米国トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

2005年12月2日


 

本日の相場 

とうもろこし          --やや高値寄り付き、まちまちの引け

  OPEN HIGH LOW SETTLE CHG OPEN INT  
DEC 05 190 - 89 3/4 191 1/4 189 1/4 189 3/4 +1/2 14572 -7283
MAR 06 204 1/2 - 04 1/4 204 3/4 202 3/4 203 1/4 -1/2 487048 +3619
MAY 06 212 3/4 - 13 213 1/4 211 1/4 211 3/4 -1/2 75102 +1748
JUL 06 221 - 21 1/4 221 1/4 219 1/2 220 -1/4 90348 -922
SEP 06 229 1/2 - 29 3/4 229 3/4 228 228 -1/2 16986 -44
DEC 06 240 - 40 1/4 240 1/4 238 3/4 239 -1/2 79359 -214
            776569 -2873

 

大 豆                 --高値寄り付き、高値引け--

  OPEN HIGH LOW SETTLE CHG OPEN INT CHG
JAN 06 561 - 62 564 1/2 558 562 3/4 +3 155274 -3109
MAR 06 569 1/2 - 70 572 566 570 1/2 +2 1/2 54817 +2557
MAY 06 576 577 1/2 571 574 3/4 +1 1/2 25784 -449
JUL 06 580 581 1/2 576 1/2 580 +1 3/4 31887 -108
AUG 06 582 - 82 1/2 582 1/2 579 1/2 581 +1/2 2793 +14
SEP 06 583 1/2 583 1/2 582 582 unch 1449 +1
            288712 -949

 

  MEAL CHG   OIL CHG   WHEAT CHG NY-YEN
DEC 17380 +150 DEC 2129 +0'25 DEC 303 1/2 -2
JAN 17370 +120 JAN 2156 +0'29 MAR 319 3/4 -2 1/4  
MAR 17480 +90 MAR 2191 +0'25 MAY 328 3/4 -2 3/4  
MAY 17530 +30 MAY 2220 +0'24 JUL 337 1/4 -2 3/4  

 

 

本日の相場の動き

 



(コーン)

昨日のフォロースルーによるテクニカルな買いに加え、CBOTが12/10に投機筋のポジションリミットを引き上げるという発表を行ったこともサポートとなり、寄り付きは約1セント上げて取引された。しかしその語は徐々に値を下げる展開。エチオピアにおいて感染の可能性がある鳥が見つかったという報告や、ノースカロライナ州において低発症性の感染例が確認されたという報告など、引き続き鳥インフルエンザの被害拡大に関する懸念はプレッシャーとなっている。結局、3月限は1/2セント安の203 1/4として引けている。本日は12月限のみやや高値引けとなった。



(大豆)

これといった材料の無い中まちまちで寄り付き、その後も動意が少ない取引が続いた。相変わらずペースが上がらない輸出成約高、アルゼンチンでやや雨が少なくなって来ていること、低気温により飼料需要が増えるのではとの見方、などが小さいながらも強材料になったと思われる。アルゼンチンでの作付けペースが雨が多かった割には遅くないこと、ブラジル植物油工業会(ABIOVE)が2006/07cropの生産量を57.1百万ブッシェルで変更なしと発表したことなどは、あまり材料視されなかった。


 

本日ファンド筋はコーン市場では500枚の売り越し、大豆市場では1,500枚の買い越しであったと見られる。ファンドネットポジションは 、コーンでは約34,400枚のショート、大豆では約24,700枚のショートとなった模様。(推定)

 

 

各生産地の天気予報および状況

米国中西部・デルタ地域

昨日はイリノイ中部、インディアナ、オハイオ、ミシガン、インディアナ北東部、ミズーリにて雪か雨が降った。雨量は0.1インチ以上で範囲は10%以下。積雪としては1-5インチとなった。土曜は小雨が広域に降る見込み。雨量は0.1-0.35インチで範囲は60%。イリノイ、インディアナ、オハイオ、ミシガン南西部では2インチまでの雪となる。

アルゼンチン 

昨日は北部辺境で小雨程度。雨量は0.1-0.35インチで、範囲は10%。週末通じて前線が発達し、大豆の35%、コーンの55%の地域で0.25-1.0インチ、所により1.5インチの雨をもたらす。ブエノスアイレス南部と西部、ラパンパ、サンタフェ北東部、エントレリオス北部が主な雨の地域。向こう10日間、北部にはごく限られた雨のみで、今月半ばにはベルトの1/4の地域で水分が不足気味となる可能性あり。主にエントレリオス中部と南部、サンタフェ南部、コルドバ南東部、ブエノスアイレス北東部にて。

