米国トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント
2004年6月30日
| 本日の相場 |
とうもろこし --ギャップをつけ大きく安値寄り付き、そのまま大幅安値引け―
| OPEN | HIGH | LOW | SETTLE | CHG | OPEN INT | ||
| JUL 04 | 262 - 60 1/2 | 262 | 254 1/2 | 257 1/2 | - 10 1/2 | 29250 | -23581 |
| SEP 04 | 268 - 66 | 268 | 260 | 262 1/2 | - 10 | 161560 | +9502 |
| DEC 04 | 271 - 69 | 271 | 264 3/4 | 267 | - 10 1/2 | 319531 | -804 |
| MAR 04 | 278 - 77 1/2 | 278 | 272 1/4 | 273 3/4 | - 10 | 34068 | +474 |
| MAY 05 | 282 1/2 - 82 1/4 | 282 1/2 | 277 1/2 | 279 3/4 | - 9 1/4 | 10658 | +271 |
| JUL 05 | 285 1/2 - 85 1/4 | 285 1/2 | 280 3/4 | 281 1/2 | - 9 3/4 | 10039 | +146 |
| 577213 | -13900 |
大 豆 --大きく安値寄り付き、
期近を除いてはそのまま大きく安値引け--
| OPEN | HIGH | LOW | SETTLE | CHG | OPEN INT | CHG | |
| JUL04 | 898 | 898 | 864 | 893 | - 1 1/2 | 22366 | -6077 |
| AUG 04 | 804 1/2 - 04 | 805 | 760 | 782 1/2 | - 23 | 47418 | +1936 |
| SEP 04 | 723 - 21 1/2 | 723 | 686 | 697 | - 29 1/2 | 12242 | -56 |
| NOV 04 | 698 - 91 | 698 | 660 1/2 | 669 | - 30 3/4 | 86708 | +329 |
| JAN 05 | 692 - 91 | 692 | 664 | 669 | - 33 1/2 | 4883 | -53 |
| MAR 05 | 690 | 690 | 663 | 671 1/2 | - 28 1/2 | 3851 | -45 |
| 183268 | -3966 |
| MEAL | CHG | OIL | CHG | WHEAT | CHG | NY-YEN | |||
| JUL | 29750 | +420 | JUL | 2818 | -57 | JUL | 338 | + 1/2 | 108.80 - 109.47 |
| AUG | 27180 | -200 | AUG | 2719 | -74 | SEP | 345 1/2 | - 1 3/4 | |
| SEP | 24150 | -720 | SEP | 2635 | -80 | DEC | 357 1/4 | - 3 | |
| OCT | 21030 | -1270 | OCT | 2534 | -81 | MAR | 367 | - 2 3/4 |
| 本日の相場の動き |
(コーン) 発表内容はネガティブ。ファンドの大量売りに相場も暴落
| 農務省発表数値。作付け意向面積(80.968)は事前予想レンジの上限をやや上回る内容。在庫数値についても予想レンジ内とはなったものの上限に近い数値となったことから寄付き前のコールは4-5セント安唱え。しかし寄り付きはそれ以上のギャップをつけての安値スタート。開始直後が本日の高値となりその後は7月限で255-256、12月限で265-267といったレベルに終日べったりと張り付くような値動きとなった。結局セッション終了まで回復の兆しは全く見られず大きく安値で引けている。先週金曜に引き続いて昨晩新たにBSE"陽性の疑い”を持つ牛が確認されたという公式なニュース、理想的な中西部における天候推移、受け渡し通知(863枚)、ベトナムでの鶏フルーの確認などといったニュースも本日のファンド売りに拍車をかける結果となっている。 |
(大豆) 新穀限月は大きく沈むも、期近はタイト間再認識から値を回復
|
寄付き前の農務省発表数値。作付け意向はほぼ事前予想平均、在庫数値については予想レンジ内ではあったものの平均を上回る内容となったことから寄付き前のコールから10-15セント安唱え。ファンダメンタルズとしてはコーン程のインパクトはなかったものの、本日はコーン市場へ大きく影響を受けた展開となる。11月限は寄り付きの691-698というオープニングレンジから一気に値を崩し開始後30分を過ぎてからは665-675といった値位置を中心としたアップダウンに留まりセッション後半になっても回復の兆しはなかった。対照的に期近7月限については序盤で本日の安値を付けたものの、受け渡し通知は予想通りゼロ、又発表にてタイトな市場環境が再認識されたことが大きく、セッション後半に向けて30セントちかい回復を見せ、ほぼ値を回復しきっての取引終了という形となった。 |
