米国トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

2004年10月12日

 

 

本日の相場 

とうもろこし                               --大きく安値寄り付き、安値引け―

  OPEN HIGH LOW SETTLE CHG OPEN INT  
DEC 04 199 - 97 1/2 204 1/2 197 202 1/2 -2 1/4 345596 +288
MAR 05 209 - 09 1/4 215 208 1/2 213 1/4 -2 126880 +1592
MAY 05  215 1/2 - 17 1/2 222 3/4 215 1/2 220 3/4 -2 41710 +392
JUL 05 221 1/2 - 22 228 3/4 221 227 -1 3/4 46968 +282
SEP 05 231 - 30 234 230 233 -1  1/2 11768 +308
DEC 05 240 - 38 242 1/2 238 242 1/4 -3/4 22835 +20
            597526 +2887

 

大 豆                                 --大きく安値寄り付き、大きく安値引け--          

  OPEN HIGH LOW SETTLE CHG OPEN INT CHG
NOV 04 514 - 17 517 506 513 -26 126907 -4827
JAN 05 521 - 22 524 514 1/2 521 3/4 -26 49105 -2741
MAR 05 531 - 30 1/2 531 1/2 523 528 -25 3/4 28188 +900
MAY 05 536 - 38 539 530 536 -24 1/2 15994 +63
JUL 05 545 - 42 545 1/2 538 543 3/4 -23 1/2 11979 +354
AUG 05 544 544 541 544 -22 450 unch
            238170 -927

 

  MEAL CHG   OIL CHG   WHEAT CHG NY-YEN
OCT 15330 -750 OCT 1980 -115 DEC 311 +8 109.70 - 109.81
DEC 15540 -790 DEC 1998 -097 MAR 321 3/4 +6 3/4  
JAN 15620 -830 JAN 2019 -097 MAY 326 +7 1/2  
MAR 15900 -810 MAR 2036 -095 JUL 329 +6 3/4  

 

 

 

本日の相場の動き

 

(コーン)  発表を受け大きく下げたものの、その後徐々に戻す展開

事前予想レンジを上回る単収・生産量・期末在庫、さらには世界の期末在庫などの数値を確認し、オープニングコールは前日比10-15セントダウンとなった。しかし開けてみると、デイリーチャート上で大きなギャップを付けたものの5-7セントダウンに留まった。さらに、その後は何と徐々に値位置を切り上げる展開。寄り付き後一時は12月限で契約新安値197セントを付けたが、そこからはファンド・商業筋に買い戻され、心理的サポートの2ドルまで相場は回復することとなった。そして引け際、遂に朝空けたギャップは埋められることとなり、結局は12月限で2.25セント安の202.50として引けを迎えた。

(大豆) 発表を受けて大きく下げて寄り付き、更に下落。その後戻したが上昇幅は限られ、大きく安値引け

予想の上限となった生産量・期末在庫の数字を確認し、寄り付きは前日比約25セント下げての取引となった。寄り付き後に発表された週間輸出検証高はやや強気な内容になったものの序盤は更に下げ続け、一時は11月限で前日比33セント安となる506を付けるに至った。しかしそのレベルではサポートされ、後半はファンドの買戻し、商業筋のプライシングにより少しずつ値位置を戻し、結局は一日の取引レンジのほぼ上限、11月限で26セント安の513.00として引けた。


 

本日ファンド筋はコーン市場では2,500枚の売り越し、大豆市場では5,000枚の売り越しであったと見られる。ファンドネットポジションは、 本日現在コーンで 約40,000枚のショート、大豆では約41,200枚のショートとなった模様。(推定)

 

 

各生産地の天気予報および状況

米国中西部 

昨日はベルトの20%の範囲に0.10-0.75インチの降雨。ミズーリ、イリノイ南部、インディアナ南西部、カンザス東部・南部といったところがその中心となり、ベルトの中心部においてはほぼドライとなった。気温は北西部で平年以上それ以外の地域は平年以下推移。明日水曜から金曜にかけては前線の通過により全体の55%の産地地域で0.75インチまでの降雨が予想されている。ミシガン・イリノイ・インディアナ・オハイオなどがその中心となりそう。気温は週末に向けて下降傾向にあり、平年以下のレベルへ落ちる見込み。収穫もほぼ半分といったところだが向こう10日間については主にベルト東部にて降雨が落ちやすく、収穫作業が若干停滞すると思われる。しかし程度は軽微であり問題視はされていない。


NWS 米国各産地6-10日間予報 (10月18日〜10月22日) 】 

  気温 降水量
イリノイ B A
アイオワ B A
ミネソタ B A
ネブラスカ N N
インディアナ N A
オハイオ N N
ミシガン B A

 

 

米国土壌水分地図および14日後予測.

