米国トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

2005年10月12日


 

本日の相場 

とうもろこし          --高値寄り付き、高値引け―

  OPEN HIGH LOW SETTLE CHG OPEN INT  
DEC 05 204 1/2 - 03 3/4 207 1/2 203 3/4 205 3/4 + 3 1/4 468028 -2184
MAR 06 217 1/2 - 16 3/4 220 1/4 216 3/4 218 1/4 + 2 3/4 159398 +2915
MAY 06 225 - 24 1/2 227 3/4 224 1/2 226 + 2 3/4 32985 +358
JUL 06 232 - 31 1/2 234 1/2 231 1/4 233 + 2 3/4 53716 +1617
SEP 06 238 1/2 - 38 1/4 241 238 1/4 239 3/4 + 3 1/4 7132 +7
DEC 06 247 1/2 250 247 248 3/4 + 2 3/4 37277 +539
            765793 +3344

 

大 豆                 --高値寄り付き、 大幅高値引け--

  OPEN HIGH LOW SETTLE CHG OPEN INT CHG
NOV 05 581 - 78 594 576 1/2 589 +25 1/2 134452 -6412
JAN 06 592 - 89 606 1/2 588 601 + 24 1/2 77581 +11890
MAR 06 602 - 600 1/2 614 596 606 1/2 + 23 1/2 26263 +815
MAY 06 604 - 03 617 600 1/2 612 + 23 1/2 19902 -104
JUL 06 611 - 10 621 606 617 + 23 1/2 16918 -35
AUG 06 608 620 608 615 + 21 1/2 808 +212
            288157 +7372

 

  MEAL CHG   OIL CHG   WHEAT CHG NY-YEN
OCT 17320 +810 OCT 2410 +70 DEC 347 1/2 + 4 3/4 114.31 - 114.53
DEC 17590 +800 DEC 2419 +61 MAR 361 1/2 + 3 3/4  
JAN 17790 +840 JAN 2446 +62 MAY 369 + 5  
MAR 18060 +810 MAR 2462 +60 JUL 374 1/2 + 3 3/4  

 

 

本日の相場の動き

 



(コーン) 

需給報告の内容は、生産量や期末在庫の数字そのものは市場予想平均とほぼ変わらなかったのだが、多くのトレーダーが内心ベアリッシュなサプライズを期待していたことが、本日のマーケットを上昇に導いた一因とされる。前日引けから約1.50セント上げて寄り付いた後もひたすら上値を目指す展開が続いた。ファンドに買い上げられた大豆相場の勢いが波及したことに加え、原油相場などの上昇によりCRBインデックスが上昇したこともテクニカルな買いを招いた。10日間の移動平均を上抜けたことが更なる買いを呼び、終盤には12月限で前日比5セントアップとなる204.50を付けるに至ったが、本日はところによって農家売りが見られたことなどが若干プレッシャーとなり、引け際には大きく戻し、結局は3.25セント高の205.75として引けを迎えた。



(大豆)  

事前予想の下限に近い大豆生産量発表により大きくギャップを付けての寄り付き。史上最高の生産高を期待したマーケットにあって、30億ブッシェルという大台に乗らなかったことが失望を誘い、オープニングから大量のファンド買いが見られた。また作付け面積が90万エーカーも減少する(もともと少なかった)との報告は大きな驚きと捉えられた。オープニングのレベルでしばらくもみ合いが続いた後、ラスト1時間で一段の上げを見た。ほぼ一ヶ月前のレベルまで上昇し、やや戻しての引けとなった。商業筋の売り、中国が買わなかったとの噂、向こう数日間収穫が進捗するとの見込みが今日の相場の頭を抑えた。


 

本日ファンド筋はコーン市場では6,500枚の買い越し、大豆市場では15,000枚の買い越しであったと見られる。ファンドネットポジションは 、コーンでは約20,000枚のショート、大豆では約20,200枚のロングとなった模様。(推定)

 

 

