米国トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

2005年5月12日


 

本日の相場 

とうもろこし          --やや安値寄り付き、安値引け―

  OPEN HIGH LOW SETTLE CHG OPEN INT  
MAY 05 197 3/4 - 197 1/2 197 3/4 195 1/2 196 1/4 - 2 1148 -559
JUL 05 205 1/4 - 05 205 1/2 203 204 1/4 - 2 1/4 402683 -3552
SEP 05 213 1/2 - 13 1/4 213 1/2 211 1/4 212 1/4 - 2 1/2 71619 +979
DEC 05 223 - 22 1/2 223 1/4 220 3/4 222 1/4 - 2 162499 -405
MAR 06 231 231 229 1/4 230 1/2 - 1 3/4 18698 +185
MAY 06 235 1/2 - 35 1/4 235 1/2 234 1/4 234 1/2 - 2 4066 +59
            680227 -3147

 

大 豆                 --変わらずからやや高値寄り付き、 大きく安値引け--

  OPEN HIGH LOW SETTLE CHG OPEN INT CHG
MAY 05 630 - 28 1/2 630 1/2 618 1/2 619 3/4 - 8 1/4 1331 -1076
JUL 05 634 - 31 636 621 623 1/2 - 9 1/2 158877 +59
AUG 05 634 - 33 1/2 635 622 623 1/4 - 9 3/4 10564 +233
SEP 05 633 - 32 1/2 633 620 620 1/2 - 7 3/4 5213 +235
NOV 05 639 - 28 631 618 619 1/2 - 8 62062 -442
JAN 06 632 1/2 632 1/2 622 622 1/4 - 6 3/4 4009 +14
            246406 -943

 

  MEAL CHG   OIL CHG   WHEAT CHG NY-YEN
MAY 19540 -120 MAY 2263 -28 MAY 301 1/2 -4 1/2 106.22 - 106.83
JUL 19200 -260 JUL 2277 -29 JUL 308 3/4 -5  
AUG 19170 -260 AUG 2283 -33 SEP 317 3/4 -5  
SEP 19100 -250 SEP 2285 -31 DEC 327 1/2 -5 1/4  

 

 

本日の相場の動き

 

(コーン)  予想を大きく上回る新穀期末在庫に約定安値を更新

週間輸出成約高は予想を上回る内容となったものの、農務省の需給報告で新穀年度の期末在庫が事前予想レンジの上限を大きく上回る2540百万ブッシェルとなった事で寄付前から1-2セントの安値唱え。ほぼ予想通りにギャップをつけて安値寄り付き。7月限は205-205.25が寄り付きレンジで直後に本日の高値をつける。その後は11時ごろまで徐々ではあれ確実に値を削り昼前には本日の安値である203から203.25というレンジに暫く張り付く格好となった。午後に入ると若干値を戻しにかかったがそれでも寄り付き時の高値圏には及ばす前日比約2セント安で本日の取引を終了している。今月初旬につけた約定安値は本日の発表を見た後の動きで綺麗に更新され、更に弱い罫線を残して引ける結果となった。





(大豆)  新穀のタイトな内容確認するも上げきれず、大きく下落

コーンとは逆に週間輸出成約高は予想の下限レベルとなったが、需給報告においては新穀年度の期末在庫が事前予想の下限レベルとなった事から寄り付き前のコールは新穀限月で5-7セントの高唱えとなっていた。しかし実際の寄り付きは事前ムードほどの高値とはならず7月限寄り付きレンジは634-631と前日比ほぼ変わらず。11月限も僅かに1セント強高の628-629でスタート。そして、本日の高値をその直後につけると10時前には一気に投機筋を中心とした売り物が集中し値位置は瞬く間に沈む格好となった。7月限は高値636を序盤に2度つけたがその後は一気に620台前半にまで下がりそこで本日の安値621をつける。その後はセッション終了までひたすら623-625という非常に狭いレンジ内でのチョッピーな動きに終始しそのまま本日の取引を終了している。発表内容とは裏腹に予想外の売込みを見た今日の市場となった。 加えて外部市場においては本日”強いドル”の動きが伝えられた。



 

本日ファンド筋はコーン市場では7,500枚の売り越し、大豆市場では8,000枚の売り越しであったと見られる。ファンドネットポジションはコーンで43,700枚のショート、大豆では約10,200枚のロングとなった模様。(推定)

 

 

