米国トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

2004年8月20日

 

 

本日の相場

とうもろこし                     --安値寄り付き、高値引け―

  OPEN HIGH LOW SETTLE CHG OPEN INT  
SEP 04 228 1/4 - 27 3/4 231 1/2 226 1/2 231 1/4 + 2 68141 -1970
DEC 04 238 1/2 - 38 1/4 242 237 1/4 241 3/4 + 1 1/2 349054 +3778
MAR 05 247 1/4 - 47 250 245 3/4 249 3/4 + 1 1/4 69929 -252
MAY 05 252 255 1/4 251 1/4 255 + 3/4 26169 +158
JUL 05 256 3/4 - 56 1/2 259 3/4 255 3/4 259 1/2 + 3/4 27062 +284
SEP 05 259 261 259 260 1/4 - 1/4 6007 +179
            561162 +2567

 

大 豆                       --安値寄り付き、安値引け--          

  OPEN HIGH LOW SETTLE CHG OPEN INT CHG
SEP 04 593 - 92 596 589 1/2 594 3/4 - 3 1/2 13266 -352
NOV 04 586 - 85 587 1/2 579 1/2 585 - 4 1/2 124650 +745
JAN 05 592 - 91 594 1/2 587 591 3/4 - 3 1/4 13345 +186
MAR 05 600 - 599 601 593 597 1/2 - 5 3/4 8806 +336
MAY 05 603 605 599 602 3/4 - 5 3/4 7983 +27
JUL 05 609 - 08 1/2 612 604 607 - 4 1/2 3923 +310
            174381 +1369

 

  MEAL CHG   OIL CHG   WHEAT CHG NY-YEN
SEP 20000 -70 SEP 2355 +39 SEP 312 + 2 1/2 109.19 - 109.69
OCT 17660 -380 OCT 2302 +29 DEC 324 1/2 + 1  
DEC 17470 -340 DEC 2266 +24 MAR 336 - 1/4  
JAN 17650 -330 JAN 2257 +28 MAY 340 1/2 - 3/4  

 

 

 

本日の相場の動き

 

 

(コーン) 

オープニングは各限月ともに安値寄り付き。その後も来週には気温、降雨ともに好転する予報を材料に一時3セントほど安値をつけたのが本日の最安値。そこからはコミットメントオブトレーダーズの発表が市場予想のロングポジションに対して、ショートポジションであったこと、テクニカル的なファンドの買いに支えられ、上昇。特に、クローズ直前の20分間でファンドが3000枚の買いオーダーを入れるなど強気のまま、9月限月で前日比2セント高の231.25セント、12月限月で1.5セント高の241.75セントにて引けた。これにて、12月限月は先週から13.5セント高にて今週の取引を終えた。セッション中に発表されたローンデータ、NWSによる6-10days天気予測、昨日まで行われていたプロファーマーツアーの最終報告といずれも中立であった点からも強いテクニカルな買いが入ったと言える。

 

(大豆) 

各限月とも安値寄り付き。今週の降雨ならびに来週の気温上昇、今週に引き続き予想される降雨などがネガティブに受け止められ、前日比安いレンジにて終始取引されることとなった。セッション中に発表されたコミットメントオブトレーダーズ、ローンデータ、プロファーマーツアーの最終報告といずれも中立材料にて相場に影響は見られなかった。9月限月は前日比3.5セント安の594.75セント、11月限月は同4.50セント安の585セントにて終えた。これにて9月限月は先週から8.5セント高、11月限月は4.25セント高にて今週の取引を終えた。


 

本日ファンド筋はコーン市場では3,000枚の買い越し、大豆市場では2,000枚の売り越しであったと見られる。ファンドネットポジションは、 本日現在コーンで 約1,600枚のショート、大豆では約24,400枚のショートとなった模様。(推定)

 

 

各生産地の天気予報および状況

米国中西部 

昨日はコーンベルト南部と東部に降雨があった。雨量は0.25-1.00インチ、所により2.00インチとなっており、ベルトの35%をカバーすることとなった。この降雨は本日も引き続きベルト東部を横切って行きそうだ。また、来週頭には北西部にも0.2-1.25インチ、ところにより2.5インチ程度の降雨が期待でき、範囲もベルトの55%と広範囲になりそうだ。一方、気温はなかなか上がってこない。今週末はミネソタ、ウィスコンシン、ノースダコタでは最低気温が30度台を記録しそうである。気象予報では霜懸念は出ていないものの、ある農家は明日土曜日の朝には霜を見ることになるだろうと話しており、要注意である。来週に入れば、通常レベルにまで気温も上昇してきそうだ。


NOAA 米国各産地6-10日間予報 (8月26日〜8月30日) 】 

  気温 降水量
西部ベルト N/B A
東部ベルト A A/N

 

米国土壌水分地図および14日後予測.

