米国トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

2005年6月10日


 

本日の相場 

とうもろこし          --高値寄り付き、安値引け―

  OPEN HIGH LOW SETTLE CHG OPEN INT  
JUL 05 217 1/2 -17 217 3/4 209 210 -5 1/2 247634 -21187
SEP 05 227 - 27 1/2 227 1/2 219 1/2 220 1/4 -4 3/4 182243 +17285
DEC 05 236 - 35 1/2 236 1/4 229 1/4 230 1/4 -4 1/4 197840 +2607
MAR 06 244 - 43 3/4 244 238 238 1/4 -4 1/4 25715 +197
MAY 06 243 3/4 - 43 1/2 245 242 1/4 243 -3 1/4 5377 -50
JUL 06 251 1/4 251 1/4 246 3/4 247 1/4 -3 3/4 10637 -95
            687250 -625

 

大 豆                 --高値寄り付き、安値引け--

  OPEN HIGH LOW SETTLE CHG OPEN INT CHG
JUL 05 678 1/2 - 77 679 664 1/2 666 1/4 -7 143028 -9308
AUG 05 681 - 80 1/2 681 1/2 668 669 1/2 -6 3/4 19984 +222
SEP 05 683 - 82 684 1/2 670 671 -6 3/4 6862 +369
NOV 05 688 - 88 1/2 689 676 678 -6 1/4 108778 +4129
JAN 06 689 - 88 1/2 689 677 678 1/4 -6 6602 +486
MAR06 679 - 80 680 671 673 -5 6318 -84
            298940 -3829

 

  MEAL CHG   OIL CHG   WHEAT CHG NY-YEN
JUL 21140 -150 JUL 2274 -0'39 JUL 313 1/2 -3/4 107.42 - 108.53
AUG 21240 -100 AUG 2283 -0'41 SEP 324 1/2 unch  
SEP 21290 -60 SEP 2294 -0'41 DEC 335 1/2 -1/4  
OCT 21270 -90 OCT 2306 -0'36 MAR 348 1/4 +3/4  

 

 

本日の相場の動き

 



(コーン)

ややブリッシュな需給報告がインプットされたが、買いが続かず、逆に天候を材料にした売りにより下げ続けた結果大きく安値引け。

期末在庫の増加が予想されていたが、発表内容は予想を裏切り、米国産コーンについては全くの据え置き。このことが材料視て買われ、寄り付きは前日比1.5-2.0セント高にて取引された。しかし買いが続かず、その後は一転して弱気ムード。熱帯低気圧Arleneが勢力を弱めつつも中西部にまで到達し、インディアナ・オハイオを中心に東部ベルトにてまとまった雨を降らすという予報が大きく弱材料視された。CRBインデックスの下げもあって、ファンドの売りも多く見られた。10・50・100日の移動平均を下へ抜けたことも更なるテクニカルな売りを誘い、ジリジリと下げる展開は最後まで続き、7月限は5.50セントダウンの210.00として引けを迎えた。アウトサイドデー。



(大豆)  

寄り付き前発表となった農務省需給報告では今年度の需要見通しが予想以上に増加した事から期末在庫が予想の下限である255百万ブッシェルにまで下方修正されたことが好感され、寄り付き前のコールは3-5セントの高値唱えとなった。予想通り高値で寄り付いたがその直後に本日の高値(7月限679)をつけるとその後急落。10時前には期近で664.50までの安値(本日の安値)を見、その後は終日667-670といったレンジでの小刻みなアップダウン、方向感のない展開のまま安値で本日の取引を終了している。背景には目先の天候パターンに対する期待感がある。週末〜来週前半にかけてドライ傾向にあるベルト東部へも雨量が見られるという見方に変化がなかった事が本日中盤以降の売り優勢の相場展開に表れる形となっている。沸いたのは寄り付き直後のみ、その後は総じて閑散市場で今週の取引を終了している。


 

本日ファンド筋はコーン市場では8,000枚の売り越し、大豆市場では4,000枚の売り越しであったと見られる。ファンドネットポジションはコーンで4,600枚の ショート、大豆では約47,300枚のロングとなった模様。(推定)

 

 

各生産地の天気予報および状況

米国中西部・デルタ地域  ベルト西部・北西部の雨量過多傾向が来週材料視され始める可能性もある

昨日は全体の30%の範囲で0.25-1.5インチまでの雨量を見た。中心はサウスダコタ中東部、ミネソタ中央部、アイオワ西部、ネブラスカ、ミズーリ中央部・北西部など。週末から来週月曜までにかけても雷雨前線の影響で各地で降雨が予想されている。特にミネソタ中央部・南西部、ウィスコンシン北西部、ネブラスカ、カンザス、ミズーリ北部、アイオワ中央部・西部、ダコタ両州など。このように降雨の範囲はベルト西部・北西部地域に集中している事がわかる。心配されるベルト東部に関しては、南で発生している熱帯低気圧の影響からインディアナ南部やオハイオなどを中心に全体の70%までに2.0インチまでの雨が予想され又、来週末までは55%が覆われると見込まれる。 今週の雨を見た後、引き続きドライが払拭されていない地域は、イリノイ南部・東部、インディアナ中西部、ミシガン南西部、一部オハイオとなっている。 一方でこのところ集中しているベルト西部・北西部への雨量も行き過ぎの状況にあり、ミネソタ、アイオワ西部、ネブラスカ、カンザス、ダコタ東部などについては来週以降の雨量によってはそれが降雨過多として材料視され始める可能性もある。この進展にも注意を傾ける必要あり。

