米国トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

2004年11月12日

 

 

本日の相場 

とうもろこし                                    --安値寄り付き、高値引け―

  OPEN HIGH LOW SETTLE CHG OPEN INT  
DEC 04 195 3/4 - 95 1/2 201 195 1/2 200 + 2 3/4 263668 -3233
MAR 05 209 - 07 1/2 212 1/4 207 1/4 211 1/4 + 2 224801 +10569
MAY 05 214 3/4 - 14 1/2 219 3/4 214 1/2 218 3/4 + 2 1/2 54186 +122
JUL 05 221 3/4 - 21 1/4 226 221 225 + 2 1/2 60973 +1567
SEP 05 229 - 28 1/2 232 1/2 228 1/2 232 + 2 1/2 15995 +348
DEC 05 26 1/4 - 35 1/4 240 1/4 235 1/4 239 1/2 + 2 1/4 33576 +1384
            655664 +10807

 

大 豆                                      --安値寄り付き、高値引け--          

  OPEN HIGH LOW SETTLE CHG OPEN INT CHG
NOV 04 514 - 15 527 1/2 512 523 1/2 + 3 628 -694
JAN 05 515 - 12 529 512 525 + 5 1/4 114326 -3878
MAR 05 519 - 18 532 517 529 1/2 + 3 3/4 44041 -40
MAY 05 527 - 26 1/2 539 524 535 1/4 + 3 27561 +288
JUL 05 536 - 35 545 532 541 3/4 + 2 1/4 24041 +222
AUG 05 545 546 1/2 545 545 + 3 1/2 1128 +142
            219606 -3541

 

  MEAL CHG   OIL CHG   WHEAT CHG NY-YEN
DEC 14970 -20 DEC 2094 +45 DEC 302 3/4 + 0 105.33 - 106.13
JAN 15080 -60 JAN 2104 +42 MAR 313 - 1  
MAR 15370 -80 MAR 2108 +34 MAY 319 1/2 - 3/4  
MAY 15600 -100 MAY 2118 +34 JUL 326 + 0  

 

 

 

本日の相場の動き

 

=コーン大豆共に、SELL THE RUMOR BUY THE FACTの動き=

(コーン)

発表内容は、160を超えるイールドにより生産量・期末在庫共に事前予想レンジの上限となり、弱気な内容となった。加えて同じく寄り付き前に発表された週間輸出成約高は予想を下回り、これも弱材料となり、オープニングは前日比約2セント安、12月言は契約安値を更新して195.50を付けることとなった。しかしそれも束の間、ファンドによる大量のショートカバーにより一転して勢いよく値を上げる展開となり、その流れは最後まで変わることなく、10日間の移動平均を上へ抜け、結局は一日のほぼ最高値圏、12月限で2.75セントアップの200セント丁度にて引けを迎えた。

 


(大豆) 

需給報告にて85年度以来となる高水準の期末在庫が確認され、加えて週間輸出成約高も弱気な内容であったことから、オープニングは各限月前日比4-5セント下げて取引された。しかしその直後からは一転してファンドのショートカバーにより買い上げられる展開となり、その流れは最後まで続いた。火曜日に付けた1月限のギャップを埋めることができなかったこともテクニカルな買いを煽り、結局各限月高値引けとなった。1月限は5.25セントアップの525.00として引けた。



 

本日ファンド筋はコーン市場では8,000枚の買い越し、大豆市場では2,000枚の買い越しであったと見られる。ファンドネットポジションは、 本日現在コーンで 約46,100枚のショート、大豆では約39,600枚のショートとなった模様。(推定)

 

 

各生産地の天気予報および状況

米国中西部  

昨日はベルトの南部25%の範囲で雨となった。週末はからっとした青空が予想されるが、最高気温が40-50F(5-10℃)、最低気温は北部では10F台(マイナス5℃以下)と、かなりの冷え込みが予報されている。冬小麦への影響が多少懸念されるものの、その影響は限られる。


NWS 米国各産地6-10日間予報 (11月16日〜11月20日) 】 

気温 降水量
イリノイ A A
アイオワ A A
ミネソタ A N
ネブラスカ N A
インディアナ A A
オハイオ A N
ミシガン A N

 

 

米国土壌水分地図および14日後予測.

