米国トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

2005年3月10日


 

本日の相場 

とうもろこし           --安値寄り付き、高値引け―

  OPEN HIGH LOW SETTLE CHG OPEN INT  
MAR 05 208 1/2 - 08 212 3/4 207 212 1/2 +3 1/4 4768 -2581
MAY 05 215 1/2 - 15 220 1/2 214 1/2 220 +3 3/4 334168 -3038
JUL 05 222 - 22 1/4 227 1/2 221 1/2 227 +3 3/4 137315 +1268
SEP 05 228 1/2 - 28 233 3/4 228 233 1/4 +3 1/4 35051 +188
DEC 05 236 3/4 - 36 1/2 242 1/2 236 1/2 241 1/2 +3 106440 +2675
MAR 06 243 - 43 1/4 248 1/2 242 3/4 247 1/4 +2 1/2 9038 +122
            638703 -1092

-

 

大 豆                --安値寄り付き、高値引け--

  OPEN HIGH LOW SETTLE CHG OPEN INT CHG
MAR 05 622 - 22 1/2 633 1/2 620 633 1/4 +9 1/4 1734 -497
MAY 05 629 - 26 640 625 639 1/4 +9 3/4 157592 -291
JUL 05 632 1/2 - 30 644 629 1/2 643 +9 76723 +1977
AUG 05 628 643 628 641 +9 1/2 7555 -26
SEP 05 622 1/2 630 1/2 620 629 3/4 +8 3/4 2836 +121
NOV 05 616 - 15 1/2 625 615 624 1/2 +9 38881 -350
            289341 +1002

 

  MEAL CHG   OIL CHG   WHEAT CHG NY-YEN
MAR 18510 +340 MAR 2355 -05 MAR 340 +6 1/2 103.97 - 104.15
MAY 18880 +340 MAY 2366 +02 MAY 348 +7 1/4  
JUL 19100 +280 JUL 2379 +04 JUL 355 +7 1/2  
AUG 19100 +150 AUG 2371 +09 SEP 360 1/4 +7 1/4  

 

本日の相場の動き

 

 

(コーン)  

市場予想通りとは言え需給報告において期末在庫の上方修正が確認されたことを受けてオープニングは前日比安値にて取引された。しかしその後はファンドのテクニカルな買いにより弱気ムードは掻き消され、ひたすら上値を目指す動きとなった。CRBインデックスの高騰などによりファンドマネーが商品先物市場に流れていると見られ、大豆相場の高騰はコーン相場にも大きな影響を与えた。週間輸出成約高が市場予想のほぼ上限であったこともやや材料視された。結局各限月引けまで上昇を続けた結果、前日比3セント強高値引けとなっている。5月限は3.75セントアップの220.00。




(大豆)

今朝の農務省発表内容。米国の需給バランスについてはほぼ中立的な内容。ブラジルの生産量は59百万トンと、下方修正はされたもののこれも許容範囲内といったところか。その他本日は週間輸出成約高も発表されたが、数値は722,500トンと予想の上限に近い内容となった。値動きは、寄り付きこそほぼ前日比変わらぬのレベルからスタートするもそこが本日の安値。5月限は625までつけたが売り物がないと見るや相場は徐々に上昇トレンドを描く形なる。積極的なファンドの買い注文にセッション中盤にかけて635-636レベルまでの上昇を果たし、高値では商業筋の売り物が頭を抑えながらの揉み合いが続いた。しかし堅調なムードは終日衰えることなく結局引け際にすーっと伸びた相場はそこで本日の高値640をつけてそのまま高値引けしている。商品指数の上昇やドル安などの外部要因も下支えの要因となり、終日ファンドの買い腰が強かったのが印象的な農務省発表日の相場となった。



 

本日ファンド筋はコーン市場では8,000枚の買い越し、大豆市場では7,000枚の買い越しであったと見られる。ファンドネットポジションは、 本日現在コーンで 約28,900枚のロング、大豆では約13,600枚のロングとなった模様。(推定)

 

 

各生産地の天気予報および状況

米国中西部・デルタ地域   

昨日はオハイオ北部あたりで1-2インチの積雪を見た。デルタ地域においては小麦産地の30%で0.5インチまでの降雨。本日〜明日とベルトを前線が通過し1-3インチの降雪が予想される。来週月曜までに全体の70%で0.5インチまでの降雨が見込まれる。引き続き平年以下の気温推移が継続する模様。



NWS 米国各産地6-10日間予報 (3月16日〜3月20日) 】 

気温 降水量
イリノイ B N
アイオワ B N
ミネソタ B B
ネブラスカ B A
インディアナ B N
オハイオ B N
ミシガン B B

引き続き気温の低下傾向は変わらず

 

米国土壌水分地図および14日後予測.

