米国トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

2005年8月12日


 

本日の相場 

とうもろこし          --大きく安寄り付き、安値引け―

  OPEN HIGH LOW SETTLE CHG OPEN INT  
SEP 05 220 - 18 223 217 1/2 217 3/4 - 7 1/4 132455 -24601
DEC 05 231 - 30 236 230 231 - 7 1/4 440347 +12541
MAR 06 242 1/4 - 40 1/2 245 239 1/4 239 3/4 - 7 1/2 70690 +2363
MAY 06 245 - 44 3/4 251 244 3/4 245 1/2 - 6 3/4 13442 +214
JUL 06 252 - 50 254 1/4 249 1/2 249 3/4 - 6 21650 +188
SEP 06 255 255 251 1/2 252 - 2 4505 +42
            712445 -9362

 

大 豆                 --やや安値寄り付き、やや安値引け--

  OPEN HIGH LOW SETTLE CHG OPEN INT CHG
AUG 05 634 654 634 643 + 2 349 -197
SEP 05 638 1/2 - 38 655 638 640 1/2 - 2 3/4 25210 +536
NOV 05 647 - 44 1/4 662 1/2 644 1/4 648 - 2 1/4 183045 +606
JAN 06 652 - 50 667 1/2 650 653 1/4 - 1 1/2 12862 -18
MAR 06 652 - 50 666 1/2 650 654 1/4 - 1 1/4 11785 +170
MAY 06 649 - 47 661 647 650 1/2 - 3/4 12032 +125
            256448 +1298

 

  MEAL CHG   OIL CHG   WHEAT CHG NY-YEN
AUG 20300 -460 AUG 2280 +13 SEP 321 1/4 - 5 109.42 - 109.79
SEP 20220 -260 SEP 2273 +5 DEC 335 3/4 - 3 3/4  
OCT 20230 -180 OCT 2283 +7 MAR 348 1/2 - 7  
DEC 20450 -190 DEC 2300 +9 MAY 355 - 6 1/2  

 

 

 

本日の相場の動き

 



(コーン)  

発表内容は実質範囲内の内容。生産量は市場予想平均102.55億ブッシェルに対して実際の数値は103.50。イールドは予想平均の138.4をやや上回る139.2となり、寄り付き前のムードとしては”予想内ということでサプライズはないもののやや安値スタートか”といったムードとなっていた。しかし実際の寄り付きは想像以上に売り注文が殺到し12月限は8セント前後安い231-230でスタート。9月限も220-218と大きくギャップをつけてのスタートとなった。幾つかのコミッションハウスより大量の売り注文が集中したことがこの寄付きを作ることになった。しかし12月限は寄り付きの安値が本日の安値。その後セッション前半は233-235とうレンジが中心となり、中盤以降は再び投機筋の売り物が目立ち始め値を崩し231-232といったところが中心レンジとなったが、12月限については寄り付きの安値は更新出来ず本日の安値圏で取引を終了している。



(大豆)  

発表内容はコーン同様レンジ内。それも予想平均とほぼ同等の中立的な内容(生産量:27.91億、イールド38.7)となったが寄り付き前のコールは2-5セントの安値唱え。実際の寄り付きは11月限で644.25-647とほぼ予想通りのスタートとなったが売りは続かず、即座に買い注文優勢の展開に10時半ごろまでに660を上回るレベルまで上昇した。しかし注文が一巡するとコーンの下げムード或いは週末から来週にかけての雨がちな天候パターンも後押ししてかセッション中盤には再び650前後を中心とした取引に後戻り。その後は647-653といったレンジ内でのアップダウンを繰り返しながら結局は本日の安値に近いレベルでそのまま取引を終了している。しかし、寄り付きでつけた安値は保たれ本日の安値となっている。


 

本日ファンド筋はコーン市場では2,000枚の買い越し、大豆市場では2,000枚の売り越しであったと見られる。ファンドネットポジションは 、コーンでは約43,600枚の ロング、大豆では約25,200枚のロングとなった模様。(推定)