 

アルゼンチン・ブラジル

アルゼンチン : 今週末に予報されているまとまった雨により、コルドバやラ・パンパなど、土壌水分が不足していると見られる地域では状況が改善する見込み。予報では気温も上昇傾向となり、生育初期にあるクロップにとって、環境が整うこととなる。

ブラジル : 土壌水分が不足していると見られる地域は、引き続きベルトの北東部10%程度に限られるが、現在予報されている雨はこの地域もカバーすることになり、クロップにとって心配の少ない状況が続く。

 

本日の発表等

【寄り付き前の発表】

1) USDA SUPPLY/DEMAND

@  米国産コーン (単位:百万ブッシェル)

  2003-2004 2004-2005
 

OCT 12

NOV 12

OCT 12 NOV 12
作付面積(百万エーカー) 78.7 78.7 81.0 81.0
収穫面積(百万エーカー) 71.1 71.1 73.3 73.3
単収(ブッシェル/エーカー) 142.2 142.2 158.4 160.2
         
期初在庫 1,087 1,087 958 958
生産量 10,114 10,114 11,613 11,741
輸入 13 14 15 15
・供給合計 11,214 11,215 12,586 12,714
飼料用その他 5,781 5,783 6,050 6,075
食用・種子用・工業用 2,575 2,577 2,770 2,770
(内エタノール用) 1,200 1,204 1,370 1,370
輸出用 1,900 1,897 2,075 2,050
・需要合計 10,256 10,257 10,895 10,895
期末在庫 958 958 1,691 1,819
農家平均価格($/BU) 2.42 2.42 1.75-2.15 1.70-2.10


A  米国産大豆(単位:百万ブッシェル)

  2003-2004 2004-2005
  OCT 12 NOV 12 OCT 12 NOV 12
作付面積(百万エーカー) 73.4 73.4 75.1 75.1
収穫面積(百万エーカー) 72.5 72.5 74.0 74.0
単収(ブッシェル/エーカー) 33.9 33.9 42.0 42.6
         
期初在庫 178 178 112 112
生産量 2,454 2,454 3,107 3,150
輸入 6 6 6 6
・供給合計 2,638 2,638 3,225 3,269
搾油用 1,530 1,530 1,645 1,645
輸出用 885 885 1,025 1,010
種子・飼料用 92 92 89 89
その他 19 19 61 64
・需要合計 2,526 2,525 2,820 2,808
期末在庫 112 112 405 460
農家平均価格($/ブッシェル) 7.34 7.34 4.70-5.50 4.55-5.35

 

B 世界のコーン/大豆など生産量予想 (単位:百万トン)

【 カッコ内は前月発表 】

*コーン 03/04クロップ

  生産量 輸出量
中国 115.83(115.83) 7.55 (7.70)
アルゼンチン 12.75(12.75) 9.00(8.65)
南アフリカ 9.30(8.93) 0.80(1.00)
ブラジル 42.00(42.00) 4.00(4.00)

*コーン 04/05クロップ

  生産量 輸出量
中国 126.00(122.00) 4.00(4.00)
アルゼンチン 15.50(15.50) 11.00(11.00)
南アフリカ 9.30(9.30) 1.00(1.00)
ブラジル 42.00(42.50) 4.00(4.00)

 

*大豆 03/04クロップ

  生産量 輸出量
ブラジル 52.60(52.60) 19.81(19.81)
アルゼンチン 34.00(34.00) 6.80(6.80)

 *大豆 04/05クロップ

  生産量 輸出量
ブラジル 64.50(64.50) 22.37(22.37)
アルゼンチン 39.00(39.00) 7.67(7.97)


 

2) USDA需給報告のサマリー 

 

コーン:イールドが160ブッシェルを超えたことにより、生産量は先月より128(百万BU)上方修正され、11,741とさらに記録を塗り替える結果となった。需要面では、価格の下落を反映して飼料用が25ポイント増加されたが、一方では韓国やメキシコの輸入需要減により輸出用が25ポイント減少。結果として、期末在庫見込みは生産量の増加分128ポイント上方修正されることとなった。


大豆:
イールドが0.6ブッシェル増加し、生産量は43ポイント上方修正され、3,150(百万ブッシェル)となった。中国の輸入減少を背景に、輸出用需要が15ポイント下方修正された他、その他の項目が3ポイント上方修正され、結果として期末在庫見込みは55ポイントアップの460(百万BU)となった。この数字は1985/86年度以来の高い数字となっている。

