米国トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

2005年4月8日


 

本日の相場 

とうもろこし          --やや安値寄り付き、安値引け―

  OPEN HIGH LOW SETTLE CHG OPEN INT  
MAY 05 205 1/4 - 05 205 1/2 203 204 - 1 1/2 232326 -20934
JUL 05 213 1/2 - 13 1/4 213 1/2 211 1/4 212 1/2 - 1 1/2 219206 +12696
SEP 05 221 - 20 1/2 221 218 3/4 219 3/4 - 1 1/2 40719 +1803
DEC 05 230 - 29 1/2 230 1/4 228 1/4 229 1/2 - 1 145308 -49
MAR 06 236 3/4 - 36 1/2 237 235 3/4 236 3/4 - 1/2 14156 -32
MAY 06 240 3/4 241 240 241 - 1/2 2372 +193
            668846 -6124

-

 

大 豆                 --安値寄り付き、安値引け--

  OPEN HIGH LOW SETTLE CHG OPEN INT CHG
MAY 05 617 - 15 620 608 1/2 612 - 11 1/2 118833 -6167
JUL 05 624 627 616 619 1/2 - 12 1/4 94273 +7069
AUG 05 621 - 20 624 615 1/2 619 - 10 1/2 7238 +28
SEP 05 611 614 1/2 609 609 1/2 - 10 1/4 3767 -144
NOV 05 605 1/2 - 05 612 604 606 1/2 - 6 3/4 49533 +726
JAN 06 613 613 607 608 - 7 1/4 3327 +15
            280141 +1569

 

  MEAL CHG   OIL CHG   WHEAT CHG NY-YEN
MAY 18550 -280 MAY 2227 -41 MAY 310 - 4 1/4 108.31 - 108.83
JUL 18700 -290 JUL 2249 -44 JUL 320 - 4 1/2  
AUG 18780 -270 AUG 2247 -44 SEP 328 - 3 1/2  
SEP 18750 -230 SEP 2238 -45 DEC 338 -2 3/4  

 

本日の相場の動き

 

 

(コーン)  

注目された需給報告の内容は、期末在庫の上方修正幅が市場の予想の上限近くとなり、ベアリッシュ。それでも大きな下げには繋がらず、前日比若干下げての寄り付きとなった後も徐々に下げる展開となった。引け際に少し戻したが、各月安値引け、5月限は1.50セントダウンの204.00として引けを迎えた。

需給報告に加え、東部ベルトにおいて順調に作付が展開されているとの報告やCRBインデックスの下げ、マーケットが契約安値に近付いてきたことがファンドによるテクニカルな売りの誘発を予想する声が出始めたことなども売り圧力となったが、一方では商業筋の積極的な買いが下値を支えた。





(大豆)  

寄り付き前の農務省の発表は期末在庫が375百万ブッシェルと予想範囲内の平均よりもやや高い内容となったことから、5-6セントの安値唱えとなった。 ほぼ予想通りに小さくギャップをつけての安値で寄り付いた相場は直後に本日の高値(5月限:620)をつけるとその後は615-613レベルまで直ぐに値を落としセッション終盤までほぼ3-4セントという幅の中での方向感のない小刻みな値動きに終始。取引終了間際に一度610を割る動きに入りそこで本日の安値608-1/2を付けたが、瞬時に買戻しが入り再び610の上でそのまま引けを迎えている。発表内容は予想通りの下方修正(米国在庫・ブラジル生産量共に)を見たものの、市場の反応としてはSELL THE FACT、コーン市場でもネガティブな発表内容に投機筋の積極的な売り浴びせを見るなど、市場全体が弱気一色となった事も本日の相場を演出した。一方では安値での商業筋の買い支えや現物市場に堅調傾向などもあり、一方的な相場展開になる事はなかった。



 

本日ファンド筋はコーン市場では8,000枚の売り越し、大豆市場では3,000枚の売り越しであったと見られる。ファンドネットポジションは、 本日現在コーンで 約5,000枚のロング、大豆では約7,600枚のロングとなった模様。(推定)

 

 

