米国トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

2004年3月10日

 

 

本日の相場

とうもろこし       --安値寄り付き、安値引け

 

  OPEN HIGH LOW SETTLE CHG OPEN INT  
MAR 04 294 1/2 - 93 3/4 296 1/2 291 291 3/4 - 3 1/4 4594 -1136
MAY 04 300 1/2 - 300 303 1/4 297 1/2 298 1/4 - 3 1/4 330745 6857
JUL 04 304 1/4 - 03 3/4 307 301 1/2 302 - 3 1/4 115801 1850
SEP 04 296 3/4 - 96 1/2 300 294 1/2 294 3/4 - 3 20676 232
DEC 04 294 - 93 1/2 297 1/4 290 3/4 291 3/4 - 3 1/4 163909 2368
MAR 05 294 1/2 - 94 1/4 297 1/2 291 1/2 292 - 3 3/4 12352 -88
            653454 10247

 -

大 豆             --安値寄り付き、安値引け--
          

  OPEN HIGH LOW SETTLE CHG OPEN INT CHG
MAR 04 939 953 922 923 1/2 - 18 1/2 1185 -261
MAY 04 942 - 40 958 922 923 1/2 - 23 1/2 143826 -1771
JUL04 933 - 32 948 914 915 - 22 51859 29
AUG 04 892 - 90 909 877 878 1/4 -18 1/2 10506 42
SEP 04 815 - 14 828 806 806 -15 6495 -11
NOV 04 740 1/2 - 40 750 730 1/2 731 3/4 -12 35684 244
            252173 -1627

 

  MEAL CHG   OIL CHG   WHEAT CHG NY-YEN
MAR 27880 -530 MAR 3250 -120 MAR 359 -4 110.75 - 111.02
MAY 28070 -440 MAY 3240 -125 MAY 366 -4 1/4  
JUL 27810 -360 JUL 3233 -121 JUL 369 -4  
AUG 26800 -300 AUG 3173 -97 SEP 373 -4  

 

 

本日の相場の動き

 

 

(コーン)

米国産の需給は大方の予想通り、全ての数字が据え置きとなり、材料としては中立であった。多少懸念されたいた南ア産とアルゼンチン産の生産量数字も前回と変わらずであっため、こちらはやや弱気な内容と見られた。前日の高騰に対する行き過ぎ感と大豆相場につられたことも手伝い前日比1-2セント下げて寄り付いた直後は、一時値を上げるものの、一つのキーとされていた5月限304.5を上へ抜けなかったことがテクニカルな売りを誘い、その後は一日の大半が弱気ムードでの取引となった。畜産市場の高騰、台湾による産地オプションコーンの買いつけ、同国のテンダー予定などは若干強材料であったものの、流れは変わらず、各限月安値引けとなった。5月限は3.25セントダウンの298.25として引けている。

 

(大豆)

需給報告は、ブラジルの生産量が予想されていたほど下方修正されなかったこと、アルゼンチンの生産量が据え置きとなったことなどから、やや弱気に捉えられた。昨日の上げに対する行き過ぎ感も手伝って5-7セント下げて寄り付いた後、一時は値を上げるが、その後は終始弱気な展開となった。南米の農家売りが活発に出ているという報告、メキシコが南米大豆を2-4杯買いつけたという噂は何れも弱気なムードを後押しした。中国が3月に入ってから10日間で12杯もの大豆を輸入したという報告があったことは材料として強かったものの、相場の流れを変えるには至らず、各限月大きく安値引けとなっている。5月限は23.5セント安の923.5として取引を終えた。


 

本日ファンド筋はコーン市場では1,500枚の売り越し、大豆市場では2,500枚の売り越し。本日時点でのファンドネットポジションは、コーンで 約213,900枚のロング、大豆では57,700枚のロングとなった模様。(推定)

 

 

 

各生産地の天気予報および状況

米国中西部    

昨日は、オハイオ南部・西部において一部で通り雨を見たい外は概ねドライ。最高気温は30度後半から南部の高いところで50度前半まで。 本日から明日にかけてイリノイ北部・ミシガン、インディアナ北部などで全体の20%の範囲に0.25インチまでの軽い降雨が見込まれる。降雪は殆ど期待されず。その後週末後半より来週の火曜にかけては全体の90%の範囲で0.50-2.00インチまでのまとまった降雨が五大湖周辺地域で予想される。気温は平年並みからやや低め推移の見込み。

 

NOAA 米国各産地6-10日間予報 (3月15日〜3月19日) 】 

  気温 降水量
西部ベルト A/N N/A
東部ベルト N/A N

 

米国土壌水分地図および14日後予測.