 

アルゼンチン・ブラジル     

アルゼンチン : 昨日は概ねドライ。金曜夜半から土曜にかけてはベルト北部を中心に雷雨前線通過に伴い、大豆産地の55%、コーン産地の45%で2インチまでの降雨が期待されている。南部産地においては3月中に再度まとまった降雨が必要だとされているが、その他の地域では、このところの降雨を含め土壌の状態は総じて良い方向に向かっている。

ブラジル : 昨日は全体の20%で0.50インチまでの降雨。北部産地が引き続きその中心となっている。同様の降雨は来週月曜にかけて北部産地中心に予想されており来週月曜までに1.25インチまでの雨量が予想される。南部産地ベルトの60%がカバーされるとなっているが、TOO LATEではあるものの乾燥地域への降雨が期待されている。

 

本日の発表等

【寄り付き前の発表】

1) USDA SUPPLY/DEMAND

@  米国産コーン (単位:百万ブッシェル)

  2003-2004 2004-2005
 

FEB 9

MAR 10

FEB 9 MAR 10
作付面積(百万エーカー) 78.6 78.6 80.9 80.9
収穫面積(百万エーカー) 70.9 70.9 73.6 73.6
単収(ブッシェル/エーカー) 142.2 142.2 160.4 160.4
         
期初在庫 1,087 1,087 958 958
生産量 10,089 10,089 11,807 11,807
輸入 14 14 15 10
・供給合計 11,190 11,190 12,780 12,775
飼料用その他 5,798 5,798 6,075 6,075
食用・種子用・工業用 2,537 2,537 2,795 2,795
(内エタノール用) 1,168 1,168 1,425 1,425
輸出用 1,897 1,897 1,900 1,850
・需要合計 10,232 10,232 10,770 10,720
期末在庫 958 958 2,009 2,055
農家平均価格($/BU) 2.42 2.42 1.85-2.05 1.95-2.15


A  米国産大豆(単位:百万ブッシェル)

  2003-2004 2004-2005
  FEB 9 MAR 10 FEB 9 MAR 10
作付面積(百万エーカー) 73.4 73.4 75.2 75.2
収穫面積(百万エーカー) 72.5 72.5 74.0 74.0
単収(ブッシェル/エーカー) 33.9 33.9 42.5 42.5
         
期初在庫 178 178 112 112
生産量 2,454 2,454 3,141 3,141
輸入 6 6 5 5
・供給合計 2,638 2,638 3,258 3,258
搾油用 1,530 1,530 1,655 1,650
輸出用 885 885 1,010 1,045
種子・飼料用 92 92 89 89
その他 18 18 64 64
・需要合計 2,525 2,525 2,823 2,848
期末在庫 112 112 440 410
農家平均価格($/ブッシェル) 7.34 7.34 4.80-5.40 5.05-5.45

 

B 世界のコーン/大豆など生産量予想 (単位:百万トン)

【 カッコ内は前月発表 】

*コーン 03/04クロップ

  生産量 輸出量
中国 115.83(115.83) 7.55 (7.55)
アルゼンチン 15.00(14.00) 10.75(10.25)
南アフリカ 9.70(9.70) 0.70(0.80)
ブラジル 42.00(42.00) 4.40(4.00)

*コーン 04/05クロップ

  生産量 輸出量
中国 128.00(126.00) 4.00(4.00)
アルゼンチン 19.50(17.50) 14.00(13.00)
南アフリカ 11.00(9.70) 1.50(1.00)
ブラジル 39.50(41.50) 1.50(3.50)

 

*大豆 03/04クロップ

  生産量 輸出量
ブラジル 52.60(52.60) 19.82(19.82)
アルゼンチン 33.00(34.00) 6.71(6.71)