 


NWS 米国各産地6-10日間予報 (6月16日〜6月20日) 】 

気温 降水量
イリノイ A B
アイオワ A B
ミネソタ A B
ネブラスカ A N
インディアナ N B
オハイオ N B
ミシガン N B

ベルト東部の気温が平年並みに落ち着いてきたが、ベルト東部の雨量は引き続き平年以下の見込みとなっており中立からやや強材料とされる。

米国土壌水分地図および14日後予測.

 

 

 

本日の発表等

【寄り付き前の発表】

 

1) USDA SUPPLY/DEMAND

@  米国産コーン (単位:百万ブッシェル)

  2004/05 2005/06
 

MAY 12

JUN 10

MAY 12 JUN 10
作付面積(百万エーカー) 80.9 80.9 81.4 81.4
収穫面積(百万エーカー) 73.6 73.6 74.2 74.2
単収(ブッシェル/エーカー) 160.4 160.4 148.0 148.0
         
期初在庫 958 958 2,215 2,215
生産量 11,807 11,807 10,985 10,985
輸入 10 10 10 10
・供給合計 12,775 12,775 13,210 13,210
飼料用その他 6,000 6,000 5,850 5,850
食用・種子用・工業用 2,760 2,760 2,870 2,870
(内エタノール用) (1,400) (1,400) (1,500) (1,500)
輸出用 1,800 1,800 1,950 1,950
・需要合計 10,560 10,560 10,670 10,670
期末在庫 2,215 2,215 2,540 2,540
農家平均価格($/BU) 2.00-2.10 2.00-2.10 1.55-1.95 1.55-1.95

米国産の需給見通しについては前回発表内容と全く変わらず。市場は期末在庫の若干の増加を予想していたので、材料としてはやや強気。世界の需給については、ブラジルの2004/05クロップの生産量が200万トン下方修正され、それに伴って輸出量も60万トン下方修正された。



 


A  米国産大豆(単位:百万ブッシェル)

  2003-2004 2004-2005
  MAY 12 JUN 10 MAY 12 JUN 10
作付面積(百万エーカー) 75.2 75.2 73.9 73.9
収穫面積(百万エーカー) 74.0 74.0 72.6 72.6
単収(ブッシェル/エーカー) 42.5 42.5 39.9 39.9
         
期初在庫 112 112 355 320
生産量 3,141 3,141 2,895 2,895
輸入 5 5 3 3
・供給合計 3,258 3,258 3,253 3,218
搾油用 1,650 1,675 1,690 1,680
輸出用 1,100 1,110 1,125 1,135
種子・飼料用 89 89 91 91
その他 64 64 58 58
・需要合計 2,903 2,938 2,964 2,964
期末在庫 355 320 290 255
農家平均価格($/ブッシェル) 5.65 5.70 4.70-5.70 4.95-5.95

旧穀は搾油需要・輸出需要共に増加した結果、期末在庫は35ポイント下方修正され、320(百万BU)となった。旧穀の南米の輸出余力の減退・在庫の減少を反映して米国産の輸出需要には追い風となり、新穀の輸出需要も10ポイント増加。期首在庫の減少による供給のタイト化により、新穀の搾油需要は10ポイント下方修正されている。



 

B 世界のコーン/大豆など生産量予想 (単位:百万トン)

【 カッコ内は前月発表 】

*コーン 04/05クロップ

  生産量 輸出量
中国 128.00(128.00) 6.00(6.00)
アルゼンチン 19.50(19.50) 14.00(14.00)
南アフリカ 12.00(12.00) 2.00(2.00)
ブラジル 35.50(37.50) 0.70(1.30)

*コーン 05/06クロップ

  生産量 輸出量
中国 127.0(127.0) 3.00(3.00)
アルゼンチン 18.50(19.00) 13.00(13.50)
南アフリカ 9.50(9.50) 1.80(1.50)
ブラジル 44.00(44.00) 1.60(2.00)


 

 *大豆 04/05クロップ

  生産量 輸出量
ブラジル 53.00(53.00) 19.65(20.25)
アルゼンチン 39.00(39.00) 7.57(7.67)

*大豆 05/06クロップ

  生産量 輸出量
ブラジル 62.00 22.00
アルゼンチン 39.00 8.25


 

 

【引け後の発表】

2) コミットメント オブ トレーダーズ (6月7日現在) (単位:枚)  

 