 

 

各生産地の天気予報および状況

米国中西部・デルタ地域   

               

昨日はベルト全体の35%の範囲で1.25インチまでの降雨。中心はミシガン中西部、ウィスコンシン南部、イリノイ北部、アイオワ中央部・北東部、ミネソタ南東部、カンザス中北部、インディアナ北西部・中央部、オハイオ南西部など。移動スピードの遅い前線の影響で来週前半にかけてベルト中央部・南部への降雨が引き続き見られそう。来週火曜までにベルト全体の50%に2インチまで、所によっては4インチまでの降雨となるが、中心はネブラスカ南東部、カンザス中央部・北東部、ミズーリ北部・中央部、アイオワ南部、イリノイ北部、インディアナ北部、オハイオ北西部、ミシガン南部などの見込みとなっている。特に週末は45%がカバーされると予想されている。最高気温はカンザス東部、ミズーリ中央部・中北部、イリノイ中央部、インディアナ南部などで昨日90度半ばから後半まで上昇したがベルト南部においてはほぼ同様のレベルが本日も見られる。それ以降は気温はやや低下し来週にかけて作物の生育を助けるとされている。来週にかけての雨量が乾燥地域のイールドロスを最小限にとどめる役目を果たすが、その効力が出る為には今月下旬にかけても今一度纏まった雨量が必要だとされる。




NWS 米国各産地6-10日間予報 (8月19日〜8月23日) 】 

(引け後発表内容)

気温 降水量
イリノイ A N
アイオワ A A
ミネソタ N A
ネブラスカ N A
インディアナ A N
オハイオ A N
ミシガン A N

 

内容的には昨日とほぼ変わらず。気温の高温傾向についてはこの先も注意が必要となってくる。

米国土壌水分地図および14日後予測.

 

 

本日の発表等

【寄り付き前の発表】

 

1) USDA SUPPLY/DEMAND

@  米国産コーン (単位:百万ブッシェル)

  2004/05 2005/06
 

JUL 12

AUG 12

JUL 12 AUG 12
作付面積(百万エーカー) 80.9 80.9 81.6 81.6
収穫面積(百万エーカー) 73.6 73.6 74.4 74.4
単収(ブッシェル/エーカー) 160.4 160.4 145.0 139.2
         
期初在庫 958 958 2,115 2,110
生産量 11,807 11,807 10,785 10,350
輸入 10 10 10 10
・供給合計 12,775 12,775 12,910 12,470
飼料用その他 6,150 6,150 5,850 5,750
食用・種子用・工業用 2,685 2,690 2,870 2,870
(内エタノール用) (1,325) (1,325) (1,500) (1,500)
輸出用 1,825 1,825 1,950 1,950
・需要合計 10,660 10,665 10,670 10,570
期末在庫 2,115 2,110 2,240 1,900
農家平均価格($/BU) 2.00-2.10 2.07 1.70-2.10 1.80-2.20
生産量は103億5000万ブッシェルと、先月からは4億3500万ブッシェル下方修正。期末在庫は先月から3億4000万ブッシェル下方修正され前年度比較2億1000万ブッシェル低い内容となった。 結果期末在庫率は先月の21%から18%まで、3%落ちることとなった。



 


A  米国産大豆(単位:百万ブッシェル)

  2004-2005 2005-2006
  JUL 12 AUG 12 JUL 12 AUG 12
作付面積(百万エーカー) 75.2 75.2 73.3 73.1
収穫面積(百万エーカー) 74.0 74.0 72.4 72.2
単収(ブッシェル/エーカー) 42.5 42.5 39.9 38.7
         
