米国トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

2004年7月12日

 

 

本日の相場

とうもろこし               --安値寄り付き、高値引け―

 

  OPEN HIGH LOW SETTLE CHG OPEN INT  
JUL 04 240 - 39 1/2 245 239 1/2 244 1/2 + 2 1/4 2546 -769
SEP 04 242 1/2 - 42 248 1/2 242 248 + 1 3/4 171547 +1337
DEC 04 250 - 49 254 3/4 249 254 1/4 + 2 304956 -1494
MAR 04 257 - 56 3/4 262 1/4 256 3/4 262 + 2 1/2 46790 +3834
MAY 05 263 1/4 - 63 267 3/4 262 1/2 267 1/4 + 2 1/2 13484 +242
JUL 05 267 271 1/4 266 1/4 270 1/2 + 2 1/4 11703 +656
            564145 +3789

大 豆             --まちまちの寄り付き、期近を中心に安値引け--
          

  OPEN HIGH LOW SETTLE CHG OPEN INT CHG
JUL04 957 - 55 957 930 937 - 17 3165 -1505
AUG 04 813 - 10 813 783 786 - 28 46487 +396
SEP 04 674 1/2 - 74 675 659 665 3/4 - 11 1/4 14544 +551
NOV 04 645 - 40 645 629 641 - 5 1/4 97549 +355
JAN 05 642 - 41 648 635 646 - 5 5359 +384
MAR 05 642 650 642 650 - 5 3832 -13
            177565 +423

 

  MEAL CHG   OIL CHG   WHEAT CHG NY-YEN
JUL 31300 -1700 JUL 2700 -118 JUL 339 + 9 108.21 - 108.32
AUG 27550 -1350 AUG 2657 -67 SEP 345 1/2 + 7 1/2  
SEP 23900 -800 SEP 2576 -38 DEC 358 1/2 + 7  
OCT 20500 -630 OCT 2430 +10 MAR 369 1/4 + 6 3/4  

 

 

本日の相場の動き

 

 

(コーン) 

予想の上限に近い数字となった期末在庫・生産量を受け、寄り付きは前日比2-3セント安にて取引された。週末を挟んでも尚穏やかな天候・日曜日タイの北部地域二ヶ所で新たな鶏インフルエンザの感染例が確認されたことなども相場にはプレッシャーとなり、最近の安値を更に更新することとなった。しかしその後、週間輸出検証高にて強気な内容が発表されたことを引き金に、これまでの下げに対する行き過ぎ感も手伝い、ファンドを中心とした買いが多く入り出し、反発。12月限で254近辺での取引となった。セッション後半に弱含む場面が見られたが、引け際には再び持ち直し、結局は前日の高値より上、一日のほぼ高値圏にて引けている。

 

(大豆) 

注目された需給報告は、市場予想範囲内にてほぼニュートラルの内容となった。結果、マーケットの焦点は天候に集まることとなり、目先暫く続きそうな穏やかな予報を受け、テクニカルな売りも加わって弱含んだ。期近は寄り付きこそ前日比1-3セントアップにて取引されたが、その直後に大きく値を崩した。週間輸出検証高の発表内容がやや弱気なものであったこともマーケットにはプレッシャーとなった。それでも前半は商業筋の買いに多少値を戻したが、後半には再び値を崩し、結局大きく安値引け、8月限は28.0セントダウンの786.0として引けている。新穀限月は1-6セントダウンにて寄り付いた直後にやはりテクニカルな売りに大きく値位置を下げた。その後は徐々に値を戻す動きが続いたが上げきれず、11月限は5.25セントアップの641.00として引けている。


 

本日ファンド筋はコーン市場では3,500枚の買い越し、大豆市場では3,500枚の売り越しであったと見られる。ファンドネットポジションは、 本日現在コーンで 約36,200枚のロング、大豆では9,000枚のロングとなった模様。(推定)

 

 

各生産地の天気予報および状況

米国中西部   

週末を挟んだ過去3日間の雨量は、ベルト全体の65%の範囲に0.50-2.00インチ、所によって4.0インチまで。 主産地では一様に降雨を見たものの、特にネブラスカ中南部、カンザス南東部、ミズーリ北西部・北東部、アイオワ中央部・南東部、ミネソタ南部・東部、ウィスコンシン西部、イリノイ中央部・北東部、インディアナ中央部、オハイオ南部などが中心となった。気温についてはベルト西部地域が特に高く90度前半まで上昇、五大湖周辺地域においては70度後半までとなっている。

