米国トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

2005年5月16日


 

本日の相場 

とうもろこし          --ギャップを付けて高値寄り付き、高値引け―

  OPEN HIGH LOW SETTLE CHG OPEN INT  
JUL 05 206 1/4 - 05 3/4 207 1/2 205 3/4 207 + 3 1/2 396581 -2589
SEP 05 214 1/2 - 14 215 1/2 214 215 + 3 1/4 75254 +1401
DEC 05 224 1/4 - 24 225 3/4 224 225 1/4 + 3 1/2 163266 +1438
MAR 06 232 1/2 - 32 1/4 233 3/4 232 1/4 233 1/2 + 3 1/2 18669 -48
MAY 06 236 3/4 - 36 1/2 238 1/2 236 1/2 238 1/4 + 4 4163 -1
JUL 06 241 242 1/2 241 242 1/2 + 3 3/4 8906 +18
            677977 +196

 

大 豆                 --ほぼ変わらずの寄り付き、期近を中心に高値引け--

  OPEN HIGH LOW SETTLE CHG OPEN INT CHG
JUL 05 613 1/2 - 612 625 612 623 1/2 + 10 3/4 152580 -2714
AUG 05 613 - 12 1/2 624 612 1/2 623 + 10 1/4 12543 +565
SEP 05 609 1/2 618 609 1/2 617 1/2 + 9 3/4 5141 -237
NOV 05 610 - 09 619 608 1/2 618 1/4 + 9 1/4 60691 -675
JAN 06 613 622 613 621 + 7 3/4 3873 -138
MAR06 614 1/2 622 614 1/2 622 + 8 1/2 2101 +77
            239861 -3397

 

  MEAL CHG   OIL CHG   WHEAT CHG NY-YEN
JUL 19370 +430 JUL 2216 -6 JUL 306 1/4 + 3 1/2 106.97 - 107.56
AUG 19290 +340 AUG 2222 -9 SEP 316 + 4 1/4  
SEP 19250 +350 SEP 2230 -4 DEC 325 1/4 +3 1/4  
OCT 19150 +320 OCT 2230 -5 MAR 336 +3  

 

 

本日の相場の動き

 

(コーン)

先週の大幅な下げに対する売り過剰感に加え、コミットメントオブトレーダーズにおいてファンドのショートが予想より大きかったこと、ベルト東部にてドライな予報が出ていることにより土壌乾燥懸念が指摘され出していることなどがやや強気に捉えられたことなどにより、週明けの今日、7月限はデイリーチャート上にて1セント強のギャップを付けての高値寄り付きとなった。中国にて口蹄疫の発生が確認され、223頭の家畜が処分されたという報告、CRBインデックスの下げ、加えて、週間輸出検証高の内容がやや弱気であったことなどが上値を抑えることとなったが、その後は上げた値位置を確りと維持する展開となった。10日間の移動平均を上へ抜けたことがテクニカルな買いを集めたこともあり、結局一日のトレーディングレンジの高値圏、7月限は3.5セントアップの207.00として引けを迎えた。





(大豆)  

金曜引けとほぼ変わらないレベルでの寄り付きとなった後は、緩やかに上昇する展開となった。先週の下げに対して売られ過ぎという見方が多かったこと、東部ベルトにて少雨傾向・気温の低下が予報されていること、NOPAの搾油報告において予想を上回る搾油量が発表されたことなどがサポート要因となった。ドル高・CRBインデックスの下げなどは若干のプレッシャーとなったが、セッション終盤にはファンドの積極的な買いにより、さらに大きく値位置を上げることとなった。周囲のマーケットの上昇が波及したことも一因とされる。結局は期近を中心に大きく高値引け、7月限は10.75セントアップの623.50として引けを迎えた。



 

本日ファンド筋はコーン市場では5,000枚の買い越し、大豆市場では2,000枚の買い越しであったと見られる。ファンドネットポジションはコーンで50,700枚のショート、大豆では約11,000枚のロングとなった模様。(推定)

 

 

各生産地の天気予報および状況

米国中西部・デルタ地域  極限られた地域において乾燥懸念が存在するものの、全体的に見て問題無し

週末は、カンサスの中央部や南東部、ミズーリ南部、イリノイ南部、インディアナ南部、オハイオの中央部と南西部などで雨となった。雨量は0.25-1.5インチ、ところによっては1.5インチに達したものの、範囲は合計でコーン・大豆ベルトの30%程度であった。今日・明日はベルトの南西部部にて雨が残るが、水曜から木曜にかけてはベルト中央部の南よりから西部にかけてに地域に雨が移動する。その間、雨の範囲は合計でベルトの80%に達するが、特に南北ダコタ、ミネソタ、アイオワの中央部と東部、ミズーリの東部、イリノイの西部、インディアナの南西部ではまとまった雨となる。

上記週末の雨は雨量こそ限られたものの、ベルト東部にて乾燥が懸念されていた地域の大部分において当面の間必要な水分が補給された。先週雨を逃したイリノイ中央部・インディアナ中央部北寄りの地域では土壌水分の低下が懸念されるが、その範囲はベルト全体の10%に満たず、大きな問題とはならない。長期の予報ではベルト北東部で少雨傾向が見られるので、ミシガン・オハイオ・インディアナなどで乾燥懸念が発生する可能性がある。



NWS 米国各産地6-10日間予報 (5月22日〜5月26日) 】 

気温 降水量
イリノイ B B
アイオワ B N
ミネソタ B N
ネブラスカ N N
インディアナ B N
オハイオ B N
ミシガン B N

低温傾向が続くことがクロップの成長を遅らせるのではという懸念により、やや強気な内容と捉えられる。

 

米国土壌水分地図および14日後予測.

