米国トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

2005年12月9日


 

本日の相場 

とうもろこし          --安値寄り付き、高値引け

  OPEN HIGH LOW SETTLE CHG OPEN INT  
DEC 05 187 1/4 190 186 189 3/4 + 1 1/2 3764 -732
MAR 06 200 3/4 - 200 1/4 204 199 1/2 203 3/4 + 2 480162 -1790
MAY 06 209 1/4 212 3/4 208 3/4 212 1/2 + 1 3/4 78088 +459
JUL 06 217 3/4 - 17 1/2 221 1/2 217 1/4 221 1/4 + 2 1/4 91175 -128
SEP 06 227 1/4 - 27 230 1/2 226 1/2 230 1/4 + 2 1/4 18461 +808
DEC 06 238 1/4 - 38 241 3/4 237 3/4 241 1/4 + 2 1/4 84817 +781
            770799 -327

 

大 豆                 --安値寄り付き、高値引け--

  OPEN HIGH LOW SETTLE CHG OPEN INT CHG
JAN 06 563 - 62 570 560 568 3/4 + 2 135251 -4187
MAR 06 570 - 69 579 568 578 1/2 + 3 76015 +6456
MAY 06 575 583 573 582 1/2 + 2 3/4 26316 -200
JUL 06 581 1/2 - 81 591 580 590 1/2 + 4 32086 -6
AUG 06 589 593 1/2 584 593 1/4 + 8 1/4 2898 +8
SEP 06 590 590 587 590 + 3 1/2 1488 +0
            291297 +2172

 

  MEAL CHG   OIL CHG   WHEAT CHG NY-YEN
DEC 18160 +230 DEC 2070 -27 DEC 293 - 2 1/2 120.29 - 120.53
JAN 18090 +160 JAN 2087 -35 MAR 307 1/2 - 4 3/4  
MAR 18170 +210 MAR 2124 -30 MAY 317 - 4 1/4  
MAY 18230 +200 MAY 2159 -25 JUL 326 3/4 - 3 3/4  

 

 

本日の相場の動き

 



(コーン)

寄り付き前にUSDAから発表された需給報告において米国産の期末在庫が予想を上回ったことが材料視される形で引けより約1セント下げて寄り付いた後、序盤は更に下げ、各限月契約安値を更新した。3月限も一時は199.50を付けるに至ったが、売り過剰感からそれ以上売りが続かず、程なくトーンが変化し、その後マーケットの大半は逆に一方的に値を上げる展開となった。大豆・大豆粕相場の上昇、中西部の冷え込みに加え、韓国が昨日226,000トンの買い付けを行ったことや海上運賃の下落にも後押しされ、結局は一日のトレードの最高値圏、3月限は2.0セントアップの203.75として引けを迎えた。



(大豆)

大豆・大豆油の期末在庫が事前予想以上(大豆粕は変わらず)にて報告されたことを受け、オープニングは昨日比安値からスタート。しかし安値は商業筋からのプライシングによってすぐに買い拾われ、直前予想に反してその後は昨日引け値レベルでの不安定な取引が続いた。「発表された内容はほぼマーケットに織り込み済み」との見方、上昇が続くベーシス、少ない農家売り、中国市場の上昇などがUSDAレポートの向こうを張って大豆相場での強材料となった。
一方本日は大豆粕「買い」&大豆油「売り」の取引が活発に行われた。USDAレポートにて大豆油のイールドと期末在庫が引き上げられ、さらにカナダ産菜種相場が増産見込みから下がっていることもあって大豆油は売り込まれて10ヶ月振りの安値となった。逆に大豆粕は飼料需要の増加見込みや現物不足から大豆油うりの反対取引として買いを集め、1ヶ月振りの高値をつけた。大豆粕上昇の影響を受ける形で大豆マーケットはラストトレードで昨日対比プラスに転じ、引けを迎えた。


 

本日ファンド筋はコーン市場では売り買い同数量、大豆市場では1,500枚の買い越しであったと見られる。ファンドネットポジションは 、コーンでは約39,900枚のショート、大豆では約26,900枚のショートとなった模様。(推定)

 

 

各生産地の天気予報および状況

米国中西部・デルタ地域

昨日はベルト全体的に雪となった。雨量としては0.1-0.25インチ、範囲は75%で、積雪量は2-6インチ、所により9インチに及んだ。土曜はミシガン、日曜はミシガン南西部とインディアナ北部、火曜はミシガン南西部にて雪か雨になる。雨量は0.1-0.3インチで範囲は30%。積雪は1-4インチの予想。