各生産地の天気予報および状況

米国中西部・デルタ地域   

昨日は中西部南東部、デルタ北部などで全体の20%のコーン産地、40%の小麦産地に0.5インチまでの降雨を見た。本日・明日と、デルタの一部を除いてはほぼ全域でドライとなる。日曜には中西部西部地域で降雨がスタートし、月曜から火曜にかけてデルタ、中西部南部に広がる見込み。この雨で全体の60%のコーン産地、55%の小麦産地が1.75インチまでの降雨に覆われる事になりそう。 中西部北東部などではやや傾向がドライとなっておりいくらかの降雨が今後待たれるところであるが、取り敢えずコーンの作付け進展には貢献する事となる。一方で南西部地域へは今週も降雨を見ており、来週頭の降雨を見た後はドライ傾向へ変化することで収穫の遅延を避けたいところ。



NWS 米国各産地6-10日間予報 (4月13日〜4月17日) 】 

気温 降水量
イリノイ A B
アイオワ A
ミネソタ A A
ネブラスカ N N
インディアナ A B
オハイオ A B
ミシガン A B

平年以上の気温推移は引き続き変わらず。

 

米国土壌水分地図および14日後予測.

 

アルゼンチン・ブラジル   

アルゼンチン : 昨日はベルト北東部の一部、全体の10%の範囲で0.65インチまでの降雨を見た。本日・明日と2日間はほどドライとなり次の雨は日曜から月曜となる。大豆産地の55%、コーン産地の45%にかけて所によっては2.5インチまでの降雨が見込まれるが、週末にかけては順調な収穫の進展が望めそう。

ブラジル :  昨日は全体の10%に0.5インチまでの降雨を見たのみ。中心はやはり南部のリオグランデドスルとなった。向こう5日間でも産地南部地域では引き続き雨がちの傾向が続き、全体の35%までが所によっては3インチまでの降雨に覆われる見込み。リオグランデの雨は引き続き作物へ悪影響を与え続ける事になる。反対に中央部・北部においては、向こう10日間もドライ傾向が継続すると見られており、収穫作業は順調な推移を見ると思われる。

 

本日の発表等

【寄り付き前の発表】

 

1) USDA SUPPLY/DEMAND

@  米国産コーン (単位:百万ブッシェル)

  2003-2004 2004-2005
 

MAR 10

APR 8

MAR 10 APR 8
作付面積(百万エーカー) 78.6 78.6 80.9 80.9
収穫面積(百万エーカー) 70.9 70.9 73.6 73.6
単収(ブッシェル/エーカー) 142.2 142.2 160.4 160.4
         
期初在庫 1,087 1,087 958 958
生産量 10,089 10,089 11,807 11,807
輸入 14 14 10 10
・供給合計 11,190 11,190 12,775 12,775
飼料用その他 5,798 5,798 6,075 6,000
食用・種子用・工業用 2,537 2,537 2,795 2,760
(内エタノール用) 1,168 1,168 1,425 1,400
輸出用 1,897 1,897 1,850 1,800
・需要合計 10,232 10,232 10,720 10,560
期末在庫 958 958 2,055 2,214
農家平均価格($/BU) 2.42 2.42 1.95-2.15 2.00-2.10


A  米国産大豆(単位:百万ブッシェル)

  2003-2004 2004-2005
  MAR 10 APR 8 MAR 10 APR 8
作付面積(百万エーカー) 73.4 73.4 75.2 75.2
収穫面積(百万エーカー) 72.5 72.5 74.0 74.0
単収(ブッシェル/エーカー) 33.9 33.9 42.5 42.5
         
期初在庫 178 178 112 112
生産量 2,454 2,454 3,141 3,141
輸入 6 6 5 5
・供給合計 2,638 2,638 3,258 3,258
搾油用 1,530 1,530 1,650 1,650
輸出用 885 885 1,045 1,080
種子・飼料用 92 92 89 89
その他 18 18 64 64
・需要合計 2,525 2,525 2,848 2,883
期末在庫 112 112 410 375
農家平均価格($/ブッシェル) 7.34 7.34 5.05-5.45 5.25-5.55

 

B 世界のコーン/大豆など生産量予想 (単位:百万トン)

【 カッコ内は前月発表 】

*コーン 03/04クロップ

  生産量 輸出量
中国 115.83(115.83) 7.55 (7.55)
アルゼンチン 15.00(15.00) 10.75(10.75)
南アフリカ 9.70(9.70) 0.75(0.70)
ブラジル 42.00(42.00) 4.44(4.40)

