米国トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

2004年3月19日

 

 

本日の相場

とうもろこし       --やや安値寄り付き、変わらずの引け―

 

  OPEN HIGH LOW SETTLE CHG OPEN INT  
MAY 04 311 - 10 3/4 314 3/4 309 3/4 312 + 0 327553 -2506
JUL 04 315 3/4 - 15 1/4 319 1/2 314 3/4 317 + 3/4 130729 3056
SEP 04 309 - 08 3/4 314 308 309 3/4 + 1/2 24862 1554
DEC 04 304 1/2 - 04 1/4 311 304 307 1/2 + 2 1/4 182802 4787
MAR 05 306 - 05 1/2 312 305 1/4 308 3/4 + 2 3/4 14442 419
MAY 05 308 - 07 3/4 312 1/2 307 1/2 310 1/2 + 3 1022 97
            687386 7546

 -

大 豆                --変わらずの寄り付き、高値引け--
          

  OPEN HIGH LOW SETTLE CHG OPEN INT CHG
MAY 04 1019 - 18 1034 1013 1/2 1024 + 6 143291 -951
JUL04 1012 - 11 1027 1/2 1006 1017 + 8 56974 716
AUG 04 962 - 59 982 958 974 1/2 + 18 11380 351
SEP 04 857 864 852 858 1/2 + 2 8107 342
NOV 04 766 - 65 773 762 1/2 769 1/4 + 2 42411 1257
JAN 05 764 772 761 768 1/2 + 3 1903 78
            265991 1838

 

  MEAL CHG   OIL CHG   WHEAT CHG NY-YEN
MAY 31420 +30 MAY 3411 -5 MAY 392 3/4 - 5 1/4 106.71 - 107.04
JUL 31300 +150 JUL 3399 -13 JUL 396 3/4 - 4 1/4  
AUG 30150 +430 AUG 3334 -6 SEP 399 3/4 - 1 1/4  
SEP 27800 +180 SEP 3212 +12 DEC 407 1/4 - 3 3/4  

 

 

本日の相場の動き

 

 

(コーン)

寄り付き前にスパークスが発表した新穀の作付け面積予想は80.2(百万エーカー)であった。これは市場予想平均を若干下回っていたため、中立か、やや弱気な材料として市場には受け止められた。寄り付きは前日比若干下げての取引となったが、それ以上の調整をマーケットは受け入れず、その後は目新しい材料に欠ける中、徐々に値を上げて行く展開となった。USDAのデイリーレポーティングシステムによる売り先不明の100,000トンの成約、韓国による産地オプションコーンの買いつけなども材料としては若干強気であった。本日も契約高値を更新することとなったが、午後に入ると勢いを失い、反落。結局、期近は前日と変わらず、期先はやや上げての引けとなった。

 

(大豆) 

スパークスが発表した新穀の作付面積予想は74.5(百万エーカー)。これは市場予想と変わらず、材料としては中立であった。寄り付きは前日引け値とほぼ変わらないレベルでの取引となったが、その後は本日も徐々に値を上げて行く展開となった。スパークスがブラジルの生産量を5070万トンにまで下方修正するという噂が流れたことが大きく材料視された他、ブラジルの主要港であるパラナグアで、労働者の代表団が当局の政策による作業の遅延に対する不満から本日よりストライキに入るという報告があったことも支援材料となった。一方、ブラジルで続いていた衛生官のストライキは、本日より一時休止されるが、3月末から再びストライキに入るという報告があった。5日連続で本日も新高値を更新したことは更なるファンド筋の買いを煽った。午後に入って値を崩したが下げ幅は限られ、各限月高値引けとなっている。5月限は6セントアップの1,024セントとして引けている。


 

本日ファンド筋はコーン市場では5,000枚の買い越し、大豆市場では2,000枚の買い越し。本日時点でのファンドネットポジションは、コーンで 約225,300枚のロング、大豆では68,200枚のロングとなった模様。(推定)

 

 

 

各生産地の天気予報および状況

米国中西部    

昨日はベルト全体の40%の範囲に0.10-0.30インチの降雨、降雪は僅かな地域のみ。中心はベルト北東部でインディアナ・オハイオ・ミシガンとその周辺地域となった。週末を挟み向こう5日間で全体の60%の範囲で0.10-0.75インチが見込まれる。気温は平年比やや低め推移が向こう5日間は続くがその後の6-10日予報はぐっと上昇する見込みとなっている。

 

NOAA 米国各産地6-10日間予報 (3月24日〜3月29日) 】 

  気温 降水量
西部ベルト A A
東部ベルト A A

気温は上昇局面、降水量も平年以上の傾向が予想される。

米国土壌水分地図および14日後予測.

