米国トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

2004年4月16日

 

 

本日の相場

とうもろこし                  --高値寄り付き、高値引け―

 

  OPEN HIGH LOW SETTLE CHG OPEN INT  
MAY 04 309 - 08 315 1/2 308 314 1/2 + 7 118679 -13129
JUL 04 318 - 16 322 1/2 315 1/2 321 + 4 3/4 229599 +2412
SEP 04 312 - 11 318 311 314 + 5 1/2 36949 +843
DEC 04 306 1/2 - 05 314 1/2 305 311 + 6 1/2 286314 +996
MAR 05 314 - 12 317 311 314 1/4 + 6 3/4 20663 +250
MAY 05 316 1/2 - 16 318 314 1/2 316 + 6 1/2 3848 +177
            711048 -7931

大 豆              --やや安値寄り付き、期先を中心に高値引け--
          

  OPEN HIGH LOW SETTLE CHG OPEN INT CHG
MAY 04 960 - 57 977 3/4 953 965 + 2 78088 -4971
JUL04 960 - 54 977 953 966 + 1 1/2 97723 +298
AUG 04 904 - 01 922 900 910 + 6 1/2 18240 +231
SEP 04 790 - 80 800 780 788 1/2 + 14 10983 +415
NOV 04 722 - 20 734 720 732 1/2 + 15 1/2 51848 -1024
JAN 05 728 - 25 735 721 732 1/2 + 18 3757 +216
            264889 -4495

 

  MEAL CHG   OIL CHG   WHEAT CHG NY-YEN
MAY 30490 +150 MAY 3227 +56 MAY 388 1/2 + 5 1/2 107.68 - 108.57
JUL 30270 +40 JUL 3213 +60 JUL 397 1/4 + 5 1/4  
AUG 29120 +90 AUG 3127 +39 SEP 402 1/2 + 6  
SEP 26700 +70 SEP 3010 +20 DEC 411 3/4 + 5  

 

 

本日の相場の動き

 

 

(コーン) 

昨日の暴落に対する行き過ぎ感から、本日は強気な相場となった。前日比1-2セント上げて寄り付いた後も、ファンドを中心に買われ、強気な展開が続いた。週明けに発表される作付け進捗に対する弱気な見方もあり、昼前には一時弱含む場面も見られたが、後半には勢いを取り戻し、ほぼ一日の高値圏にて引け、昨日の下げの大部分を取り戻すこととなった。5月限は7セントアップの314.50として引けている。

 

(大豆) 

前日の暴落からのフォロースルーによるテクニカルな売りオーダーにより、やや弱含んでの寄り付きとなった後は、下げた値位置をほぼ底値として方向性に欠ける展開となった。リミットダウンとなった昨日の急落に対する行き過ぎ感にに下値を支えられ、結局は先の限月を中心に高値引け、5月限は2セントアップの965.00、11月限は15.50セントアップの732.50として引けた。


 

本日ファンド筋はコーン市場では6,500枚の買い越し、大豆市場では1,500枚の売り越しであったと見られる。本日時点でのファンドネットポジションは、コーンで 約165,600枚のロング、大豆では15,300枚のロングとなった模様。(推定)

 

 

各生産地の天気予報および状況

米国中西部     週末、そして来週半ばにも降雨期待

昨日の降雨はウィスコンシンや南部ミネソタなどベルトの10%以下に0.25インチまでと僅か。その他の地域は平年以上の気温に晴れ間が全般的に広がった。本日も状況変わらず気温は更に上昇。シカゴ地域でも80度前後までの最高気温とこの時期にしては特別高いレベルまで上昇している。さて週末の降雨であるが、雨量としてはそれ程期待できそうにない。コーン産地の35%、小麦産地の20%に1.00インチまでというのが月曜までの見込み。ミネソタ東部、アイオワ北部、ウィスコンシンなど。しかし引き続き週央にはコーン産地の45%、小麦産地の80%で1.25インチまで、カンザス・ミズーリ・イリノイ・インディアナなどで予想されており、ドライ気味の中西部産地には来週の降雨により期待が集まっている。現在最も土壌水分が不足している地域としてはイリノイ南東部・インディアナ南西部・ミネソタ中央部・ネブラスカ中央部・サウスダコタなど。しかし今後10日間の雨がちの天候推移は適度な雨量を齎しそう。上昇気味の気温は小麦の生育にもプラスとなっている。

 

NOAA 米国各産地6-10日間予報 (4月21日〜4月25日) 】 

  気温 降水量
西部ベルト A N/A
東部ベルト A N

気温は引き続き高め推移が予想される

 

米国土壌水分地図および14日後予測.

 

アルゼンチン  

昨日は大豆産地の40%、コーン産地の20%に1.00インチまでの降雨。気温は70度半ばまでと上がらず。週末を挟む向こう5日間については降雨は全体の15%に限られ収穫は大きく進展を見るとされている。

 

ブラジル  

降雨前線は週末から来週頭にかけて西部地域から南部地域へ押しやられ、それら地域では向こう5日間で65-75%の範囲で1.50インチまでの雨量が予想される。マトグロッソドスル・マトグロッソ・パラナ・サンタカタリナ・リオグランデドスル北部地域などが中心。気温は平年並みからやや高め、高いところでは90度半ばまでが予想されている。 降雨の波は全般的に南部サイドへ移動することから、向こう10日間ほど北部産地の傾向はドライ。従い収穫作業に進展が期待される。

 

 

 

 

本日の発表等

 

【引け後の発表】

1) コミットメント オブ トレーダーズ (4月13日現在) (単位:枚)  

 

