米国トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

2004年6月10日

 

 

本日の相場

とうもろこし             --大きく安値寄り付き、大幅安値引け

 

  OPEN HIGH LOW SETTLE CHG OPEN INT  
JUL 04 294 - 92 294 284 1/2 285 3/4 - 11 3/4 171870 -10123
SEP 04 298 1/2 - 97 3/4 298 1/2 288 1/2 289 3/4 - 12 1/2 96177 +8964
DEC 04 298 - 95 298 289 1/2 290 3/4 - 11 3/4 315416 -512
MAR 04 302 1/2 302 1/2 294 3/4 295 - 12 28556 +1204
MAY 05 304 - 03 304 3/4 299 299 1/2 - 10 3/4 8371 +461
JUL 05 304 1/2 304 1/2 298 1/2 299 1/4 - 10 1/4 8321 +131
            640721 -53

大 豆                 --大きく安値寄り付き、 大きく安値引け--
          

  OPEN HIGH LOW SETTLE CHG OPEN INT CHG
JUL04 854 - 52 857 839 847 - 5 89066 -2597
AUG 04 796 1/2 - 96 797 780 784 1/2 - 16 28028 +1441
SEP 04 703 - 02 703 682 691 3/4 - 17 3/4 11592 -261
NOV 04 667 - 63 669 654 1/2 663 1/2 - 15 1/2 63216 +1699
JAN 05 667 - 66 670 658 665 - 15 1/2 4693 -16
MAR 05 665 - 64 669 660 664 1/2 - 15 3655 +103
            204808 +534

 

  MEAL CHG   OIL CHG   WHEAT CHG NY-YEN
JUL 27130 -120 JUL 2783 -38 JUL 350 1/2 - 9 1/2 109.29 - 109.51
AUG 25840 -360 AUG 2701 -54 SEP 361 1/2 - 9 1/2  
SEP 23530 -370 SEP 2625 -63 DEC 372 - 9 1/2  
OCT 20950 -500 OCT 2525 -38 MAR 380 1/4 - 8 3/4  

 

 

本日の相場の動き

 

本日は各商品全面安

(コーン) 

農務省発表内容がインパクトにかける内容になった事と合わせ輸出成約高が大幅に低い内容になった事は、今後農務省が輸出数字を下方修正(=期末在庫増加)する・・といった連想により寄付きから積極的なファンド注文を浴びる形となった。7月限は4−5セントギャップをつけて寄り付くと一気に290のサポートラインまで下がりそこで暫く揉み合ったが、勢いには勝てずそのまま更に下落。直後に本日の安値をつけた後は、終日286-287を中心レンジとして取引が終了するまで回復の兆しはなかった。 12月限も動きは期近とほぼ同様。寄付き直後に一気に本日の安値(290割れ)を付けた後は、引けにかけて290-292というレンジ内での取引に終始。安値から上を目指すような展開は全く見られないまま取引を終了している。本日ファンドの大量売りで推定ネットロングは100,00枚を切ったとも見られている。

 

(大豆) 

農務省発表は新穀年度での期末在庫の増加、今年度南米産大豆の生産量下方修正度合いが予想以下に留まった事、南米新穀年度の生産予想が大きく出たことなどが重なり、期近限月を除いては寄り付きより積極的な売り注文が出る事となった。又コーン同様輸出成約高内容もネガティブサイドに捉えられた。期近については序盤新穀限月の流れに押される場面があったものの、安値を見てからは終盤まで徐々に価格を戻す形を保った。しかし上記材料のメインである新穀限月においては、寄付きから14-15セントのギャップを付けてのスタート。セッション終盤には序盤の安値からやや持ち直すも、高値は669止まりにて、結局670すら付けることが出来ずの大幅安値引けとなっている。


 

本日ファンド筋はコーン市場では19,000枚の売り越し、大豆市場では2,500枚の売り越しであったと見られる。本日時点でのファンドネットポジションは、コーンで 約97,900枚のロング、大豆では11,700枚のロングとなった模様。(推定)

 

 

各生産地の天気予報および状況

米国中西部   

昨日はコーン・大豆産地の40%、小麦産地の60%と広範囲にわたり降雨に見舞われた。雨量としては0.25-1.25インチ。所によっては2.0インチまで。特にミズーリ中央部・北東部、イリノイ中央部、ミネソタ南東部、ウィスコンシン中央部、インディアナ南東部、ミシガン中東部、オハイオ中北部などではまとまった雨量を見ている。気温は北西部地域では経平年比低め、南西部地域では平年比高めでの推移。 向こう5日間でも全体の80%の範囲に2.5インチまで、所によっては4.0インチまでの降雨が予想されており、引き続き週末を挟んでウェットな天候パターンが継続することとなる。

遅蒔きの大豆作付けが心配される。現在のところ洪水の懸念が指摘されるのはウィスコンシンとミシガン。週末を挟んだ降雨システムの通過でどのくらいの雨量が確認されるか、これは3連休明けの大きな相場材料となりそう。


NOAA 米国各産地6-10日間予報 (6月15日〜6月19日) 】 

  気温 降水量
西部ベルト N/A B/N
東部ベルト N B/N

降水量が平年以下の傾向へと向いてきている事は、クロップにとっては歓迎すべき傾向となる。

 

米国土壌水分地図および14日後予測.