向こう5日間、ベルト全体の40%の範囲に0.10-0.75インチ、所によっては1.5インチまでの降雨が予想される。総じて雨量も潤沢、コーンの受粉或いは大豆の開花へは理想的な天候パターンが継続している。現在唯一のドライ傾向は、イリノイ南部とミシガン東部と言われる。ミシガンについては今週にでも降雨が見込まれるが、イリノイ南部については6-10日間先まで降雨は持ち越しの模様。 ミズーリで明日90度後半の予報、又ネブラスカ南部・カンザスにおいては向こう3日間で100度近いレベルまで達する見込みだが、これまでの雨量の蓄積もあり、特に問題視されていない。

この様に、週末の実績、目先の見込み共に問題ない状況が続いており、引き続きクロップにとってはほぼ理想的な展開となっている。


NOAA 米国各産地6-10日間予報 (7月18日〜7月22日) 】 

  気温 降水量
西部ベルト N B
東部ベルト N/B B/N

やや降雨が限られる方向ではあるものの、内容的にはほぼ中立か。

米国土壌水分地図および14日後予測.

 

 

 

本日の発表等

 

【寄り付き前の発表】

1) USDA SUPPLY/DEMAND

@ 米国産大豆(単位:百万ブッシェル)

  2003-2004 2004-2005
  JUN 10 JULY 12 JUN 10 JULY 12
作付面積(百万エーカー) 73.4 73.4 75.4 74.8
収穫面積(百万エーカー) 72.3 72.3 74.1 73.7
単収(ブッシェル/エーカー) 33.4 33.4 40.0 39.9
         
期初在庫 178 178 115 105
生産量 2,418 2,418 2,965 2,940
輸入 8 6 5 5
・供給合計 2,604 2,602 3,085 3,050
搾油用 1,475 1,500 1,650 1,645
輸出用 900 900 1,065 1,050
種子・飼料用 92 91 91 91
その他 22 5 59 55
・需要合計 2,489 2,497 2,865 2,841
期末在庫 115 105 220 210
農家平均価格($/ブッシェル) 7.65 7.55 5.70-6.70 5.70-6.70

 

A 米国産コーン (単位:百万ブッシェル)

  2003-2004 2004-2005
 

JUN 10

JUL 12

JUN 10 JUL 12
作付面積(百万エーカー) 78.7 78.7 79.0 81.0
収穫面積(百万エーカー) 71.0 71.1 71.9 73.4
単収(ブッシェル/エーカー) 142.2 142.2 145.0 145.0
         
期初在庫 1,087 1,087 806 896
生産量 10,114 10,114 10,425 10,635
輸入 10 10 15 15
・供給合計 11,211 11,211 11,246 11,546
飼料用その他 5,800 5,800 5,725 5,775
食用・種子用・工業用 2,555 2,565 2,680 2,680
(内エタノール用) 1,195 1,195 1,300 1,300
輸出用 2,050 1,950 2,100 2,100
・需要合計 10,405 10,315 10,505 10,555
期末在庫 806 896 741 991
農家平均価格($/BU) 2.45-2.55 2.40-2.45 2.55-2.95 2.30-2.70

 

B 世界のコーン/大豆など生産量予想 (単位:百万トン)

【 カッコ内は前月発表 】

*コーン 03/04クロップ

  生産量 輸出量
中国 115.83(115.83) 8.00 (8.00)
アルゼンチン 12.50(12.50) 8.50(8.50)
南アフリカ 7.80(7.80) 1.00(1.00)
ブラジル 41.50(41.50) 4.00(4.00)

*コーン 04/05クロップ

  生産量 輸出量
中国 115.00(115.00) 4.00(4.00)
アルゼンチン 15.50(15.50) 11.00(11.00)
南アフリカ 9.30(9.30) 1.00(1.00)
ブラジル 43.00(43.50) 4.00(4.50)

 

*大豆 03/04クロップ

  生産量 輸出量
ブラジル 52.60(52.60) 20.65(21.00)
アルゼンチン 34.00(34.00) 8.78(8.23)

