米国トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

2005年8月8日


 

本日の相場 

とうもろこし          --高値寄り付き、やや高値引け―

  OPEN HIGH LOW SETTLE CHG OPEN INT  
SEP 05 223 - 22 1/2 226 1/2 221 222 + 1 1/2 215642 -19299
DEC 05 235 3/4 - 35 239 1/2 235 235 3/4 + 1 1/4 394521 +10633
MAR 06 244 1/2 247 3/4 243 243 1/2 + 0 61519 -618
MAY 06 250 1/2 253 1/2 248 1/2 248 3/4 + 1/2 12131 -132
JUL 06 255 257 1/2 252 252 3/4 + 0 19792 +427
SEP 06 254 254 1/2 251 1/2 251 1/2 + 0 4287 +81
            735957 -8292

 

大 豆                 --ギャップを付けて高値寄り付き、やや高値引け--

  OPEN HIGH LOW SETTLE CHG OPEN INT CHG
AUG 05 670 - 69 670 660 660 1/2 + 2 1679 -1407
SEP 05 671 1/2 - 70 674 662 1/2 664 1/4 + 2 1/2 22703 -794
NOV 05 678 - 77 680 669 1/2 670 3/4 + 1 3/4 185636 -7882
JAN 06 684 - 83 1/2 684 674 1/2 674 3/4 + 3/4 12441 -424
MAR 06 680 680 1/2 671 671 1/4 - 3/4 11959 -219
MAY 06 676 676 667 668 + 2 11918 -522
            256854 -10739

 

  MEAL CHG   OIL CHG   WHEAT CHG NY-YEN
AUG 21170 +80 AUG 2344 -18 SEP 322 1/4 + 2 1/4 111.59 - 112.02
SEP 20960 +80 SEP 2349 -20 DEC 337 1/2 + 1 1/2  
OCT 20780 +50 OCT 2358 -20 MAR 350 1/2 +1 1/2  
DEC 20960 +80 DEC 2373 -19 MAY 357 +2  

 

 

 

本日の相場の動き

 


 

(コーン)  

6-10、11-15日後の予報においてHOT&DRYの傾向が示唆され始めたことが主に商業筋の買いを煽り、寄り付きは約2セント上げて取引された。クロップコンディションレポートにおいてGOOD-EXCELLENTの合計が1-3%悪化するのではという予想もあり、序盤は更に上げて、9月限は一時226セント上へ抜けた。しかし、勢いもそこまでで、その後はファンドの売りにより徐々に値を下げる展開が続いた。中国でも新たな鳥インフルエンザの感染例が報告されたこと、週間輸出検証高の数字(29.4百万BU)が市場予想(32.0-36.0)を下回ったこと、ドル高、CBOTがコーンのイニシャルマージンを引き上げるという報告なども材料としては弱気に捉えられた。弱気ムードのままセッションを終え、結局、期近9月限は1.5セント高、先の限月は前日とほぼ変わらないレベルにてそれぞれ引けを迎えた。



(大豆)  

向こう数日のドライパターンが材料視され夜間取引から高値。寄り付き前も5-8セント高唱えとなっていた。予想通り11月限はギャップをつけて677-678で寄り付き開始後30分前後は673-680レンジでのアップダウンが見られた。しかし、基本的には方向感なく一進一退の動きとなり、その後高値への動きが見られないと判断された相場はセッション中盤に入るとやや値位置を落とし670-674が取引レンジに変わる。時折670を僅かに割るような値動きを繰り返しながら寄付きでのギャップを埋め、上にも下にも動けないまま僅かに高値で本日の取引を終了している。 お昼の天気概況においても向こう2週間のホット・ドライ傾向に変化が見られなかった点も値動きを抑えた要因となっている。セッション序盤の週間輸出検証においては4.8百万ブッシェルと予想の範囲内の内容。


 

本日ファンド筋はコーン市場では2,500枚の売り越し、大豆市場は1,000枚の買い越しであったと見られる。ファンドネットポジションは 、コーンでは約43,100枚の ロング、大豆では約31,200枚のロングとなった模様。(推定)

 

 

各生産地の天気予報および状況

米国中西部・デルタ地域  

               

週末は全体の20%に1インチまで、所によっては2.75インチまでの雨量を見た。中心はミネソタ南部、サウスダコタ北部、ネブラスカ南東部、カンザス北東部、ミズーリ南部・中東部、イリノイ南部・中東部、インディアナ中央部・南西部、オハイオ南部など。今週は火・木・金あたりを中心に雷雨が起こりやすい。ネブラスカ北部、ミネソタ、ウィスコンシン、アイオワ北部、ダコタ州などがその中心となりそう。向こう5日間で全体の約50%に1.5インチまでの雨量が予想される。気温は相変わらず高め推移が継続する見込みにて、向こう3日間でもイリノイ、ウィスコンシン、ネブラスカ、カンザス、ミズーリその他各地で最高気温が90度半ば〜後半までいきそうな環境となっている。  このように一部は雨による恩恵も受けているものの、引き続きイリノイ、オハイオ中西部、インディアナ南東部、ミズーリ北部・中央部、カンザス、アイオワ南部・中東部といったところではドライによるストレスとの戦いは続く様相。雨量も総じて限られる。ベルト全体の40%が水分不足によりストレスを受けているとされる。