各生産地の天気予報および状況

米国中西部・デルタ地域   

昨日は概ね晴天。木曜日にベルト北西部でにわか雨となる以外は土曜日までは晴天が続く見通し。

昨日はネブラスカとカンザス北東部で雨を見た。雨量は0.1-0.5、所により1.0インチ、範囲は20%であった。本日この雨はベルト北西部へ移り、アイオワ西部、サウスダコタ東部、ミネソタ南部、ウィスコンシン西部、ウィスコンシンなどがその範囲となる。雨量は0.1-0.5インチで範囲は25%となる予報。その他は日曜まで晴天が広がる。




NWS 米国各産地6-10日間予報 (10月18日〜10月22日) 】

(引け後発表内容)

気温 降水量
イリノイ A B
アイオワ A B
ミネソタ A B
ネブラスカ A B
インディアナ A B
オハイオ A B
ミシガン A B

 

高気温傾向維持。降水量は軒並み平年以下に。

米国土壌水分地図および14日後予測.

 

 

本日の発表等

【寄り付き前の発表】

 

1) USDA SUPPLY/DEMAND

@  米国産コーン (単位:百万ブッシェル)

  2004/05 2005/06
 

SEP 12

OCT 12

SEP 12 OCT 12
作付面積(百万エーカー) 80.9 80.9 81.6 81.6
収穫面積(百万エーカー) 73.6 73.6 74.4 74.3
単収(ブッシェル/エーカー) 160.4 160.4 143.2 146.1
         
期初在庫 958 958 2,125 2,112
生産量 11,807 11,807 10,639 10,857
輸入 10 10 10 10
・供給合計 12,775 12,775 12,774 12,980
飼料用その他 6,150 6,160 5,825 5,875
食用・種子用・工業用 2,690 2,688 2,870 2,885
(内エタノール用) (1,325) (1,325) (1,500) (1,500)
輸出用 1,810 1,815 2,000 2,000
・需要合計 10,650 10,663 10,695 10,760
期末在庫 2,125 2,111 2,079 2,220
農家平均価格($/BU) 2.06 2.06 1.70-2.10 1.65-2.05

イールド・生産量についてはほぼ市場予想通りの内容となった。新穀の生産量は218ポイント増加して10,857となった。この数字は史上二番目に大きい数字となる。新穀の期首在庫は9月の在庫報告を反映し、13ポイント下方修正された。新穀の飼料用需要は50ポイントの上方修正、FSIは15ポイントの上方修正、輸出用需要は据え置きとなった。結果、期末在庫は先月と比べて141ポイント増加し、期末在庫率は20.6%となった。



 


A  米国産大豆(単位:百万ブッシェル)

  2004-2005 2005-2006
  SEP 12 OCT 12 SEP 12 OCT 12
作付面積(百万エーカー) 75.2 75.2 73.1 72.2
収穫面積(百万エーカー) 74.0 74.0 72.2 71.3
単収(ブッシェル/エーカー) 42.5 42.2 39.6 41.6
         
期初在庫 112 112 295 256
生産量 3,141 3,124 2,856 2,967
輸入 5 6 4 4
・供給合計 3,258 3,242 3,155 3,227
搾油用 1,700 1,696 1,685 1,695
輸出用 1,095 1,095 1,115 1,115
種子・飼料用 90 88 90 90
その他 79 107 60 66
・需要合計 2,963 2,987 2,950 2,966
期末在庫 295 256 205 260
農家平均価格($/ブッシェル) 5.75 5.74 5.15-6.05 5.00-5.80

大豆のイールドは市場予想平均通りとなったが、作付・収穫面積がこの時期にしては例外的に下方修正され、生産量そのものは予想されていたほど上方修正されなかった。イールドは2BU/ACRE増加したが作付・収穫面積は共に90万エーカーづつ下方修正された。その結果、生産量は先月から111ポイント増加し、2,967百万BU。搾油需要が10ポイント上方修正、期末在庫は55ポイント増加して260百万BUとなった。



 

B 世界のコーン/大豆など生産量予想 (単位:百万トン)

【 カッコ内は前月発表 】

*コーン 04/05クロップ

  生産量 輸出量
中国 130.30(130.00) 7.30(7.00)
アルゼンチン 19.50(19.50) 14.00(14.00)
南アフリカ 12.00(12.40) 2.30(2.30)
ブラジル 35.00(35.50) 0.60(0.70)

