油 2.7 0.0 181.6 462.5 70.4 4.4

コーンにはやや強気、大豆にはやや弱気な発表内容となったが、どちらもあまり材料視されず。 

 

3)  USDA発表 週間輸出船積高(2月12日の週)   (単位:千トン) 

 

  輸出高 輸出高累計 USDA通年予想
  今週 先週 今年度 昨年度  
コーン 871.8 782.0 21,936.2 18,443.4 50,800
大豆 620.4 574.6 18,523.8 18,936.0 24,490
小麦 669.8 744.1 20,539.5 15,400.1 31,300
大豆粕 57.5 123.7 2,041.3 2,511.4 3,860
大豆油 5.0 1.4 111.2 284.6 390

 

 

 
【引け後の発表】

 

4) コミットメント オブ トレーダーズ (2月17日現在) (単位:枚)  

 

  オプション含まず  ⇔ 市場事前予想  オプション込み 
大豆  ロング    46,872 ロング   49,600 ロング   57,438
大豆粕  ロング   24,359 ロング   22,700 ロング  22,085
大豆油  ロング   82,078 ロング   76,800 ロング    81,489
コーン  ロング   182,518 ロング   183,600 ロング   156,926
小麦  ロング   22,604 ロング   20,700 ロング  27,976

 

 

5) USDA 週間ローンデータ ( FEB 17-WEEK 現在) (単位:百万ブッシェル)  

【コーン】 

  9ヶ月残高  先週比  FORFEIT計  先週比  REDEEMED計  先週比 
2002クロップ  2.9 -0.2 1.9 0.0 1,361.7 0.2
2003クロップ 1,111.0 -14.0 0.0 0.0 182.7 19.6

【大豆】 

  9ヶ月残高  先週比  FORFEIT計  先週比  REDEEMED計  先週比 
2002クロップ  0.2 -0.1 0.2 0.0 383.9 0.1
2003クロップ 109.4 0.0 0.0 0.0 44.0 0.0

 

 

本日のトーメンの意見

 

(コーン)

今週は、派手な動きを見ることは無かったものの、契約高値を2回に渡って更新することとなった。ファンドのロングに対する警戒感は依然として強いが、当のファンドはロングを維持する姿勢を示している。アウトルックフォーラムの数字は市場予想の範囲内であり、それを受けての値動きは期待したようなものにはならなかったものの、USDAが発表した数字は、「85年以来となるコーンの作付け面積と03年度のレコードイールドに支えられ、市場最高の生産量が達成されたとしても、現在進行中の需要面の急増は支えきれず、期末在庫は更にタイト化する」と物語っている。今後、市場の注目が大豆・コーンの作付面積に集まっていく過程において5月限が3ドルを付ける可能性、さらに先を見て、天候相場に突入していく過程において7月限以降の限月が3ドル台半ばを目指していく可能性も十分有り得ると考える。(K) 



(大豆)

【今週の相場回顧】

先週は5月限で新高値862を付けた日が弱いチャートとなった事もあり期待通りに下げて8202日下へ抜ける動きをした形で終了したが、連休を挟み今週火曜は全く様相を異にし先週までの流れを完全に断ち切る事となった。火曜の動きもそうであるが、特に昨日の約定高値更新への動きは市場心理をより“9ドル”へ近づける結果となる。その勢いが確実に本日の動きへ引き継がれた形となっている。週頭の安値836から本日の高値8924日間で56セント動くという再び激しい週となった。 きっかけとなった材料を挙げるとすれば先週末の輸出成約の内容或いは今週の1月搾油報告では前年並みの数字。これらは、125百万と言う期末在庫(市場心理はそれ以下)しか抱えていない中、この2月中旬の段階でもレーショニングが未だに機能していない事への不安感を掻きたてるに十分な材料そしてタイミングとなった。又南米においてはこれもタイミングよくブラジル生産予想に関する(今までは見られなかった)ややネガティブな数字がお目見えする事で現在の農務省61百万と言う数字が強材料として先取りされる事とに。強材料にしか反応しないムードの中タイミングよくこれら材料が市場へ提供されたことがその動きに拍車をかける結果となった。

【来週以降の展開は】

先ずは現在の“勢い”が優先される。2月のこの時点で9ドルまで手の届くところまで伸びた相場にとって最早9ドルは通過地点でしかない。上記レーショニングが未だ作用していない事、これからが材料提供の本場となるブラジル動向その他諸々、相場が天井を打つには未だ確認されていない事柄が多すぎる。これだけ不明確な状況の中で現在の相場がこの時点で天井を打つことは考えられない。従い9ドルラインに乗った後に一時的に一服感から休むことはあっても、その先の“2桁”への動きは今後確実に進むくらいに考えるべきかと思う。 今週の大きな動きを経験したことから下値の期待レンジも更に上げざるを得ない。840-850レベルに下がるようなら儲け物くらいの感覚で、うまく切り替えながら現在の相場を追う必要が出てこよう。 繰り返しになるが、又相場が大きな転換期を見るには不確定な要素が多すぎる。この状況下では相場は下がれない。従い需要家サイドにしてもいつまでたっても買いに入れないというパターンが今後も継続する。最後それらが一気に市場に入り込むときが恐らく天井となるんだろうが、結果最も高いところを掴まされることになる・・とはよくあるパターン。従い買い場の決心については非常に難しいこの上半期となる。(A)

 

 

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(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)