 *大豆 04/05クロップ

  生産量 輸出量
ブラジル 59.00(63.00) 21.10(22.30)
アルゼンチン 39.00(39.00) 7.67(7.67)


 

2) USDA需給報告のサマリー 

 

コーン: 輸出需要の低迷により期末在庫は前月比45ポイントアップした。輸出の低迷は、世界の輸入需要の停滞と、アルゼンチン・南アフリカが競争力をつけてきたことが原因とされる。期末在庫の上方修正にも関わらず農家平均価格が上昇しているが、これは相場が高かった時(夏以前)に先渡し契約にて多くの農家が売りを立てていたことに起因する。

大豆3品: 大豆は期末在庫が30ポイントの下方修正となった。中国による輸入の拡大、ブラジルを中心とした競合国の競争力低下などにより大豆の輸出需要は35ポイント上方修正されたことが主な理由。国内搾油向け大豆需要は5ポイント下方修正されたが、大豆粕の輸出需要を上回る国内大豆粕需要の低下により、大豆粕の期末在庫は据え置きとなった。大豆油は供給のタイト化に加えて旺盛な輸出需要により期末在庫が110ポイント下方修正されている。

 

 

 

 

 

1)  USDA発表 週間輸出成約高(3月3日の週)  (単位:千トン) 

 

  週間成約高 輸出成約量累計 成約残
  今年度 来年度 今年度 昨年度 今年度 来年度
コーン 733.5 10.2 30,248.2 33,389.8 6,746.2 109.4
大豆 685.8 70.6 25,782.0 23,015.6 3,662.2 184.3
小麦 237.2 115.7 24,608.9 27,931.7 3,850.6 358.5
大豆粕 130.1 10.5 3,957.6 3,129.8 1,083.8 84.2
大豆油 1.5 0.0 346.3 180.1 63.1 0.0



 

2)  USDA発表 週間輸出船積高(3月3日の週)   (単位:千トン) 

 

  輸出高 輸出高累計 USDA通年予想
  今週 先週 今年度 昨年度  
コーン 937.7 857.6 23,502.0 25,059.6 48,260
大豆 714.6 784.8 22,119.8 20,195.5 27,490
小麦 321.5 649.7 20,758.3 22,216.4 27,900
大豆粕 222.3 128.5 2,873.8 2,443.1 5,170
大豆油 6.5 26.8 283.2 126.1 590

 

 

 

本日のトーメンの意見

 

(コーン) 

コーン自身のファンダメンタルズとほとんど関係の無いところで相場が動かされており、短期的な動きを見るにはファンドの動きに注意する他ない。テクニカルにはまだまだ上げる上昇余地が残されているようにも見えるが、ファンダメンタルズのサポート無しに一体どこまで買い上げられるのか、予測しにくい。作付けが順調に進むことを仮定すれば今の値位置は高過ぎると考えており、作付けペースが順調に行けば再び2ドルラインまで戻すと予想している。本日の発表において農家受け渡し価格が引き上げられたが、これはここ最近の相場上昇が反映されたわけではなく、収穫以前のタイミングで多くの農家が先渡し契約にて売りを立てていた玉が最近になってデリバリーされたことを表している。大豊作に加えてマーケット戦略的にも成功した農家のフトコロは想像以上に潤っていると考えられ、資金手当てのために売り急ぐような必要がないことをより一層裏付ける発表内容であったと言えよう。(K)



(大豆)

ファンダメンタルズは”予想通り”下方修正された。好調な輸出を見越した35百万の上乗せが大きく期末在庫は410百万ブッシェル。中国への需要の高まりやブラジルの大きな減産などを見越した下方修正と見られる。半月後に発表される予定の新穀作付け意向面積における大豆数値への警戒感や春先以降へ向けた天候プレミアムといった部分にまで及ぶ先取りさえも指摘されている。本日のファンドは7000枚の買い越しと見られており、発表前に予測していた以上にまだ投機筋の買い気は強いということが認識された。”買い過剰感”に市場が動くにはもう少しの高値も必要である、とすればテクニカルにはもう20セントほどの高値を追いかける可能性も否定できない。半月後の発表を前に調整局面はやってくるものと見てはいるが。(A)


 

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(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)