*コーン 05/06クロップ

  生産量 輸出量
中国 126.0(127.0) 3.00(3.00)
アルゼンチン 18.00(18.50) 12.50(13.00)
南アフリカ 8.00(9.00) 1.50(1.80)
ブラジル 44.00(44.00) 1.30(1.60)


 

 *大豆 04/05クロップ

  生産量 輸出量
ブラジル 51.00(51.00) 20.54(20.39)
アルゼンチン 39.00(39.00) 9.60(9.00)

*大豆 05/06クロップ

  生産量 輸出量
ブラジル 60.00(60.00) 22.88(22.47)
アルゼンチン 40.50(39.00) 9.70(9.40)


 





【セッション後の発表】

2) 週間輸出成約高 発表前の予想レンジ  

(単位 : 千トン)

成約高の発表が金曜に延期されたのに伴い、予想レンジも明日発表される。


 

3) USDA発表 エッグセット・チックプレイスメント    (単位:%)  

 

  今週  前週     
肥育用ブロイラー卵導入数      103 102
肥育用ブロイラー雛鶏導入数   103 102

 

 

本日のトーメンの意見

 

(コーン)

10月の発表イールドは、収穫後に計測された一部の実際のイールドを含むものなので、先月までのものより更に現実的な数字となっている。今回の発表で、新穀の生産量合計が218(百万BU)引き上げられたが、その内約半分の107がイリノイ州における生産量アップによるものであった。本日のクロッププロダクションレポートにおいて特に印象的であったのは、北部州(表の赤色の部分)における今年のイールドが、これ以上無いと言われた去年のイールドを上回る結果となっている点と、8月の時点でイリノイ州のイールドがあまりにも低く見積もられ過ぎていたことが判明したという二点である。過去、10月に生産量合計が上方修正された年はほぼ例外無しに11月にも上方修正されていることから、来月さらにイリノイ州を含めた各州のイールドが引き上げられる可能性が高い。

今年のイリノイ州は旱魃と言ってよい状況に襲われたことは確かであるが、受粉期が終盤に差し掛かる頃、イリノイ州の生産者やエレベーターに聞き取り調査をした結果、同州の最終平均イールドは130になると予想した。また、プロファーマーツアーの報告結果と過去の傾向を照らし合わせて予測した際の同州のイールドは138であった。今回のUSDAからの発表内容は、生産者やさえ認識していないほどに種子が進化していること、又は、従来の調査方法では判別できない部分で種子が進化していることを表しているのかもしれない。(K)



(大豆)

イールドは確かに先月比アップした。しかし作付面積が減少するという「裏技」によってその効果は半減され、生産高30億ブッシェル強、期末在庫291百万ブッシェルという相場予想を裏切る結果となった。この時期になって作付面積が削られることは珍しく、意表を突かれた感がある。一方でコーンの作付面積はは全く変わっていない。

ではなぜ今年だけ、しかも大豆だけが今になっての作付面積減少なのか。答えは一つ、「カビ菌」である。カビ菌を恐れた農家が、本来大豆を植えるべき遅いタイミングまでコーンの作付を行った結果が徐々に現れてきていることが考えられる。もしそうであれば今年は大豆の作付面積を占う意味で前例の無い年と言え、最後まで作付面積が変化しやすい可能性がある。

本日の雰囲気としては、「とはいえ、9月10月とイールドがアップすれば11月も期待できる。収穫もまだ半分近く残っているので十分に改善の余地がある。」という意見も根強い。実際に1991年以降、9月から10月にかけて生産量がアップした年は6回あるが、いずれも翌11月に再度アップしている。その際(10月→11月)の平均アップ幅は44百万ブッシェル。(ただし、11月→1月はアップが3回、ダウンが3回となっているが)収穫が続く間はこういった期待感が再燃しやすく、発表の余韻が冷めた後はしばらくジリ安と予想。ただし大きな下げは期待しずらい。(tm)


 

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(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)