米国トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

2004年3月31日

 

 

本日の相場

とうもろこし       --大きく高値より付き、大きく高値引け―

 

  OPEN HIGH LOW SETTLE CHG OPEN INT  
MAY 04 317 1/2 - 17 321 3/4 312 1/4 320 + 7 3/4 295680 -3314
JUL 04 323 - 22 327 1/2 318 325 1/2 + 8 1/4 148407 5431
SEP 04 322 - 20 322 3/4 313 320 1/4 + 9 29058 -280
DEC 04 322 - 17 322 311 1/2 317 3/4 + 11 208657 1849
MAR 05 319 1/2 - 18 321 313 1/4 318 3/4 + 10 16035 -130
MAY 05 318 321 314 1/2 320 1/4 + 10 3/4 1651 54
            707933 3806

 -

大 豆             --大きく安値より付き、一旦戻すが再び下げ、大きく安値引け--
          

  OPEN HIGH LOW SETTLE CHG OPEN INT CHG
MAY 04 990 - 87 1015 981 995 - 21 1/4 131137 -1332
JUL04 983 - 81 1007 977 995 - 13 61489 1468
AUG 04 938 3/4 - 33 957 933 940 - 22 15077 553
SEP 04 825 - 22 842 822 835 - 15 1/2 9199 14
NOV 04 732 - 30 754 730 747 - 10 1/2 47297 839
JAN 05 738 - 37 751 737 749 1/2 - 5 1/2 2890 328
            269823 1896

 

  MEAL CHG   OIL CHG   WHEAT CHG NY-YEN
MAY 31430 -220 MAY 3223 -88 MAY 408 - 7 1/4 103.93 - 104.34
JUL 31050 -310 JUL 3206 -95 JUL 415 3/4 - 4 1/2  
AUG 29930 -440 AUG 3170 -105 SEP 420 1/2 - 2  
SEP 27680 -420 SEP 3123 -87 DEC 428 1/4 - 3  

 

 

本日の相場の動き

 

 

(コーン)  強気な作付意向面積を受け、契約高値更新

市場予想を超えた強気な作付意向面積の発表内容を受け、マーケットは急騰した。デイリーチャート上で大きなギャップを付け、前日比4-5セント上げての寄り付きとなった。昨日引け後に発表された1月のエタノール生産量(655万バレル)が過去最高となったことも若干の強材料となり、ファンドを中心に大きく買われた。そこから更に上げて各限月で契約高値を更新した後は、弱気な大豆相場に影響を受けたことと、農家売りも積極的に出て、暫く弱含む展開が続いた。しかし引け際に再び値位置を上げ、ほぼ一日の高値圏にて引けを迎えた。

 

(大豆) 在庫報告・作付意向面積報告共に弱気な内容となり、反落

予想の上限をも若干上回った四半期在庫報告と、予想の上限に近い数字となった作付意向面積の発表を受け、デイリーチャート上で大きなギャップを付け、前日比30セント近く下げて寄り付いた後、序盤は値を戻す展開となり、寄り付き時につけたギャップを埋め、一旦はほぼ前日引け値付近まで値を上げた。しかしそこからはファンドの利益確定のリクイデーション売りなどが活発になり、昼前から再び急落。10ドルを下へ抜けたことは心理的な弱材料となり、更なる売りを誘発した。5月限で981.00セントまで下げ、11日振りの安値となった後、引け際に再び上昇を見たものの、各限月大きく安値引けとなった。5月限は21.25セント安の995.00として引けている。


 

本日ファンド筋はコーン市場では9,000枚の買い越し、大豆市場では4,000枚の売り越しであったと見られる。本日時点でのファンドネットポジションは、コーンで 約208,300枚のロング、大豆では39,200枚のロングとなった模様。(推定)

 

 

各生産地の天気予報および状況

米国中西部    

昨日はベルトの45%の範囲で0.10-0.65インチの降雨。中心はイリノイ北部・北西部、インディアナ中央部・北西部、オハイオ南部など。気温はベルト北東部を除いてはほぼ全域で平年以下のレベルとなった。今後5日間で全体の75%の範囲に1インチ以下の降雨が予報される。気温は特に今後2日間、平年比下がる傾向にある。

 

NOAA 米国各産地6-10日間予報 (4月05日〜4月09日) 】 

  気温 降水量
西部ベルト N/B N/B
東部ベルト N/B B

 

米国土壌水分地図および14日後予測.

