米国トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

2005年6月6日


 

本日の相場 

とうもろこし          --ギャップを付けて大きく高値寄り付き、引け際に大きく戻したが尚高値引け―

  OPEN HIGH LOW SETTLE CHG OPEN INT  
JUL 05 225 1/4 - 24 1/2 225 1/2 220 1/2 220 3/4 +2 1/2 319177 -14872
SEP 05 234 1/2 - 34 234 1/2 229 3/4 229 3/4 +2 1/2 125037 +9969
DEC 05 242 1/2 - 43 243 1/4 238 1/4 238 1/2 +2 1/4 189520 +1628
MAR 06 250 1/4 251 246 1/4 246 1/2 +2 24232 +388
MAY 06 254 1/2 255 1/4 251 1/4 251 1/2 +2 3/4 5032 +25
JUL 06 258 3/4 - 59 259 1/4 255 255 1/4 +1 1/2 10221 +13
            689831 -2813

 

大 豆                 --ギャップを付けて大きく高値寄り付き、引け際に大きく戻したが尚高値引け--

  OPEN HIGH LOW SETTLE CHG OPEN INT CHG
JUL 05 695 - 93 695 1/2 676 3/4 677 3/4 +2 1/2 166750 -2543
AUG 05 698 - 97 1/2 698 679 1/2 680 1/4 +3 18324 -51
SEP 05 696 - 97 698 680 681 1/2 +3 3/4 6198 -329
NOV 05 701 - 00 701 684 686 +6 91923 +3032
JAN 06 699 - 700 700 685 686 1/2 +7 5883 +164
MAR06 688 - 90 690 677 679 1/2 +5 1/4 5779 +323
            301271 +823

 

  MEAL CHG   OIL CHG   WHEAT CHG NY-YEN
JUL 21520 unch JUL 2316 +0'21 JUL 322 1/2 -3/4 106.72 - 107.16
AUG 21540 +0'10 AUG 2324 +0'18 SEP 332 1/4 -2 1/4  
SEP 21550 +100 SEP 2337 +0'20 DEC 341 1/4 -1 3/4  
OCT 21520 +130 OCT 2346 +0'16 MAR 352 -1  

 

 

本日の相場の動き

 



(コーン)

予報に一喜一憂して乱高下する展開。週末、東部ベルトにまばらな雨が降ったもののカバーされた地域・雨量共に限られたこと、また、東部ベルトの今週の予報がWARMER&DRIERに変化したことなどに大きく反応し、デイリーチャート上で約5セントのギャップを付けての高値寄り付きとなった。しかし、7月限225セント近辺では利益確定の売りが多く見られ、その後相場はやや落ち着きを見せた。先週の高値をトライしなかったことなどが更なるテクニカルな売りを集めたこともあり、引け際には東部ベルトの予報がやや軟化したこともあり、もう一段の戻しを見て、結局は各月2セント強の高値引け、7月限は2.50セントアップの220.75として引けている。午前中に発表された週間輸出検証高は予想の範囲内にて材料視されなかった。



(大豆)  

週末の中西部並びにデルタ地域における雨量が予想を下回った事や各地で最高気温が90度前半にまで達した事を主因として、夜間取引から大きく高値推移となっていた。今朝の寄り付きも予想通りほぼ20セントの高値寄り付きとなった。勢いからセッション中盤にかけては7月限で690を挟んだ値動きが続いた。しかし今週半ばから後半にかけて中西部東部などを中心に再び降雨が予想される点が再確認されると今度は積極的な売り注文が殺到し始め、セッション後半は打って変わって急落相場。高値は寄り付き直後に695.25(7月限)まで見たものの、引けにかけて大きく売り込まれた相場は結局680も割り込み本日の高値からは大幅安値で取引を終了している。天候相場に見られがちな典型的な乱高下が本日見られる事となった。序盤に発表された週間輸出検証において大豆の数字は4.4百万ブッシェルとなっている。 本日は中国のChina National Grains and Oils Information Centerより同国の今年度の輸入見通しが発表されたが、この8月・9月に2百万トンのレベルを維持できた場合には年度合計が25百万トンレベル(農務省予想:22.8百万)にまで到達するというもの。この夏同国の国内大豆粕需要が回復するという見通しが反映されたものとなっている。 天候相場に影を潜めた感はあるものの、本材料も本日の高値相場を後押ししたと考えられる。


 

本日ファンド筋はコーン市場では1,000枚の買い越し、大豆市場では3,000枚の買い越しであったと見られる。ファンドネットポジションはコーンで600枚の ショート、大豆では約45,600枚のロングとなった模様。(推定)