 

 


 

 

本日の発表等

【寄り付き前の発表】
 

1) NOPA 月間搾油報告

 

  3月 2月 3月(昨年)
搾油量(千ブッシェル) 134,185 141,813 105,373
大豆粕生産量(ショートトン) 3,194,905 3,379,698 2,506,882
大豆粕イールド(ポンド/bu) 47.62 47.66 47.58
大豆粕輸出量(ショートトン) 417,783 437,497 121,880
大豆油生産量(千ポンド) 1,528,401 1,621,041 1,189,111
大豆油イールド(ポンド/bu) 11.39 11.43 11.28
大豆油在庫(千ポンド) 1,458,922 1,369,362 1,214,508

搾油量が市場予想より約500万ブッシェル多かったことは大豆相場に強材料となった。逆に、大豆油相場には在庫が多かったことが弱材料となった。

 

【セッション中の発表】

1) 農務省輸出検証高 (単位 : 千MT ) 

 

  5月12日の週  5月5日の週  昨年同週  今年度累積  昨年度累積 
コーン  683.7 836.8 719.4 30,226.6 32,835.7
ダイズ  270.7 233.6 116.8 26,387.9 21,828.9
小麦 493.5 394.2 564.8 26,883.2 29,466.7


 

【引け後の発表】

2)USDA週間クロップ・プログレス(5/8の週) 

【単位 : %】 

《コーン主要産地の作付け進捗状況》 

  5/15 先週   昨年同期   5年平均  
アイオワ   96 90 97 86
イリノイ   98 94 98 84
ネブラスカ 89 74 94 84
ミネソタ 89 78 97 82
インディアナ   89 76 92 70
オハイオ 90 70 79 74
ウィスコンシン 76 59 67 61
サウスダコタ 73 59 86 67
ミズーリ 95 90 96 87
ミシガン  83 62 64 57
主要18州平均   89 79 91 79

 

《コーン主要産地の発芽率進捗状況》 

  5/15/05 先週   昨年同期   5年平均  
アイオワ   41 14 68 50
イリノイ   79 52 82 66
ネブラスカ   32 10 60 44
ミネソタ 10 1 50 35
インディアナ   51 24 67 50
オハイオ 28 11 46 46
ウィスコンシン 12 3 18 23
サウスダコタ 7 2 33 19
ミズーリ 79 62 84 72
ミシガン  13 3 32 24
主要18州平均   41 23 59 48
作付・発芽進捗共に市場予想範囲内。
 

 

《大豆生産主要州の作付け進捗状況》 

  5/15/05 先週   昨年同期   5年平均  
アイオワ   45 26 72 47
イリノイ   70 39 54 45
ミネソタ 28 17 68 46
インディアナ 57 33 63 47
ネブラスカ 36 15 47 36
オハイオ 63 27 50 48
ミズーリ 43 21 38 31
主要18週平均 46 26 51 39

 

《大豆生産主要州の発芽進捗状況》 

  5/15/05 先週   昨年同期   5年平均  
アイオワ   4  NA 19 13
イリノイ   15 NA 21 18
ミネソタ 1 NA 6 7
インディアナ 12 NA 28 21
ネブラスカ 5 NA 12 10
オハイオ 9 NA 18 20
ミズーリ 15 NA 13 12
主要18週平均 11 NA 17 14

作付は市場市場のほぼ上限、発芽進捗は予想範囲内。材料としてはほぼニュートラル。

 

本日のトーメンの意見

 

(コーン)

本日の上げは基本的にはコレクションであると考えており、基本的な見方は変わらず、ベアリッシュ。7月限は2ドルを割れを狙いたい。

ベルト東部でのドライ予報、低温傾向による生育の遅れなど懸念材料は存在するものの、最終イールドに与える影響は現時点では不透明。もちろん短期的な相場上昇材料にはなるが、土壌水分不足は局地的な問題であること、HOT&DRYにぶち当たらない限り低温による生育の遅れそれ事態は大きな懸念材料とはならないことから、個人的にはこの段階での相場の上昇は一歩引いて臨みたいと考えている。

イリノイ・ミシシッピ川沿いに新たに7つのロック・アンド・ダムを建設するという案が議会で浮上しているらしい。例え承認されても実現までには10年近くを要すると言われるので目先のマーケットを読む上での材料とはできないが、仮に実現すればバージの航行がスムーズに行われるようになるため、バージフレートの下げ・現物価格の上昇、また、シカゴ相場にも若干のサポートとなるかもしれない。(K)




(大豆)

本日NOPAから出されたレポートにおいて、4月の作油量は予想より500万ブッシェルも多い134.2百万ブッシェルと発表された。しかも、今回の発表ではミスによりある搾油プラントの数字が丸ごと抜けているという噂もある。これにより、旧穀の期末在庫をさらに低目に見積もっておく必要が出てきた。サビ菌に対する懸念と相まって、今後暫く大豆相場をサポートする十分な根拠となって来よう。本日の動きにより、先週マーケットは底を付けたのでは、という見方もできるが、現時点ではコレクション的な動きと考えているので、短期的な上昇は現レベルから10-15セントの範囲に止まると考えている。

今週金曜日よりいよいよ南米大豆市場がCBOTにて上場される。両市場間のアービトラージにより北米大豆相場の取引量もやや増加すると考えられるが、相場への影響は限られるとの見方が多い。(K)





 

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