米国トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

2004年12月10日

 

 

本日の相場 

とうもろこし           --変わらずの寄り付き、安値引け―

  OPEN HIGH LOW SETTLE CHG OPEN INT  
DEC 04 195 1/2 - 195 1/4 196 1/4 193 1/4 193 1/2 - 1 1/4 5506 -1263
MAR 05 203 1/4 - 03 204 1/2 201 201 1/4 - 1 3/4 346979 -1140
MAY 05 211 - 10 3/4 212 208 3/4 209 - 1 1/2 79874 +754
JUL 05 218 1/4 - 17 3/4 219 1/2 216 1/4 216 1/2 - 1 3/4 73574 +422
SEP 05 226 1/2 - 26 1/4 226 1/2 224 224 - 2 21108 -5
DEC 05 235 1/4 - 35 235 1/2 233 233 1/4 - 1 3/4 50040 +115
            581403 -1094

 

大 豆                --やや高値寄り付き、高値引け--

  OPEN HIGH LOW SETTLE CHG OPEN INT CHG
JAN 05 529 - 27 539 527 533 + 6 1/2 88278 +297
MAR 05 527 - 25 538 525 533 + 6 1/2 80574 +3309
MAY 05 532 1/2 - 30 541 530 536 1/2 + 6 1/4 34685 +829
JUL 05 539 - 38 1/2 547 538 1/2 542 1/4 + 5 1/2 28045 +227
AUG 05 547 547 545 1/2 545 1/2 + 6 1/2 2198 +19
SEP 05 549 549 545 545 + 4 727 +128
            246650 +5145

 

  MEAL CHG   OIL CHG   WHEAT CHG NY-YEN
DEC 16050 +370 DEC 1990 +23 DEC 284 - 6 105.08 - 105.83
JAN 15940 +270 JAN 1992 +15 MAR 296 1/2 - 5 1/2  
MAR 16010 +280 MAR 2014 +18 MAY 303 1/2 - 4 3/4  
MAY 16200 +260 MAY 2022 +15 JUL 309 3/4 -5 3/4  

 

 

 

本日の相場の動き

 

(コーン)  

ほぼ変わらずで寄付きを迎えたが、大豆市場につられる格好で直後に値を上げそこで本日の高値をつける。しかし3月限で204台を維持できたのは最初の15分もなかった。その後は直ぐに昨日の引け値レベルにまで値を削りそこからはセッション終盤にかけて平行線。202-1/2〜203といった非常に狭いレンジでの小刻みな動きに終始した。しかし期末在庫数値上昇に改めてファンダメンタルズの弱さが確認された市場では最終的には投機筋の売り腰が勝り引け際にかけては1セントちかく値を下げて本日の安値で取引を終了している。再び約定安値を更新した動きは非常にネガティブなムードを残しての取引終了となっている。

 


(大豆) 

寄付きが本日の安値。寄り付き前に農務省が発表した数字に変化が見られなかったことが確認されると、コールはじり安であったが実際には僅かに高値でよりつきその後一気に10セント近く急騰し1月限は539をつけそこが本日の高値。この寄り付き直後の数分で本日の安値・高値をつけその後は537-533(1月限)というレンジでアップダウンを繰り返す展開。発表内容が予想範囲内とはいえ期末在庫増加期待が裏切られたという心理的環境がショート筋のポジション整理を誘発はしたが、ファンダメンタルが変化したわけでもない事が認識されると相場は落ち着きを取り戻し、多くの売り買いが見られたものの値動きはじり安の傾向を続け結局は前日比6セント高で取引を終了している。しかし投機筋の買い腰強く、本日は大きく買い越しとなっている。



 

本日ファンド筋はコーン市場では5700枚の売り越し、大豆市場では8000枚の買い越しであったと見られる。ファンドネットポジションは、 本日現在コーンで 約104,000枚のショート、大豆では約38,500枚のショートの模様。(推定)

 

 

各生産地の天気予報および状況

米国中西部・デルタ地域

昨日は全体の35%の範囲に0.65インチまでの降雨。中心はインディアナ・オハイオ地域。週末にかけては40%の地域に小雨がぱらつき3インチまでの降雪も北部地域でH予想される。来週は気温が降下し一層冬型の気圧配置となるが、ウィンターキルの懸念までには至っていない。



NWS 米国各産地6-10日間予報 (12月16日〜12月20日) 】 

気温 降水量
イリノイ N N
アイオワ A N
ミネソタ A N
ネブラスカ A
インディアナ N B
オハイオ B B
ミシガン N N

 

米国土壌水分地図および14日後予測.

