米国トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

2005年12月8日


 

本日の相場 

とうもろこし          --高値寄り付き、高値引け

  OPEN HIGH LOW SETTLE CHG OPEN INT  
DEC 05 188 3/4 - 88 1/4 188 3/4 186 3/4 188 1/4 + 1 1/4 4496 -769
MAR 06 201 1/2 - 01 1/4 202 1/2 200 1/4 201 3/4 + 3/4 481952 +2638
MAY 06 210 1/2 - 10 211 1/2 209 1/4 210 3/4 + 1 1/4 77629 +787
JUL 06 218 3/4 219 3/4 217 1/2 219 + 3/4 91303 +63
SEP 06 227 1/2 - 27 1/4 228 1/2 226 3/4 228 + 1 1/4 17653 +373
DEC 06 238 3/4 239 3/4 237 3/4 239 + 3/4 84036 +614
            771126 +3728

 

大 豆                 --高値寄り付き、高値引け--

  OPEN HIGH LOW SETTLE CHG OPEN INT CHG
JAN 06 564 1/2 - 63 568 560 566 3/4 + 7 3/4 139438 -8431
MAR 06 571 1/2 - 71 576 568 575 1/2 + 8 69559 +5599
MAY 06 576 - 75 1/2 580 573 579 3/4 + 8 1/2 26516 +304
JUL 06 582 587 578 3/4 586 1/2 + 9 1/2 32092 +872
AUG 06 583 1/2 585 582 585 + 4 2890 +16
SEP 06 584 586 1/2 583 586 1/2 + 7 1488 +29
            28125 -1449

 

  MEAL CHG   OIL CHG   WHEAT CHG NY-YEN
DEC 17930 +570 DEC 2097 -3 DEC 295 1/2 - 1 3/4 119.85 - 120.64
JAN 17930 +600 JAN 2122 +3 MAR 312 1/4 - 1  
MAR 17960 +520 MAR 2154 -2 MAY 321 1/4 - 3/4  
MAY 18030 +450 MAY 2184 -3 JUL 330 1/2 -- 2  

 

 

本日の相場の動き

 



(コーン)

週間輸出成約高の発表内容が予想レンジの上限に近かったことが材料視されたこともあり、寄り付きは若干上げて取引されたが、その後前半は緩やかに下げる展開。発表を翌日に控えてリクイデーションタイプの売りが入ったことによると言われる。しかし、後半にはファンドを中心に変われ、再び勢いを取り戻した。結局3月限は3/4セント高の201 3/4として引けている。



(大豆)

予想を大きく上回った週間輸出成約高を受けて、やや高値からの寄り付きとなった。その他、中国が2船分の米国産大豆を買い付けたとの噂、少ない農家売り、低気温⇒飼料需要増のイメージ、など支持材料があったものの、USDA報告を明朝に控え、後はいつもの様に非常に狭いレンジでの取引が続く。そのままフェードアウトするかとも思われたが、ラスト1時間でショートカバーが入ったことで値位置をc3〜c4ほど上げ、本日の最高値で引けを迎えた。


 

本日ファンド筋はコーン市場では400枚の売り越し、大豆市場では2,500枚の買い越しであったと見られる。ファンドネットポジションは 、コーンでは約39,400枚のショート、大豆では約23,900枚のショートとなった模様。(推定)

 

 

各生産地の天気予報および状況

米国中西部・デルタ地域

昨日はミシガン南西部、ミズーリ北部、イリノイ中西部にて雪と雨が降った。雨量と範囲は限定的であったが、積雪としては2インチ以下。ただミシガン南西部では所により8インチにもなった。本日雪はベルト広域に広がる見込み。土曜から月曜にかけてはミシガン南西部で雪となる。雨量は0.1-0.75インチで範囲は85%。積雪は2-6インチ。本日の雪はベルト全域に広がり、同時に低気温ともなるが、冬小麦が枯れるほどではない。

アルゼンチン 

ブエノスアイレス中部と北東部、エントレリオス南部で所により雨。雨量は0.1-0.35インチで範囲は10%程度。本日は北東部を中心に大豆ベルトの15%ほどで0.1-0.5インチの雨が降る。その他は月曜まで概ね晴天が続く。エントレリオス中西部、コルドバ中東部、ブエノスアイレス中部で雨不足からドライ懸念が残っているが、ブエノスアイレスでは来週雨が予想される。軽度の水不足とされるのは全体の15%以下。