*コーン 04/05クロップ

  生産量 輸出量
中国 128.00(128.00) 4.00(5.00)
アルゼンチン 19.50(19.50) 14.00(14.00)
南アフリカ 11.50(11.00) 1.50(1.50)
ブラジル 38.50(39.50)) 1.50(1.50)

 

*大豆 03/04クロップ

  生産量 輸出量
ブラジル 52.60(52.60) 19.82(19.82)
アルゼンチン 33.00(33.00) 6.71(6.71)

 *大豆 04/05クロップ

  生産量 輸出量
ブラジル 54.00(59.00) 20.25(21.10)
アルゼンチン 39.00(39.00) 7.67(7.67)


 

2) USDA需給報告のサマリー 

 

コーン: 国内需要・輸出需要共に下方修正となったため、期末在庫が先月発表から160ポイント上方修正となった。先月の在庫報告の内容を織り込み、餌需要が75ポイント下方修正となっ他、FSIもエタノール需要が思ったほどの伸びを示していたいことを受けて35ポイントの下方修正、輸出需要もまたスローな成約ペース、中国の積極的な輸出、世界の輸入需要の鈍化などを受けて50ポイント下方修正となった。

大豆: 南米の供給余力減少と中国による積極的な引き合いの結果、輸出需要は先月比35ポイント増え、過去最高の1,080ポイントとなった。中国向け輸出成約は3月までで既に423百万ブッシェルとなっている。期末在庫はほぼ市場予想通りとなり、35ポイント下方修正の375。それでも1986/87年度以来の大きな数字を維持している。

 

【引け後の発表】

3) コミットメント オブ トレーダーズ (4月5日現在) (単位:枚)  

 

  オプション含まず  ⇔ 市場事前予想  オプション込み 
大豆  ロング     8,671 ロング     17,100 ロング    29,042
大豆粕  ロング     7,468 ロング      8,400 ロング    14,151
大豆油 ロング    17,433 ロング     19,100 ロング    18,190
コーン  ロング    14,500 ロング     17,800 ロング     4,898
小麦  ロング     2,194 ショート    11,000 ロング    19,868

大豆にはやや強気、小麦にはやや弱気、その他はニュートラルという内容であった。



 

4) USDA 週間ローンデータ (APR 5現在) (単位:百万ブッシェル)  

【コーン】 

  9ヶ月残高  先週比  FORFEIT計  先週比  REDEEMED計  先週比 
2003クロップ 0.2 0.0 1.0 0.0 1,325.7 0.0
2004クロップ 904.2 -9.1 0.0 0.0 408.7 11.0

【大豆】 

  9ヶ月残高  先週比  FORFEIT計  先週比  REDEEMED計  先週比 
2003クロップ 0.1 0.0 0.1 0.0 156.4 0.0
2004クロップ 264.0 -7.8 0.0 0.0 158.2 8.1

 

 

 

本日のトーメンの意見

 

(コーン) 

相場に対する見方は変わらず、ベアリッシュ。

米国コーンの需給バランスは今回大きな修正を加えられ、期末在庫は22億ブッシェルを超え、在庫率もついに20%を上回った。22億ブッシェルという期末在庫は1987/88年度以来の大きな数字となるが、1987年度当時と言えば、1980年に米国がソ連向け穀物禁輸措置を発動して大口輸出先を自ら断ち切った影響が年々積み重なり、在庫が膨れ上がっていた時代である。しかも、農家を保護するためにローンレートが市場価格からかけ離れて高いレベルに設定されていたためにローンに預け入れた玉を質流しにする農家が相次ぎ、期末在庫4259百万BUの内政府在庫が2891百万BUを占めるという現象が起こっていた。よって、自由在庫の数量でいうと今回発表された数値(2,214)は史上空前の数字となる。

ファンドのロングはある程度解消されたものの、多少ではあるが天候プレミアムを織り込みだしていることもあって下げ切れていないと感じるが、作付に大きな障害が発生しない限りは遅かれ早かれ契約安値を更新し、そうなればファンドのテクニカルな売りを伴って更に下げるという季節はずれの展開を予想する。(K)





