米国トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

2004年3月22日

 

 

本日の相場

とうもろこし       --大きく高値寄り付き、大きく高値引け―

 

  OPEN HIGH LOW SETTLE CHG OPEN INT  
MAY 04 316 - 15 1/2 319 315 1/2 318 1/2 + 6 1/2 324046 -3507
JUL 04 321 1/2 - 20 1/2 324 320 1/2 323 1/2 + 6 1/2 133283 2554
SEP 04 316 - 14 1/2 319 3/4 314 1/2 319 1/4 + 9 1/2 25239 377
DEC 04 313 - 12 1/4 317 312 1/4 316 1/2 + 9 189201 6399
MAR 05 314 1/2 - 14 318 313 317 1/2 + 8 3/4 15201 759
MAY 05 315 320 315 319 3/4 + 9 1/4 1161 139
            694549 7163

 -

大 豆             --大幅高値寄り付き、大幅高値引け--
          

  OPEN HIGH LOW SETTLE CHG OPEN INT CHG
MAY 04 1050 - 47 1062 1044 1055 3/4 + 31 3/4 141741 -1550
JUL04 1046 - 42 1057 1038 1/2 1050 3/4 + 33 3/4 57774 800
AUG 04 1008 - 04 1018 999 1013 + 38 1/2 12668 1288
SEP 04 877 - 75 898 874 891 1/2 + 33 8387 280
NOV 04 785 - 83 795 1/2 780 786 1/2 + 17 1/4 43287 876
JAN 05 781 - 77 795 777 787 1/2 + 19 1934 31
            267813 1822

 

  MEAL CHG   OIL CHG   WHEAT CHG NY-YEN
MAY 32550 + 1130 MAY 3485 +74 MAY 422 3/4 + 30 106.73 - 107.64
JUL 32410 + 1110 JUL 3470 +71 JUL 426 3/4 + 30  
AUG 31270 + 1120 AUG 3432 +98 SEP 428 3/4 + 29  
SEP 29020 + 1220 SEP 3317 +105 DEC 436 1/2 + 29 1/4  

 

 

本日の相場の動き

 

 

(コーン)

テクニカルな買いに加え、アルゼンチンにて乾燥懸念が続いていること、USDAのデイリーレポーティングシステムにより売り先不明の345,000トンの輸出成約が発表されたことなどが強材料視され、デイリーチャート上で小さなギャップを付け、前日比3-4セント上げて寄り付いた後は、その値位置を維持する展開となった。午前中に発表された週間輸出検証高も予想を上回り、支援材料となった。主要限月でリミットアップとなった小麦相場を始めとして、大豆・大豆粕・オーツなど各市場で契約高値が更新されたことなどに影響を受け、引け際にはもう一段の上げを見、各限月大きく高値引けとなった。5月限は6.5セントアップの318.50として引けている。

 

(大豆) 

ファンド筋によるテクニカルな買い、アルゼンチンにて今週予報されている乾燥気味の天候、加えて、ブラジルの主要港パラナグアにて始まった労働者のストライキ。これらの重なる強材料を受け、デイリーチャート上でギャップを付け、前日比20セント以上上げて契約高値を更新して寄り付いた後、前半は動きが少なかった。しかし午後に入ってからはリミットアップとなった小麦マーケットを中心に回りのマーケットの強さもあり、更に上げる展開となった。上述のストライキは終結したという報告が入ったものの、強気なムードは最後まで変わらず、各限月大幅高値引けとなり、5月限は31.75セントアップの1,055.75として引けている。


 

本日ファンド筋はコーン市場では8,000枚の買い越し、大豆市場では5,000枚の買い越し。本日時点でのファンドネットポジションは、コーンで 約233,300枚のロング、大豆では73,200枚のロングとなった模様。(推定)

 

 

 

各生産地の天気予報および状況

米国中西部    

先週末はテキサス東部を中心として0.1〜0.25インチの降雨が観測されて、ベルト全域の5%をカバーした。今週は水曜日から木曜日にかけてネブラスカ、カンザス北東部、オクラホマ東部を中心に、また金曜日にはカンザス北部、ネブラスカ東部を中心として降雨があろう。一連の降雨量は0.1〜0.75インチとなり、ベルト全域の35%をカバーする。今週末にかけては気温は上昇傾向となる。中西部ベルトのほとんどの地域で土壌水分は潤沢に蓄えられており、現状問題はないが、ベルト北西部の一部では若干ドライ気味となっている。

 

NOAA 米国各産地6-10日間予報 (3月27日〜3月31日) 】 

  気温 降水量
西部ベルト A B
東部ベルト A B

気温は平年比高め、一方降雨は少なめとなっている。

米国土壌水分地図および14日後予測.