NWS 米国各産地6-10日間予報 (8月14日〜8月18日) 】 

(引け後発表内容)

気温 降水量
イリノイ N A
アイオワ B A
ミネソタ B A
ネブラスカ B A
インディアナ N A
オハイオ N N
ミシガン B A

 

天候パターンに変化が見られており気温は一律平年並から平年以下へとシフトしており、明日の弱材料となろう。

米国土壌水分地図および14日後予測.

 

 

本日の発表等

【セッション中の発表】

1) 農務省輸出検証高 (単位 : 千MT ) 

 

  8月4日の週  7月28日の週  昨年同週  今年度累積  昨年度累積 
コーン  746.7 958.4 937.1 40,550.3 43,643.5
ダイズ  129.7 86.6 25.6 28,568.6 22,948.3
小麦 656.5 641.6 789.6 4,369.5 5,269.7
コーンは予想より少なく弱材料、大豆は予想範囲内の数字となった。



 

【引け後の発表】

2)USDA週間クロップ・プログレス(8/7の週) 

【単位 : %】 


 

《コーン主要産地のシルキング進捗状況》 

  8/7/05 先週   昨年同期   5年平均  
アイオワ   99 93 96 95
イリノイ   99 99 100 98
ネブラスカ   98 96 96 96
ミネソタ 99 98 89 96
インディアナ   99 96 99 95
オハイオ 98 96 98 91
ウィスコンシン 95 75 63 76
サウスダコタ 88 67 76 82
ミズーリ 100 97 99 97
ミシガン  96 94 70 78
主要18州平均   97 92 92 93

 

《コーン主要産地のドウステージ進捗状況》 

8/7/05 先週   昨年同期   5年平均  
アイオワ   44 26 20 23
イリノイ   64 40 78 60
ネブラスカ   51 30 41 43
ミネソタ 11 0 3 9
インディアナ   50 31 59 46
オハイオ 32 12 50 32
ウィスコンシン 15 5 5 10
サウスダコタ 15 4 11 22
ミズーリ 86 66 81 74
ミシガン  20 5 10 5
主要18州平均   44 27 40 38

 

《コーン主要産地のデントステージ進捗状況》

8/7/05 先週   昨年同期   5年平均  
アイオワ   0 0 0 2
イリノイ   19 5 29 18
ネブラスカ   5 0 3 8
ミネソタ 0 0 0 0
インディアナ   8 3 15 11
オハイオ 2 0 3 2
ウィスコンシン 0 0 0 0
サウスダコタ 0 0 0 4
ミズーリ 47 18 40 37
ミシガン  0 0 0 0
主要18州平均   10 4 13 11




《コーン・クロップコンディション》

主要生産州 非常に悪い 悪い 普通 良い 非常に良い
アイオワ 2(3) 10(8) 20(21) 49(48) 19(20)
イリノイ 29(25) 32(30) 27(32) 12(13) 0(0)
ネブラスカ 4(3) 8(8) 27(24) 44(48) 17(17)
ミネソタ 2(1) 7(6) 25(20) 48(51) 18(22)
インディアナ 6(5) 16(14) 35(36) 38(39) 5(6)
サウスダコタ 2(2) 7(6) 21(24) 50(48) 20(20)
ウイスコンシン 10(7) 18(15) 29(39) 32(30) 11(9)
主要18州平均 8(7) 14(13) 26(27) 39(39) 13(14)
18州平均(昨年) 2(2) 5(5) 17(17) 50(49) 26(27)
良い・非常に良いの合計が1ポイント悪化したことは予想範囲内だが、最小に留まった。



 

《大豆生産主要州の開花進捗状況》 

8/7/05 先週   昨年同期   5年平均  
アイオワ   99 95 98 96
イリノイ   99 95 96 94
ミネソタ 95 94 89 95
インディアナ 96 91 94 90
ネブラスカ 98 96 94 94
オハイオ 99 96 93 90
ミズーリ 88 79 82 80
主要18週平均 95 91 91 90

 

《大豆生産主要州の着鞘進捗状況》 

  8/7/05 先週   昨年同期   5年平均  
アイオワ   83 67 82 76
イリノイ   85 61 79 69
ミネソタ 75 47 43 60
インディアナ 73 55 70 59
ネブラスカ 80 61 67 63
オハイオ 80 55 72 57
ミズーリ 59 42 53 47
主要18週平均 76 55 66 63


 

