米国トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

2004年12月1日

 

 

本日の相場 

とうもろこし                                  --やや高値寄り付き、安値引け―

  OPEN HIGH LOW SETTLE CHG OPEN INT  
DEC 04 194 - 93 1/2 194 1/4 191 1/4 191 1/2 - 1 23444 -14027
MAR 05 204 3/4 - 04 1/2 205 3/4 203 203 1/4 - 1/2 347990 +8765
MAY 05 212 1/4 - 12 213 1/2 210 3/4 211 - 1/4 74480 +398
JUL 05 219 3/4 220 3/4 218 1/4 218 1/2 - 3/4 70626 +1597
SEP 05 228 1/4 - 28 228 1/2 226 1/2 226 1/2 - 1 19244 +789
DEC 05 237 1/2 - 37 1/4 238 1/4 236 1/2 236 1/2 - 1 44843 +1151
            583915 -1395

 

大 豆                                        --高値寄り付き、安値引け--

  OPEN HIGH LOW SETTLE CHG OPEN INT CHG
JAN 05 536 - 35 538 1/2 527 528 - 6 3/4 101932 -674
MAR 05 537 1/2 - 37 540 1/2 531 531 1/2 - 4 1/2 62792 +2824
MAY 05 544 - 43 1/2 547 1/2 538 538 3/4 - 4 3/4 33190 +59
JUL 05 552 554 1/2 545 546 - 4 3/4 27525 +291
AUG 05 555 555 549 549 - 4 3/4 1948 +20
SEP 05 555 555 549 550 - 4 1/2 326 +2
            237803 +2825

 

  MEAL CHG   OIL CHG   WHEAT CHG NY-YEN
DEC 15360 -60 DEC 2040 -22 DEC 286 - 3 3/4 102.93 - 102.63
JAN 15490 -70 JAN 2046 -24 MAR 297 1/2 - 3 3/4  
MAR 15660 -70 MAR 2059 -31 MAY 303 3/4 - 3 1/2  
MAY 15910 -60 MAY 2075 -21 JUL 310 1/4 - 3 1/2  

 

 

 

本日の相場の動き

 

(コーン)

ここ最近の下げに対する行き過ぎ感もあって、寄り付きは前日終値より1セント弱上げての取引となった。しかしその勢いはたった一時のものに終わり、その後は一方的に値を下げる展開が続いた。デリバリーが1,377枚あったことが若干弱気な材料とされた他、東欧諸国が約300万トンの過剰在庫を抱えており、輸出用に回そうとしているという噂が流れたこともまた売り材料とされた。各月契約安値を更新したことは弱気ムードを煽り、ファンドの売りを加速させた。流れは最後まで変わらず、結局一日のレンジの内ほぼ最安値圏にて引けを迎えた。3月限は1/2セントダウンの203.25として引けている。

 


(大豆) 

夜間取引での堅調な値動きを反映してやや高値スタート。昨日に追加で確認されたミズーリ州でのさび菌ニュースも心理的な材料となった。そして寄り付き後間もなく本日の高値(1月限538.50)をつけた。しかしながら買いは続かず、その後は昨日と同様右肩下がりの値を削る展開となりそれが引けまでひたすら続く事となる。終盤に527をつけるとほぼ本日の安値圏で取引を終了している。 引き続き順調な推移を見せる南米の天候状況、或いは中国の(海上運賃高騰に嫌気した)大豆キャンセルの噂等は、今後の期末在庫上昇期待となって相場の頭を益々抑える役割を果たす結果となっている。



 

本日ファンド筋はコーン市場では3,000枚の売り越し、大豆市場では4,000枚の売り越しであったと見られる。ファンドネットポジションは、 本日現在コーンで 約89,300枚のショート、大豆では約33,900枚のショートとなった模様。(推定)

 

 

各生産地の天気予報および状況

米国中西部  

昨日は中西部南東部地域を中心に0.10-0.75インチの降雨。50%のコーン産地、90%の小麦産地をカバー。積雪は1-3インチまで中西部北部地域で主に夜半積雪を見ている。 向こう5日間は降雨も限られ全体の30%の範囲に0.25インチ以下となる。積雪については北部を中心に3インチまで。



NWS 米国各産地6-10日間予報 (12月6日〜12月10日) 】 

気温 降水量
イリノイ N N
アイオワ N B
ミネソタ N B
ネブラスカ B B
インディアナ N A
オハイオ A A
ミシガン N N

 

 

米国土壌水分地図および14日後予測.