 

アルゼンチン  

昨日はコーン産地の20%、大豆産地の10%で0.10-0.75インチまでの降雨を見た。中心はブエノス愛絵rスの東部地域。今後は来週前半までドライ継続の予報に変化なし。 大豆にとってはよくない傾向が続く。ブエノスアイレス北部、サンタフェ南部なども現在のドライ傾向でストレスを蓄積、6-10日予報もドライで気温が高め傾向を示しており、来週以降は更に状況が悪化する事となる。ドライ傾向から、コーンの収穫については順調と言えるものの、大豆の収量減少懸念は蓄積するばかりである。

 

ブラジル  

昨日は大豆産地20%、コーン産地の10%で0.25-1.25インチまでの降雨、中心はゴイアス北部、バイア、マトグロッソ西部、ミナスジェライス北部など。気温は一部で90度半ばまで上昇した。 今週末は雷雨が中北部中心に通過する。特にミナスジェライス、サンパウロ、バイア、マトグロッソ。全体の60%の範囲で0.25-1.5インチまでで気温は90度半ばまでが目処となっている。 収穫進捗の状況については、北部のウエット問題があるものの総じて問題ないペースで進んでいる模様。

 

 

 

 

本日の発表等

 

【引け後の発表】

1) コミットメント オブ トレーダーズ (3月16日現在) (単位:枚)  

 

  オプション含まず  ⇔ 市場事前予想  オプション込み 
大豆  ロング    57,264 ロング   66,800 ロング   63,909
大豆粕  ロング   34,268 ロング   40,900 ロング  33,665
大豆油  ロング   59,462 ロング   55,000 ロング    59,137
コーン  ロング   214,365 ロング   215,800 ロング   174,972
小麦  ロング    5,498 ロング    9,800 ロング   2,110

大豆・大豆粕は事前予想を下回り、やや強気な内容と捉えられるが、他は中立。

 

2) USDA 週間ローンデータ ( MAR 16-WEEK 現在) (単位:百万ブッシェル)  

【コーン】 

  9ヶ月残高  先週比  FORFEIT計  先週比  REDEEMED計  先週比 
2002クロップ  0.7 -0.1 1.9 0.0 1,363.9 0.1
2003クロップ 990.3 -29.9 0.0 0.0 324.4 32.2

【大豆】 

  9ヶ月残高  先週比  FORFEIT計  先週比  REDEEMED計  先週比 
2002クロップ  0.1 0.0 0.2 0.0 384.0 0.0
2003クロップ 85.2 -4.9 0.0 0.0 70.7 5.1

内容としては中立。

 

本日のトーメンの意見

 

(コーン)

意見変わらず、早目のプライシングを心がけたい。いかなる調整局面でも5月限で305、7月限で310セントでは強くサポートされると考える。

コーンマーケットは15年来の高値を付けた非常に強い大豆相場の影響に加え、コーン自身のベースにある非常に強いファンダメンタルズに支えられ、今週はほぼ毎日契約高値を更新する展開となった。今後も、下値への動きは非常に限られたものとなろう。本日スパークスがコーンの作付け面積を80.2(百万エーカー)と予想しているが、この数字を元にすると、仮に収穫面積を91%、平均イールドを(過去最高を記録した)昨年の142.2とした場合、新穀の生産量は10,378(百万BU)となる。この数字は2003年度の総需要をわずか68(百万BU)上回っているに過ぎない。中国の在庫は減少の一途を辿っていると考えられ、米国内では現在もエタノールプラントの建設が続いている。2003年10月の時点で建設中のエタノールプラントの年間生産能力を合計すると、492百万ガロンとなり、これは原料として約180(百万BU)のコーンに換算される。(K)



(大豆)

【今週の相場回顧】

今週の5月限は、5営業日全て約定高値を更新、結局引け値ベースでは68セントの上昇を遂げ18日には1988年以来の10ドル相場の大台に足を踏み入れる事となった。とにかく、今週の動きに”迷い”は全くなし。月曜に窓をあけて急騰し3月頭につけた当時の大きな約定高値(976)を更新した事が更なる買い気を誘うと本日までほぼ一直線に伸びきることになった。 材料としては、引き続き市場の共通認識となっている南米の作柄悪化。首尾一貫した強気な見通しを裏付ける複数の情報が市場へは入り続ける。又、新穀大豆が主要港パラナグアへ集まってくるこのタイニングに合わせた水際での賃金交渉。輸出検査官に続き、とうとう本日パラナグア港は港湾労働者のストによりシャットアウトされてしまった。これまでもこの時期に見られるお決まりの行事ではあるが、同じストライキでも今年の場合はその重みも変わってこよう。今後4月に向けてこれに伴う弊害がどのような形でマーケットに表面化してくるのか、ここで又一つ材料が加わったことになる。 又、スパークスは新穀の作付け意向予想を74.53百万エーカーと発表した。

【今後の展開】

例えば年初に8ドルの大台に乗せ、8ドル台後半まで窺いながらも一ヶ月後の2月頭に一旦8ドルを割ったような"迷い"は今の相場には感じられない。南米の状況が着々と変化を遂げてきた点がその背景にはあるが、既に3月も後半と言うこの時間の経過がより市場意識を高揚させる。8ドルを達成した時、9ドルを達成した時よりも更に強い”上への意識”が今の市場にはある。昨日述べたより大きな投機資金の流入傾向、これらも今後の益々派手な相場展開を作っていくことになろう。10ドルを達成した相場は、既に77年そして88年の高値を意識しだしており、その最果てには73年6月の12.90が見え隠れする。このように、今後の相場展開は益々マネーゲームの色彩を濃くし、我々需要家を苦しめることとなる。非常に危険なマーケットがこの先待っている。

南米の生産量減懸念、港湾で繰り広げられるトラブルと輸出進捗は今後の値動きへも作用し続ける。同時に、3月末発表の作付け意向というファンダメンタルズは、その先の値動きの方向性とそのスピードを占う大きな鍵ともなってくる。今後の相場にサポートラインをつけるとすれば、まさに今週頭の約定高値更新ラインである970台となってくるが、この月末の農務省発表内容がそのきっかけを作る可能性はある。(A)



 

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(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)