 

アルゼンチン・ブラジル

アルゼンチン : 昨日はベルト北部中心に全体の10%に1.0インチまでの降雨。日曜まではドライ傾向となるが日曜からはベルト南西部から雨が戻ってくる。来週前半にはこの前線がベルト北東部へ降雨を齎すと見られ、全体の50-60%が1インチまでの降雨を見る見込み。引き続き状況は安定している。

ブラジル : 昨日もマトグロッソ中央部、ゴイアス北部・中央部などを中心にまとまった降雨が見られた。引き続き来週火曜にかけてはベルト北部を中心に毎日降雨を見るような天候パターンが継続することから、ドライの懸念は見当たらない。

 

本日の発表等

【寄り付き前の発表】

1) USDA SUPPLY/DEMAND

@  米国産コーン (単位:百万ブッシェル)

  2003-2004 2004-2005
 

NOV12

DEC10

NOV 12 DEC 10
作付面積(百万エーカー) 78.7 78.7 81.0 81.0
収穫面積(百万エーカー) 71.1 71.1 73.3 73.3
単収(ブッシェル/エーカー) 142.2 142.2 160.2 160.2
         
期初在庫 1,087 1,087 958 958
生産量 10,114 10,114 11,741 11,741
輸入 13 14 15 15
・供給合計 11,214 11,215 12,714 12,714
飼料用その他 5,781 5,783 6,075 6,075
食用・種子用・工業用 2,575 2,577 2,770 2,795
(内エタノール用) 1,200 1,204 1,370 1,425
輸出用 1,900 1,897 2,050 2,000
・需要合計 10,256 10,257 10,895 10,870
期末在庫 958 958 1,819 1,844
農家平均価格($/BU) 2.42 2.42 1.70-2.10 1.70-2.10


A  米国産大豆(単位:百万ブッシェル)

  2003-2004 2004-2005
  NOV 12 DEC10 NOV 12 DEC 12
作付面積(百万エーカー) 73.4 73.4 75.1 75.1
収穫面積(百万エーカー) 72.5 72.5 74.0 74.0
単収(ブッシェル/エーカー) 33.9 33.9 42.6 42.6
         
期初在庫 178 178 112 112
生産量 2,454 2,454 3,150 3,150
輸入 6 6 6 6
・供給合計 2,638 2,638 3,269 3,269
搾油用 1,530 1,530 1,645 1,645
輸出用 885 885 1,010 1,010
種子・飼料用 89 92 89 89
その他 19 19 64 64
・需要合計 2,526 2,526 2,808 2,808
期末在庫 112 112 460 460
農家平均価格($/ブッシェル) 7.34 7.34 4.55-5.35 4.60-5.30

 

B 世界のコーン/大豆など生産量予想 (単位:百万トン)

【 カッコ内は前月発表 】

*コーン 03/04クロップ

  生産量 輸出量
中国 115.83(115.83) 7.55 (7.55)
アルゼンチン 12.75(12.75) 9.00(9.00)
南アフリカ 9.70(9.30) 0.80(0.80)
ブラジル 42.00(42.00) 4.00(4.00)

*コーン 04/05クロップ

  生産量 輸出量
中国 126.00(126.00) 4.00(4.00)
アルゼンチン 15.50(15.50) 11.00(11.00)
南アフリカ 9.70(9.30) 1.00(1.00)
ブラジル 42.00(42.00) 4.00(4.00)

 

*大豆 03/04クロップ

  生産量 輸出量
ブラジル 52.60(52.60) 20.42(19.81)
アルゼンチン 34.00(34.00) 6.67(6.80)

 *大豆 04/05クロップ

  生産量 輸出量
ブラジル 64.50(64.50) 22.27(22.37)
アルゼンチン 39.00(39.00) 7.67(7.67)


 

2) USDA需給報告のサマリー 

 

コーン: 市場予想の通り輸出は中国の動向或いは飼料用小麦への需要期待などを反映して50百万ブッシェル下方修正。F/S/Iは25百万ブッシェル増加。エタノール需要部分については55百万ブッシェルが増加している。引き続き工場増設などの状況を映したものと思われる。これらの結果期末在庫は25百万ブッシェル上方修正され1844百万ブッシェルとなり期末在庫率は先月の16.7%から17.0%にまで上昇する事となった。