各生産地の天気予報および状況

米国中西部・デルタ地域   

昨日も各地で雷雨を見た。全体の50%の大豆・コーン産地に1.75インチまで。中心はサウスダコタ南東部、ミネソタ南西部、アイオワ西部、カンザス北東部、ネブラスカ、ミズーリ北部・中東部、イリノイ北東部・中央部、インディアナ中央部など。引き続き土曜にかけて75%の大豆・コーン産地で所によっては2.5インチまでの降雨が予想されており、ミネソタ南部、アイオワ、ウィスコンシン、ミズーリ北部、イリノイ北西部、ミシガン中央部などにはまとまった降雨が見込まれる。昨夜の降雨はドライと言われるイリノイ中央部などもカバーしたが、インディアナ南西部、イリノイ南東部といった地域は依然としてドライ傾向が続いている事から週末までの降雨でこのエリアがカバーされれる事が期待されている。



NWS 米国各産地6-10日間予報 (5月18日〜5月22日) 】 

気温 降水量
イリノイ N N
アイオワ N N
ミネソタ N A
ネブラスカ N B
インディアナ N B
オハイオ B N
ミシガン N A

傾向は概ね昨日と変わらず。

 

米国土壌水分地図および14日後予測.

 

 


 

 

本日の発表等

【寄り付き前の発表】

1)  USDA SUPPLY/DEMAND REPORT    

@ 米国産大豆(単位:百万ブッシェル)

  2004/05 2005/06
  APR 8 MAY 12

MAY 12

作付面積(百万エーカー) 75.2 75.2

73.9

収穫面積(百万エーカー) 74.0 74.0

72.6

単収(ブッシェル/エーカー) 42.5 42.5

39.9

     

 

期初在庫 112 112

355

生産量 3,141 3,141

2,895

輸入 5 5

3

・供給合計 3,258 3,258

3,253

搾油用 1,650 1,650

1,690

輸出用 1,080 1,100

1,125

種子・飼料用 89 89

91

その他 64 64

58

・需要合計 2,883 2,903

2,964

期末在庫 375 355

290

農家平均価格($/ブッシェル) 5.25-5.55 5.65

4.70-5.70


米国産大豆需給報告SUMMARY : 
今年度産のバランスについては事前より指摘されていた輸出進捗内容を再び映して予想通り輸出量が上方修正されその分が期末在庫から削られたが予想どおりの内容。一方新穀年度については、総供給量についてはほぼ今年度と同等のレベル。それに対して国内大豆粕需要+輸出増加見込みを反映させる形で搾油量が増加、又輸出量も今年度以上の内容が示された事などが主因で結果期末在庫は290百万ブッシェル、と今年度比65百万低い内容、市場事前予想レンジの下限レベルとなった。

 

A 米国産コーン (単位:百万ブッシェル)

  2004/05 2005/06
 

APR 8

MAY 12

MAY 12

作付面積(百万エーカー) 80.9 80.9

81.4

収穫面積(百万エーカー) 73.6 73.6

74.2

単収(ブッシェル/エーカー) 160.4 160.4

148.0

     

 

期初在庫 958 958

2,215

生産量 11,807 11,807

10,985

輸入 10 10

10

*供給合計* 12,775 12,775

13,210

飼料用その他 6,000 6,000

5,850

食用・種子用・工業用 2,760 2,760

2,870

(内エタノール用) (1,400) (1,400)

(1,500)

輸出用 1,800 1,800

1,950

*需要合計* 10,560 10,560

10,670

期末在庫 2,215 2,215

2,540

農家平均価格($/BU) 2.00-2.10 2.00-2.10

1.55-1.95


米国産コーン需給報告SUMMARY : 
今年度産の内容は前月と変わらず。第一回目の発表となった新年度クロップの内容については、F/S/Iの増加幅が飼料用その他の減少幅を下回った事から、国内需要が差し引き40百万ブッシェルダウン。一方で輸出回復期待から輸出需要については150百万ブッシェル今年度比較高い数値になってる。しかし在庫持越しを加味した供給量合計は大きく需要を上回り、結果期末在庫は今年度(予想)比325百万ブッシェル多い2,540百万。事前予想の上限をも上回る大きな数値となった。又、この期末在庫は1987/88年度以来の大きな数字となっている。

 

B 世界のコーン/大豆など生産量予想 (単位:百万トン)