期初在庫 112 112 290 300
生産量 3,141 3,141 2,890 2,791
輸入 5 5 3 3
・供給合計 3,258 3,258 3,183 3,094
搾油用 1,690 1,690 1,690 1,670
輸出用 1,110 1,100 1,135 1,095
種子・飼料用 90 90 90 90
その他 79 79 58 59
・需要合計 2,969 2,958 2,973 2,914
期末在庫 320 300 210 180
農家平均価格($/ブッシェル) 5.80 5.80 5.10-6.10 5.50-6.50
大豆はイールドが38.7と先月のトレンドイールドレベルから1.2ブッシェルダウン。又昨年の史上最高を記録したイールドからは3.8ブッシェル下のレベルとなった。生産量は27億9100万ブッシェルと先月比9900百万、又昨年実績からは3億5000万ブッシェル下のレベルまで下方修正される形となった。需要サイドでは輸出・搾油共に生産量の下方修正+高い価格レベルを反映する形で下方修正された結果期末在庫は1億8000万ブッシェルとなり先月見込みから3000万ブッシェル削られた。結果期末在庫率は7.1%から6.2%まで落ちる形となっている。 作付け面積についてはノースダコタにおける降雨過多が原因で200,000エーカーが喪失したことが反映されている。

 



 

B 世界のコーン/大豆など生産量予想 (単位:百万トン)

【 カッコ内は前月発表 】

*コーン 04/05クロップ

  生産量 輸出量
中国 130.00(128.00) 7.00(6.00)
アルゼンチン 19.50(19.50) 14.00(14.00)
南アフリカ 12.40(12.00) 2.30(2.00)
ブラジル 35.50(35.50) 0.70(0.70)

*コーン 05/06クロップ

  生産量 輸出量
中国 127.0(127.0) 3.00(3.00)
アルゼンチン 18.50(18.50) 13.00(13.00)
南アフリカ 9.50(9.50) 1.80(1.80)
ブラジル 44.00(44.00) 1.60(1.60)


 

 *大豆 04/05クロップ

  生産量 輸出量
ブラジル 51.00(51.00) 19.54(19.54)
アルゼンチン 39.00(39.00) 8.17(8.17)

*大豆 05/06クロップ

  生産量 輸出量
ブラジル 62.00(62.00) 23.01(22.00)
アルゼンチン 39.00(39.00) 8.70(8.40)


 

 

【引け後の発表】

1) コミットメント オブ トレーダーズ (8月9日現在) (単位:枚)  

 

  オプション含まず  ⇔ 市場事前予想  オプション込み 
大豆  ロング    37,558 ロング     25,800 ロング    40,625
大豆粕  ロング    16,199 ロング     10,200 ロング    16,576
大豆油 ロング    12,895 ロング      300 ロング     8,231
コーン  ロング    46,152 ロング     39,600 ロング    74,518
小麦  ショート   36,616 ショート    38,300 ショート  28,582


小麦を除く各商品につき、予想以上のネットロングが確認されたことから材料的には中立からややベアリッシュ。

2) USDA 週間ローンデータ (8月9日現在) (単位:百万ブッシェル)  

【コーン】 

  9ヶ月残高  先週比  FORFEIT計  先週比  REDEEMED計  先週比 
2004クロップ 425.6 -34.1 0.4 0.0 939.9 34.1
2005クロップ 0.4 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0

【大豆】 

  9ヶ月残高  先週比  FORFEIT計  先週比  REDEEMED計  先週比 
2004クロップ 86.0 -13.0 0.0 0.0 340.0 13.0
2005クロップ 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0

 

本日のトーメンの意見

 



(コーン・大豆)