 

 

 

本日の発表等

【引け後の発表】

1) コミットメント オブ トレーダーズ (8月17日現在) (単位:枚)  

 

  オプション含まず  ⇔ 市場事前予想  オプション込み 
大豆  ショート   20,948 ショート   16,400 ショート    8,361
大豆粕  ショート     1,616 ショート    3,700 ショート    5,718
大豆油 ロング     4,095 ロング     2,900 ショート    6,273
コーン  ショート     5,153 ロング     5,300 ショート   33,354
小麦  ショート   17,083 ショート   21,500 ショート   22,641

コーンは強材料、大豆は中立。

2) USDA 週間ローンデータ ( Aug 17 WEEK 現在) (単位:百万ブッシェル)  

【コーン】 

  9ヶ月残高  先週比  FORFEIT計  先週比  REDEEMED計  先週比 
2003クロップ 267.5 -29.2 0.0 0.0 1,059.4 29.2
2004クロップ 0.8 0.5 0.0 0.0 0.0 0.0

【大豆】 

  9ヶ月残高  先週比  FORFEIT計  先週比  REDEEMED計  先週比 
2003クロップ 18.2 -1.5 0.0 0.0 138.4 1.5
2004クロップ 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0

コーン、大豆ともに予想の範囲内にて中立。

 

【プロファーマー結果報告】

今週の月曜日から始まったプロファーマーに参加してきた結果を下記のようにまとめてみた。なお、下記データはプロファーマーツアー参加者が実際に各州のフィールドを調査した結果である。なお、プロファーマーツアーとは全米各州から農家および農業関係者が参加し、4日間をかけて約2500マイルを走破しながら各地のフィールドを調査し、そのサンプルフィールド数は1000を超える。

コーン結果

2004年 Pro Farmer 州別結果 (ave.は収穫面積を勘案)

  イヤーの数(60ft) イヤーの長さ(inch) 穀粒(一周) 列間の幅(inch) イールド 8/12イールド(USDA) 収穫面積(USDA)
IA 95.93 6.78 15.90 30.78 153.61 162.00 12,200
IL 97.41 6.77 15.98 30.37 158.02 168.00 11,550
NE 80.99 7.25 15.84 32.43 130.60 155.00 7,900
MN 94.80 6.76 15.79 29.08 160.39 151.00 7,100
IN 91.19 6.74 15.68 30.23 146.83 156.00 5,300
SD 75.53 6.75 16.17 31.84 118.25 118.00 3,950
OH 89.50 6.38 15.16 29.95 137.89 154.00 3,000
ave. 91.34 6.82 15.85 30.68 147.62 156.24  
全米(USDA)           148.90

73,377

上記はプロファーマーツアー参加者の実際の計測に基づいたデータである。本日発表されたプロファーマーツアーの結果はこの数値に主催者独自の計算方式にて他地域の数字を補足している。この結果、プロファーマーツアーの最終数字としては、生産量 10,843百万Bu、イールド 147.8Bu/Acre となっている。

一方、2003年度のプロファーマーとの比較で考えてみると、

2003年 Pro Farmer 州別結果 (ave.は収穫面積を勘案)

  イヤーの数(60ft) イヤーの長さ(inch) 穀粒(一周) 列間の幅(inch) イールド 8/12イールド(USDA) 9/11イールド(USDA) 収穫面積(USDA)
IA 91.92 6.99 16.12 30.95 152.06 158.00 154.00 12,100
IL 93.59 6.77 16.20 30.30 153.68 154.00 154.00 10,950
NE 77.68 6.70 15.43 32.35 121.28 135.00 137.00 7,650
MN 94.97 6.60 15.78 29.24 157.06 156.00 151.00 6,550
IN 86.41 6.41 15.83 30.33 132.11 144.00 145.00 5,500
SD 76.18 6.62 15.64 31.94 116.82 110.00 105.00 4,100
OH 88.38 6.46 15.28 30.07 136.06 142.00 145.00 3,200
ave. 88.46 6.72 15.86 30.75 142.44 147.06 145.64  
全米(USDA)           139.90 138.50

71,915

2003年度のUSDAの主要7州のイールドと全米のイールドを比較すると、全米のイールドが7.16低いということになり、これは2004年度の7.34と非常に近いということができる。つまり、主要7州のイールドと全米のイールドにはある程度の相関関係があると考えられる。加えて、昨年は8/12と9/11に発表された主要7州のイールド変化が1.42マイナスに対して、全米のイールド変化が1.40マイナスとこの点も主要7州のイールドと全米のイールドの相関関係を裏付ける点といえる。

そう考えると、主要7州のイールド変化を予測することで、全米のイールド変化を予測することができるのではないだろうか。

ここで、2003年度のプロファーマーとUSDAの主要7州のイールドを比較すると、4.62マイナスであるのに対して、2004年度は8.62マイナスとなっている。これは非常に大きい違いであり、仮に昨年と同水準であると仮定するならば、本年度の主要7州のイールドは152.24。全米のイールドは144.90となる。このイールドを基に生産量を求めると、10,632百万Buとなる。

また、2003年度のプロファーマー対USDA発表の推移を見てみると、8/12が4.62、9/11が3.2となっており、これを2004年度に当てはめると、9/10の発表は主要7州で150.82、全米のイールドで143.68、生産量は10,542百万Buとなる。しかしながら一方で、2003年度の全米最終イールドは142.2であり、この点から推測すれば、2004年度の全米最終イールドは147.38となり、生産量は10,814百万Buとなる。