 

アルゼンチン・ブラジル

 

 

本日の発表等

 【寄り付き前の発表】

1) USDA SUPPLY/DEMAND

@ 米国産大豆(単位:百万ブッシェル)

  2003-2004 2004-2005
  SEP 10 OCT 12 SEP 10 OCT 12
作付面積(百万エーカー) 73.4 73.4 74.8 75.1
収穫面積(百万エーカー) 72.3 72.5 73.7 74.0
単収(ブッシェル/エーカー) 33.4 33.9 38.5 42.0
         
期初在庫 178 178 105 112
生産量 2,418 2,454 2,836 3,107
輸入 6 6 6 6
・供給合計 2,602 2,638 2,947 3,225
搾油用 1,535 1,530 1,615 1,645
輸出用 885 885 1,000 1,025
種子・飼料用 91 92 90 89
その他 -15 19 53 61
・需要合計 2,497 2,526 2,758 2,820
期末在庫 105 112 190 405
農家平均価格($/ブッシェル) 7.35 7.34 5.35-6.25 4.70-5.50

 

A 米国産コーン (単位:百万ブッシェル)

  2003-2004 2004-2005
 

SEP 10

OCT 12

SEP 10 OCT 12
作付面積(百万エーカー) 78.7 78.7 81.0 81.0
収穫面積(百万エーカー) 71.1 71.1 73.4 73.3
単収(ブッシェル/エーカー) 142.2 142.2 149.4 158.4
         
期初在庫 1,087 1,087 954 958
生産量 10,114 1,087 10,961 11,613
輸入 13 13 15 15
・供給合計 11,214 11,214 11,929 12,586
飼料用その他 5,800 5,781 5,850 6,050
食用・種子用・工業用 2,575 2,575 2,770 2,770
(内エタノール用) 1,200 1,200 1,370 1,370
輸出用 1,885 1,900 2,100 2,075
・需要合計 10,260 10,256 10,720 10,895
期末在庫 954 958 1,209 1,691
農家平均価格($/BU) 2.40 2.42 2.00-2.40 1.75-2.15

 

B 世界のコーン/大豆など生産量予想 (単位:百万トン)

【 カッコ内は前月発表 】

*コーン 03/04クロップ

  生産量 輸出量
中国 115.83(115.83) 7.70 (8.00)
アルゼンチン 12.75(12.75) 8.65(8.65)
南アフリカ 8.93(8.70) 1.00(1.00)
ブラジル 42.00(41.50) 4.00(4.00)

*コーン 04/05クロップ

  生産量 輸出量
中国 122.0(120.00) 4.00(4.00)
アルゼンチン 15.50(15.50) 11.00(11.00)
南アフリカ 9.30(9.30) 1.00(1.00)
ブラジル 42.50(43.00) 4.00(4.00)

 

*大豆 03/04クロップ

  生産量 輸出量
ブラジル 52.60(52.60) 19.81(19.70)
アルゼンチン 34.00(34.00) 6.80(7.00)

 *大豆 04/05クロップ

  生産量 輸出量
ブラジル 64.50(66.00) 22.37(22.97)
アルゼンチン 39.00(39.00) 7.97(7.97)


 

2) USDA需給報告のサマリー 

 

コーン:2004年度産コーンの生産量は先月の数字より6%(652百万BU)、昨年度より15%上昇し、116億BUと発表された。イールドは先月から9.0BU、昨年度と比較すると16.2BU増え、158.4BU/ACREとなった。もちろん両方とも史上最高の数字である。また、州別に見るとミネソタとウィスコンシンを除く全ての州で史上最高のイールドとなっている。2004年度産の需要面では、餌用が200(百万BU)増加した一方で、輸出用需要が25下方修正された。これは、スローな成約進捗と餌用小麦の競争力上昇による。FSIは据え置きとなった。先月の数字と比較して、期末在庫482増加し、1,691(百万BU)となった。


大豆:
2004年度産大豆の生産量
は先月の数字より10%(271百万BU)、昨年度より27%上昇し、31.07億BUと発表された。実現すれば史上最高の数字である。イールドは先月より3.5BU増え、42.0BU/ACREとなった。こちらも1994年の41.4BUを抜き過去最高の数字となった。2004年度産の需要面では、南米の供給力の低下を背景に輸出需要が25(百万BU)増え搾油需要も30上方修正された。結果、新穀の期末在庫は1986年度以来最大の405(百万BU)となった。