【 カッコ内は前月発表 】

*コーン 04/05クロップ

  生産量 輸出量
中国 128.0(128.0) 6.00
アルゼンチン 19.50(19.50) 14.00
南アフリカ 12.00(11.50) 2.00
ブラジル 37.50(38.50) 1.30


 

*コーン 05/06クロップ

  生産量 輸出量
中国 127.00 3.00
アルゼンチン 19.00 13.50
南アフリカ 9.50 1.50
ブラジル 44.00 2.00

中国の生産量は127百万トン、輸出量は3百万トンという内容となっている。
 

 

*大豆 04/05クロップ

  生産量 輸出量
ブラジル 53.00(54.00) 20.25(20.25)
アルゼンチン 39.00(39.00) 7.67(7.57)

農務省はアルゼンチン生産量は据え置いたが、ブラジルの生産量を1百万トン下方修正した。

 

2)  USDA発表 週間輸出成約高(5月5日の週)  (単位:千トン) 

 

  週間成約高 輸出成約量累計 成約残
  今年度 来年度 今年度 昨年度 今年度 来年度
コーン 1,389.6 2.3 38,100.5 42,801.6 7,097.5 169.0
大豆 166.8 16.0 28,392.4 23,997.5 1,681.9 869.7
小麦 141.3 224.0 27,603.2 30,819.5 2,874.1 1,004.7
大豆粕 51.1 0.4 4,820.3 3,453.0 832.5 85.2
大豆油 5.2 0.0 383.1 186.8 51.6 0.0


大豆は予想の下限、一方コーンは予想の上限以上の強い内容となった。

 

3)  USDA発表 週間輸出船積高(5月5日の週)   (単位:千トン) 

 

  輸出高 輸出高累計 USDA通年予想
  今週 先週 今年度 昨年度  
コーン 857.9 943.0 31,003.0 33,102.7 45,720
大豆 223.2 542.6 26,710.5 22,594.2 29,390
小麦 373.3 566.7 24,729.1 27,634.3 28,580
大豆粕 125.3 79.1 3,987.8 3,115.3 5,350
大豆油 5.4 2.3 331.5 152.8 610

 


 



 

 

本日のトーメンの意見

 

(コーン・大豆)

あれだけ予想を上回る期末在庫の数字(数字自体は87/88年以来の大きな数字)が出た背景には、農務省のどちらかというと消極的なデマンドサイドの見積もりと、148という非常に大きなイールドを採用した点となる。昨年の場合はこの5月の発表前までに80%以上の作付け進捗を見ており史上最高のスピード。それまでの実績からトレンドイールドは143.5あたりであったところを2004年5月の農務省イールド予想は145で設定され、その後の理想的な天候推移で結果160ブッシェルコーンを見た事が今回の148採用に大きく影響したものと思われる。今年の場合はトレンドイールドは概ね145.5前後となるが、これまでの順調な作付けペースや上述の昨年の実績が反映されて結果148という数値が採用されたという事になる。この3ブッシェルの違いで200百万ブッシェル以上バランスが変わってくる訳だからこれは大きい。需要サイド特に飼料需要についてはDDG/CGFといった副原料が安値で市場を奪うといった現象も反映されてか今年の見込み6000から150少ない数字見込みとなっているようである。 このベースでは期末在庫率は24%近く。過去における、期末在庫率から見る農家基準価格平均の推移を見ても、この水準では2.00-2.20レベルと非常に低い。そのうち需要サイドの材料は出てくるとは思われるが、天候に問題なく仮に昨年に迫るようなイールドを達成した場合の相場の居所を推測するのが怖いくらいだ。 値動きとしては、本日も再び約定安値を更新するなど、目先も売られやすい展開が続くと思われる。7月限のターゲットは取り敢えず2ドルに設定。今後の天候推移にもよるが、現在の相場環境を考慮すればより現実的なサポートラインという事が出来る。夏場を控えた底値探りが今まさに進んでいるところ。買い下がり方針で臨みたい。

大豆は新穀のバランスがタイト化する中売り込まれた。説明のつきにくい値動きとなったが、農務省発表後のこの売込みを見た事によって、多少地合いが弱まったという事が言えそうだ。コーン市場の影響も確実に受けていると思われるが、これまで2ヶ月続いたレンジない取引が殻を破る方向は”短期的には”下向きとなってきそうな気配。この5月中はコーンと同様この夏を前にした安値探りが展開されるか。本日の展開を見た後、6ドルラインをテストする動きを短期的な展開として予想したい。(A)





 

 





 

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