アルゼンチン 

昨日は北部を中心に 大豆ベルトの25%、コーンベルトの15%にて0.1-0.35インチの雨が降った。本日も北東部にて同様の雨、その後火曜までは晴天となる。雨量は0.1-0.5インチで、範囲は10%程度。コルドバ中南部、サンタフェ南西部、エントレリオス、ブエノスアイレス中部では向こう10日間でドライ懸念が起こりやすい状態にあるが、6-10daysにて予想されるストームにて緩和される見込み。現時点で15%ほどの範囲が向こう10日間で乾燥懸念有りとされる。

ブラジル 

昨日は北部にてにわか雨。マットグロッソ北部、ミナゴライアス北部と中西部、バイア中西部、ゴイアスが主な範囲。雨量は0.25-1.0インチ、所により3.5インチ、範囲は15%であった。雨は火曜まで広がりを見せ、北部でたびたび予想される。南部と西部については今後2日間で広域に雨が降る見込み。雨量は0.75-3.0インチ、所により5.0インチ。範囲は火曜までで50%。週末は35%の範囲となる予想。北部での雨がちな天候は水分過多の状態を長引かせ、20%の範囲でさび菌の懸念を拡大させる。パラナ中部、サンタカタリーナ中部、サンパウロ中西部などで乾燥懸念がある。



 

NWS 米国各産地6-10日間予報 (12月15日〜12月19日) 】   

(引け後発表内容)

気温 降水量
イリノイ B A
アイオワ B A
ミネソタ B N
ネブラスカ B A
インディアナ B A
オハイオ B A
ミシガン B A

 

昨日と変わらず、低温・高雨(雪)量予想。

米国土壌水分地図および14日後予測.

 

 

本日の発表等

【寄り付き前の発表】

 

1) USDA SUPPLY/DEMAND

@  米国産コーン (単位:百万ブッシェル)

  2004/05 2005/06
 

NOV 10

DEC 9

DEC 9 NOV 10
作付面積(百万エーカー) 80.9 80.9 81.6 81.6
収穫面積(百万エーカー) 73.6 73.6 74.3 74.3
単収(ブッシェル/エーカー) 160.4 160.4 148.4 148.4
         
期初在庫 958 958 2,112 2,112
生産量 11,807 11,807 11,032 11,032
輸入 10 11 10 10
・供給合計 12,776 12,776 13,154 13,154
飼料用その他 6,164 6,164 5,875 5,875
食用・種子用・工業用 2,686 2,686 2,960 2,960
(内エタノール用) (1,323) (1,323) (1,575) (1,575)
輸出用 1,814 1,814 2,000 1,900
・需要合計 10,664 10,664 10,835 10,735
期末在庫 2,112 2,111 2,319 2,418
農家平均価格($/BU) 2.06 2.06 1.60-2.00 1.60-2.00

2005年度クロップの期末在庫は、輸出需要予想が下方修正されたことにより先月と比べて増加した。生産量・輸入・その他の需要予想は据え置きとなった。輸出量の下方修正は、主に中国・ウクライナによる輸出が活発であることによる。



 


A  米国産大豆(単位:百万ブッシェル)

  2004-2005 2005-2006
  NOV 10 DEC 9 NOV 10 DEC 9
作付面積(百万エーカー) 75.2 75.2 72.2 72.2
収穫面積(百万エーカー) 74.0 74.0 71.3 71.3
単収(ブッシェル/エーカー) 42.2 42.2 42.7 42.7
         
期初在庫 112 112 256 256
生産量 3,124 3,124 3,043 3,043
輸入 5 6 4 4
・供給合計 3,241 3,242 3,303 3,303
搾油用 1,696 1,696 1,720 1,720
輸出用 1,103 1,103 1,075 1,020
種子・飼料用 88 88 90 90
その他 98 99 68 68
・需要合計 2,985 2,986 2,953 2,898
期末在庫 256 256 350 405
農家平均価格($/ブッシェル) 5.74 5.74 4.95-5.75 5.00-5.70

大豆の輸出量は南米産との競合により先月比55ポイント下方修正され、1,020ポイントとなった。実際、米国産の輸出成約は98年以来の小さな数字となっている。搾油需要は据え置きとなり期末在庫は輸出需要減少分だけ増加した。



 

B 世界のコーン/大豆など生産量予想 (単位:百万トン)

