米国トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

2005年4月1日


 

本日の相場 

とうもろこし          --ほぼ変わらずの寄り付き、ほぼ変わらずの引け―

  OPEN HIGH LOW SETTLE CHG OPEN INT  
MAY 05 213 1/4 - 12 3/4 213 3/4 209 212 3/4 - 1/4 286113 -5663
JUL 05 221 - 20 1/2 221 3/4 217 221 + 0 182225 +9099
SEP 05 227 1/2 - 27 1/4 229 224 1/4 228 + 1/2 36519 +659
DEC 05 234 3/4 - 34 1/2 238 1/2 233 237 + 2 1/4 140161 +1327
MAR 06 240 3/4 245 239 1/2 243 1/2 + 2 1/2 14325 +319
MAY 06 244 248 1/2 243 246 3/4 + 2 3/4 2088 -6
            673523 +5754

-

 

大 豆                 --やや安値寄り付き、安値引け--

  OPEN HIGH LOW SETTLE CHG OPEN INT CHG
MAY 05 626 - 24 630 610 614 - 13 1/2 149709 -4768
JUL 05 633 - 30 636 616 623 1/2 - 12 1/2 84180 +3170
AUG 05 629 - 28 634 613 620 - 9 1/2 7745 +119
SEP 05 618 - 17 618 602 1/2 606 1/4 - 12 3/4 4053 +76
NOV 05 607 1/2 611 1/2 594 600 1/4 - 5 1/4 48557 +2290
JAN 06 609 610 598 602 - 6 1/2 3313 +55
            300335 +1078

 

  MEAL CHG   OIL CHG   WHEAT CHG NY-YEN
MAY 18380 -320 MAY 2268 -22 MAY 322 1/2 - 8 1/2 107.07 - 107.69
JUL 18570 -310 JUL 2289 -14 JUL 333 - 8  
AUG 18650 -250 AUG 2275 -15 SEP 339 1/4 -6 3/4  
SEP 18450 -200 SEP 2258 -7 DEC 346 1/2 -9  

 

本日の相場の動き

 

 

(コーン)  

寄り付きは前日引け値と変わらないレベルでの取引となった。しかし、CRBインデックスの下げや大豆・大豆粕・小麦など周囲の相場の大きな下げによる影響を受けたこともあってファンドが売り手に回り、前半は弱含んだ。中国が輸出補助金を増額するという噂も売り材料とされ、5月限は一時210セントを割り込んだ。しかしそのレベルでは商業筋により積極的に買われ、後半には上昇に転じ、結局期近は前日比ほぼ変わらずの引けを迎えた。トレーディングフロアーからの情報では、12:45時点でファンドは7500枚程度の売り越しであったのが、最後の30分でインデックスファンドを中心に5000枚以上の買い越しが行われたのだと言う。昨日の作付意向面積の発表を受けての思惑買いもあって、新穀限月はやや高値引けとなった。





(大豆)  

昨日引け際の急落・安値引けの流れを引き継ぎ本日の寄り付きもその引け値レベルから僅かに下値でスタートした。寄り付き後30分程はほを同等のレベルでの値動きとなりその間に本日の高値(5月限:630)をつけたが、10時過ぎからは徐々に値を削る展開となる。序盤に確実に値位置を下げた相場は、セッション中盤には本日一度目の安値610をつけその後も615前後を中心とした小刻みな展開が続く。正午ごろに再び安値610をつけたた後、ローカルの買戻しなども入り徐々に値を回復し一瞬624辺りまで戻したが引け際に再び売り込まれ結局手前から12-13セント安というレベルで今週の取引を終了している。CRB指数の下落やその後音沙汰のない中国買い付けといった材料もネガティブなムードを増幅し終始売り優勢の展開が本日も市場を支配する事となった。



 

本日ファンド筋はコーン市場では2,000枚の売り越し、大豆市場では7,000枚の売り越しであったと見られる。ファンドネットポジションは、 本日現在コーンで 約35,700枚のロング、大豆では約15,100枚のロングとなった模様。(推定)

 

 