  オプション含まず  ⇔ 市場事前予想  オプション込み 
大豆  ロング    35,896 ロング   30,100 ロング   45,564
大豆粕  ロング   22,173 ロング   19,100 ロング  22,982
大豆油  ロング   33,264 ロング   33,300 ロング    28,987
コーン  ロング   205,147 ロング   202,400 ロング   171,119
小麦  ロング   41,575 ロング   37,100 ロング  46,026

材料としてはニュートラル。

 

2) USDA 週間ローンデータ ( APR-13 WEEK 現在) (単位:百万ブッシェル)  

【コーン】 

  9ヶ月残高  先週比  FORFEIT計  先週比  REDEEMED計  先週比 
2002クロップ  0.1 -0.2        
2003クロップ 844.2 -63.9 0.0 0.0 477.3 65.8

【大豆】 

  9ヶ月残高  先週比  FORFEIT計  先週比  REDEEMED計  先週比 
2002クロップ  0.0 0.0        
2003クロップ 63.8 -7.9 0.0 0.0 92.4 7.9

ニュートラル。

 

本日のトーメンの意見

 

(コーン)

昨日の弱気な相場から一転、ファンドを中心に買い上げられ、前日の下げの大部分を取り戻すこととなった。昨日の相場を目の当たりにした後だけに安値を大きく期待してしまいがちだが、ファンドの身が軽くなった今、ちょっとした強材料を元に大きく買いあげられる可能性が高い。本格的に高値を目指すのはもう少し先であるとしても、改めて高値リスクに警戒すべき時期なのではと考える。

現在、年間約1,200百万ブッシェルのコーンがエタノール生産に使用されていると言われている。一方、この一ヶ月間だけで見ても、全米で二基(合計生産能力は合計で41百万ガロン/年)のエタノールプラントの建設が新たに着工され、下の表のように、現在計画中のプラントの能力を合計すると488(百万ガロン)となった。また、伝えられるところによると、更に建設計画中のプラントが22基あるという。1プラント当たりの年間生産能力は平均すると40-50(百万ガロン)であることを考えると、計画中のプラントの合計能力はおそらく880-1100(百万ガロン)となろう。これらのプラント建設が全て終了すれば、米国におけるエタノールの年間生産量は4600-4800百万ガロン、原料として使われるコーンは1,690-1,770百万ブッシェルに達する計算となる。(K)


【米国エタノールプラントの生産能力】 (単位:百万ガロン/年)

稼動中

3,210.8

建設中

488.0

計画中

880-1,100 ?

合計

4,578-4,798 ?

 



(大豆)

【今週の相場回顧】

先週の月曜に一代の高値を付けた日が非常に大きなキーリバーサルとなりその後本日までの2週間の動きを見ても流れとしては完全に下を向いた動き。2000年に値幅制限が50セント制に移行してから初めてのリミットダウンを経験するなど、この2週間は兎に角波乱に満ちた相場展開となった。現在の値位置は何といっても二桁の10ドル相場、だからこそ見せるこの非常に激しい動き。 しかし、4月5日の最高値を付けた後の動きがその引き金となったものの、追い討ちをかけたのは先週金曜の農務省発表後のSELL THE FACT。この2回にわたる大きな動きが今週の大相場にも強く影響している。今週のNOPA発表による初めての搾油サイドのレーショニングが確認された点についても相場材料となった。

【来週以降の展開】 目先調整継続で、再上昇には時間必要

今週は非常に激しい展開を経験したのは確かであるが、先週4日間の取引幅と比較すればまだ小さかった。40-50セントの上げ下げも目の当たりにするも何とか960の上で今週の取引を終了している。ちょうど3月中旬に始まった2桁相場への急激な上昇局面のスタート地点へ約1ヶ月かけて戻ってきたような形となっている。 今後の動きとしては、先ずは現在の市場のムードを優先する必要があり、目先はまだネガティブな傾向が継続、と言わざるを得ない。想定幅としては940-920あたりまでは下落する余地があると思われる。勢いに900レベルあたりまでの展開も否定できない。現在はそのくらいネガティブな市場ムードになっている事は紛れもない事実である。ファンダメンタルズを見ても、市場の理解としては、輸出サイドそして今回はついに搾油サイドでもレーショングが確認始めた、或いは今回の急落劇を見て、タイトな期末在庫については既に市場に織り込まれた、旧穀限月は勝負あった、などという状況。全てがネガティブな形で市場へ出てきており、このムードを払拭するには時間がかかるといわざるを得ない。従い、短期的な方向性としては上述のように、更なる下落の可能性が強い、という事になる。 

しかしながら、未だ”再びの最高値更新(7月限)”を捨てきれない理由もある。 現時点では”織り込まれた”とまで言われだしたこの期末在庫であるが、実際のところこの先の明るさが確りと確認されたわけでもない。3月末の農務省の在庫報告で確認されたように、ON FARMの在庫は非常に限られたものである。すぐではないが、この影響がこの先国内の現物価格に現れだす事になるだろう。ある程度のレーショニングはこの先も確認されることとなろうが、その結果が115百万を保つものなのかどうかという議論ももう少し先になれば再び( より深刻な形で)出てくるのは間違いない。このあたりの材料は5-6月という時期が最も材料視されるタイミングとなる。プラス、天候プレミアムものってくる。

このような異常な相場つきの中、目先の展開予想は困難を極める。恐らく相場が勢いに8ドル台へ定着するような展開が出てくれば、更なる約定高値更新はついに諦めようが、未だトレンドラインにのっかている相場である以上、投機筋の大量の資金がこの先の暫くの休息期間を得た後に再度この大豆相場に注入される可能性は大いにあり得る、と考えている。 依然としてこの先の最高値更新(7月限)、を支持したい。(A)



 

弊社作成の本相場情報は、各種コメント内容を保証するものではありません。又、本相場情報により、各種商品売買を推奨する意図も全くありません。

 

 

(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)