米国トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

2004年8月12日

 

 

本日の相場

とうもろこし                     --ギャップをつけて安値寄り付き、安値引け―

  OPEN HIGH LOW SETTLE CHG OPEN INT  
SEP 04 219 1/4 - 18 1/2 219 3/4 216 218 - 2 3/4 95746 -9875
DEC 04 229 1/4 -  28 3/4 230 1/4 226 229 - 3 337132 +7809
MAR 05 238 - 37 1/2 239 235 237 1/2 - 2 3/4 64773 -333
MAY 05 243 3/4 244 1/2 241 244 - 2 24758 +544
JUL 05 249 - 48 3/4 249 1/2 245 3/4 249 - 2 23623 +931
SEP 05 251 3/4 253 1/4 250 251 3/4 - 1 1/2 5407 +118
            565794 -809

 

大 豆                         --ギャップをつけて高値寄り付き、 高値値引け--          

  OPEN HIGH LOW SETTLE CHG OPEN INT CHG
AUG04  655 - 52 710 650 687 1/2 + 50 1/2 979 -865
SEP  04 578 598 573 1/2 590 + 28 1/2 16711 +703
NOV 04 572 - 69 589 1/2 565 585 1/4 + 30 1/2 118179 -900
JAN 05 577 - 76 593 1/2 572 590 3/4 + 31 11766 -26
MAR 05 585 - 83 597 578 597 + 29 8149 +331
MAY 05 587 - 85 603 585 602 3/4 + 27 3/4 7215 +88
            167915 -526

 

  MEAL CHG   OIL CHG   WHEAT CHG NY-YEN
AUG 19500 +670 AUG 2400 +85 SEP 299 1/2 - 5 1/4 110.85 - 110.91
SEP 18610 +510 SEP 2317 +102 DEC 314 - 5 1/2  
OCT 17620 +510 OCT 2284 +122 MAR 326 1/2 - 5  
DEC 17570 +550 DEC 2232 +135 MAY 332 -5 1/4  

 

 

 

本日の相場の動き

 

 

(コーン) 生産量10.9億Buにファンドもショートポジションへ。

ついに8月のUSDA Supply/Demandが発表され、コーンの生産量が10,923mil.Bu、イールドが148.9mil.Buとともに市場予想の平均値を超える数字となり、各限月ともギャップをつけての寄付きとなった。その後も相場は下がり、前日比4-5セントの下げを見せた。しかしながら、生産量/イールドの衝撃を一旦受け止めたあとに売り物が一掃されると、期末在庫の数字は市場予想の平均を下回っていること、今後の天候にcool/dryが見られることなどから、上昇に転じた。しかしながら、結局は本日はSupply/Demandの生産量/イールドの数字を見れば、買い進められる状況ではなく、オープンレンジ近くまで値を戻すと、再び下落基調に転じた。引け値は12月限月で前日比3セントダウンの229セント。ただ、下落基調の中、クロージング直前に2セントほどの上げを見せて取引を終えたことは、注意しておきたい。また、本日の取引を終えて、ファンドポジションが2,200枚(推定)のショートポジションに転じた。

 

(大豆) 衝撃のレポートに市場は買いムード一色。

生産量 2,877mil.Bu、イールド 39.1mil.BuというUSDA Supply/Demandの数字はともに市場予想範囲の下限をも下回り、弱気な数字を予想していた市場に対して、非常に衝撃が大きかった。各限月ともギャップをつけて寄り付き、その後も上げつづけた。ただ、この上げは12:00前には一段落してしまい、それ以上の伸びは本日は見られず。その後は一進一退の動きとなり、11月限月は前日比30.50セント高の585.25で引けを迎えた。8月限月は切り落ちが目前に迫ってくる中でショートカバーなどから買い注文を集め、高値は前日比73セント高、終値でも50.50セント高の687.50セントとなった。

 

本日ファンド筋はコーン市場では6,500枚の売り越し、大豆市場では6,600枚の買い越しであったと見られる。ファンドネットポジションは、 本日現在コーンで 約2,200枚のショート、大豆では約11,000枚のショートとなった模様。(推定)

 

 

各生産地の天気予報および状況

米国中西部 

ここ数日、COOLな気候をお伝えしているが、シカゴにいても本当に寒い。昨日、本日とこの時期のシカゴの最低気温記録を更新したのではないかという話まで聞こえるほどである。このCOOLな気温も明日からは回復する予報となっているが、実際にもうそろそろ暖かくならなければ、CROPに影響を与える可能性が高くなってくると思われる。一方、昨日から今朝にかけての降雨はネブラスカ東部とアイオアの一部に見られたものの、雨量は非常に限られており、範囲としてもベルトの25%に限られる。気温の方も寒さはシカゴのみならず、ベルト北部では最高気温で50度から60度となっている。南部では70度台。明日は60度から70度の最高気温が予報されており、週末にかけてはさらに暖かくなりそうだ。来週の半ばには南部では80度から90度あたりまで上昇し、例年並になりそうである。ただ、この回復した気温も長くは続きそうもなく、来週の後半には再び70度半ばから80度半ばに下がってくる模様。降雨も今後2週間の間では所々に雨は降るものの、まとまった雨量は難しそうだ。いまだ土壌水分はあるものの気温の上昇とともに乾燥懸念が出てくる可能性がある。


NOAA 米国各産地6-10日間予報 (8月18日〜8月22日) 】 

  気温 降水量
西部ベルト B A
東部ベルト B A

引き続き例年以下の気温が続きそうだ。

米国土壌水分地図および14日後予測.