| 本日ファンド筋はコーン市場では12,000枚の売り越し、大豆市場では9,000枚の売り越しであったと見られる。本日時点でのファンドネットポジションは、コーンで 約73,900枚のロング、大豆では21,000枚のロングとなった模様。(推定) |
| 各生産地の天気予報および状況 |
米国中西部
|
昨日は中西部全般的に晴れ渡った。全体の10%以下の地域で0.25インチまでのシャワーを見たのみとなっている。気温は北西部で平年並みからやや高め、その他の地域ではそれよりやや低めの推移。最も気温が上がった地域でも80度半ばまでとなっている。今週末にかけての5日間については、金曜から日曜にかけて全体の80%の範囲で1.25インチ、所によっては3.0インチまでの雨量が予想される。中心はミズーリ・アイオワ東部・イリノイ・ミネソタ南東部・インディアナ・オハイオ・ミシガンなど。引き続き日曜日後半よりは次の降雨システムによりベルト西部(ネブラスカ・カンザス北東部・アイオワ南西部・ミズーリ北西部など)への降雨が期待される。 雨量が限られていることから五大湖周辺州における大豆の作付けは今週一杯で終了の見込み。受粉を迎えるコーンにおいては特にミズーリ中東部・イリノイ南部・インディアナ南西部あたりにすぐにでも雨が欲しいところ。現時点ではベルと全体の約10%がドライだと見られている。 |
【NOAA 米国各産地6-10日間予報 (7月5日〜7月9日) 】
| 気温 | 降水量 | |
| 西部ベルト | B | A |
| 東部ベルト | N/B | A |
予報はほぼ変わらず。 平年以上の降雨パターンの継続が支持されている。
| 本日の発表等 |
【セッション前の発表】
| 1)USDA 四半期在庫報告 (単位:十億ブッシェル) |
| 在庫(6/1時点) | 予想平均 | 予想範囲 | 3/1/04時点 | 6/1/03発表分 | |
| コーン | 2.970 | 2.931 | 2.740-2.991 | 5.271 | 2.985 |
| 大豆 | 0.410 | 0.394 | 0.362-0.455 | 0.906 | 0.602 |
| 小麦 | 0.546 | 0.536 | 0.522-0.549 | 1.019 | 0.491 |
| 2)USDA 03/04年度作付け意向報告 (単位:百万エーカー) |
| 作付け意向面積 | 予想平均 | 予想範囲 | 3月発表数値 | |
| コーン | 80.968 | 80.182 | 79.5-80.7 | 79.004 |
| 大豆 | 74.809 | 74.979 | 74.2-76.0 | 75.441 |
| 小麦 | 59.869 | 59.431 | 59.1-60.0 | 59.462 |
| 3)USDA 遺伝子組み替え作付け予想 (単位: %) |
| 2004予想 | 2003 | 2002 | 2001 | 2000 | 1999 | 1998 | |
| コーン | 45 | 40 | 34 | 26 | 25 | 37 | 25 |
| 大豆 | 85 | 81 | 75 | 68 | 54 | 47 | 37 |
| 綿花 | 76 | 73 | 71 | 69 | 61 | 48 | 45 |
※ 1998-99 : バイオ企業の提供資料より
※ 2000-04 : USDA発表数値
【農務省発表サマリー】
(コーン)
作付け意向は81.0百万エーカー。これは2003年比較3%の増加。又、1985年以来の高い数字となっている。4月以降の総じて良好な天候推移に作付け進捗の数字という裏づけもあり、又新穀コーン限月の価格レベルも後押し。特にイリノイ・アイオワ・ミネソタといった主産地においては大豆に取って代わってコーンの獲得面積が昨年比増加している点は注目される。イリノイ・ミネソタ両州ではコーンがそれぞれ500,000エーカー増加、アイオワでは200,000エーカーの増加。それとは逆にイリノイでは大豆が400,000エーカー減少。アイオワでは200,000エーカー、ミネソタでは100,000エーカーと大豆がそれぞれ減少している。両ダコタにおいてもコーンは合わせて500,000エーカーの増加。プラスしてコロラド・カンザス・ネブラスカといった所謂プレーンズにおいては600,000エーカー近い増加が見られる。ソルガムよりのシフトが進んだ結果だという事ができよう。 一方で、ミシガン・オハイオ・インディアナといった州においてはコーンの作付けは実質ダウンしている。合計で見ると、昨年度比約250,000エーカー、今年春先の予想意向との比較では400,000エーカーの減少となっている。
四半期在庫は29.7億ブッシェル。この3-6月までの四半期において23.05億ブッシェルの消費が確認されこの数量は史上最高、昨年同期比較7%の増加、という事になっている。飼料・その他の消化度についてはほぼ農務省の予想に近いペース。対して輸出については今後の下方修正の可能性が強まった。 本日の発表からON FARM在庫は52%。昨年の54%から2%のダウンとなっている。