ブラジル 

昨日は中部と北部でにわか雨。マットグロッソ南部と北中部、マットグロッソドスル中部と南西部、ゴイアス南東部、サンパウロ中部と北西部、ミナゴライアス中部と南東部、パラナ中部と南東部、サンタカタリナ北東部が中心。雨量は0.25-0.75インチ、所により1.5インチで、範囲は25%。雨は週末も北部で継続し、月曜までに南部にて、火曜までに中部にてにわか雨が降る。雨量は0.5-2.5インチ、ところにより4.0インチ、範囲は80%に及ぶ見込み。週末での雨の範囲は40%程度。これら雨は穀物生育に好適。




 

NWS 米国各産地6-10日間予報 (12月8日〜12月12日) 】   

(引け後発表内容)

気温 降水量
イリノイ B B
アイオワ N B
ミネソタ N N
ネブラスカ N B
インディアナ B B
オハイオ B B
ミシガン B N

 

低温・乾燥傾向は変わらず。

米国土壌水分地図および14日後予測.

 

 

本日の発表等

【引け後の発表】

1) コミットメント オブ トレーダーズ (11月29日現在) (単位:枚)  

 

オプション含まず  ⇔ 市場事前予想  オプション込み 
大豆  ショート   28,271 ショート    24,900 ショート   30,661
大豆粕  ショート   10,535 ショート    14,300 ショート   12,770
大豆油 ショート   10,508 ショート    14,700 ショート   18,291
コーン  ショート   38,955 ショート    47,500 ショート   53,058
小麦  ショート   53,700 ショート    51,000 ショート  56,197

 

 

2) USDA 週間ローンデータ (11月29日現在) (単位:百万ブッシェル)  

【コーン】 

  9ヶ月残高  先週比  FORFEIT計  先週比  REDEEMED計  先週比 
2004クロップ 28.8 -2.9 13.2 1.2 1,324.1 1.7
2005クロップ 411.5 32.1 0.0 0.0 244.3 11.8

【大豆】

  9ヶ月残高  先週比  FORFEIT計  先週比  REDEEMED計  先週比 
2004クロップ 4.6 -0.3 0.4 0.0 421.0 0.3
2005クロップ 264.0 21.0 0.0 0.0 2.9 0.4

 

 

本日のトーメンの意見

 

(コーン)

作付けに関して、農家がコーン-大豆のローテーションを行う理由は主に二つ、コーンを作付けする際の肥料コストのカットと農薬散布量の削減のためである。前者については、窒素化合物を土中に蓄える大豆と窒素化合物を取り込むコーンを交互に栽培することにより効率化を計るわけであるが、後者に関しては、ルートワーム対策という側面が大きい。元来、ルートワームは大豆のプラント中に産卵・成長することができない害虫であったからである。

しかし、80年代半ばにルートワームの変異形が出現し、現在にかけてその変異形が増加したことにより、次第にローテーションだけではこの害虫に対処できなくなったのである。ルートワームにはWestern Corn Root Worm(以下WCRM)とNorthern Corn Root Worm(以下NCRM)の二種類が存在するのだが、80年代、大豆の畑においても産卵・一年越しの孵化を行うことができるWCRWの突然変異種が発生し、現在にかけてその生息地域を拡大してきた。この事実とモンサントによるルートワーム耐性コーンの開発・商業化とは密接に結びついている。

そして現在中西部にて大きな話題として取り上げられているのが、NCRWの突然変異種発生の可能性である。多くの農家・クロップコンサルタントによると、2005年度のシーズン中、例年に無く大豆フィールドにおいてNCRWの姿を見かけたという。アイオワ州立大学の教授によると、これはかつてWCRWの突然変異種が発生した時と同じことがNCRWにも起こっていることを示している可能性が高いのだという。この話が事実であれば、コーン-大豆のローテーションの意味が農家にとって薄れることを意味し、現在の燃料高・肥料価格の高騰と合わさり、コーンの作付け面積にとっては逆風となる。(K)



(左:WCRM, 右:NCRMのそれぞれ成虫)



(大豆)

「すでに最安値は付けた」と言うトレーダーは少なくない。特にテクニカルを重視する者にその傾向が強く、今週の流れを見れば緩やかながら堅調な足取りにも映る。ただし裏付けが無い。
南米(アルゼンチン)の天候がほんの少し悪化傾向にあるとは言え、まだまだこれから。逆に折からの生育コストの差からコットンやコーンの作付面積が思ったほどではないという話も聞こえてきており、南米での大豆予想作付け面積増加⇒生産量上方修正も有り得る。南米と言えばアルゼンチン産大豆の価格はまだ米国産大豆と同等かそれ以下を維持しており、もう少しの間米国産大豆輸出の足かせとなりそうだ。
米国内ではこれから年末恒例の農家売りシーズン到来となる。農家がローンで買った機械・種子・肥料代等の支払期日の多くは12月末に設定されており、そこでの資金需要が現物穀物の売りを誘う。これら農家売りは当然先物マーケットへのプレッシャーとなる。(tm)



 

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(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)