  オプション含まず  ⇔ 市場事前予想  オプション込み 
大豆  ロング    50,365 ロング     48,600 ロング    65,437
大豆粕  ロング    30,707 ロング     35,600 ロング    36,135
大豆油 ロング    15,264 ロング     11,200 ロング    13,675
コーン  ショート    8,330 ショート       700 ロング     9,568
小麦  ショート   27,075 ショート    26,600 ショート  11,144

コーンのショートが予想を大きく上回ったことが若干強気に捉えられる。
 

3) USDA 週間ローンデータ (Jun 7th現在) (単位:百万ブッシェル)  

【コーン】 

  9ヶ月残高  先週比  FORFEIT計  先週比  REDEEMED計  先週比 
2003クロップ 0.1 0.0 1.0 0.0 1,325.8 0.0
2004クロップ 768.7 -10.5 0.0 0.0 590.0 17.2

【大豆】 

  9ヶ月残高  先週比  FORFEIT計  先週比  REDEEMED計  先週比 
2003クロップ 0.1 0.0 0.1 0.0 156.4 0.0
2004クロップ 186.6 -8.3 0.0 0.0 239.2 8.7

 

 

本日のトーメンの意見

 



(コーン)

弱気なテクニカルサインが見られ、来週クロップに好意的な天候が訪れればベアトレンドが継続して次の7月限のターゲットは203セントと辺りなるが、これまでターゲットとしてきた210セント(今日の引け値)近辺にて手当てを終えてしまっても大きな後悔はないのではと考える。

米国産旧穀コーンは多少の生産量の減少や突発的な需要増加では揺らぐことのない潤沢な期末在庫を有していること、現時点でのクロップコンディションは中西部全体を通じて概ね順調と思われることなどから、長期的な見方は基本的にベアリッシュ。特に、週間クロップコンディションレポートにおいてベルト西部州のレーティングが現時点で去年を凌いでいることは注目に値する。

それでも7月限についてはこの辺りでカバーして良いと考える理由は、クロップにとって一番重要な時期を先に控えてマーケットが天候プレミアムを全て吐き出すことはないと考えること、東部ベルトでのトップソイルの乾燥が激しいことは確かで、雨が予報されていると言っても、懸念が完全に払拭する訳ではないだろうという予想すること、この二点から、7月限について現在のベアリッシュなトレンドに乗じて2ドル割れなどの過度な期待を抱くこともまた危険を伴うと考えるからである。(K)




(大豆) 来週の下落局面は手当ての機会

農務省発表で出た材料がもったのも寄り付きのみ。その後は現在の相場の流れに圧される形で値位置を一気に落としたものの、今ひとつ煮え切らぬムードのまま今週の取引を終了した。来週へ向けての天候推移(雨期待)を不安感をもって追いかけている市場の姿が本日の値動きからも伝わってきた。

【天候材料】

天候については幾つかの要素が絡み合っている。先ずは週末〜来週前半にかけてのドライ地域での雨量がいかほどになるか。来週火曜にかけてはベルト東部・デルタにおいての降雨が期待されるものの、その雨が特にドライとされるイリノイ南部・東部、インディアナ中西部、ミシガン南西部へ満遍なく落ちる事が出来るか。来週中盤以降については6-10日予報でもわかるように再びドライ傾向が到来する見通しになっており、この一連の降雨予報が外れた時には強材料として市場を再び揺るがすことになると思われ注意を要する。その他天候に関する材料としては、ベルト西部・北西部における降雨過多傾向。来週後半にドライ傾向が来る前に雨量が再び目立つようだとこれも材料視されてくると思われる。もう一つは、現在北上している熱帯低気圧ARLENEの動向。来週前半の降雨予想については、この低気圧がデルタ〜中西部東部へ運んでくる雨期待を含んでいる訳だが、それとは別に市場に注目される点として、このARLENEが大豆さび菌を北へ運んでくるという懸念である。アラバマ、ミシシッピー、ケンタッキー、インディアナ南部などがその対象となり得る為、農務省も公式に本件については注意を呼びかけているところ。雨が来るのはいいが、さび菌も一緒に運ばれてくれば今後の潜在的な材料となり得るという意味ではこれも要注意材料となってこよう。

【来週の展開】

とにかく市場の注目点は週末の天候実績と月曜朝時点での来週予想される雨の居所。この材料が来週月曜以降の相場つきを決定付ける事となる。これまでの相場の流れを見る限り、今週頭につけた高値が暫くは高値であり続けるように思える。即ち月曜時点で大きな変動が確認されない限り、7月限で650-64011月限で660-650といったレベルまでの調整も期待できるのではないかと。しかし、今週よりスタートしたコンディション報告にては昨年比やや劣る状況であることが確認されている上に、主産地イリノイの他、ベルト東部でのドライ傾向や、ベルト西部・北部における降雨過多傾向が更なる作柄悪化へ繋がってくる可能性を今後秘めており、さび菌への警戒感も合わせると、“大きな山は未だ先“と考えるべき。その意味では来週以降の更なる下落局面に対しては確実に拾っていく姿勢で臨みたいところ。(A)

 

 

 

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