 

 

【セッション中の発表】

3) 農務省輸出検証高 (単位 : 千MT ) 

 

  10/8の週 10/1の週 昨年同週  今年度累積  昨年度累積 
コーン  881.3 935.8 862.9 4,502.0 4,649.6
ダイズ  492.0 434.9 721.9 1,700.1 1,590.0
小麦 561.9 833.5 635.5 11,330.1 11,530.1

コーンには中立、大豆にはやや強気な内容となった。

 

【引け後の発表】

4)USDA週間クロップ・プログレス(10/3の週) 

【単位 : %】 

《コーン主要産地の成熟進捗状況》

  10/10の週 10/3の週 昨年同期   5年平均  
アイオワ 94 85 99 99
イリノイ   99 97 97 98
ネブラスカ   84 71 91 96
ミネソタ 83 36 99 97
インディアナ   96 91 87 94
オハイオ 88 75 73 84
ウィスコンシン 45 28 90 84
サウスダコタ 83 52 98 95
ミズーリ 100 99 98 99
ミシガン  66 45 80 84
主要18州平均   88 74 94 95

《コーン主要産地の収穫進捗状況》

  10/10の週 10/3の週 昨年同期   5年平均  
アイオワ 16 8 27 30
イリノイ   64 44 43 52
ネブラスカ   19 13 27 36
ミネソタ 4 0 33 25
インディアナ   47 29 21 35
オハイオ 25 11 11 21
ウィスコンシン 5 2 18 17
サウスダコタ 9 3 28 25
ミズーリ 72 64 73 76
ミシガン  13 5 7 15
主要18州平均   34 23 35 39

《コーン・クロップコンディション》

主要生産州 非常に悪い 悪い 普通 良い 非常に良い
アイオワ 2(2) 5(5) 18(18) 49(49) 26(26)
イリノイ 1(1) 2(2) 13(13) 57(57) 27(27)
ネブラスカ 4(3) 5(5) 17(20) 52(47) 22(25)
ミネソタ 3(3) 5(7) 27(30) 49(48) 16(12)
インディアナ 2(2) 3(3) 11(12) 43(48) 41(35)
サウスダコタ 4(3) 6(9) 27(25) 478(47) 15(16)
ウイスコンシン 4(5) 13(16) 23(21) 41(45) 19(13)
主要18州平均 3(2) 5(6) 18(19) 49(49) 25(24)
18州平均(昨年) 7(8) 13(13) 29(29) 39(38) 12(12)
コンディションはほぼ中立な内容。収穫率がやや期待より小さかったことは若干弱気な材料と捉えられる(売り物が残っていると考えられるため)


《大豆生産主要州の落葉進捗状況》
 

  10/10の週 10/3の週 昨年同期   5年平均  
アイオワ   98 96 98 97
イリノイ   98 93 95 97
ミネソタ 99 84 99 99
インディアナ 98 95 94 98
ネブラスカ 98 95 97 98
オハイオ 94 83 95 97
ミズーリ 90 76 86 87
主要18週平均 94 86 93 94

《大豆生産主要州の収穫進捗状況》 

  10/10の週 10/3の週 昨年同期   5年平均  
アイオワ   81 49 76 63
イリノイ   70 50 57 55
ミネソタ 42 20 83 70
インディアナ 73 55 37 50
ネブラスカ 63 37 59 58
オハイオ 61 37 37 51
ミズーリ 39 25 24 36
主要18週平均 58 36 54 53

 


《大豆生産主要州クロップコンディション》

括弧内は先週    【単位 : %】

主要生産州 非常に悪い 悪い 普通 良い 非常に良い
アイオワ 2(2) 6(6) 20(20) 52(52) 20(20)
イリノイ 1(1) 4(4) 18(18) 54(54) 23(23)
ミネソタ 4(6) 11(14) 38(33) 41(39) 6(8)
インディアナ 2(2) 4(4) 16(16) 49(49) 29(29)
ネブラスカ 4(4) 9(10) 25(25) 48(46) 14(15)
オハイオ 4(4) 8(8) 20(24) 43(44) 25(20)
ミズーリ 2(2) 6(8) 21(24) 50(46) 21(20)
主要18州平均 2(3) 8(8) 24(23) 47(47) 19(19)
18州平均(昨年) 9(9) 18(18) 35(35) 31(31) 7(7)
進捗率・コンディションレポート共に中立とされる。