 

アルゼンチン  

昨日は大豆産地の50%、コーン産地の45%で0.25-1.00インチの降雨を見た。中心はラパンパ、コルドバ中央部、サンタフェ南西部など。本日明日にかけてと引き続き大豆産地の30%の範囲に1.0インチまでの降雨予想。向こう5日間でのカバー率は75%とされる。気温は平年並みからやや高め、90度半ばまで。今回の通り雨で大豆産地には若干の助けとなっている。

 

ブラジル  

昨日は15%の範囲に1.00インチまで。中心はマトグロッソ中西部・北西部、ミナスジェライス南東部など。気温は総じて平年比高め推移となった。向こう5日間で全体の30%の範囲に1.00インチまでの降雨予想。やはりマトグロッソ、ミナスジェライスなどがその中心となりそう。天候パターンに変化なく、収穫も総じて順調推移といったところ。

 

 

 

 

本日の発表等

【寄り付き前の発表】

1) USDA 四半期在庫報告 (単位:十億ブッシェル) 

 

  在庫(3/1時点)  予想平均  予想範囲  12/1/03時点  3/1/03時点 
コーン  5.271 5.275 5.208-5.340 7.945 5.132
大豆  0.905 0.867 0.850-0.904 1.686 1.201
小麦  1.019 1.037 1.020-1.064 1.521 0.907

コーンの在庫は昨年3/1時点と比べて、3%の増加、ほぼ市場予想に近い数字となった。一方、大豆の在庫は昨年3/1時点と比べると25%減少し、1989年以来の過小在庫となったが、市場予想と比べると大きな(弱気な)数字となった。

 

2) USDA 04/05年度作付け意向報告 (単位:百万エーカー) 

 

  作付意向面積  予想平均  予想範囲  2003年実績USDA 
コーン  79.004 80.290 79.500-81.000 78.736
大豆  75.441 74.508 71.822-76.400 73.404
小麦  59.462 59.854 59.000-61.000 61.700

コーンの作付け意向面積は、市場予想を大きく下回ったが、昨年と比べると若干の増加となった。南部の州においてコーンより大豆を作付ける意向が窺える。大豆の作付け意向面積は去年比3%増。もし実現すれば過去最高となる。

 

3)USDA遺伝子組み替え作付け予想 (単位 : %) 

 *( )内は昨年発表数値

  2004予想 2003 2002 2001 2000 1999 1998
コーン 46 40(38) 34 26 25 37 25
大豆 86 81(80) 75 68 54 47 37
綿花 76 73(70) 71 69 61 48 45

※ 1998-1999 : バイオ企業よりの提供資料
※ 2000-2003 : USDA発表数字 

 

 

 

【セッション中の発表】

4) 週間輸出成約高 発表前の予想レンジ  

(単位 : 千トン) *( )内はマイナス

明日の予想  先週の発表数字 
小麦(旧穀) 200-300 689.9
小麦(新穀) 100-200 100.0
コーン 800-1,000 1,192.4
大豆(旧穀)

100-300

214.7

大豆(新穀)

100-150

1.5

大豆粕

25-50

42.8

大豆油

2-5

6.3


 



【引け後の発表】

5) USDA発表 エッグセット・チックプレイスメント    (単位:%)  

 

    3/27の週        前週     
肥育用ブロイラー卵導入数      103 102
肥育用ブロイラー雛鶏導入数   102 101

 

本日のトーメンの意見

 

(コーン)

本日のレポートは、大豆に関しては在庫量・作付意向面積がどちらも弱気な内容となった一方で、コーンにとっては作付意向面積が予想を大きく下回って非常に強気な内容となり、各限月で契約高値を更新することとなった。今回の発表によりタイトな新穀の需給バランスを確認したコーン相場は、天候相場を待たずに再び上昇を描き出すと考えられる。とりわけ、新穀限月は今後数ヶ月、更に本格的な上昇局面に突入していくと予想する。