 

 

 

本日の発表等
)  USDA SUPPLY/DEMAND REPORT  

@ 米国産大豆(単位:百万ブッシェル)

  2003-2004 2004-2005
  MAY 12 JUN 10 MAY 12 JUN 10
作付面積(百万エーカー) 73.4 73.4 75.4 75.4
収穫面積(百万エーカー) 72.3 72.3 74.1 74.1
単収(ブッシェル/エーカー) 33.4 33.4 40.0 40.0
         
期初在庫 178 178 115 115
生産量 2,418 2,418 2,965 2,965
輸入 8 8 5 5
・供給合計 2,604 2,604 3,085 3,085
搾油用 1,475 1,475 1,665 1,650
輸出用 900 900 1,080 1,065
種子・飼料用 92 92 91 91
その他 22 22 59 59
・需要合計 2,489 2,489 2,895 2,865
期末在庫 115 115 190 220
農家平均価格($/ブッシェル) 7.65 7.65 5.85-6.85 5.70-6.70

 

A 米国産コーン (単位:百万ブッシェル)

  2003-2004 2004-2005
 

MAY 12

JUN 10

MAY 12 JUN 10
作付面積(百万エーカー) 78.7 78.7 79.0 79.0
収穫面積(百万エーカー) 71.0 71.0 71.9 71.9
単収(ブッシェル/エーカー) 142.2 142.2 145.0 145.0
         
期初在庫 1,087 1,087 806 806
生産量 10,114 10,114 10,425 10,425
輸入 10 10 15 15
・供給合計 11,211 11,211 11,246 11,246
飼料用その他 5,800 5,800 5,725 5,725
食用・種子用・工業用 2,555 2,555 2,680 2,680
輸出用 2,050 2,050 2,100 2,100
・需要合計 10,405 10,405 10,505 10,505
期末在庫 806 806 741 741
農家平均価格($/ブッシェル) 2.45-2.55 2.45-2.55 2.55-2.95 2.55-2.95

 

B 03/04 & 04/05クロップ世界のコーン/大豆生産量予想 (単位:百万トン)

【 カッコ内は前月発表 】

○コーン

  04-05(今月) 04-05(前月) 03-04(今月) 03-04(前月)
中国 115.00 115.00 115.83 114.00
アルゼンチン 15.50 15.50 12.50 12.50
南アフリカ 9.30 9.30 7.80 7.80

○大豆

  04-05(今月) 04-05(前月) 03-04(今月) 03-04(前月)
ブラジル 66.00 N/A 52.60 53.50
アルゼンチン 39.00 N/A 34.00 34.00
中国 17.50 N/A 16.00 16.20


 

2) USDA需給報告のサマリー 

@コーン : 米国需給バランスについては新旧穀年度共に変化なし。世界の需給バランスには若干の変化あり。03/04年度については、中国の生産量が2百万トン近く増えた事から世界の期末在庫が2百万トン強増加し89.22百万トンへ。それでも02/03年度のそれが122.25百万故、33百万トン少ないレベル。04/05年度についてはウクライナの生産量が1.6百万トン増加したことなどもありそれに準じて期末在庫も増加しているが、68.86百万トンは今年度のレベル比77%しかない。
 

A大豆 : 03/04年度については米国需給に修正は加えられず据え置かれた。新穀年度については需要サイドにて搾油量・輸出量がそれぞれ15百万ブッシェル削られ、結果期末在庫が前月の190百万から220百万へと30百万ブッシェル増加することとなった。農家平均価格についても15セント下げられ、そのレンジは5.70-6.70とされた。注目された南米の生産量は、ブラジルが52.60百万トンと、前月比僅かに90万トン下方修正されたのみ。又アルゼンチンについては据え置きという結果となった。加えて今回初めて発表された新穀年度の生産量についてはブラジルが66百万トン、アルゼンチンが39百万トンと両国で105百万トンという生産量が予想されている。 中国については、輸入数量が前月の20.25百万トンから1.25百万トンカットされて19百万トンとなった。一方で新穀年度の輸入予想は24百万トンとやや楽観的とも取れる数字となっている。 これらの結果、世界の期末在庫については新穀年度が46.69百万トンと今年度の33.01百万トンを40%強上回る内容となっている。これはこれまでの最高であった02/03年度(39.7百万トン)をも上回る数値である。
 

 

3)  USDA発表 週間輸出成約高(6月3日の週)  (単位:千トン) 

 