各生産地の天気予報および状況

米国中西部・デルタ地域   

昨日は中西部南部からデルタ北東部にかけて全体の15%が0.5インチまでの降雨に覆われた。中西部レイク沿いでも所によっては雷雨が発生するなどして単発的な降雨も見ている。本日は中西部東部の一部で雨、その後明日から土曜までにデルタ・中西部南部を中心に全体の60%が1.25インチまでの降雨に見舞われる予報となっている。土壌水分としては現在僅かに低めというデータが上がっているが週末に向けての降雨で幾分回復すると思われる。



NWS 米国各産地6-10日間予報 (4月5日〜4月9日) 】 

気温 降水量
イリノイ N A
アイオワ A A
ミネソタ A A
ネブラスカ A N
インディアナ N N
オハイオ A N
ミシガン A A

傾向はほぼ変わらず

 

米国土壌水分地図および14日後予測.

 

アルゼンチン・ブラジル   

アルゼンチン : 昨日は全体の20-25%の範囲で0.5インチまでの降雨。北部が中心となった。北部での降雨は土曜にかけて継続する見込みとなっている。その間コーン産地の40%、大豆産地の55%に0.75インチまでの雨量が予想される。しかし来週にはドライパターンが戻ってくる事から今後の収穫作業へはよい傾向となる。

ブラジル : 昨日は南部の一部で1.0インチまでの降雨。全体の20%をカバーしている。雷雨前線の通過に伴い月曜までに南部・西部を中心に全体の40%までが3.0インチまでの雨量を見ると予想されている。この流れは来週に入っても継続見込みで南部には引き続き活発な降雨がありそう。 降雨パターンが北部から南部へ変化した事で、現在の北部の収穫作業へは理想的。

 

本日の発表等

【引け後の発表】

1) コミットメント オブ トレーダーズ (3月22日現在) (単位:枚)  

 

  オプション含まず  ⇔ 市場事前予想  オプション込み 
大豆  ロング    14,117 ロング      9,100 ロング    35,450
大豆粕  ロング    11,902 ロング     14,800 ロング    19,028
大豆油 ロング    19,134 ロング     20,100 ロング    20,959
コーン  ロング    33,797 ロング     31,500 ロング    30,042
小麦  ロング     9,523 ロング      9,200 ロング    28,872

これといったサプライズは無し。



 

2) USDA 週間ローンデータ (MAR 22現在) (単位:百万ブッシェル)  

【コーン】 

  9ヶ月残高  先週比  FORFEIT計  先週比  REDEEMED計  先週比 
2003クロップ 0.2 0.0 1.0 0.0 1,325.7 0.0
2004クロップ 913.3 -25.5 0.0 0.0 397.7 32.6

【大豆】 

  9ヶ月残高  先週比  FORFEIT計  先週比  REDEEMED計  先週比 
2003クロップ 0.1 0.0 0.1 0.0 156.4 0.0
2004クロップ 271.8 -32.2 0.0 0.0 150.1 33.4

 

本日のトーメンの意見

 

(コーン) 

昨日の発表ではコーンの作付意向面積が事前予想を下回ったが、昨日も述べたようにその理由は中西部を取り巻く周辺地域においてコーン以外の作物へのシフトが顕著であったからである。しかしそれらの周辺地域では元々コーンの潜在イールドが低い。よって、今回のように、コーン生産の主要州で作付面積が増加し、マイナーな州で作付面積が減少した場合、それは潜在的平均イールドが増加したことを意味する。加えて、作付意向面積の発表が農家の現時点での「意向」であるのに対して「実際」の第二四半期の需要を示す四半期在庫報告が市場予想を超えて弱気な数字が出たことも考え合わせると、個人的にはあるべき現在の値位置はもっと下なのではないかと考えている。作付けペースも、空前の大豊作となった去年と変わらないか、ひょっとしたらそれより早いペースかもしれないと言われており、また、天候以外の潜在的強材料を探そうとしても正直ほとんど見当たらない。