(大豆)
作付け意向は74.809百万エーカー。昨年比較1.405百万エーカー(1.9%)の増加。しかし今春の農務省予想数値からは602,000エーカー(0.8%)の下方修正となっている。この作付け面積が実現すれば2000/01年度に記録した74.226百万を543,000エーカー上回る史上最高の数値となる。この数値自体については”中立”材料という事が出来る。上述のように主産地であるイリノイ・ミネソタ・アイオワでは大豆がコーンに置き換わる事となった。この春の作付け意向予想数値との比較で見れば、この3州合計で実に1百万エーカーの大豆がその他に置き換わった事になる。
四半期在庫は409.6百万ブッシェル。この数値は1976年の335.7百万以来の低水準という事になる。この数値からこの3-5月における消費量は約497百万(因みに2003年同時期のケースでは600百万であった)前後と見積もられる。今回発表の在庫数値でOFF-FARMの率は73.1%。(昨年同期は54.7%)ここ数年の傾向を見てもこのOFF-FARMは概ね50%を僅かに超えるレベルというのがトレンドとなっていた。この傾向から、”非常にタイトな期末在庫”を背景に、搾油業者などの需要家がこれまで例年以上に積極的に必要玉を確保してきた事の表れである点が確認できる。又、同時に言えることは、現時点で僅かに26.9%しかON-FARM玉がないという事。これは今後の国内現物価格の一層の引き締まりを暗示するものでもある。
【セッション中の発表】
| 4) 週間輸出成約高 発表前の予想レンジ |
(単位 : 千トン)
| 明日の予想 | 先週の発表数字 | |
| 小麦 | 350-500 | 440.0 |
| コーン | 500-700 | 348.6 |
| 大豆(旧穀) | 0-25 | 96.3 |
| 大豆(新穀) |
75-150 |
30.7 |
| 大豆粕 |
25-50 |
28.0 |
| 大豆油 |
0-5 |
0.2 |
| 本日のトーメンの意見 |
(コーン)
|
発表は弱い内容となった。それに追い討ちをかけるように新たなBSE陽性の疑いをもったアナウンス。これが本日のファンドの勢いを作ったということになる。しかし81百万エーカーという市場予想上限を超える数値は弱い。降雨過多がこれまで度々材料視されてきたものの、記録的に早い作付け進捗のペースが全てをカバーし結果、特にイリノイ・ミネソタなど主産地でのコーンの作付けを予想以上に成功させたという事になる。在庫数値についてもこれまでの農務省の需要サイドの見込みがやや大きすぎた事が本日市場に確認された。飼料・食品。工業用需要はほぼ予想通りの進捗度合いである事から、振るわない輸出需要については今後農務省によって下方修正されるという見方が大勢を占める。7月12日の発表では50-100百万の調整が加えられ、それに準じて期末在庫が増加するという見方は、目先のネガティブな相場つきを連想させる。 値動き。本日の材料を受けたファンドのリアクションを見た結果、目先は更なる下降トレンドを予想する。12月限については昨日まで280のラインが非常に大きなサポートラインとなっていた。そのまま行けばこのレベルからの回復という展開が期待された。しかし本日の材料インプットそして値動きから、目先の取引レンジは更に下がり、下値は今年1月に見た260割れを目指す展開となる。天候推移に今後も不安ないまま進むようなことがあれば、勢いに250-240といったレベルまで相場が沈むことも想定する必要がある。 明日については、本日引け後に先週金曜にアナウンスされたBSE再検査が”陰性”と出た事もありテクニカルに買い戻されるといった値動きも予想されるが、この12月限が280レベルへの回復を果たすには今後天候面からの後押しがない限りは難しいと現在は見ている。(A) |
(大豆)
| ”タイトな期末在庫”が再認識された事は本日の7月限の値動きにはっきりと表れた。しかし予想以上の数値内容については農務省の生産量予想が実際よりやや低めに設定されているという点が市場に確認された。本日の作付け意向をベースにトレンドイールドを用いると新年度の生産量は2946百万ブッシェル。需要サイドに農務省の数値をそのままあてがえば期末在庫は約20百万ブッシェル減って200百万(在庫率7.02%)という事になる。これらは今後の天候が全て問題なく進んだ場合の仮定ではあるが、目先の天候推移については(コーンがそうであるように)市場よりは非常に高い評価を受けている。この影響は目先の高値への動きを抑える作用を持つこととなる。11月限は一旦上昇局面へ向かいつつあったが、本日の発表内容の確認と値動きを見て、軌道修正する必要が出てきた。現在の強いサポートラインである660が下に抜け、2月以来の640レベルへの展開も視野に入れたい。その後の値動きについては依然として上昇トレンドを描いているものの天候推移次第であることを考慮すると、目先の状況に買い急がれる環境には少なくともない、と言えそうだ。(A) |
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(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)