大豆: 
11月発表の内容から何一つ修正されなかった。従い期末在庫は460百万ブッシェルのままで期末在庫率も16.38%のまま。世界の生産量については南米のアルゼンチン・ブラジルは据え置かれたが中国については0.5百万トン上方修正の18百万トンとされた。しかし中国の輸入予想については前回の22百万トンが据え置かれた。世界の期末在庫(米国外)は若干下方修正されたものの48.04トンは依然としてレコードレベルを保っている。

 

【引け後の発表】

5) コミットメント オブ トレーダーズ (12月8日現在) (単位:枚)  

 

  オプション含まず  ⇔ 市場事前予想  オプション込み 
大豆  ショート   49,576 ショート   45,500 ショート   29,929
大豆粕  ショート   26,512 ショート   25,500 ショート   25,383
大豆油 ショート   25,436 ショート   24,700 ショート   29,232
コーン  ショート   97,627 ショート   83,100 ショート   106,214
小麦  ショート   38,740 ショート   42,600 ショート   37,415

史上最高の売り越しはコーン・大豆粕。月曜のサポート材料となる。


 

6) USDA 週間ローンデータ (DEC7現在) (単位:百万ブッシェル)  

【コーン】 

  9ヶ月残高  先週比  FORFEIT計  先週比  REDEEMED計  先週比 
2003クロップ 3.7 -0.7 0.7 0.0 1,322.5 0.7
2004クロップ 570.4 95.2 0.0 0.0 72.5 16.1

【大豆】 

  9ヶ月残高  先週比  FORFEIT計  先週比  REDEEMED計  先週比 
2003クロップ 0.5 0.0 0.1 0.0 156.0 0.0
2004クロップ 254.6 18.9 0.0 0.0 10.5 1.6

 


 

 

本日のトーメンの意見

 

(コーン) 

コーンは今週幾度となく約定安値を更新する動きを繰り返した。背景には史上最高の生産高のもと、輸出需要・見通しの不振そして世界各国における十分な生産量。海上運賃高騰による価格競争力の喪失などが大きく材料として覆いかぶさっている。本日の発表内容は現在のその市場環境をそのまま反映させた格好。売り込まれて当然といったムードにさえある。現在のような状況が今後も継続するとすれば、今後の農務省発表で更なる輸出需要の下方修正という見方がなされその事が今後の相場の頭を同様に抑え続けるというパターンも想像できる。引き続き大きな材料となるこの輸出需要をかき立てる材料としては、海上運賃の調整が挙げられる。ここまでひたすら上昇してきている海上運賃も今週ようやく9月以来の調整を見ている。短期的に輸出需要回復に直結する材料とはなり得ないが、もしこの調整局面が暫く続くようであれば、”材料”としては、現在のシカゴ相場の一方的な流れを阻止する作用はあるかもしれない。 しかし基本的な流れについては引き続き下向きだと言わざるを得ない。約定安値を再び更新しての安値引け。この流れが来週頭の相場を形成する事となる。来週の焦点は3月限の2ドルラインの攻防。投機筋の売り越しは推定で100,000枚を越えてしまっている。記録でありそれ自体はサポート材料といえるが先ずは来週頭の市場反応を確認したい。2ドルラインを下に抜ければ、暫く1ドル台の相場が続くという事になる。(A)

(大豆)

今週の大豆の値動きは振り返れば520-540(1月限)というレンジ内に限られた。過去2週間の値動きが560台の高値をつけた後約40セントまでの一方的な下落局面だった事を考えれば、今週の値動きは売り過剰感+農務省発表前という意識も手伝い一旦は抜けたものの520というラインが大きくサポートラインとして作用した形となっている。今回の代わり映えのない内容が確認された後、年内の相場は半ば今年は終わり・・といったムードへさえ傾いてくる事が予想される。毎年注目度の高い1月農務省発表が近づくまでは大きな転換は期待できない可能性もある。ファンダメンタルは引き続き弱いものの、投機筋の売り越しやタイトな現物市場といった短期的に市場をサポートする材料も混在しており、それらが方向感のない相場つきを演出する形となっている。この傾向は年内続く事が予想され、現在の520-540というレンジ内取引、上下どちらにも大きくぶれるという展開にはなりづらいのではないか。これらの価格レンジを想定した上で上がったところは売り、下がった場面は拾うというオペレーションが適当ではないかと考える。(A)



 

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(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)