米国トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

2005年4月14日


 

本日の相場 

とうもろこし          --変わらずの寄り付き、高値引け―

  OPEN HIGH LOW SETTLE CHG OPEN INT  
MAY 05 206 - 05 1/2 209 205 1/2 207 1/2 + 1 3/4 165596 -14271
JUL 05 214 3/4 - 14 1/4 217 1/4 214 1/4 215 3/4 + 1 1/2 293126 +30007
SEP 05 221 224 1/4 221 222 1/2 + 1 1/4 42497 -54
DEC 05 230 1/2 - 30 1/4 233 230 1/4 231 1/2 + 1 1/4 146711 -86
MAR 06 237 1/4 240 237 1/4 238 1/4 + 1 15164 +219
MAY 06 242 243 3/4 242 242 1/2 + 1 1/4 2635 +50
            681089 +15951

-

 

大 豆                 --安値寄り付き、 安値引け--

  OPEN HIGH LOW SETTLE CHG OPEN INT CHG
MAY 05 620 1/2 - 19 626 1/2 616 617 -  6 1/4 88244 -7499
JUL 05 626 - 25 633 622 623 - 7 117860 +7893
AUG 05 624 - 23 1/2 629 1/2 620 621 - 7 6957 -68
SEP 05 612 618 1/2 611 611 - 4 3656 -8
NOV 05 606 - 05 1/2 613 604 1/2 606 - 4 51418 -319
JAN 06 610 614 607 607 - 5 3388 +54
            274770 +120

 

  MEAL CHG   OIL CHG   WHEAT CHG NY-YEN
MAY 18830 -100 MAY 2242 -13 MAY 309 -1 1/2 108.08 - 108.27
JUL 18910 -100 JUL 2260 -22 JUL 318 1/4 -2 1/4  
AUG 18900 -150 AUG 2253 -22 SEP 325 -2  
SEP 18670 -100 SEP 2246 -18 DEC 335 -2  

 

本日の相場の動き

 

 

(コーン)  

本日はファンドが大きく買い越したにも関わらずマーケットは多少の上昇に留まった。寄り付きは前日終値とほぼ変わらないレベルで取引されたが、その後は強気なトレードが続いた。ファンドの積極的な買いに加え、週間輸出成約高の発表が予想を上回ったこと、農家売りの低迷なども相場を支えた。ファンド勢はここ最近では珍しい程大きな買い越しを行ったが、商業筋が反対に売り手に回ったこと、大豆・小麦の下げが影響したこと、EUによる米国産コーングルテンフィード輸入停止の可能性などがプレッシャーとなり、上げ幅は限られた。引け際に戻したこともあり、各限月1セント強の上げに留まった。5月限は1.75セントアップの207.50。





(大豆)  

NOPAの月間搾油報告は141.8百万ブッシェルと市場事前予想より高い内容。週間輸出成約高は128,800トンの旧穀+143,600トンの新穀と内容的には予想以下の内容となった。その他インフォーマ(スパークス)は大豆生産予想を29.65億ブッシェルと農務省のアウトルックフォーラムの内容である28.70億より高い内容を示した事もネガティブなインプットとなっている。などと、弱材料が若干勝り昨日の高値引けへのフォロースルーとはならずの安値寄り付き。その後617にまで一旦下げたがその後は投機筋の買い優勢に盛り返し中盤にかけては5月限620-624といったレンジでの取引が続いた。終盤更に値を上げにかかり本日の高値627まで付けたが、高値を見た直後からローカルを含めて積極的な売り物が短時間に入り相場は一気に急落。結局本日の高値からの急落は引け際に616にまで至り本日の安値を見、そのまま取引を終了している。



 

本日ファンド筋はコーン市場では19,000枚の買い越し、大豆市場では売り買い同数量であったと見られる。ファンドネットポジションは、 本日現在コーンで 約26,000枚のロング、大豆では約4,600枚のロングとなった模様。(推定)

 

 

各生産地の天気予報および状況

米国中西部・デルタ地域   

昨日・本日と概ねドライ。降雨は週末中西部の北西地域へ戻ってくる見込みで全体の40%に1.25インチまでが見込まれる。しかし程度は軽微にて作付け作業への大きな障害へはならない。 来週前半から半ばにかけてはベルト南部や西部へ再び降雨となり一部で作付けに支障が出ると思われるが、気温の高め推移も続いており特に問題視されていない。 6-10日予報では寒冷前線の通過でベルト西部での降雨、その後デルタへも移動する見込み。ベルト東部の雨は今月に入って依然として少なめ傾向が続いている。11-15日予報ではデルタ地域での雨量がやや多くなる見込み。中西部ベルト地域はドライ傾向となり、作付け作業へは好都合となる。



NWS 米国各産地6-10日間予報 (4月19日〜4月23日) 】 

気温 降水量
イリノイ A A
アイオワ N A
ミネソタ A N
ネブラスカ N A
インディアナ A A
オハイオ A N
ミシガン A A

気温・雨量共にパターンに変化なし。

 

米国土壌水分地図および14日後予測.