 

アルゼンチン・ブラジル

アルゼンチン : 昨日はベルト南部中心に10%の範囲に0.10-1.00インチの降雨。金曜までの向こう3日間も全体の80%までを1.50インチまでの降雨が期待されている。 引き続き良好な天候パターンに変化なく、土壌水分は十分な状態が継続見込み。

ブラジル : 昨日は全体の20%に1インチまでの降雨。中心はマトグロッソ北東部、ゴイアス北西部、バイア南部など。今後週末にかけては55%の範囲に1.50インチまで。特にサンタカタリナ、パラナ南部、マトグロッソ、ミナスジェライス北部、バイアなど。 引き続く降雨パターンによりややドライと言われる北東部産地地域へも有益な雨があるとされており、状況に全く問題はない。

 

本日の発表等

【セッション中の発表】

1) 週間輸出成約高 発表前の予想レンジ  

(単位 : 千トン) 

明日の予想  先週の発表数字 
小麦 350-500 443.4
コーン 700-1,000 1,318.9
大豆 600-800 1,337.3
大豆粕 50-150 140.2
大豆油 5-10 11.9


 

 

【引け後の発表】

2) USDA発表 エッグセット・チックプレイスメント    (単位:%)  

 

  今週 前週
肥育用ブロイラー卵導入数      100 101
肥育用ブロイラー雛鶏導入数   102 104

 

 

 

 

本日のトーメンの意見

 

(コーン)
 

最近、米国民の食生活に大きな変化が表れようとしていると感じる。

先週、USDAより発表された「農産物貿易見通し」において、2005クロップ年度中の米国農産物貿易黒字がゼロになるという予想が述べられた。これが現実となれば、米国は1950年代後半以来始めて農産物(加工品を含む)のネット輸入国となる。その背景には、小麦・コーン・大豆・綿花などの主だった輸出品目の大豊作による価格の下落予想が一因として挙げられるが、より根本的な原因は、米国国民の食生活の多様化による加工食品の輸入増加にある。

米国では国民の66%が肥満と言われるが、その原因の多くは、食生活のバランスの悪さ・偏りにあると考えられる。しかし、「声」を大きくしてそのことを指摘する者はこの国では過去ほとんど現れなかったようである。理由は、国民の偏った食生活によって富を得ている企業が数多く存在し、それらの企業の意図が米国の政策・メディアに少なからず影響を与えてきたからであると考えられる。しかしそれも最近になってようやく変わりつつあるのではないだろうか。

今年、「スーパーサイズ・ミー」というドキュメンタリー映画が公開された。監督はモーガン・スパーロックという人であるが、映画を取るためこの監督は自ら実験台となり、30日間マクドナルドのハンバーガーを食べ続けた。その結果、彼の体重は10キロ以上増え、コレステロール値と血圧が上昇、脂肪肝にも見舞われた。この映画の上映に当たってはマクドナルド等からメディアに対して相当な圧力がかかったと言われるが、結局、この映画はサンダンス映画祭ドキュメンタリー部門で監督賞を受賞し、世界中で大きな反響を呼んでいる。このような「声」を聞き、米国民の間でも、ビタミン剤などに頼るのではなく、食生活を根本的に見直そうという考えが次第に浸透しつつあるように感じる。

また、話は変わるが、最近"Reconquista"という言葉をたまに耳にする。「再征服」という意味で、元々はキリスト教君主によるスペイン半島奪回の意味だったが、現在米国では、メキシコによる米国領土の奪回という意味で使用される。確かに移民による米国のヒスパニック(ラテンアメリカ地域からの移民)人口の増加は凄まじく、センサス局によると米国におけるヒスパニック系の人口は2002年遂に黒人を抜いた。特に、ニューメキシコ州では人口の43.1%、カリフォルニアでは34.0%、テキサス州では33.9%を占め、既にマイノリティとは言えない状況になっている。こうした移民の増加を受け、街中やスーパーにはヒスパニック系の人々が好むような食べ物が溢れるようになった。このように、移民の増加もまたアメリカ人の食生活の多様化を促進する力になっているように思う。

以前にも少し触れたが、米国民の一人当たりの牛肉消費量は日本人と比べると約6倍であり、この食生活習慣が国の経済・農業を支えていると言っても過言ではなく、仮に米国民の食生活が180度変化するようなことがあればコーンの需給バランスも大きく変化することとなる。実際にそのような急激な変化が起こることは想像し難いが、上述したような状況を考えると少しずつ変化してきているとは感じられる。アトキンズ法ダイエットの急激なブームによってパスタメーカーが倒産するような国でもあるので、食の流行には注意を向けておきたい。(K)

 




(大豆)

560台を見た後現在の相場は完全に下降局面となってきている。南米の天候・中国需要不振(海上運賃高騰)など大きな柱となるべきファンダメンタルズはいかにもネガティブに作用している。この勢いで1月限は520ラインをテスト。持ち堪えられると考えるがこれを抜ければ11月初旬の約定安値をこのタイミングで窺うとうパターンも否定できない。明日・明後日の展開に注目したい。 因みに米国でのかび菌は昨日のミズーリ・サウスキャロライナに続き、本日引け後にはテネシーでも確認されている。(A)



 

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(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)