 

 

3)  USDA発表 週間輸出成約高(11月5日の週)  (単位:千トン) 

 

  週間成約高 輸出成約量累計 成約残
  今年度 来年度 今年度 昨年度 今年度 来年度
コーン 830.8 0.0 17,373.6 18,300.7 9,052.7 0.0
大豆 663.1 0.0 13,430.0 17,170.7 7,116.4 63.0
小麦 657.1 0.0 17,238.0 17,199.4 4,448.7 3.5
大豆粕 145.8 0.1 2,348.0 2,604.2 1,942.9 56.3
大豆油 0.3 0.0 163.7 125.9 141.2 0.0

コーン・大豆共に内容としては弱気であった。

 

4)  USDA発表 週間輸出船積高(11月5日の週)   (単位:千トン) 

 

  輸出高 輸出高累計 USDA通年予想
  今週 先週 今年度 昨年度  
コーン 1,117.8 695.6 8,320.9 8,062.2 52,710
大豆 954.9 1,676.1 6,313.6 6,459.6 27,900
小麦 589.4 647.4 12,789.3 12,731.0 26,540
大豆粕 138.2 101.1 405.1 463.5 4,900
大豆油 5.5 1.2 22.5 25.2 520

 

 

【引け後の発表】

5) コミットメント オブ トレーダーズ (11月2日現在) (単位:枚)  

発表が月曜に延期された。


 

6) USDA 週間ローンデータ (Nov 9 WEEK 現在) (単位:百万ブッシェル)  

【コーン】 

  9ヶ月残高  先週比  FORFEIT計  先週比  REDEEMED計  先週比 
2003クロップ 8.8 -5.8 0.5 0.0 1,317.6 5.8
2004クロップ 200.5 64.9 0.0 0.0 31.5 7.1

【大豆】 

  9ヶ月残高  先週比  FORFEIT計  先週比  REDEEMED計  先週比 
2003クロップ 0.8 -0.5 0.1 0.0 155.7 0.5
2004クロップ 161.8 39.8 0.0 0.0 3.8 0.9

 


 

 

本日のトーメンの意見

 

(コーン)
 

発表は疑い無しに弱気な内容であったが、その事実が確認された後は買われることとなった。生産量・期末在庫は予想レンジの上限、週間輸出成約高も予想を下回る内容と弱気一色のファンダメンタルズであったにも関わらず、契約安値を一瞬更新した後はひたすら上昇、昨日のトレーディングレンジの上限を上回り、引け値としては10/29日以来の高値となった。この本日の反発が確認されたことで、12月限の最大の買い場は終了したと考える。

短期的・中期的には、大きな動きは期待しないものの、ファンドの継続的なショートカバーと需要の喚起に支えられて若干強気な展開を予想する。しかし、年が明けて新穀(2005年度)の作付面積に話題が及ぶ頃にはベクトルが変わるかもしれない。(K)




(大豆)

未だレンジ内での取引となっているが、今週に入ってからの動きと、本日の発表をインプットした後に反発した動きなどを見ると、そろそろ相場は上に向いてくるという予感を抱かせる。

12月の発表では供給サイドの数字が据え置きとなる可能性が高いこともあり、今後マーケットの焦点は需要サイド、南米の生産量にシフトすることとなり、これらは、中期的に相場を形作る材料となる。では、長期的にはどうか。

今週、ルイジアナ州にてサビ菌が発見されたとアナウンスされた。この材料は2004年度クロップにはほとんど影響を与えないため、今のところこの話題は沈静化している。しかし、年が明け、2005年度クロップの作付面積にマーケットの焦点が当たる頃には、再び話題性を帯びることとなる可能性があり、要注意である。サビ菌は直接豆を攻撃する訳ではなく、葉に繁殖する菌だが、大豆の鞘付きに影響し、ひどい場合はイールドを80%も悪化させるという説もある。この菌は水分を好み、穏やかな天候下でよく繁殖すると言われる。スプレーによって死滅させることができるものの、それにかかるコストはエーカー当たり約25ドルと言われている。イリノイ州西部で農家が所有する平均的なフィールドが3000エーカーと言われることを考えると、この金額はコストとしてはかなり高額であることが分かる。今後、サビ菌が広範囲に繁殖する可能性がどの程度であるのか今のところ予想がつかないが、潜在的な材料として決して小さくない。(K)



 

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(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)