 

 

各生産地の天気予報および状況

米国中西部・デルタ地域  週末は気温上昇に雨量も期待以下。

週末の雷雨に関しては全体の75%、雨量にして0.25-1.5インチまでとなった。主な地域はカンザス東部、ネブラスカ中央部、サウスダコタ北東部・南東部、ノースダコタ南東部、ミネソタ南西部、アイオワ南部・北西部、ミズーリ北部・中西部、ウィスコンシン中南部・北西部、イリノイ北部、インディアナ北西部、ミシガン中央部などとなっている。今週も特に後半には中西部の北部・西部地域を中心に雷雨前線の通過が予想されている。向こう5日間でコーン・大豆産地の60%の範囲で0.50-2.5インチまでの雨量が予想される。中心はミネソタ、ネブラスカ、アイオワ北部・西部、ウィスコンシン、イリノイ北部など。 先週末の雨量については特にベルト東部において予想以下の内容に留まった事が本日序盤の急騰を招いた。今週期待される降水量によりベルト東部はある程度潤うとされているが、イリノイなどベルト中央部のドライ傾向は引き続き注目されるところ。又気温が上昇傾向にある。週末もドライ傾向にある各主産地において気温は90度前半まで上昇した。この傾向は今週半ばまで引き続き続くと見られ、ドライの進展が心配されている。 現時点でベルト全体の約20%のコーン・大豆産地がこのドライによりストレスを蓄積しているとされる。

 


NWS 米国各産地6-10日間予報 (6月12日〜6月16日) 】 

気温 降水量
イリノイ A A
アイオワ N A
ミネソタ N A
ネブラスカ B A
インディアナ A A
オハイオ A A
ミシガン A A

気温傾向が平年並みへやや向きをかえ、降水量は各地で平年以上となっておりクロップへは恵み、中立からやや弱材料視。
 

米国土壌水分地図および14日後予測.

 

 

 

本日の発表等

【セッション中の発表】

1) 農務省輸出検証高 (単位 : 千MT ) 

 

  6月2日の週  5月26日の週  昨年同週  今年度累積  昨年度累積 
コーン  790.1 791.9 1,040.2 32,794.6 35,797.2
ダイズ  120.7 285.3 24.7 27,116.8 22,043.2
小麦 456.9 582.0 553.5 79.4 381.2
コーンはニュートラル、大豆はやや弱気な内容となった。
 



 

【引け後の発表】

2)USDA週間クロップ・プログレス(6/5の週) 

【単位 : %】 

《コーン主要産地の出芽率進捗状況》 

  6/5/05 先週   昨年同期   5年平均  
アイオワ   98 93 99 95
イリノイ   99 98 98 92
ネブラスカ   98 91 98 95
ミネソタ 91 71 98 93
インディアナ   98 92 98 85
オハイオ 95 85 85 83
ウィスコンシン 81 58 72 74
サウスダコタ 85 67 92 85
ミズーリ 100 96 98 93
ミシガン  93 64 67 72
主要18州平均   95 85 94 90
ニュートラル。
 


《コーン・クロップコンディション》

主要生産州 非常に悪い 悪い 普通 良い 非常に良い
アイオワ 2(3) 6(8) 23(27) 54(51) 15(11)
イリノイ 2(1) 9(6) 34(33) 49(54) 6(6)
ネブラスカ 0(0) 2(2) 28(27) 55(61) 15(10)
ミネソタ 3(1) 7(5) 31(37) 53(51) 6(6)
インディアナ 1(1) 8(8) 29(33) 55(52) 7(6)
サウスダコタ 1(0) 3(4) 19(20) 66(65) 11(11)
ウイスコンシン 0(1) 2(4) 23(30) 60(57) 15(8)
主要18州平均 1(1) 6(6) 29(31) 53(54) 11(8)
18州平均(昨年) 2(2) 5(5) 25(25) 53(53) 15(15)
良い・非常に良いの合計が市場予想を2ポイント程上回ったことにより、やや弱気な内容と捉えられる。
 



 

《大豆生産主要州の作付け進捗状況》 

  6/5/05 先週   昨年同期   5年平均  
アイオワ   97 87 95 92
イリノイ   98 97 84 84
ミネソタ 83 59 95 93
インディアナ 96 90 88 82
ネブラスカ 97 90 92 93
オハイオ 95 92 72 75
ミズーリ 91 83 75 70
主要18週平均 90 81 84 82

 


 