  週間成約高 輸出成約量累計 成約残
  今年度 来年度 今年度 昨年度 今年度 来年度
コーン 53.2 42.8 45,262.0 35,626.0 8,519.6 1,060.4
大豆 4.5 3.5 24,028.7 28,453.3 1,110.7 3,418.7
小麦 1628.8 0.0 5,962.8 3,684.5 5,673.3 0.0
大豆粕 50.8 44.6 3,623.3 5,058.1 294.3 330.6
大豆油 10.1 0.0 205.8 640.3 41.0 30.5

小麦は6月より新年度。従い”今年度”とは04-05となる。5/28−6/3間での新規成約386.2。加えて旧年度(03-04)より1242.6の成約残が繰り越された形となっている。

コーン・大豆ともに予想を下回り寄付き前の弱材料とされた。

 

4)  USDA発表 週間輸出船積高(6月3日の週)   (単位:千トン) 

 

  輸出高 輸出高累計 USDA通年予想
  今週 先週 今年度 昨年度  
コーン 983.3 875.7 36,742.4 30,324.5 50,800
大豆 24.0 60.7 22,918.0 26,378.2 24,490
小麦 529.6 562.9 289.5 276.3 31,840
大豆粕 59.5 43.2 3,329.0 4,195.9 3,860
大豆油 3.1 1.4 164.8 554.9 390

小麦の数字は5/28-5/31までの240.1を529.6に含んでいる。この結果、03/04年度の輸出合計は29,598.8千トンという結果となった。

 

 

本日のトーメンの意見

 

(コーン) 目先の動き、相場は下向き

報告内容に修正は加えられず新穀期末在庫も据え置かれた。加えてこのところの米国コーン成約の南米へのシフトといった動きが本日の週間輸出成約高において裏付けされた為に、来月の農務省発表では輸出数量の下方修正=期末在庫の上方修正に繋がるとの見方が特に寄付き前後の市場を支配し、新旧両限月ともにファンド売りに拍車がかかる結果となった。期近で290を下に抜ける動きを見たことはテクニカルにも弱い。短期的な価格動向としては、今年2月初旬につけた280ラインでの攻防そして270台へ下落の可能性も強まった、とするべき。12月限については5月半ばに付けた280割れの安値を見た後、余りにも短期間で320へ上り詰めた反動が本日の値動きにも表れており、目先勢いにこの280ラインへ近づく展開も視野に入れるべきかと考える。 4月上旬に約定高値を見てからの動きは大きな波を伴いながらもトレンドは下向きでここまできている点、本日のファンダメンタルズを確認後の大きな下げ、をみても、現在の市場環境は基本的に”売り優勢”。本日の展開をみてそれを再認識する事となった。この大きな流れを断ち切る力を持つものは天候動向ということになる。新穀の需給バランスを均衡に保つには大豊作が前提、という条件付きの年度には、天候推移によっては先週見られたリミットアップのような動きを容易に見せる事となる為、ネガティブムードの中にもそれらを意識したオペレーションを心がけたい。

現在のところ作付けのペースは昨年以上、クロップコンディションについてもほぼ昨年度同レベルで推移しており申し分ない。 下記は年度ごとの作付け進捗(%)とイールドの関係を示したデータであるが、年毎のトレンドイールドを最終単収が上回るには5月半ば位までに70%近い作付けが終了する必要がある点を示している。その点では今年の場合、そのハードルは容易に越えてしまっている。降雨過多が主因で一部でクロップへの傷害が報告されていることは事実でありそれによって相場が神経質な展開を余儀なくされるという点では今後も変わらないが、市場の全体評価としては、”現時点でのクロップコンディションは非常に優秀” とされている点、ここで改めて確認しておきたい。リミットアップ後のここまでの下げについてもそれが大きな背景となっている。(A)

94 95 96 97 98 99 00 01 02 03 04
4月末 25 8 28 33 29 16 45 28 26 29 37
5月中 73 29 55 77 70 68 91 72 62 64 84
5月末 95 69 79 95 95 92 100 95 83 88 95
最終単収 138.6 113.5 127.1 126.7 134.4 133.8 136.9 138.2 129.3 142.2 ???
トレンド 124.0 125.5 127.0 128.8 130.6 132.4 134.2 136.0 137.8 139.6 145.0

(大豆)

発表内容全てがネガティブに作用する結果となった。期近については本日の値動きをみても底堅い展開は今後も変わらない。堅調な国内現物価格と重なり今後9ドルを目指す動きが継続されるもとの見ている。11月限については、本日の動きを確認後、見方を変える必要が出てきた。680-670の攻防後の転換を期待していたが、これを下に、本日のように綺麗に抜けた動きは、今後更なる安値場面を想定する必要が出てくる。2月上旬につけた640-630レベルを現実的な線して視野に入れたい。 6月末の在庫報告発表までの間、天候推移が一番の相場要因となる。 例えば明日から3連休中の雨量が来週頭の相場を決め、その程度によってはトレンド転換のきっかけとなる可能性もある、という風に。目先下向きのトレンドにどのような天候材料が織り込まれるか。市場はそろそろだろうと感じながらも、まだ積極的に買い上がれない状態が目先は継続しそうだ。(A)

 

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(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)