上記により、来月9/10に発表される需給報告でのイールドは143.68-147.38、生産量は10,542-10,814百万Buという結果を導くこととなり、今回のプロファーマーツアーの結果として、下振れ懸念は十分考えられるということとなった。

なお、一緒に回った農家からも、「8/12の発表数字は大きすぎる」、「昨年の生産量を超えるのは難しいのでは」などと言った話も聞いた。また、その中で「今週土曜日に霜が下りて、ミルクステージになるアイオア、ミネソタあたりのCORNはダメージを受ける」といったこわい話も聞いたが、天気予報では今後2週間の早霜予報はない。

そのほか、今回のデータからは、コーンの密植度合いが進んでいるのがわかる。昨年は60フィートのなかにあるイヤーが88.46本であったのに対して、今年は91.34本となっている。一方で、イヤーの長さも若干ながら大きくなっていることからも、前述の農家の声があるもののイールド、生産量ともに2003年度を上回ることは間違いなさそうだ。

 

大豆結果

大豆に関しては、現在の段階で生産量について調査を進めるのは時期尚早と考える。一緒に回っていた農家とも話をしたが、「今の段階では状態は悪くはない。ただ昨年のこともあるし、大豆はこれからだ」というコメントだった。やはり、今後の気候こそが大豆の生産量を決めるといえる。ただ、フィールドを回っていて思ったのは土壌の乾燥が思ったよりも進んでいる点である。私が回っていて雨に出会ったのは水曜日の午後だけであった。実際には今週は各州にある程度の雨が見られていたようなので大豆の生育には好ましい気候となっているようだが、引き続き雨が欲しいところだ。また、Sudden Death Diseaseが多く見られた。SDDはブラジルでのRASTと違い、畑の中にSpotとして発生するので被害がそれほど大きくはなさそうだ。ただ、土壌に原因があるらしいことはわかっているものの、その対策がわからない点が今後に不安を残している。

参考までに、2004年度と2003年度のツアーの結果を下記しておく。なお、プロファーマーツアーが終了した現状でのイールド、生産量予測は イールド 38.1Bu/Acre 生産量 2,805百万Bu となっている。

pro farmer州別結果    
  鞘数(3ft) 列間の幅 鞘数(3ft2)
IA 622.36 20.64 1,185.33
IL 566.89 16.63 1,297.85
NE 757.71 24.35 1,150.89
MN 641.80 23.89 1,004.06
IN 468.30 12.70 1,396.43
OH 341.87 11.57 1,122.94
SD 628.54 25.36 938.68
ave. 575.35 19.31 1,156.60

 

pro farmer州別結果(2003)  
  鞘数(3ft) 列間の幅 鞘数(3ft2)
IA 647.63 20.56 1,197.77
IL 571.85 16.71 1,282.99
NE 768.87 23.83 1,196.61
MN 613.66 23.35 980.78
IN 430.21 12.85 1,288.62
OH 340.50 10.88 1,179.45
SD 684.47 23.14 1,082.62
ave. 579.60 18.76 1,172.69

2003年度と比較し、若干ながら鞘数が減少している。

 

 

本日のトーメンの意見

 

(コーン・大豆)

【今週の相場回顧】

今週は大豆・コーン共に先週までとはやや趣きの違う相場つきとなった。両商品共に作柄報告の悪化や相変わらず継続する低温傾向に投機筋の買い越しが目立ち、弱材料に下げる場面は買い支えられるといった展開が続き“ジリ高”基調で今週の取引を終了している。

大豆は、月曜の安値を見た後の4日間580-590レンジにじっと留まる展開。先週の発表前日の安値で目先の底は見たという意識は表れるも、勢いに一気に6ドルまで到達・・といった展開にはなれず、この6ドルの壁が意識される事となった。コーンは7月中旬以降続いていた12月限230を挟んだ攻防を終え、6月頭からここまで1ドル近くひたすら値を削ってきた下降トレンドにようやく終止符が打たれたという見方がより鮮明に市場価格へも反映されている。今週も目立った強材料がインプットされたわけでもないが投機筋の買い意欲が勝り結果ほぼ1ヶ月ぶりの240台に回復しての高値引けという結果となっている。

【来週の展開】

両商品共に、引き続く低温傾向もあり作柄報告に対する意識は高まっている。そんな中これまでのような作柄の改善も見込めない空気となってきており市場ムードには明らかに変化が出てきている点がひとつ。従い先週までの大豆11月限の560前後、コーン12月限の230割れ、といったレベルへの再びの下落パターンは望み薄であると考える。サプライサイド或いは需要サイドを脅かすといった確固たる材料がお目見えしているわけでもないが、春先からこれまでひたすら売り込まれてきた市場の現在の価格レベルが少なくとも適正レベルよりも下にあるとった意識が、8月に入ってからの底固めの過程を通じて確実に市場へは生まれてきており、それによって今後は更に下げにくい相場展開が見られるものと予想する。より“買い下がり”を意識した方針で臨みたいところ。(A)

 

 

 

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(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)