《大豆生産主要州の発芽進捗状況》 

  6/5/05 先週   昨年同期   5年平均  
アイオワ   75 49 85 73
イリノイ   91 82 74 67
ミネソタ 39 17 69 67
インディアナ 84 65 82 68
ネブラスカ 79 55 73 71
オハイオ 79 54 62 60
ミズーリ 75 59 60 52
主要18週平均 50 27 53 45

 

 

《大豆生産主要州クロップコンディション》

括弧内は先週    【単位 : %】

主要生産州 非常に悪い 悪い 普通 良い 非常に良い
アイオワ 1 5 28 52 14
イリノイ 2 10 33 50 5
ミネソタ 2 8 32 53 5
インディアナ 1 8 32 54 5
ネブラスカ 1 2 28 61 8
オハイオ 2 6 30 53 9
ミズーリ 3 10 45 38 4
主要18州平均 1 6 31 54 8
18州平均(昨年) 1 6 28 55 10

ややベアリッシュな内容となった。

 

本日のトーメンの意見

 

(コーン) 

典型的な天候相場の様相を呈してきた。週末、シカゴ近辺では短時間ではあったものの雷を伴った激しい夕立に見舞われた。しかしこの雷雨は結局イリノイ北東部周辺地域インディアナ北西部の一部にしか恩恵を与えず、結局本日のマーケットは今週の予報がWarmer & Drierに変化したことに大きく反応して上げることとなった。本日のクロップコンディションレポートが市場予想と比べてやや弱気な内容(Good/Excellentの合計予想が62に対し、実際は64)であったこと、本日引け間際の下げによるフォロースルーの売りが出るであろうことなどを考えると、本日午後に発表されている予報(東部ベルトでの雨が増加傾向にあるという予報)が継続されれば明日は軟調な相場となる可能性が高い。7月限は、「220セント以下では押さえながらも、210セント近辺を狙う余地も残しておく」という方針としたい。

イリノイ州・インディアナ州などの農家と話す限り、現時点ではまだクロップがストレスを受けている兆候は表れていない。しかし、今後二週間のドライな天候が続くとサブソイルの水分も不足し始め、ストレスを受け始めるだろう、という意見にてほぼ一致している。下のチャートは、各年6月5日近辺での18週平均とイリノイ州のクロップコンディションを数値化したもの、及び各年の全米とイリノイ州の最終イールド(2005年度は予想)の変遷を表したものである。これによりはっきりとした方向性を得ることはできる訳ではないが、土壌乾燥が最も懸念されているイリノイ州でも、現時点では目に見えてクロップの状況が悪化している訳ではないということを裏付ける結果にはなっている。本日発表されたコンディションレポートについての市場予想が実際よりも強気なものであったことからも想像できるように、実際のクロップコンディションと市場が想定しているコンディションとの間には少なからず違いがあるように思われる。しかし、今後今週雨が降らなければ地域によっては最終イールドに影響を与え始めるのはほぼ確実であるため、7月限のプライシングについて全て様子見とするのはリスクが大きいかもしれない。(K)





(大豆)

ここへきて毎年見る天候相場も本格化してきている。これまで指摘されてきた各主産地のドライ傾向という背景が週末をみて本日の相場にヒットする形となったが、7月限でいう650を越えての過去8営業日の上昇局面も短期的には一旦終了の感は強い。これまでの急騰に対しては調整が必要になってこよう。目先は週後半にかけての天候推移ということになるが、順調な推移が期待されれば640-650までの下げもさほど難しい事にも見えない。又今週は農務省の需給報告の発表を控えており行き過ぎたポジショニングに対しては調整が入るとも考えられる。 先週は中西部を東から北西へと幅広く見て回る機会を得たが、例えば本日引け後の農務省発表(top soil moisure ratings)でも見られるとおり、ベルト中央部〜東部の状況は明らかにベルト西部・北西部の主産地に比較して深刻なものとなっていた。Top soilのみではあるものの、各地の農家よりは異口同音に直ぐにでも纏まった雨量の必要性が強調されていた。個々の農家は現在の状況を少なくとも”憂慮”しておりこれが今後のコンディションに影響をどの程度与えることとなるか、気温も上昇局面にある事から、今週から来週にかけての雨量も非常に大きなポイントとなりそうだ。 夏場の相場の流れとしては引き続き高値リスクの非常に高い展開が続くと予想される。

ブラジルでは政府関係者のスキャンダルが告発された事が発端で通貨が売り込まれており、その影響もあってか農家売りが増加輸出港におけるベーシスも競争力を高めている。これを機にこれまで停滞してきた農家売りに拍車がかかる事も考えれ、需要サイドを占う上でも今後の一ポイントとなってくるので注意したい。米国産の今後の価格動向へも影響してくる事となる。(A)



 

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