《大豆生産主要州クロップコンディション》

括弧内は先週    【単位 : %】

主要生産州 非常に悪い 悪い 普通 良い 非常に良い
アイオワ 1(2) 8(5) 22(22) 51(52) 18(19)
イリノイ 16(12) 25(22) 40(43) 18(22) 1(1)
ミネソタ 2(1) 4(6) 30(26) 47(49) 17(18)
インディアナ 4(4) 12(11) 33(33) 43(45) 8(7)
ネブラスカ 3(3) 14(11) 33(32) 40(44) 10(10)
オハイオ 3(3) 10(10) 32(30) 41(45) 14(12)
ミズーリ 17(13) 26(25) 32(35) 22(23) 3(4)
主要18州平均 6(5) 13(11) 30(30) 40(42) 11(12)
18州平均(昨年) 2(2) 5(6) 20(22) 53(50) 20(20)
良い・非常に良いの合計が3ポイント悪化したことは、予想範囲内の上限となった。

 

 

 

本日のトーメンの意見

 



(コーン)

7月27日にイリノイ州を縦断した際には、各地域の受粉の成功具合について下記のような感想を得た。

イリノイ州北部 : まだ受粉途中、もしくは受粉終了直後なのではっきりしたことは分からないが、7月26に降った雨がギリギリ受粉の後期に間に合ったとすれば、イリノイ州の中では比較的受粉が成功した地域と考えられる。

イリノイ州中央部 : 7月第二週の雨は中央部まで北上して来ず、しかも7月26日に雨が降った時点では既にTOO LATEであったらしく、イヤーに半分も穀粒がついていないというフィールドが多数見られた。

イリノイ州南部 : 7月第二週に降った雨が受粉後期に間に合ったらしく、受粉は比較的成功していた。

昨日(日曜日)、イリノイ州北部の受粉の状況を明らかにすべく、同地域の約10ヶ所のフィールドにおいて調査を行った。すると、イリノイ州中央部でよく見られたような、イヤーの半分にも穀粒がついていないような惨憺たる状況は一箇所でだけ見られたものの、残りのフィールドはそれ程悪い状況ではなかった。イリノイ州南部に比べると状況が少し悪いものの、中央部に比べれば随分マシであると言える。ただ、(これはカラカラの土壌と受粉期の雨の降り方がスポット的であったことに起因するのであろうが)同じイリノイ州北部であっても、少し場所を変えれば状況が全く異なるというように、地域差が非常に大きいことを実感した。これにより全体的な状況が非常に掴みにくくなっているが、現時点ではイリノイ州の最終イールドを130と予想する。

状況が掴みにくいことに関連してもう一点。イリノイ州は何十年に一回と言われる程土壌がドライであるにも関わらず、フィールドを外から見ている限りでは、概ね葉は青々としていて、ストレスの兆候が見て取りにくい。また、カーリング(葉を丸めること)の現象も多くは見られない。上述したような、イリノイ州中央部の受粉をほぼ完全にミスしているような畑さえ、外から見た限りでは何も問題が無さそうに見えるほどである。この欄で旱魃耐性GMOコーンが近い将来に導入されることに言及したことがあるが、その一方でハイブリッドも年々改良が加えられており、新しくラインナップに加わるハイブリッド種子は、旧来型に比べ、「より」旱魃に強いものになっていると言われる。今年のイリノイ州のフィールドが青々として見える主な原因はここにあると考えられる。要は、最近のハイブリッドは昔のものに比べ、HOT&DRYの状況下でも植物としての成長をより良く成し遂げられるようになっているのである。しかし、イリノイ中央部のような、「外から見ると状態が良いがイヤーの中身は酷い」フィールドを見ると、植物的生育は成し遂げられても、HOT&DRY下において生殖(受粉)を上手く行えるような品種は未だ開発されていないのではないかと推測することができる。果たして、旱魃耐性GMOとは、旱魃下において受粉をも成功させてしまう程の画期的な技術なのであろうか。(K)



(大豆)

先週金曜には11月限649までの下げを見た。この安値は当初より予想していた大きなサポートラインということもありその後その反発も顕著であった。気持ちとしては先週金曜の値動きで安値は見た、という方に傾いているが、それを動かすものがあるとすれば今週金曜の発表内容か。天候パターンについては今週後半の雨や、引け後に発表された6-10日予報では気温はクールダウン+雨も期待されるなど、頭を抑える材料がインプットされてきており、更にネガティブになりがち。心理的にはここから買いを仕掛けようという心境にはなりにくい。しかし一方で本日発表の作柄報告ではgood/excellent51%と前週比3%の減少。又8月も第二週までは結局ホット&ドライ傾向から抜け切れなかったということが出来る。来週以降の天候パターンの改善が言われるものの、これまでのパターンが与えた影響も無視出来るものではない。相場の流れは7月中旬以降下向きが続いており、大きなサポートまでタッチするに至ったが、発表を境にその展開に変化が見られる可能性もある。(A)

 

 

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