注目された8月の発表内容はコーン・大豆ともに予想の範囲内、大きなサプライズはなかった。市場にはコーンの139.2、大豆の38.7というイールドが強くインプットされる事になった。大豆についてはイリノイが39となり1991年以来史上2番目に悪い数値。東部ベルトはこのイリノイの状況もあり予想通りホット&ドライの影響が数値に表れる事となっている。しかし8月の作物である大豆にとってはまだ道半ば。今後9月にかけての天候パターン如何では最終イールドは如何様にも変化することとなる。過去30年近いデータから、この8月から最終イールドに辿り着くまでに、改善・悪化それぞれのケースで凡そ5%前後までの差が歴史的に出てことがわかっている。単純に今回の数値に置き換えると、イールドで36.8〜40.6%というレンジが仮定できることとなる。仮にイールドがこの下限近くまで悪化した場合にはき末在庫は一気に120百万レベルまで(在庫率4%)にまで落ち込む事となり、このように悲観的な見方をした場合には、改めてタイトな新穀年度の需給バランスを認識せざるを得ない。その意味では大豆のこの先の値段の行方を見た場合、中期的なトレンドとしてはどうしても上向き=ブリッシュ、となってくる。 確かに、6月下旬に770という高値までつけて以降はアップダウンを繰り返しながらも基本的にはダウントレンドでここまできたのは事実。5月中旬以降極端な天候相場にも押されて、88年以来の大旱魃とも言わんばかりに買い上げられた訳だから、”山高ければ・・・”という事になる。しかし、当時1ヶ月半で1.6ドル上昇したものがその後の2ヶ月で時間をかけながら(天候推移を注意深く確認しながら)既に1.2ドル返ってきており、本日のイールド38.7を見たことで、又7月までのトレンドイールドからの減少を考慮すれば、”そろそろいいところではないの”という印象を持ちたくもなる。 本日序盤の上昇を見た後の沈滞ムードをみて、今後の11月限610への意見をより強める声もアナリストの間では複数あるが、本日の結果を見てもやはりこれ以上の安値には抵抗をもっている、というのが率直な印象である。

さてコーンはどうだろうか。ファンダメンタルズにおいては139.2というイールドが出た結果期末在庫率も21%から18%へ3%下方修正されることとなったが大豆との比較で言えば十分な在庫水準であることが言える。           コーンの相場は過去3年程、在庫率が10%前後をうろうろしている期間$2.5以上の相場も暫く見られたが、昨年前半の大相場を見以降は再び在庫水準が98年〜2001年の水準に回復してきている事がわかる。この間の在庫率といえば概ね20%が中心で非常に安定した時期が続いた。そしてこの間シカゴ相場の居所は2.50ドル〜2ドル割れ。このほぼ4年間はこの50セント幅内で見事に変遷している。この先のファンダメンタルの変化により値動きに反映されるものとはいえ、やはりこの7月につけた270超えの値位置はいかにも高い。上記大豆欄にも述べたとおり、危機的旱魃を材料に買い上げられた結果の高値は、在庫率18%が確認された現時点ではTOO MUCHであることは誰の目に見ても明らかである。従って、大口投機家にとっても、買い妙味は最早限りなく薄れているのではないか、というのが印象。 今後の値動きであるが、本日支えられた安値に対して来週どういった展開が考えられるか。この12月限230というラインは6月にも2度サポートされている強い線であり、これがすんなり下に抜けた際には5月の安値220ラインも近いと考えられる。 しかし勝負あったと言われやすいコーンとて8月の発表から最終発表までには大きくイールド予想が変化する。90年代前半には改善・悪化どちらのケースにおいても平気で10ブッシェル以上の変化が見られているし、昨年の大豊作年度の11.5は別としても、近年も大体5ブッシェル近い変動が常である。仮に本日の139.2が134へこの先減少すると仮定すれば、単純計算で期末在庫率も15%を下回る事になる。 上記と同様に価格の変遷を追いかけた場合、10−15%の在庫率に、シカゴ相場の居所は、概ね”2.50-3.00”といったところになってくる。その意味では、現在の値位置、気持ちはわかる。7月以降のトレンドもあり、5月の安値を目指す展開、といえば一番書きやすいが、その先を語るには、やはり9月以降のイールドの変化。もっと細かく言えば、来週以降の毎週の作柄報告を引き続き確認しながら・・・といった作業になってくるのではないか。 その意味では、下向きトレンドとは言いながらも、言われているほどの勢いを持って下落する相場でもない、というのが現時点での見方となっている。(A)



 

 

 

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