米国トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

2005年5月10日


 

本日の相場 

とうもろこし          --やや高値寄り付き、やや高値引け―

  OPEN HIGH LOW SETTLE CHG OPEN INT  
MAY 05 200 1/4 - 00 1/2 201 1/2 199 3/4 200 1/4 +1/2 2982 -1087
JUL 05 208 - 08 1/2 209 3/4 207 1/2 208 1/4 +1/2 406564 +2124
SEP 05 216 1/2 - 16 3/4 217 3/4 215 3/4 216 1/4 +1/2 69820 +2135
DEC 05 226 1/2 - 26 1/4 227 3/4 225 1/2 225 3/4 unch 161967 -895
MAR 06 234 1/4 - 34 1/2 235 1/2 233 1/2 233 3/4 +1/4 18439 +76
MAY 06 238 3/4 240 238 238 -1/4 4012 +31
            683134 +2376

 

大 豆                 --やや高値寄り付き、安値引け--

  OPEN HIGH LOW SETTLE CHG OPEN INT CHG
MAY 05 634 1/2 - 35 637 628 628 1/4 -3 3/4 2966 -947
JUL 05 640 1/2 - 39 643 3/4 633 634 -3 3/4 159113 +3374
AUG 05 640 642 1/2 633 634 -2 1/2 9833 +241
SEP 05 634 3/4 638 629 629 1/2 +1/2 5039 +198
NOV 05 631 - 30 1/2 636 628 629 +1 1/2 63104 +892
JAN 06 634 - 34 1/2 638 630 1/2 630 1/2 +1 3947 -55
            248303 +3897

 

  MEAL CHG   OIL CHG   WHEAT CHG NY-YEN
MAY 19450 +40 MAY 2322 -0'28 MAY 312 1/4 +7 105.42 - 105.66
JUL 19350 +60 JUL 2356 -0'30 JUL 321 1/2 +8  
AUG 19350 +30 AUG 2329 -0'28 SEP 331 1/4 +8 1/4  
SEP 19240 +10 SEP 2330 -0'30 DEC 339 3/4 +8  

 

本日の相場の動き

 

(コーン)  

方向性の定まらない一日となった。昨日の発芽進捗率の発表内容がやや強気に捉えられたこと、ベルト東部にて一部土壌乾燥懸念が言われだしていること、同じくベルト東部の一部で作付のやり直しが行われているという報告などが材料視される形で若干の高値寄り付きとなった後も、序盤は強気な相場となり、7月限は2セントアップとなる209.75を付けるに至った。しかし、その後は勢いを無くし、7月限が210セントを上抜けることができなことによる失望売りも手伝って、その後値位置を下げた。契約安値を更新したオーツ相場や大豆市場の下げによる影響もあり、結局は各月前日とほぼ変わらずかやや高値引け、7月限は0.5セントアップの208.25として引けている。





(大豆)  

夜間取引からやや堅調な推移となっていたこともあり寄付きはやや高値でスタートした。7月限は2-3セント高の640.50-639で寄り付くと序盤は緩やかに高値を探る展開。高値は643を僅かに上回る値を何度かテストしながら11時過ぎまでは小刻みに推移した。しかし、上昇力がないと見られた相場は中盤以降売られやすい環境へと一転しその後は右肩下がり。引けにかけて値を削り取引終了間際に本日の安値633をつけるとそのまま安値圏で本日の取引を終了している。新穀11月限も値動き自体は7月限と同様の軌道をとり序盤に本日の高値636を何度かテストする動きを見せたが、終盤だれ
て引けている。終盤は寄り付きの値位置をやはり下回り引け際に本日の安値を見たものの、昨日の引け値を下回る事はなく、価格だけ見ればやや高値引けとなり新旧限月のスプレッド(逆鞘)は再び縮まっている。材料としては、作付け最盛期という事もあり、引き続き農家売りは低調。天候推移は上々の評価ではあるが、ベルト東部地域でのドライ傾向は懸念材料として生きている。今週後半の雨量に注目が集まる。 中国が4月に2百万トン以上の大豆を輸入し、5月、6月も同様のペースになる見込み・・との情報は市場への若干の支援材料となっている。



 

本日ファンド筋はコーン市場では500枚の売り越し、大豆市場では1,000枚の売り越しであったと見られる。ファンドネットポジションはコーンで35,100枚のショート、大豆では約17,200枚のロングとなった模様。(推定)

 

 

各生産地の天気予報および状況

米国中西部・デルタ地域   

昨日は全体の20%の範囲であったが0.50インチまでの降雨を各地で見た。中心はミズーリ中東部、インディアナ北西部、ウィスコンシン北部・東部、ミネソタ中央部、ノースダコタ、サウスダコタ北東部、イリノイ北東部・南西部など。本日から週末土曜にかけてベルト北部・西部など、全体の80%で1.5インチまで、所によっては3.5インチまでの雨量が予想される。中心は、カンザス東部、ミズーリ北部、アイオワ、ネブラスカ北部、サウスダコタ南部、ミネソタ南部、ミシガン西部、イリノイ北部などとなっている。引き続きドライ傾向が続く地域としてはインディアナ南西部、イリノイ中央部・南東部、ミシガン南東部が指摘されている。



NWS 米国各産地6-10日間予報 (5月16日〜5月20日) 】 

気温 降水量
イリノイ N B
アイオワ N B
ミネソタ N B
ネブラスカ A B
インディアナ N B
オハイオ N N
ミシガン N B

天候パターンに変化が見られた。気温は平年並みとなり、降水量は各地で平年以下へ。材料としては中立か。

 

米国土壌水分地図および14日後予測.