 


 

2) USDA需給報告のサマリー 

コーン:旧穀の期末在庫が90(百万BU)増加して896となったが、これは南米、特にアルゼンチンの輸出競争力が増加したことによる米国産コーンの輸出ペースの鈍化に起因している。また、新穀においては飼料用需要が50増えたが生産量が事前予想のほぼ上限10,635となったため、期末在庫は前月日250(百万BU)アップの991となり、旧穀の期末在庫を上回った。しかしながら今回発表された新穀・旧穀の期末在庫は依然として1996/97年度クロップ以来の低い水準となっている。一方、世界のコーンにおいては大きな修正は加えられなかったが、唯一ブラジルの生産量・輸出量が50万トン下方修正された。世界の期末在庫は1976年以来の低水準となっている。

大豆:04/05年度期末在庫が前月比210buとなり、前月比10buの減少となった。これは、@供給サイドでは旧穀の期末在庫が前月比10百万buの減少となったこと、および04/05年度生産量が前月比25百万bu減少したこと A需要サイドでは、搾油量が5百万bu減少し、輸出量が15百万bu減少したことが要因である。@については、03/04年度cropの搾油量が1500百万buとなっており、先月比25百万buの増加となっている。これは引き続き好調な米国国内家畜の生産量を背景とした大豆粕の需要が要因となっている。また、生産量の減少に関しては、作付面積が作付け意向面積報告に従い、75.4百万エーカーから74.8百万エーカーと0.6百万エーカーの減少および単収の下方修正が原因となっている。A輸出量の減少に関しては、カナダの輸入需要の減少と南アメリカの競争力の増加による。

 

【セッション中の発表】

3) 農務省輸出検証高 (単位 : 千MT ) 

 

  7月8日の週  7月1日の週  昨年同週  今年度累積  昨年度累積 
コーン  947.4 770.1 789.1 40,008.5 32,499.5
ダイズ  42.7 116.0 206.1 22,632.2 27,242.6
小麦 491.8 593.0 445.4 2,789.5 2,300.6

 

 

【引け後の発表】

4)USDA週間クロップ・プログレス(7/11の週) 

【単位 : %】 

《コーン主要産地のシルキング進捗状況》 

  7/11/04 先週   昨年同期   5年平均  
アイオワ   9 1 2 13
イリノイ   72 47 27 33
ネブラスカ   18 3 9 14
ミネソタ 1 0 6 6
インディアナ   61 32 10 24
オハイオ 28 8 4 8
ウィスコンシン 1 0 0 1
サウスダコタ 0 0 0 1
ミズーリ 82 61 57 58
ミシガン  2 0 1 3
主要18州平均   32 19 16 21

《コーン主要産地のドウ・ステージ進捗状況》 

  7/11/04 先週   昨年同期   5年平均  
アイオワ   0 0 0 0
イリノイ   10 2 1 2
ネブラスカ   0 0 0 0
ミネソタ 0 0 0 0
インディアナ   3 0 0 0
オハイオ 0 0 0 0
ウィスコンシン 0 0 0 0
サウスダコタ 0 0 0 0
ミズーリ 20 7 9 8
ミシガン  0 0 0 0
主要18州平均   5 2 3 3

《コーン・クロップコンディション》

主要生産州 非常に悪い 悪い 普通 良い 非常に良い
アイオワ 2(2) 5(6) 17(17) 53(52) 23(23)
イリノイ 1(1) 3(3) 10(13) 58(59) 28(24)
ネブラスカ 0(0) 2(3) 14(17) 51(51) 33(29)
ミネソタ 1(2) 6(6) 33(32) 51(51) 9(9)
インディアナ 3(3) 5(5) 17(18) 52(51) 23(23)
サウスダコタ 1(1) 2(2) 19(17) 62(62) 16(18)
ウイスコンシン 5(4) 13(12) 28(25) 43(44) 11(15)
主要18州平均 2(2) 5(5) 19(20) 51(52) 23(21)
18州平均(昨年) 2(1) 5(5) 19(21) 52(54) 22(19)