 

アルゼンチン  

昨日概ねドライ。気温はやや高め推移。予報に変化なく、明日以降も概ねドライが継続。全体の20%の大豆産地に1.00インチの降雨が今後5日間で見込まれるが、ラパンパ・コルドバ・サンタフェの一部に限られる。気温はほぼ平年並み推移。 現在のドライ傾向は来週半ばまで継続の見込みだが、これまでの幾分かの降水量により一部着鞘段階の大豆には救いとなっている。 来週後半には次の前線が到来見込み。

 

ブラジル  

昨日は全体の15%の範囲で0.10-0.75インチまでの降雨を見た。中心はサンパウロ南東部、マトグロッソ中北部・西部など。気温はやや高め推移となり西部地域で高いところでは90度台後半にまで上昇している。 今後5日間では全体の55%の範囲に0.10-1.00インチの降雨予想。中心はマトグロッソ西部、リオグランデドスル。気温は西部産地地域で90度後半まで上昇する見込みだが、その他の地域ではほぼ平年並みからやや高め。週末にかけて南部産地であるリオグランデドスルでは再び降雨が期待され、着鞘最終段階にある一部大豆産地にとっては有益な降雨となる。 しかし来週中北部産地へは再びまとまった降雨がやってくると思われ、収穫作業の支障となることが懸念されている。

 

《 南米の降水量推移データ : 単位 ミリメーター 》

JAN2004 JAN2004 FEB2004 FEB2004 JAN-FEB JAN-FEB
州平均 平年比(%) 州平均 平年比(%) 州平均 平年比(%)
ブラジル
ゴイアス 248 92 % 416 183 % 664 131 %
マトグロッソ 326 128 % 264 122 % 590 125 %
マトグロッソドスル 122 53 % 84 50 % 206 51 %
パラナ 107 61 % 80 50 % 187 56 %
サンタカタリナ 176 108 % 74 44 % 250 76 %
リオグランデドスル 83 68 % 84 58 % 167 63 %
パラグアイ 87 60 % 78 54 % 164 57 %
アルゼンチン
コルドバ 100 108 % 64 74 % 164 92 %
サンタフェ 25 21 % 74 77 % 98 46 %
エントレリオス 33 25 % 45 45 % 77 34 %
ラパンパ 51 72 % 66 93 % 117 82 %
ブエノスアイレス 57 92 % 76 218 % 133 155%

 

 

 

 

本日の発表等

【寄り付き前の発表】

 

1)  USDA SUPPLY/DEMAND REPORT    

@ 米国産大豆(単位:百万ブッシェル)

  2002-2003 2003-2004
  FEB 10 MAR 10 FEB 10 MAR 10
作付面積(百万エーカー) 73.9 73.9 73.4 73.4
収穫面積(百万エーカー) 72.4 72.4 72.3 72.3
単収(ブッシェル/エーカー) 38.0 38.0 33.4 33.4
         
期初在庫 208 208 178 178
生産量 2,749 2,749 2,418 2,418
輸入 5 5 8 8
・供給合計 2,962 2,962 2,604 2,604
搾油用 1,615 1,615 1,455 1,465
輸出用 1,045 1,045 900 890
種子・飼料用 89 89 90 90
その他 34 34 33 33
・需要合計 2,784 2,784 2,479 2,479
期末在庫 178 178 125 125
農家平均価格($/ブッシェル) 5.53 5.53 6.95-7.55 7.15-7.55

米国産大豆需給報告SUMMARY : 
搾油需要が10(百万BU)上方修正、輸出需要が10(百万BU)下方修正された。期末在庫は先月と変わらず。

 

A 米国産コーン (単位:百万ブッシェル)

  2002-2003 2003-2004
 

FEB 10

MAR 10

FEB 10 MAR 10
作付面積(百万エーカー) 79.1 79.1 78.7 78.7
収穫面積(百万エーカー) 69.3 69.3 71.1 71.1
単収(ブッシェル/エーカー) 130.0 130.0 142.2 142.2
         
期初在庫 1,596 1,596 1,087 1,087
生産量 9,008 9,008 10,114 10,114
輸入 14 14 10 10
・供給合計 10,619 10,619 11,211 11,211
飼料用その他 5,599 5,599 5,800 5,800
食用・種子用・工業用 2,340 2,340 2,510 2,510
輸出用 1,592 1,592 2,000 2,000
・需要合計 9,532 9,532 10,310 10,310
期末在庫 1,087 1,087 901 901
農家平均価格($/ブッシェル) 2.32 2.32 2.35-2.55 2.35-2.55

米国産コーン需給報告SUMMARY : 
全ての数字が据え置きとされた。

 

B 世界のコーン/大豆など生産量予想 (単位:百万トン)

【 カッコ内は前月発表 】

*コーン 03/04クロップ

  生産量 輸出量
中国 114.0(114.0) 8.00 (8.00)
アルゼンチン 12.50(12.50) 8.50(8.50)
南アフリカ 7.50(7.50) 1.00(1.00)
ブラジル 42.00(42.00) 4.50(4.50)