 

 


 

 

本日の発表等

 

【引け後の発表】
 

1) ブリッシュコンセンサス 

 

5/10/05 5/3/05 4/26/05 4/19/05 4/12/05
大豆  45 44 46 46 46
大豆油  43 40 41 42 40
大豆粕 46 45 48 47 44
コーン 24 22 30 28 23
小麦  33 31 37 31 29

 

本日のトーメンの意見

 

(コーン)

中・長期的見方は変わらず、ベアリッシュ。西部ミシガンを筆頭にイリノイ北部、インディアナ北西部などで土壌の乾燥が懸念され始めているが、今週後半にはこれらの地域の多くでまとまった雨が予報されており、予報通りに降れば大きな問題には発展しないと思われる。

2003年度はこの欄で、当時新種のGMOコーンであったRWC(ルートワームコーン、ルートワームという害虫に対して耐性を持つコーン)を何度か紹介した。そのRWCは、2003年度は開発者であるモンサント社の生産能力の問題により65万エーカー分しか市場に出なかったが、その後、2004年度は約200万エーカー、2005年度のデータはまだ無いが、恐らく500万エーカー程度が作付されたと見られている。

ところが、既に時代が変わり、今業界では次世代GMOコーン"DTC"(仮名、Drought Tolerant Corn, 旱魃に対して耐性を持つコーン)の話題で持ちきりである。過去、農家の歴史は旱魃との戦いの歴史であったと言っても過言ではなかろう。予報の発達、灌漑設備の建設などを通じて多少の克服はなされたものの、農家にとって旱魃による著しい収穫量の低下は永遠に克服できない障害、言わば「神の領域」と考えられてきた。ところがモンサントによると、この新種GMOコーン"DTC"の登場により、その領域において人類は大きな前進を果たし、本来コーンの栽培に不向きであった土地においてもコーンの栽培が可能になるという。この「神様のコーン」に、(多少プレミアムが高くつこうとも)農家が涎を垂らして手を伸ばすのは目に見えている。モンサントはこのGMO技術について既に最終テスト段階に入っており、既に多くのプレゼンテーションの場で農家・種子販売会社などにスライドを使って紹介している。そのスライド中では、通常のハイブリッド種と、そのハイブリッド種に旱魃耐性のGMO技術を組み込んだ種子を同じ土地に並べて植え、5日間水を与えなかった場合、10日間与えなかった場合、20日間与えなかった場合のそれぞれの段階において、プラントの育ち具合が二種間でいかに違ってくるかが紹介されており、スライドにおいてはもちろんその差は歴然でるという。(モンサント社はRWCのプレゼンテーションの際にも同様の手法を用いていた。)また、モンサント社は他にも、冷害耐性のGMO技術、新種の害虫耐性技術などを開発中であるという。

上記のDTCは、早ければ2-3年、遅くても4-5年で世の中に出されると言われている。その際にはカンサス、ネブラスカ、南北ダコタ、テキサスなどの州においてまずはコーンの作付面積が増加することが予想され、あるサプライヤーは、「5-7年の内に米国産コーンの生産量は150億ブッシェルに達するのでは」とコメントしている。本件は各穀物相場に大きな影響を与える可能性があり、要注目である。(K)




(大豆)
 

以前から述べるように7月限の値動きはこれまでほぼ2ヶ月間620-660というレンジ内取引を続けている。取り敢えず難なくスタートした作付けと、これまでそして目先の天候パターンが6ドル後半レベルへの動きを阻止し、一方では天候相場入り前+さび菌問題や需要拡大による新穀需給バランスのタイト化懸念などが5ドル台への突入を2月以降強くサポートしてきている。投機筋のポジショニングも若干のロングに過ぎずどちらにも動きににくい環境にあるということも出来る。そんな中、今週木曜の農務省発表が新たなエネルギーを市場へ提供できるかどうかが注目される。搾油・輸出共に再びの上方修正が予想される中、期末在庫の予想平均は358百万となっており、17百万ブッシェルが4月の発表内容から更に削られる事になりそうだが、材料としてはいささか古くインパクトを与えるポイントにはなりそうもない。一方で初めて新穀の需給バランスが発表されるのもこの5月でありトレンドイールドである403月末の作付け意向面積に反映され期末在庫がはじかれる事になると思われる。市場予想は295-430というレンジで平均が368となっている。新穀の需給バランスについては、供給サイド・需要サイド共に不透明な材料が目白押しということもあり占いにくい環境にあるものの、いずれにしても最終的なバランスの“タイト化”を懸念する側がそのポイントとなっているわけで、今回予想通りの発表内容となっても、将来の強材料と位置づけられることになる。そのサプライサイドの見極めがプレミアムを伴いながらこの夏始まろうとしている。(A)





 

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(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)