今回発表された作付面積と、2003年度のイールドを使い、収穫面積を91%と仮定すると、生産量は10,223(百万ブッシェル)となり、これは2003年度の総需要量10,310に満たない。これまでの繰り返しになるが、史上記録を更新した2003年度のイールドを2004年度も維持できる保証は今のところどこにも無い。更に、統計的に見ると、コーンの最終作付面積は3月発表数字に比べて減少(平均70万エーカー)する傾向にある。また、米国・中国を始めとして世界のコーン需要は確実に増加傾向にある。これは、国の政策や経済成長率に伴うものであり、レーショニングが発生しにくい状況にある。では、米国以外の国の生産量はどうか。米国に次ぐ生産量を誇る中国では、穀物需要が増加の一途を辿っている一方で、ここ数年生産量は伸び悩んでいる。流石に危機感を感じ出した中国政府はここ最近になってようやく農家に対する補助金などの措置を発表したり、昨日辺り税金面などでの追加措置を打ち出したという報告もあるので、2004年度の同国の生産量には注目すべきところではある。しかし、供給国としての立場を維持するのは難しいであろう。セカンドクロップを含めた南米の生産量にも今後注目する必要があるが、上述の非常にタイトな需給バランスを大きく緩和させるまでの影響を持つ可能性は非常に薄い。(K)



(大豆)

目先、更なる下落局面あり。見方変えず、大きく10ドル−9.50ドルという幅を買い場と位置づけ、4月中下旬以降の次なる上昇局面に備えたい。 

31日時点の在庫数字は905.50百万ブッシェル。予想以上の内容となったが1989年の890.2百万依頼の低水準。On farm stockの率は39.3%。数字自体は1977年(その前は73年)以来であるが、31日時点の数字としては、歴史上最も低水準の記録となった。過去7年間の31日時点としての記録を見ると以下の通りとなっている。

 

98.3

99.3

2000.3

2001.3

2002.3

2003.3

2004.3

On farm

53%

56%

52%

56%

51%

53%

39%

Off farm

47%

44%

48%

44%

49%

47%

61%

5月限でいう2月頭の8ドルラインから2ヶ月足らずで10.50ドルと2.50ドルも上昇した大相場の中で農家も例年比較より大きく売りを実行した結果だと言える。その意味ではこの4月以降売れる残玉は極々限られた割合しか残っていないということになる。又、需要面に期待されるレーショニングについても輸出数字に傾向は表れているものの搾油の数字については何ら解決していない。期末在庫の最低必要量と言われる現在の125百万ブッシェルがこの需要サイドのペースの中今後維持・改善されるかについては甚だ疑問である。 

作付け意向も予想を上回る大きな数字。75.4百万エーカーは昨年比2百万エーカーも増加した。加えて歴史的傾向からして大豆の場合はコーンと反対に6月の発表では更に増加する傾向を示しており市場の共通認識ともなっている。今回の発表内容では、デルタ地域で約600,000エーカーの増加(コーン・ソルガムに替わり)、コーンベルト西部地域で約500,000エーカーの増加(コーンの250,000エーカーに比し)又春小麦・大麦を食っている。北平原地域で約400,000エーカーの増加は、春小麦・菜種・ひまわり等に取って代わっている・・といった特徴が表れている。 特にデルタ地域では平均的な収量(30)換算で約18百万ブッシェルの大豆が8月中にものになる、との判断から期末在庫へはプラスになるという見方もある。確かにこのように考えると多少なりとも相場材料となったように捉えられているものの、まだブラジルなど南米の動向に決着が付いたわけでもない。52-54百万トンが相場に織り込まれたという認識はあるが、45月にかけて本材料はまだまだ潜在的な強材料を含んでいるとみるべき。プラス、春先以降の天候に何か起これば、これは更に深刻な事態に陥るという“リスク”を今年の相場はまだ捨てることが出来るとは思えない。 

本日の安値が今後の安値となるかどうかはわからないが、現在のレベルから下は確保する方針を崩さずにこの先の更なる大相場へ備えたいところ。4月の農務省発表についても、強材料提供の場になると考えている。(A)

 



 

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(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)