(大豆) SELL THE FACT。 来週は5ドル台狙いか

結局、発表内容は ”予想通り” となり現在の下落基調にある相場つきの中、SELL THE FACT。振り返ると今週の値動きは5月限610-630という範囲内での膠着相場となり、この610というラインは何とかサポートされる形となった。ブラジル生産量下方修正にせよ、米国における需要サイドの各要因にせよ、今後更なる修正に両国共に需給バランスが引き続きタイト下する余地を十分残した、という印象は強い。しかし昨年のような異常事態を経験した直後でもあり、米国需給バランスが今後の更なる(期末在庫)下方修正を見ても10%という在庫率を割る事がなさそうな事などを考慮すれば、この04クロップについては、ソフトランディング・・といった感を持つ。 それよりも、今回の発表を大きな節目に、来週からはいよいよ新穀動向へ市場の目が映り始める事になる。 コーンの作付け進捗と天候推移を気にしながら、あと3週間もすれば5月農務省発表で出てくる新穀の需給バランスへの意識。 サビ菌への警戒感を含んだ夏場に向けての天候相場によっては、新穀の期末在庫が大きくタイト化する恐れがある点。これには十分注意を促したい。この2月〜3月にかけてあれ程の大相場を形成した市場である事を忘れてはならない。ちょっとした天候異変が市場予想を大きく超える相場を再び作る事は大いにあり得ると考えるべきだろう。 これらを踏まえて今後の相場の流れを予想すると、

4月 − 現在の下落基調が引き続き見られ、今週サポートされ続けたラインを下に抜けると5ドル相場へ突入。向こう2-3週間で7月限570-580辺りまでの下落も可能。

5月以降 − 4月からの基調も底が確認された後は、夏場に向けて買い上げられやすい相場環境に変化を遂げる。その意味で相場のトレンドは現在の下落基調から上昇基調へと転換し、5ドル台の相場もそう長くは続かない。夏場の異変に3月中旬につけた7ドルライン直前の高値を上に抜けるという動きはさほど難しいものではなく、7ドル相場は”より近い”位置づけとする事が肝要。

 これらから、夏場へ向けての”買い場”は、向こう数週間になるという見方をしている。

 以下は、主要ファンダメンタルズ。今後の動向に注目。

○ 今春の天候推移とコーン作付け進捗 : 来週月曜より農務省の作付け進捗報告がスタートする。これまでの天候推移を評価すれば、土壌水分はどの地域でも基本的に潤沢。中西部東部地域や最近雨の多いデルタ地域などにおいてはややウェットな傾向となっているが、全体評価として現時点での懸念材料はない。空前の豊作を記録した昨年度との進捗比較にもより目が行く事になるが、順調なスタートが確認されれば取り敢えず目先材料としては大豆を含め市場全般的にネガティブなムードを与える事となるだろう。

○ ブラジル新穀大豆の状況 : 本日のサフラスによると収穫は63%終了(昨年同期:69%)と、ペースとしては問題ない。しかし、40年振りとも言われる大旱魃をうけたリオグランデドスルにおいてはこのところ引き続き雨が降り続いており、今度はTOO WETが原因でクロップの一部に障害を受けているというダブルパンチとなっており、今後の生産量予想内容へも影響を及ぼしそうだ。 流通面ではレアル高の影響もあり農家売りが進まず。本日の農務省発表でも同国の輸出見込みが85万トン下方修正されており、今後の米国の輸出数量へも引き続き影響を及ぼす事が予想される。 その他、パラナグア港ではGMO大豆の取り扱いが禁止されていたが、この度ブラジル最高裁はこれを不適切とし今後流通面での改善が促される事となろう。

○ 中国の買い付け動向 : 本日農務省発表で同国の輸入量予想は22.8百万トンへ再び上方修正された。昨年比約5百万トンの上乗せ状態である。一方ではこのところ買い付けへの動きがあるかと思えば北米・南米産成約玉の船積みを遅らせようとする動きがあるといった噂も流れている。同国の買い付けに関しては5月積みはほぼ一巡、6月積みもある程度まで買い付けが進んでいるといわれており、今後の成約報告における中国向け進捗は又一つの材料となってくる。

 来週から、市場には新穀の風がいよいよ吹き込まれることになる。(A)




 

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