米国トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

2005年9月12日


 

本日の相場 

とうもろこし          --ギャップをつけて大きく安値寄り付き、安値引け―

  OPEN HIGH LOW SETTLE CHG OPEN INT  
SEP 05 199 - 98 199 3/4 195 1/4 198 1/2 - 4 1/2 3260 -676
DEC 05 210 - 08 211 3/4 206 1/2 211 1/2 - 4 1/2 507802 -806
MAR 06 222 - 21 223 3/4 219 223 1/2 - 3 3/4 101731 +2207
MAY 06 229 - 28 1/4 230 3/4 226 1/2 230 1/4 - 3 3/4 23733 +401
JUL 06 234 - 33 236 1/2 232 236 1/4 - 3 1/4 33788 +548
SEP 06 240 241 1/2 240 241 1/2 - 3 4315 +83
            711033 +1409

 

大 豆                 --ギャップをつけて安値寄り付き、安値引け--

  OPEN HIGH LOW SETTLE CHG OPEN INT CHG
SEP 05 570 575 1/2 567 575 - 5 1/2 989 -249
NOV 05 580 - 78 585 3/4 575 585 - 5 174407 -2635
JAN 06 588 - 87 594 583 1/4 593 1/2 - 5 1/4 21359 +522
MAR 06 595 - 94 602 590 601 1/4 - 5 3/4 14348 +19
MAY 06 600 606 600 605 1/4 - 6 3/4 15685 +167
JUL 06 604 - 03 612 603 610 3/4 - 5 1/4 9805 +30
            244722 -1962

 

  MEAL CHG   OIL CHG   WHEAT CHG NY-YEN
SEP 17800 -240 SEP 2204 -13 SEP 313 +0 109.79 - 110.16
OCT 17940 -230 OCT 2214 -09 DEC 326 1/2 +3/4  
DEC 18140 -260 DEC 2232 -17 MAR 340 1/2 +3/4  
JAN 18350 -180 JAN 2249 -18 MAY 346 +1/4  

 

 

本日の相場の動き

 



(コーン) イールド4ブッシェルの改善に市場もたまらず急落

寄り付き前の農務省発表は市場予想を大きく上回る143.2というイールドに生産量は106.39億ブッシェル。この非常にベアリッシュな内容に寄り付き前から6-10セントと大きく安値コール。実際の寄り付きも12月限210-208と先週金曜引け比較6-8セント安とほぼ予想通りの大幅安値寄り付きとなった。寄り付きと共に大量の売り注文に大きくギャップをつけてのスタートとなったが安値付近では商業筋を中心とした買い注文も入り込み、寄り付き後に安値を見た後は更なる下への動きは限られた。オープニング直後に本日の安値をつけた相場はセッション序盤から中盤にかけて208-210といったレンジでの値動きが続き、終盤に入ると210を上回ったところでの小刻みな上下動が続きそこで本日の高値をつけたが、寄り付き時につけた大きなギャップを埋める動きは殆どないまま安値引けとなっている。



(大豆)  

 寄り付き前の農務省発表イールドは39.6、生産量は28.56億ブッシェル。コーンほどショッキングな内容とはならなかったもののほぼ1ブッシェルの上方修正は予想以上にベアリッシュにて寄り付き前から8-12セントの安値コール。実際の寄り付きは11月限で578-580と5-7セント安でスタートし直後に本日の安値575をつけた。安値付近では商業筋の買い注文も集中する事で更なる下落には至らずその後はコーンの値動きと同様にセッション終盤にかけてジリジリと値位置は回復軌道となったものの寄り付きのギャップを埋めるには至らず5-6セント安値で本日の取引を終了している。売り買いが一巡したセッション中盤以降は比較的閑散市場となった。


 

本日ファンド筋はコーン市場では10,000枚の売り越し、大豆市場では3,500枚の売り越しであったと見られる。ファンドネットポジションは 、コーンでは約38,900枚のショート、大豆では約5,600枚のロングとなった模様。(推定)

 

 

各生産地の天気予報および状況

米国中西部・デルタ地域   

週末の雨は少量ながらもやや予報以上。

週末の雨はベルトの15%をカバーし、雨量は0.1-1.0インチであった。雨は水曜まで予想されており、金曜まではベルト西部において限定的に降る見込み。金曜までのトータルでは、ベルトの70%にて0.25-1.25インチ、所により2.5インチとなる予想。主な雨の地域は両ダコタ、ミネソタ中南西部、ウィスコンシン北部、アイオワ北西部、イリノイ南部、ミズーリ南部、カンザス南東部。この雨によって収穫は多少遅れるかも知れないが、雨の間も進捗はする。先週後半90度台まで上がった気温も徐々に穏やかになる。向こう10日間、早霜の懸念は低い。ハリケーン・オフェリアはノースカロライナに上陸する見込みで、前線はベルトの東側までしか達しない模様。




NWS 米国各産地6-10日間予報 (9月17日〜9月21日) 】 

(引け後発表内容)

気温 降水量
イリノイ N N
アイオワ N N
ミネソタ A A
ネブラスカ A N
インディアナ N B
オハイオ A B
ミシガン A N

 

 

米国土壌水分地図および14日後予測.