ブラジル 

昨日はマットグロッソ北部、ゴイアス中南部、バイア中部と北東部、ミナゴライアス中西部にてにわか雨。雨量は0.25-0.75インチで所により2.0インチ、範囲は10%であった。雨は月曜まで北部で継続し、雨量は0.5-2.5インチ、所により4.0インチ、範囲は45%となる。雨は来週後半に南部へ戻り、向こう10日間での水不足懸念地域はサンパウロ中南部、パラナ北中部辺りに限定される。来週は北東部でも雨が予想され、ミナゴライアス、ゴイアス、マットグロッソ南東部は水分が多い状態が続く。この水分過多の状態は大豆ベルトの15%程度となりさび菌発生が懸念される。



 

NWS 米国各産地6-10日間予報 (12月14日〜12月18日) 】   

(引け後発表内容)

気温 降水量
イリノイ B A
アイオワ B A
ミネソタ B N
ネブラスカ B A
インディアナ B A
オハイオ B A
ミシガン B A

 

低気温変わらず、降水量(降雪量)増加。

米国土壌水分地図および14日後予測.

 

 

本日の発表等

【寄り付き前の発表】

 

1)  USDA発表 週間輸出成約高(12月1日の週)  (単位:千トン) 

 

  週間成約高 輸出成約量累計 成約残
  今年度 来年度 今年度 昨年度 今年度 来年度
コーン 694.3 0.0 19,370.9 20,897.4 7,432.4 9.3
大豆 952.1 120.0 12,403.1 16,576.1 4,079.4 120.0
小麦 451.4 10.0 18,382.1 19,005.1 5,001.4 94.0
大豆粕 272.4 0.3 2,506.0 2,763.7 1,436.6 19.2
大豆油 14.5 0.0 164.7 201.0 93.1 4.4



 

2)  USDA発表 週間輸出船積高(12月1日の週)   (単位:千トン) 

 

  輸出高 輸出高累計 USDA通年予想
  今週 先週 今年度 昨年度  
コーン 1,021.1 666.1 11,938.5 12,273.4 50,800
大豆 798.7 828.3 8,323.7 10,821.6 29,260
小麦 490.9 546.7 13,380.7 14,862.5 27,220
大豆粕 183.0 79.4 1,071.4 1,085.1 6,080
大豆油 21.9 8.8 71.6 94.0 610

 

本日のトーメンの意見

 

(コーン・大豆)

2006年度のイリノイ州におけるコーン・大豆の作付面積に関してイリノイ大学が興味深いレポートを発表しているので、その内容を紹介する。

1997年から2005年度にかけて、イリノイ州ではコーンと大豆の作付面積合計はほとんど変化しなかった。具体的には、1997年が一番少なくて2100万エーカー、2005年が一番多くて2160万エーカーであった。しかしコーンと大豆の作付面積比率は変化し続けた。98年の時点ではコーンの大豆の面積比はほぼ1:1であったのが、2002年にはコーンが大豆の1.3倍、2003年には1.07倍、2004年には1.17倍、そして2005には1.27倍にまでジャンプアップした。単純化すると、2005年度イリノイ州においては前年度大豆が植えられた畑には必ずコーンが植えられた一方で、コーンの連作を行うものが約20%も存在したことになる。このようにコーンの作付面積比率が増加した要因として、一つはもちろんコーンが大豆に比べてより採算が良かったことが挙げられるが、特にここ二年間については、大豆を植えのはハイリスクであるとの認識が強かったということが挙げられる。2003年度クロップシーズン以前は、大豆は比較的「安全な」クロップであると考えられていた。なぜならイールドの浮き沈みがコーンほど激しくなかったからである。しかし2003年度を境にしてその認識がガラッと変わったのである。

しかし、イリノイ大学のリサーチは、2005年度クロップまで続いた上述の傾向が遂に終わりを告げ、2006年度クロップにおいてはコーンの作付面積が低下するかもしれないと提言している。主要因はもちろんコーンを作付けする場合のコストアップである。コーンは大豆に比べて変動コストが高いことと、コーンを連作した場合にはローテーションを守ってコーンを作付けした場合に比べてさらにコストが高いことは周知の通りであるが、ここ最近のエネルギーコストの上昇によってそれぞれの差が更に顕著になり、特にコーンを連作した場合のリターンが大きく見劣りすることになるという(下記表参照)。更に、今年度は特に大豆について、事前予想を実際のイールドが上回る傾向がより顕著であったことにより、大豆はやはり安全なクロップであるとの認識を取り戻している農家もいるようである。

仮に、ローテーションを守る傾向が突然顕著になったとすれば、前年度コーンの作付面積が多かった分、2006年度はコーンの作付面積が大きく低下するとも考えられる。(K)




 

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(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)