 

アルゼンチン・ブラジル   

アルゼンチン : 昨日は北東部産地を中心に全体の25%で1.25インチまでの降雨を見、若干収穫への影響が出た模様。本日もブエノスアイレス東部では雨が残っている。しかし全体評としては依然として順調推移でこの傾向は週末も維持されると見られる。

ブラジル :  南部での降雨はようやく収まり始めた。昨日は全体の5%に見たのみ。週末に向けて南部の雨も北へ移動する見込み。向こう5日間では全体の30%で1.25インチまでが見込まれる。北部産地では引き続き順調な収穫作業が続いており、傾向に変化なし。

 

本日の発表等

【寄り付き前の発表】
 

1) NOPA 月間搾油報告

 

  3月 2月 3月(昨年)
搾油量(千ブッシェル) 141,813 131,116 121,429
大豆粕生産量(ショートトン) 3,379,698 3,123,448 2,886,703
大豆粕イールド(ポンド/bu) 47.66 47.64 47.55
大豆粕輸出量(ショートトン) 437,497 493,979 245,887
大豆油生産量(千ポンド) 1,621,041 1,498,961 1,376,086
大豆油イールド(ポンド/bu) 11.43 11.43 11.33
大豆油在庫(千ポンド) 1,369,362 1,247,501 1,392,092

搾油量は予想を上回って大豆にはやや強気な内容となった。油にはやや弱気な内容か。

 

 

 

1)  USDA発表 週間輸出成約高(4月7日の週)  (単位:千トン) 

 

  週間成約高 輸出成約量累計 成約残
  今年度 来年度 今年度 昨年度 今年度 来年度
コーン 915.6 1.9 34,924.0 39,127.1 7,576.2 143.0
大豆 128.8 143.6 27,501.5 23,728.8 2,459.7 689.2
小麦 389.4 29.0 26,431.5 30,044.4 3,440.3 506.3
大豆粕 77.9 0.1 4,504.8 3,296.2 1,005.1 83.9
大豆油 1.8 0.0 361.2 185.3 52.9 0.0



 

2)  USDA発表 週間輸出船積高(4月7日の週)   (単位:千トン) 

 

  輸出高 輸出高累計 USDA通年予想
  今週 先週 今年度 昨年度  
コーン 734.2 905.5 27,347.8 29,983.5 45,720
大豆 308.9 493.0 25,041.8 21,831.6 29,390
小麦 467.6 297.5 22,991.2 25,219.6 28,580
大豆粕 91.3 72.5 3,499.7 2,897.3 5,350
大豆油 1.7 6.9 308.3 140.3 610

 

 

本日のトーメンの意見

 

(コーン) 

農家の経営にとって、コーンを作付する場合は全経営コストの内エネルギー関連コストの比率が半分近くに達するが、窒素系の肥料をほとんど使用しない大豆の場合、エネルギー関連コストは二割程度であると言われる。これは、窒素肥料に利用される無水アンモニアは天然ガスが製造コストの大部分を占めることに起因する。言い換えれば、コーンを作付した場合、生産コストは(大豆に比べて)エネルギー関連相場に影響されやすいということである。2001年度はエネルギーコストの高騰が一つの要因となって大豆の作付が拡大したのは記憶に新しい。

イリノイ州(おそらく他の州においても)では現在窒素肥料供給が非常にタイトで、価格も上昇傾向にあるという。肥料小売業者はこれまで窒素肥料需要をなんとか満たすことができていたが、需要のピークを目の前にしていよいよ状況が厳しくなってきており、現物を確保するのにかなり遠くまで出張しなければならないこともあるという。これはコーンの作付比率の拡大、作付のタイミングが想定されていたよりも早いペースで進んでいることなどが原因と考えられる。また、需給のタイト化に加えて、天然ガスの高騰が続いていることが窒素肥料の価格さらに押し上げることとなっている。ところで、天然ガスの高騰は昨秋から既に始まっていた。窒素肥料は作付直前にフィールドに投入されるのが一般的であるが、作付のタイミングに影響を与えないために、大規模農家の中にはある特殊な方法により冬の間に投入してしまうという例も見られる。しかし、この冬は天然ガスが既に高騰していたため、この方法を用いて早めに窒素肥料を投入した農家が例年に比べて少なく、そのこともまた現在の集中的な需要を生み出している理由の一つとなっているというのもまた興味深い話である。

今のところ大きな話題として取り上げられていないが、その程度によってはシカゴマーケットにも影響する可能性があるので、引き続き本件についても注視していきたい。(K)





(大豆) 

11日に7月限610までつけた後は本日までアップダウンを繰り返しながらもきれいに値位置を上げてきたが、テクニカルには本日引け際の急落を見たことで明日以降の方向性は再び下向きへより動きやすくなったと言える。相場環境としては、本日の輸出成約内容でも中国向けはほんの僅かで同国買い付けの今後の失速懸念。中西部の天候パターンに対する評価も総じて良好であることから、心理的にはネガティブな空気が漂っている。“材料難”といった印象も強い。来週にかけて現在の保合い傾向からどのような変化が見えてくるか、興味深く値動きを追いかけたい。(A)

 




 

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