 

 

本日の発表等

【寄り付き前の発表】

 

1) USDA SUPPLY/DEMAND

@  米国産コーン (単位:百万ブッシェル)

  2004/05 2005/06
 

AUG 12

SEP 12

AUG 12 SEP 12
作付面積(百万エーカー) 80.9 80.9 81.6 81.6
収穫面積(百万エーカー) 73.6 73.6 74.4 74.4
単収(ブッシェル/エーカー) 160.4 160.4 139.2 143.2
         
期初在庫 958 958 2,110 2,125
生産量 11,807 11,807 10,350 10,639
輸入 10 10 10 10
・供給合計 12,775 12,775 12,470 12,774
飼料用その他 6,150 6,150 5,750 5,825
食用・種子用・工業用 2,690 2,690 2,870 2,870
(内エタノール用) (1,325) (1,325) (1,500) (1,500)
輸出用 1,825 1,810 1,950 2,000
・需要合計 10,665 10,650 10,570 10,695
期末在庫 2,110 2,125 1,900 2,079
農家平均価格($/BU) 2.07 2.06 1.80-2.20 1.70-2.10
 



 


A  米国産大豆(単位:百万ブッシェル)

  2004-2005 2005-2006
  AUG 12 SEP 12 AUG 12 SEP 12
作付面積(百万エーカー) 75.2 75.2 73.1 73.1
収穫面積(百万エーカー) 74.0 74.0 72.2 72.2
単収(ブッシェル/エーカー) 42.5 42.5 38.7 39.6
         
期初在庫 112 112 300 300
生産量 3,141 3,141 2,791 2,856
輸入 5 5 3 3
・供給合計 3,258 3,258 3,094 3,155
搾油用 1,690 1,700 1,670 1,685
輸出用 1,110 1,095 1,095 1,115
種子・飼料用 90 90 90 90
その他 79 79 59 60
・需要合計 2,958 2,963 2,914 2,950
期末在庫 300 295 180 205
農家平均価格($/ブッシェル) 5.80 5.75 5.50-6.50 5.15-6.05
 

 



 

B 世界のコーン/大豆など生産量予想 (単位:百万トン)

【 カッコ内は前月発表 】

*コーン 04/05クロップ

  生産量 輸出量
中国 130.00(130.00) 7.00(7.00)
アルゼンチン 19.50(19.50) 14.00(14.00)
南アフリカ 12.40(12.40) 2.30(2.30)
ブラジル 35.50(35.50) 0.70(0.70)

*コーン 05/06クロップ

  生産量 輸出量
中国 127.0(127.0) 3.00(3.00)
アルゼンチン 18.50(18.50) 13.00(13.00)
南アフリカ 9.00(9.50) 1.80(1.80)
ブラジル 44.00(44.00) 1.60(1.60)


 

 *大豆 04/05クロップ

  生産量 輸出量
ブラジル 51.00(51.00) 20.39(19.54)
アルゼンチン 39.00(39.00) 9.00(8.17)

*大豆 05/06クロップ

  生産量 輸出量
ブラジル 60.00(62.00) 22.47(23.01)
アルゼンチン 39.00(39.00) 9.40(8.70)


 

【セッション中の発表】

2) 農務省輸出検証高 (単位 : 千MT ) 

 

  9月8日の週  9月1日の週  昨年同週  今年度累積  昨年度累積 
コーン  393.1 401.6 645.9 402.1 929.3
ダイズ  108.1 73.5 287.2 117.3 357.1
小麦 346.2 550.7 528.1 6,791.1 8,418.9
 



 

【引け後の発表】

3)USDA週間クロップ・プログレス(9/4の週) 

【単位 : %】 
 

 

《コーン主要産地のデントステージ進捗状況》

9/11/05 先週   昨年同期   5年平均  
アイオワ   88 82 78 86
イリノイ   95 88 94 90
ネブラスカ   94 84 76 88
ミネソタ 91 78 37 76
インディアナ   87 78 91 85
オハイオ 83 68 83 72
ウィスコンシン 74 57 29 48
サウスダコタ 92 72 52 76
ミズーリ 98 94 94 95
ミシガン  85 76 36 46
主要18州平均   89 79 73 82

   
《コーン主要産地の成熟度進捗状況》

9/11/05 先週   昨年同期   5年平均  
アイオワ   34 15 16 39
イリノイ   54 28 43 44
ネブラスカ   24 7 10 31
ミネソタ 12 5 0 16
インディアナ   38 19 45 37
オハイオ 14 5 15 13
ウィスコンシン 21 7 0 5
サウスダコタ 21 6 6 22
ミズーリ 76 68 72 75
ミシガン  28 19 3 6
主要18州平均   36 20 26 36