それでもどこかに無いものかと血眼になって探した結果、あるにはあった。「対メキシコ向けコーンシロップ輸出激増の可能性」である。過去、メキシコは米国産HFCS(High Fructose Corn Syrop)の一番の輸出先であり、多い年では年間200万トンを記録したこともある。しかし、2002年1月にメキシコにおいて「ソフトドリンク税(仮称)」が制定されて以来、輸出量はほぼゼロとなってしまった(下記グラフ参照)。この税金は、メキシコ国内の清涼飲料メーカーに課せられたもので、対象は砂糖以外の甘味料を原材料に含むソフトドリンク全て、税率は20%である。これを受け、米国政府はWTOに対し、メキシコが国際貿易義務に反しているとの訴えをWTOに提出し、WTO内で長らく審議されてきた。その結論が、早ければ今年の5月に出されるという話である。これは、今年中にメキシコ向けHFCSの輸出が再開される可能性があることを意味する。潜在年間需要は約200万トン、これは原料のコーンに換算すると約130百万ブッシェルに相当する。



上記テーマは要注目ではあるが、実際のところWTOの審議手続は非常にゆっくりしており、上記のストーリーはあくまでも最速で事が進んだ場合の話である。また、仮にWTOがソフトドリンク税が国際ルールに反しているという決断を下し、撤廃を求めたとしても、おそらくメキシコは抗議を行うであろうことを考えると、今年度中に同税が撤廃される可能性は少ない。また今や米国産コーンはその供給力に十分な余裕があり、天候が大きく荒れなければ、仮に国内FSI需要が130ポイント増えたとしても十分に賄えるだけの余裕を持っている。結論としては、現在の相場に対する見方は引き続きベアリッシュ。 (K)





(大豆)

【今春の相場の行方】 ( 向こう2ヶ月はダウントレンド − 5ドル台後半での値動きを期待 )

月中に690レベルまでの冒頭を見せた相場は南米の減産を織り込んだ上で、再び3月頭の相場水準にまで戻ってきた。今後の大きな流れを見る上で、この3月中旬の高値:5月限691-3/4、7月限696は当面の高値と置きたい。そしてこの4-5月の相場の流れは下向きになると見る。その意味では5月限がこの3月の高値を再び更新する可能性は非常に小さいと考える。7月限がこの696とう高値を再び目指すとすれば、それは春先の天候不順が材料として固まるであろう夏場まで待つことになろう。 農務省の発表は予想通りSELL THE FACTの役割を果たし、現在の相場は当初想定していた強いサポートされるまで降りてきており、来週の展開は非常に注目されるところとなっているが、テクニカルにも現在の値動きは複数の短期移動平均が下を向き始めたタイミングにて、”今後の安値狙い” というかなり強いシグナルを市場へ送っている。このことからも、現在の踊り場から抜け出す方向はやはり下になると見ている。ということは、この春先の相場は2月以来の5ドル相場ということになる。 需要家はこの春先、特に向こう2ヶ月を 確りと ”買い場” と位置づけるべきであり、夏場の天候相場リスクを回避したいところ。 その背景はいくつかある。

今回の四半期在庫減が暗示するような生産量の過剰見積もりという見方に加え、輸出のペースは明らかに昨年度比較先を行っており、現在の1045百万という数字は今後更に上昇修正される可能性が非常に高い。依然として価格競争力があるとされる米国産大豆の輸出は(南米の兼ね合いで)今後鈍化するものの、それでも中国を中心とした数字はついてくるものと思われる。結果、期末在庫は現在の410(在庫率14.4%)から10%近いレベルにまで段階を経て落ちていく可能性もある。この事は引いては来年度クロップの需給バランスへ”タイト感”を与え、それが為に、この夏場の天候相場をより神経質なものにする可能性がある。特にこの夏場は”さび菌”という新たな潜在的な材料が待ち構えており、上述したような高値を越える値動きも十分考えられる。夏場旱魃にやられれば、新穀の期末在庫率は容易にに10%を切る事となる。

この2月から3月にかけて相場は5ドルから、実に7ドル近くまで暴騰する事となった。インデックスファンドを中心とした新たな資金が入りやすい環境になった事でこの時期にしてこれだけの値動きを可能にしている。 この2ヶ月で見たより大きな値動きが、夏場により大きなエネルギーとなって穀物相場に戻ってくる可能性があることを、我々需要家はかなり強く警戒しておくべきである。その際には、ファンダメンタルズを軽々と飛び越えるような値動きが再び見られる事になるだろう。(A)




 

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(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)