生育の進捗は概ね良好だが、ミネソタ・サウスダコタ・ミシガンなど北部地域において比較的遅れていることが顕著に現れている。コンディションも含め、材料としては中立。


《大豆生産主要州の開花進捗状況》
 

  7/11/04 先週   昨年同期   5年平均  
アイオワ   46 22 25 44
イリノイ   60 31 20 34
ミネソタ 24 6 29 28
インディアナ 43 26 18 34
ネブラスカ 44 20 11 25
オハイオ 35 23 19 35
ミズーリ 32 16 11 22
主要18週平均 39 20 22 31

《大豆生産主要州の着鞘進捗状況》 

  7/11/04 先週   昨年同期   5年平均  
アイオワ   3 NA 1 5
イリノイ   12 NA 2 4
ミネソタ 0 NA 1 1
インディアナ 8 NA 1 5
ネブラスカ 3 NA 0 3
オハイオ 0 NA 0 3
ミズーリ 3 NA 1 4
主要18週平均 6 NA 3 5

《大豆生産主要州クロップコンディション》

括弧内は先週    【単位 : %】

主要生産州 非常に悪い 悪い 普通 良い 非常に良い
アイオワ 2(2) 5(7) 19(20) 55(53) 19(18)
イリノイ 1(2) 4(5) 18(22) 58(54) 19(17)
ミネソタ 2(2) 12(8) 33(39) 48(45) 5(6)
インディアナ 3(3) 6(7) 22(23) 51(50) 18(17)
ネブラスカ 1(0) 3(3) 19(21) 58(59) 19(17)
オハイオ 4(5) 12(11) 30(31) 41(43) 13(10)
ミズーリ 3(3) 7(6) 25(26) 53(54) 12(11)
主要18州平均 2(2) 6(6) 24(25) 53(53) 15(14)
18州平均(昨年) 2(1) 5(5) 23(24) 54(55) 16(15)

生育・コンディション共に今のところ大きな問題は見当たらず。予想範囲内にて中立材料と捉えられる。

 

本日のトーメンの意見

 

(コーン)

新穀生産量の10,635(百万BU)という数字は大方の予想に近いものであった。旧穀の輸出需要の下方修正も市場が予想していた通りだったが、新穀の餌用需要が予想外に上方修正されたので、結局新穀の期末在庫は10億ブッシェルを上回らなかった。寄り付き時は新穀の期末在庫が旧穀のそれを上回ったという事実を材料に弱含んで最近の安値を更新したが、そのムードは長く続かず、結局は前日(金曜日)の高値より上で引けている(リバーサル)。テクニカル的にも今日の動きは非常に強気で、下げ止まり、もしくはトレンドの転換も匂わせる。天候がここまで非常に順調に推移している中、相場の大幅な上昇は考えにくいが、世界の期末在庫が相変わらず歴史的に見て非常に低水準であることや、今日の動きがテクニカルに強いこと、本日引け後のファンドのネットポジション(オプション込み)が1,000毎程度だと言われていることなどを考えると、この辺りで少しは買い進めておいた方が良いのではという考えが頭に浮かぶ。今日の動きが意味を持つものとなるかどうか、今週の展開が鍵となりそうである。(K)

 

(大豆)

発表内容については特に大きなインパクトはなし。期末在庫が旧穀が105百万、新穀が210百万へ下方修正された点も市場へは半ば織り込み済みだったと言える。南米の生産量が両国共に据え置かれた点については少々意外ではあったが、結果世界の期末在庫は前月の33.01百万トンから33.5百万トンへと微増となっている。引き続き強いファンダメンタルズを背負っている事に変わりはないものの、インパクトに欠けたという部分が特に手前弦月のロング筋の手仕舞いを促進したと思われる。本日のファンドの売り越しは3500枚前後と見られるがその殆どは、期近よりの乗り換え(スプレッド)を含む8月限に対するロング筋の手仕舞いが中心。この傾向が今後も継続し更にレベルが沈む展開は予想せず、寧ろ今後の反転を警戒すべし。11月限。発表というタイミングをきっかけとした本日寄り付き直後の安値への急落をどうみるか。更なる下落街道を突き進む兆しと見るか、セッション中盤以降の回復から、本日の安値を今後の安値と見るかの判断は難しいが、これまでの下落トレンドの、設定していた大底ラインに到達した事もあり、現値位置を底と置きながらも向こう数日の動きを確認、とう事としたい。(A)

 

 

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(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)