 

 

 

本日の発表等

【寄り付き前の発表】

1)  USDA発表 週間輸出成約高(8月5日の週)  (単位:千トン) 

 

  週間成約高 輸出成約量累計 成約残
  今年度 来年度 今年度 昨年度 今年度 来年度
コーン 318.0 458.3 49,469.9 40,922.3 4677.7 3760.7
大豆 1.7 230.3 24376.4 29585.2 464.4 4400.6
小麦 565.9 0.0 10,416.3 8,825.4 5,502.0 0.0
大豆粕 51.2 78.7 3,838.3 5,643.2 194.0 601.4
大豆油 20.0 10.3 238.1 703.1 40.9 40.8

コーン、大豆ともに材料としては中立。

 

2)  USDA発表 週間輸出船積高(8月5日の週)   (単位:千トン) 

 

  輸出高 輸出高累計 USDA通年予想
  今週 先週 今年度 昨年度  
コーン 810.4 1,075.9 44,792.2 37,238.1 49,530
大豆 72.9 48.7 23,912.0 28,292.6 24,490
小麦 631 678.7 4,914.3 4,420.8 26,540
大豆粕 25.4 22.4 3,644.3 4,867.6 3,860
大豆油 7.0 2.8 197.2 637.9 390

 

3) USDA SUPPLY/DEMAND

@ 米国産大豆(単位:百万ブッシェル)

  2003-2004 2004-2005
  JULY 12 AUG 12 JULY 12 AUG 12
作付面積(百万エーカー) 73.4 73.4 74.8 74.8
収穫面積(百万エーカー) 72.3 72.3 73.7 73.7
単収(ブッシェル/エーカー) 33.4 33.4 39.9 39.1
         
期初在庫 178 178 105 105
生産量 2,418 2,418 2,940 2,877
輸入 6 6 5 6
・供給合計 2,602 2,602 3,050 2,988
搾油用 1,500 1,515 1,645 1,625
輸出用 900 890 1,050 1,030
種子・飼料用 91 91 91 90
その他 5 0 55 53
・需要合計 2,497 2,497 2,841 2,798
期末在庫 105 105 210 190
農家平均価格($/ブッシェル) 7.55 7.40 5.70-6.70 5.40-6.40

 

A 米国産コーン (単位:百万ブッシェル)

  2003-2004 2004-2005
 

JULY 12

AUG 12

JULY 12 AUG 12
作付面積(百万エーカー) 78.7 78.7 81.0 81.0
収穫面積(百万エーカー) 71.1 71.1 73.4 73.4
単収(ブッシェル/エーカー) 142.2 142.2 145.0 148.9
         
期初在庫 1,087 1,087 896 914
生産量 10,114 10,114 10,635 10,923
輸入 10 13 15 15
・供給合計 11,211 11,214 11,546 11,852
飼料用その他 5,800 5,800 5,775 5,850
食用・種子用・工業用 2,565 2,575 2,680 2,770
(内エタノール用) 1,195 1,200 1,300 1,370
輸出用 1,950 1,925 2,100 2,100
・需要合計 10,315 10,300 10,555 10,720
期末在庫 896 914 991 1,132
農家平均価格($/BU) 2.40-2.45 2.40 2.30-2.70 2.05-2.45

 

B 世界のコーン/大豆など生産量予想 (単位:百万トン)

【 カッコ内は前月発表 】

*コーン 03/04クロップ

  生産量 輸出量
中国 115.83(115.83) 8.00 (8.00)
アルゼンチン 12.50(12.50) 8.50(8.50)
南アフリカ 8.30(7.80) 1.00(1.00)
ブラジル 41.50(41.50) 4.00(4.00)

*コーン 04/05クロップ

  生産量 輸出量
中国 120.00(115.00) 4.00(4.00)
アルゼンチン 15.50(15.50) 11.00(11.00)
南アフリカ 9.30(9.30) 1.00(1.00)
ブラジル 43.00(43.00) 4.00(4.50)

 

*大豆 03/04クロップ

  生産量 輸出量
ブラジル 52.60(52.60) 19.50(20.65)
アルゼンチン 34.00(34.00) 8.00(8.23)

 


 

4) USDA需給報告のサマリー 

 