 

5) ブリッシュコンセンサス 

 

  10/12/04 10/5/04 9/28/04 9/21/04 9/14/04
大豆  35 36 37 38 41
大豆油  29 31 30 34 38
大豆粕  35 35 37 37 39
コーン  14 14 15 17 20
小麦  23 21 25 33 31

 

 

本日のトーメンの意見

 

(コーン)
 

そろそろ買い場か。正に"BIG CROP GET BIGGER"という言葉を体現するような発表内容となったが、本日のマーケットの動きには要注目である。寄り付きは大きくギャップを付けて下げたが、その後は徐々にギャップを埋める動きとなった。この動きは、いかにも相場が「下へのエネルギーを使い果たした」と捉えることができる。これだけファンダメンタルズが弱いと、トレンドが変わったところで即急騰ということにはならないと思うが、目先の相場の動きを注意深く追いつつ、そろそろ12月限のプライシングを進捗させ始めた方が良いかもしれない。

ところで、今年のコーン・大豆の大豊作により、農機具メーカーの最大手John Deereは今期好調な決算を見込んでいるといった内容の新聞記事を最近見つけた。風が吹いて桶屋がなんとやらである。

本日はUSDAから皆の予想を超える生産量が発表されたが、エーカー当たりのイヤー数もまた発表された。下の表1は生産量上位3州におけるその数字の変遷を示したものである。また、表2は、先月発表された、同じく生産量上位3州におけるエーカー当たりのプラント数の変遷を示したものである。

これらの数値から、この2年間は例年に比べて密植度合いの上昇率が若干高かったと言うことができる。この背景には政府からの補助金と去年の豊作により家計に余裕ができた農家が、プランターや収穫機の買い替えを進めたことが一因として存在するかもしれない。

トレンドイールドの上昇率に比べて密植率の上昇はかなり緩やかであるため、イールドの上昇要因の中で密植率の上昇が果たしている役割は小さいのかもしれない。が、原因の一つとして存在することもまた確かである。今年我々の目の前で繰り広げられている大豊作により一儲けした農家が各地で設備の刷新を進め、来年以降のトレンドイールドの向上を更に後押しする可能性もある、と想像している。(K)

<表1>

  2000年度 2001年度 2002年度 2003年度 2004年度
イリノイ 25,450 25,550 25,000 26,650 27,400
アイオワ 56,650 25,250 25,800 26,600 27,550
ネブラスカ 22,750 22,050 21,200 22,600 24,000

<表2>

  2000年度 2001年度 2002年度 2003年度 2004年度
イリノイ 25,800 26,650 26,350 27,050 27,750
アイオワ 26,300 26,450 26,700 27,250 28,000
ネブラスカ 23,450 22,750 23,350 23,700 24,100



(大豆)  

収量42.0、生産量31.07億ブッシェル。史上最高の数字予想が発表された。9月からの1ヶ月で10%近い上方修正も過去に例がない。期末在庫は4.05億ブッシェル(在庫率は一気に14.4%)と、これは98/99年度の13.4%以来の高水準ということになる。 豊作年度の傾向として1月の最終発表へ向けて予想数値が上がる事が挙げられているが、本日の発表を確認して複数筋より今後の生産量増加期待がコメントされ始めている。11月へ向けた更なる上昇期待が今後の相場へ織り込まれる事になる。 11月限は本日綺麗に窓を付けた事から、短期的な流れは下向きと見るべき。恐らく480-490レベルまでの展開は見られるのではないかと見ている。只、収穫も半ばを過ぎ、本日の内容がインプットされた事から、4ドル台の相場もそう長くは続かないのではないか。徐々にポストハーベストラリーへと移行するといった展開を予想する。 一方では需要サイドを中心とした際立った材料も見当たらず、相場が急速に回復するといった動きも期待できず、4ドル台を達成した後は5ドル〜530あたりが当面の居所ではないかと見ている。米国・ブラジル共に大きな生産量が予想される中で世界の需要予想に目を向ければ農務省は先月の内容から下方修正を行っており、結果世界の予想在庫については先月の51.54百万トンから59.25百万トンと大幅に増加する事となった。昨年比較で言えばほぼ20百万トンの増加。 これらの状況と低価格が作り出すべきものは今後のレーショニング。南米の生産量は今回1.5百万トン下方修正されたが、南米諸国の需給バランスも非常に重い。非常に楽観的な南米両国の作付け意向、上記環境を背景に今後何らかの変化が出てくる可能性はある。(A)


 

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(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)