上記主要国では全ての数字が据え置きとされた。尚、南アフリカの期首在庫や、EU、メキシコなどの生産量が若干上方修正され、世界の期末在庫は56万トンだけ緩和された。

*大豆 02/03クロップ

  生産量 輸出量
ブラジル 52.50(52.50) 20.40(20.40)
アルゼンチン 35.50(35.50) 8.71(8.71)


 

*大豆 03/04クロップ

  生産量 輸出量
ブラジル 59.50(61.00) 24.50(26.70)
アルゼンチン 36.50(36.50) 11.20(11.20)


注目されたブラジルの生産量は、150万トンの下方修正となった。中国の輸入量が若干下方修正されたこともあり、世界の期末在庫は約160万トン減少することとなった。

 

【セッション中の発表】

2) 週間輸出成約高 発表前の予想レンジ  

(単位 : 千トン) *( )内はマイナス

明日の予想  先週の発表数字 
小麦 (旧穀) 250-400 562.5
小麦 (新穀) 50-150 450.2
コーン 600-800 404.9
大豆

(100)-100

-27.1

大豆粕

0-50

-3.4

大豆油

0-5

-2.1


 



【引け後の発表】

3) USDA発表 エッグセット・チックプレイスメント    (単位:%)  

 

    3/6の週        前週     
肥育用ブロイラー卵導入数      101 102
肥育用ブロイラー雛鶏導入数   102 103

 

 

 

 

本日のトーメンの意見

 

(コーン)

需給報告は大方の予想通り、前回発表内容から変更は加えられなかったが、一部ではやや強気な予想もあったため、結果的には"Sell The Fact"の展開となった。本日の需給報告は、今日のトレードにはネガティブな作用をもたらしたものの、その内容が表しているのは非常にタイトな状況であり、現在のやや弱気なムードがそのまま下降トレンドに繋がることは考えにくい。暫く調整局面が続くことは十分考えられるが、5月限で290を割るような展開は期待できない。調整局面の中でいかに底を狙うかといういうことよりも、早目のプライシングを心がけて大きなロスを防ぎたい。

カナダで毒性の強い鳥インフルエンザウイルスの感染例が見つかったというニュースは、今のところ米国では大きく取り上げられておらず、シカゴマーケットでも特に材料視されていない。しかし、陸続きのカナダにて同ウイルスが確認されたことは、米国にとってかなりの脅威であるはずである。このことにより現時点で相場に対する見方・方針を変えるには至っていないものの、注意を払う必要があろう。(K)



(大豆)  

発表内容は市場期待に足らず。ブラジル大豆の生産量は59.5百万トンと1.5百万トンの下方修正に留まった事が主因で、昨日の急伸分をそのまま失っての安値引け。本日序盤の高値で取り敢えずのエネルギーは全て消耗したと見る。今後2週間の値動きについては、先週火曜のキーリバーサル以降の流れをそのまま引き継ぎ更なる下値を窺う展開となる。下値のターゲットとしては5月限880あたりまでは期待したいが、2日前の安値908から900にかけてはサポートラインとなりこのレベルでの攻防が見られると思われる。が、それを抜け又ファンドが動き出せば、880或いは8ドル台半ばまでの調整局面の可能性も出てくるかもしれない。 

相場は本日のファンダメンタルズを確認した後、2月の急騰月とは対照的にこの3月、セットバック主体の動きとなる。今月末の農務省発表前後が恐らく現在の流れを断ち切るきっかけとなり、その後が本格的な上昇相場の再現となると見ている。従い、向こう3-4ヶ月というレンジでの安値を確保する機会はこの3月中。向こう2週間の相場の動きを逃すことなく手当てを進めたいところ。 

それにしても本日、農務省はまたもや“強材料”を市場へ提供した。59.5百万という数字は現在各方面から入ってくる情報と比較しても余りにも楽観的なレベルだと言わざるを得ない。これは、このセットバック期間を終了した後の次回発表時に、(アルゼンチンの36.5、パラグアイの5.5の据え置きという今回内容も合わせ)より強い材料として市場に現れるに違いない。現在主産地のマトグロッソで収穫程度が30%程度、ゴイアスでは27%、南部へ行ってパラナは15%、問題とされるリオグランデドスルではまだ殆どスタートしていない。

昨年秋の米国中西部ではないが、収穫進捗と共にその内容が明らかになりそれが悪化の傾向だとすれば、まだまだ現在の民間発表のレベル(55-58百万)も鵜呑みに出来ないというもの。今後ともこの手の情報が入り次第、この欄でもご紹介していきたい。(A)

 



 

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(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)