 

アルゼンチン  

先週末はベルト全域でドライ天候となった。今週もベルト全域にわたりドライとなり、更には気温も上昇する。現在心配されているブエノスアイレス州北部のドライ地域が、今後はサンタフェ州の南部にも広がって行く可能性が高い。今後、大豆ベルトの約半分の地域でドライ天候により収量が減少する可能性が高くなってきた。一方、コーンの収穫作業はドライ天候が寄与して良好に進展している。

 

ブラジル  

先週末はベルト全域の35%の地域で0.5〜4.0インチの降雨が観測された。この雨の中心地は北部ベルト。今週も更に北部ベルトの25%の地域で降雨が予想されている。今後、5日間では1.0〜4.0インチの降雨がベルト全域の30%をカバーすることとなる。この雨によりベルト北東部地域では収穫が遅延するだろう。

 

 

【クロップキャスト社による長期予報】

先週、クロップキャスト社主催の今年2回目となるカンファレンスが行われ、その中で同社による長期の天気予報が発表された。

同社のWidenor氏によると、乾燥気味な天候と移り変わりの激しい気温が7月辺りにベルト東部のクロップを襲う可能性があり、特にコーンにとっては受粉期に差し掛かる頃なので要注意であるとのこと。また、同氏はヨーロッパ、旧ソ連邦、北アフリカなどにおけるHOT&DRYの可能性にも言及した。いずれも、世界のコーンの生産量に大きく関ってくる地域である。一方で、大豆・小麦に関してはトレンドラインに近いイールドとなる可能性が高いこと、中国とカナダに関してはクロップにとって良いタイミングで雨を得ることができるという見通しも述べた。また、Widenor氏は、米国産クロップの作付け時の天候懸念は少ないとしている。

クロップキャスト社とは別の方法で予報を行っているChesapeake Energy Crop社のJon Davis氏も、やはり今年の中西部では例年よりHOT&DRYのリスクが高いと発表している。Jon Davis氏は、インド、中国、南アジアでは例年より天候リスクが少ないものの、ヨーロッパにおいてはHOT&DRYのリスクが例年より高いという予想を述べている。

 

 

 

本日の発表等

 

【セッション中の発表】

1) 農務省輸出検証高 (単位 : 千MT ) 

 

  3月18日の週  3月11日の週  昨年同週  今年度累積  昨年度累積 
コーン  1,081.1 838.9 704.1 26,478.0 20,817.9
ダイズ  427.0 368.1 760.0 20,326.1 22,971.9
小麦 414.9 740.4 332.6 24,543.3 18,614.2

コーンには強気、大豆には中立の発表内容となった。
 

 

本日のトーメンの意見

 

(コーン)

本日は6日連続で契約高値を更新し、引けにかけて更に上げる展開となり、今のところテクニカルにトレンドの転換を示すようなサインは見受けられない。ファンドのロングはほぼ臨界点に達しつつあるとは言え、堅調なエタノール生産(2003年12月は前月比61万バレル増加して642万バレル)など、ファンダメンタルズに後押しされた強気な相場はまだまだ続くものと思われる。天気の欄に書いたように、夏場のHOT&DRYの可能性を示唆する予報家も出だしている。予報は一日単位で変化するものであり、現時点で夏場の天候に関してあれこれ述べるのは時期尚早とは言え、春以降、この手の情報に市場がより敏感に反応する展開が予想される中、特に旧穀限月(5、7、9月)に関しては安値に対する期待が持てない状況となっている。意見変わらず、早めの手当てを勧めたい。(K)



(大豆)

期近5月限は本日の高値10.62ドル、7月限は10.57ドルをそれぞれつけた。市場は昨週より強気一辺倒に傾きつつある。その背景としてあるのは、南米ブラジルやアルゼンチンでの大豆減産予想。先週金曜日にはスパークス社がブラジル大豆生産高を50百万トンまで下方修正するとの噂も流れた。また、パラナグア港でのストの情報も相場の上昇を後押しした。一方、中国でも輸入大豆価格の高騰を背景に搾油マージンの悪化が年末・年始にかけて続いていたが、2月後半から大豆粕販売価格が上昇に転じたことから、搾油マージンはプラスに転じている。以上の様に相場の上昇局面では当然だが強材料がたくさん集まってきている。とりあえず、期近は1988年度の10.995ドルを向かうとのアナリストの見方も登場してきた。本当にそうなのか、誰にも判らない。また、一方では1977〜78年にかけての大豆チャート推移と類似していると言う関係者もいる。77年〜78年にかけては、10月頃より一本調子(週足)で上昇トレンドが継続して、4月の第三週で期近10.75ドルをつけてその後約3ヶ月で5.20ドル程度まで転げ落ちた。ハントの大豆買占めロング、クックインダストリーズのショート・破産となった大相場と記憶する。

市場はブラジル大豆の生産量50百万トンを織り込んだように思う。また、今の相場はファンドの買いにより価格が急上昇しているのではなく、売り物が出てこないために相場が上昇している局面と判断する。現に価格の上昇幅に対してファンド筋の新規の買いは少ない。また、77・78年のハントのようなオイルダラーやその他新規投資家のまだ出動されていないようだ。しかし、今後は10ドル以上の相場高を狙った素人筋的なスペキュレーターの買い参入機会が増えるように思う。ブラジル農家もシカゴ売りヘッジは7ドル〜8ドル程度で始めており、急激な相場上昇からマージンコールを嫌気した、ショート手仕舞いも入っているようだ。さて、今週後半に発表されるサフラス社や4月後半(22日)に発表されるBRAZIL CONABの生産予想高が50百万を大きく上回ったら価格はどうなるだろう。結論として、このレベルより買い上げるにはそろそろ危険水準に入ってきているのではないかと考える。素人筋のもう一段の買い上げ局面では、玄人筋の売りが控えているように思う。また、ブラジル農家からのヘッジ売りの手仕舞いも、どこかで再びヘッジするタイミングを狙っている。既に買い手となっているファンド筋もどこかで、キャッシュインしなければならない。ポジションがロングであれば、もう一段高で手仕舞い、ショートであれば少しそのまま様子を見たい。3月末の在庫報告・作付け報告の数値、また今週のサフラス社のブラジル数値で強い数字が出た場合は、それを確認後ロングに転じても遅くはないと考える。(H)



 

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(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)