《コーン主産地の収穫進捗状況》
 

9/11/05 先週   昨年同期   5年平均  
アイオワ   1 NA 0 2
イリノイ   6 NA 3 4
ネブラスカ   2 NA 1 4
ミネソタ 0 NA 0 0
インディアナ   2 NA 3 3
オハイオ 0 NA 0 0
ウィスコンシン 0 NA 0 0
サウスダコタ 0 NA 0 0
ミズーリ 29 NA 19 26
ミシガン  0 NA 0 0
主要18州平均   6 NA 5 7

 

《コーン・クロップコンディション》

主要生産州 非常に悪い 悪い 普通 良い 非常に良い
アイオワ 3(3) 9(8) 21(21) 43(46) 24(22)
イリノイ 24(25) 29(32) 29(29) 16(14) 2(2)
ネブラスカ 5(5) 10(9) 22(23) 43(45) 20(18)
ミネソタ 2(2) 5(6) 19(21) 54(52) 20(19)
インディアナ 6(6) 15(15) 37(37) 36(36) 6(6)
サウスダコタ 7(6) 14(14) 25(28) 39(43) (9)
ウイスコンシン 7(10) 15(16) 31(22) 36(43) 11(9)
主要18州平均 8(9) 14(14) 27(26) 37(39) 14(12)
18州平均(昨年) 3(3) 7(7) 21(21) 47(49) 22(20)



 


《大豆生産主要州の落葉進捗状況》
 

  9/11/05 先週   昨年同期   5年平均  
アイオワ   37(12) 12(2) 28(7) 18(8)
イリノイ   40(15) 15(4) 34(15) 28(11)
ミネソタ 31(8) 8(1) 9(2) 30(10)
インディアナ 45(15) 15(4) 56(27) 41(21)
ネブラスカ 25(5) 5(1) 19(6) 26(12)
オハイオ 37(12) 12(7) 36(19) 32(15)
ミズーリ 17(7) 7(2) 22(9) 20(9)
主要18週平均 37(15) 15(6) 28(14) 31(15)


《大豆生産主要州クロップコンディション》

括弧内は先週    【単位 : %】

主要生産州 非常に悪い 悪い 普通 良い 非常に良い
アイオワ 3(2) 7(6) 21(21) 45(50) 24(21)
イリノイ 11(12) 19(21) 41(40) 26(26) 3(1)
ミネソタ 2(2) 5(6) 21(22) 50(50) 22(20)
インディアナ 4(4) 11(11) 33(34) 43(43) 9(9)
ネブラスカ 5(4) 12(11) 30(29) 40(43) 13(13)
オハイオ 3(3) 10(10) 30(32) 47(45) 10(10)
ミズーリ 13(13) 22(20) 36(35) 24(27) 5(5)
主要18州平均 5(5) 12(12) 29(29) 41(41) 13(12)
18州平均(昨年) 3(3) 8(8) 26(26) 48(47) 15(15)

 

 


 

 

本日のトーメンの意見

 



 

コーンは事前予想の上限を上回る大きな生産量の数値に相場は一気に約定安値を更新する動きとなった。結果期末在庫も20億ブッシェルを超え、在庫率もほぼ20%レベルと、98年或いは2000年に匹敵する潤沢な需給バランスが本日確認される事となった。これまで悪いとされてきたイリノイ、インディアナ、オハイオそしてウィスコンシンなど、それぞれ10、4、6、6ブッシェルのイールド改善が前月比4ブッシェルも高い平均イールド143.2へ大きく貢献する結果となっている。これまで比較的動きが小さいとされてきたこの8月から9月にかけての3億ブッシェル近い上方修正は過去を遡っても殆ど例がない。過去15年というスパンで見ても9月に上方修正された年は5回あるが(92,94,96,98,04)、その全てにおいて10月、11月と再び上方修正されており最終生産量も9月の発表内容以上のものになっているから興味深い。生産量の増加に伴い需要面での調整が見られても期末在庫は20億を超え、収穫シーズンピークを目前に控えた12月限はいよいよ2ドルという大きなラインに限りなく近づいてきたという事がいえる。 大豆に関してもコーンほどのサプライズはなかったものの1ブッシェル近い上方修正はベアリッシュと捉えられ相場は下げた。しかし、コーンと違い収穫まで実際のイールドが掴みにくい大豆の場合は上記コーンのように明らかな傾向は過去の数値から読み取れず、又ファンダメンタルからも明らかにコーン程の余裕は本日の数字を見ても感じられない。6ドルを下に割ってからの値動きを見ても、未だにダウントレンドが続いている事は事実であるが、本日の動きなどはコーンにつれ安の印象も強い・・など、下げ止まった事が確認できないとは言え本日の11月限安値575からは、更に下げても限りあり、底値も近いという印象を持っている。(A)



 

 


 

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