コーン:2004年の生産量は過去最高の10,923(百万Bu。以下略)と発表され、前回発表時より288アップとなり、市場予想平均10,784を上回り、予想レンジ10,622-11,007の上限に近い数字となっている。動きがあったところでは、国内飼料用需要が穀物由来の飼料が減っているにもかかわらず先月比75アップ。工業用需要は90アップとなり、中でもエタノール用需要が70アップとなっている。最終的に期末在庫は先月比141アップの1,132となった。期末在庫に関しては、市場予想平均1,181を下回っており、需要が増えたことによる意外な結果といえる。世界の生産量は先月比17アップの956となり過去最高。これは昨年を6%以上上回る数字となる。生産量が増えた主な地域は米国(7.32)、EU-25カ国(0.28)、その他ヨーロッパ(1.7)、中国(5.0)等。期末在庫は先月比9.81(百MT。以下略)増えて、85.67。こちらも米国(3.59)を筆頭に、南アフリカ(0.4)、EU-25カ国(0.28)、中国(5.0)等の増加による。中国は国内消費、輸出数量は変わっていないだけに、生産量の伸びがそのまま期末在庫の伸びにつながった。

大豆:2004年の生産量は先月比63(百万Bu。以下略)の2,877。これは市場予想平均の2,965を下回ったばかりか、予想レンジ2,881-3,042の下限すら下回った。同じくイールドも市場予想平均40.2(Bu/acre)を下回り、39.1となっている。これは@昨年の8月以降急激にイールドが小さくなっていった経験A最近のCoolな天候による影響などが考えられる。その他動きがあったところでは搾油量が先月比20ダウン、輸出が20ダウンとなっている。搾油量に関しては、一方で2003年CROPの数字が15アップとなっている。世界の生産量を見てみると、輸入需要では中国が先月比1.0(百万MT。以下略)の23となっているのが目立つ。一方の輸出数量については、米国(0.55)、ブラジル(0.28)、アルゼンチン(0.65)とそれぞれ減少している。

 

 

本日のトーメンの意見

 

(コーン)

弱気な生産量の発表を受け、今後の値動きに関する意見は軌道修正し、再び弱気な展開となることを予想する。米国の農業国としての底力を感じた発表内容となった。

イールド・生産量に関しては個人的な予想を裏切り、弱気な内容であったが、一方で価格の下落を受けて需要面での上方修正もそれなりのものとなって期末在庫の増加は限られたため、本日のマーケットにおける下への動きは限られたものになった。しかし今後の値動きに関しては、「110億ブッシェルに近い生産量」というインプットが為されたことが心理的弱材料となり、今後は210-215セントを目指すこととなろう。

一方、今日の発表ではウィスコンシンやミネソタなど潜在的に霜害のリスクを抱えている州のイールドも去年のそれを上回っているが、この辺りの州のイールドは霜が降りるタイミングによって昨年割れとなる可能性もあり、霜害が現実のものとなった場合には240セント程度までの上昇も有り得る。しかし8月1日以降のコンディションの改善により、イリノイやアイオワ、ネブラスカなど主要生産州のイールドが今後更に伸びる可能性を示唆するアナリストも多く、リスクとしては限られる。(K)



(大豆)

発表内容は予想の下限を下回る内容。生産量は市場予想平均を88百万ブッシェル下回る28.77億(単収:39.1)。予想外に低いこれら数値に市場は堪らず上伸する事となった。しかし単純に昨年の数値と比較してみると何故本日この数字になったのか疑問である。昨年8月の発表時点ではクロップレーティングは今年よりも悪くてイールドは39.4、今年はレーティングが昨年比高かったにもかかわらずイールドは39.1にとどまった。どうしてこのような結果になったのかについては明言出来る筋はなかったものの、昨年の大幅なイールド悪化を見た経験或いは現在のクールな天候推移などがその測定に影響したという見方も出ている。IA/WI/MI/MN/ND/OHなどにおいてはスロー気味の生育進捗がやや保守的なイールド予想を招いていると言われる。昨年同時期のGOOD/EXCELLENT:62%、今年は73%である。比較で行けば当然昨年以上の内容を見るはずが、上記のような要因も絡み今回の農務省を保守的にしたということか。今後も低温傾向継続ではいよいよ単収に影響を与えてくる。8月発表以降のイールドの変化については傾向として上昇もあり下落もあるが、1990年代中盤以降の傾向については、明らかに悪化の傾向が勝っている。これはGMO大豆の普及が影響しているという声もある。いずれにしても、今回39.1がインプットされる事で、市場へは“天候不安による単収減への警戒感”がこれまで以上に増したのは事実。値動きは、5月以降これまでひたすら続いた一辺倒の下落場面はどうやら終了し、目先の底値は見た、と考えてはどうか。しかし11月限に今後上昇街道が待っているというのとはやや違う。6ドル相場へ腰を落ち着けるには今後の更なる天候要因が材料として不可欠だと思われ、暫くはそれを意識した相場展開。もう2週間全く問題なく天候が推移するようであれば、再び安値更新を目指す展開も考えられよう。本日の発表内容に市場が半信半疑であるのと同様の面持ちで今後の値動きが見られるような感触を持っている。(A)

 


 

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(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)