【 カッコ内は前月発表 】

*コーン 04/05クロップ

  生産量 輸出量
中国 130.29(130.29) 7.59(7.59)
アルゼンチン 19.50(19.50) 14.00(14.00)
南アフリカ 11.72(12.00) 2.30(2.30)
ブラジル 35.00(35.00) 0.50(0.50)

*コーン 05/06クロップ

  生産量 輸出量
中国 130.00(126.0) 6.00(3.00)
アルゼンチン 17.30(17.30) 12.00(12.00)
南アフリカ 7.50(8.00) 1.00(1.50)
ブラジル 42.50(42.50) 1.30(1.30)


 

 *大豆 04/05クロップ

  生産量 輸出量
ブラジル 51.00(51.00) 20.54(20.54)
アルゼンチン 39.00(39.00) 9.60(9.60)

*大豆 05/06クロップ

  生産量 輸出量
ブラジル 58.50(58.50) 25.00(24.00)
アルゼンチン 40.50(40.50) 9.70(9.70)


 




【引け後の発表】

1) コミットメント オブ トレーダーズ (11月29日現在) (単位:枚)  

 

オプション含まず  ⇔ 市場事前予想  オプション込み 
大豆  ショート   27,565 ショート    23,100 ショート   31,132
大豆粕  ショート    9,496 ショート     8,200 ショート   11,057
大豆油 ショート   17,694 ショート    15,100 ショート   25,914
コーン  ショート   31,911 ショート    31,500 ショート   50,880
小麦  ショート   58,011 ショート    46,500 ショート  60,208

 

 

2) USDA 週間ローンデータ (11月30日現在) (単位:百万ブッシェル)  

【コーン】 

  9ヶ月残高  先週比  FORFEIT計  先週比  REDEEMED計  先週比 
2004クロップ 24.4 -4.4 14.7 1.5 1,327.0 2.9
2005クロップ 428.5 17.0 0.0 0.0 254.7 10.4

【大豆】

  9ヶ月残高  先週比  FORFEIT計  先週比  REDEEMED計  先週比 
2004クロップ 3.6 -1.0 0.4 0.0 422.0 1.0
2005クロップ 275.5 11.5 0.0 0.0 3.5 0.6

 

 

本日のトーメンの意見

 

(コーン)

本日、事前予想に比べてベアリッシュな需給報告が材料としてインプットされたにも関わらず、その日の内に上昇に転じたことは非常に印象的であった。これは、現在ファンド筋がこれ以上売り越しポジションを積み増すことができない状況にあるのではないかという考えを抱かせる。本日CFTCより発表された大口投機筋のネットショートはコーン約31,000枚、大豆約27,000枚。これは去年同時期のコーン約10万枚と大豆約5万枚を遥かに下回る数字であり、これだけ見るとファンド筋はまだまだ売り越せるポジションにあるのではないかと思わせる。しかし、数日前本項で紹介したように、この一年間でインデックスファンドが積み増した大量の買い越しポジションによって隠されたショートが存在するのであれば、ある程度辻褄が合うし、期末在庫率の高さにしては相場が下げきらないのも何となく説明がつく。

本日はアウトサイド・デーであったことに加え、契約安値更新後に跳ね上がって昨日の高値を越えて高値引けとなっており、キーリバーサルと見ることができるので、短期的な見方は強気。月末から年初にかけては流石に纏まった農家売りも出てくると予想しており、もう一段の下げを見る可能性は十分にあると思う。しかし、年が明けて暫くしてからの上値リスクを警戒すべきであるという思いが今一番強い。(K)



(大豆)

●オープニングで全て買い拾われた安値
●予想以上の期末在庫に反したプラスサイドでの終値
●米国での低気温による穀物物流不安定要因とベーシスの上昇
これら、本日もしくはここ数日での値動きに加え、

●サンクスギビング前後をボトムとしたテクニカルかつ継続的なファンド買い
●しばらく減少傾向となる南米産大豆の輸出余力(旧穀の90%以上が売り成約済+ハーベストプレッシャーまでの時間)
●冬場需要によるオイル・燃料価格の上昇
といった中期的なテクニカルなサインと季節的要因から、向こう1ヶ月+αを占う意味でこれまでの弱気を修正するタイミングが来た。

USDAの輸出需要予想の数字は今後も下方修正されるであろうが、上記材料から判断する底値の堅さ、現物価格の堅さ、ファンドの買い方から今のレベルから大きく下値を見ることは無いと判断する。
一方で、鍵を握る中国が、鳥インフルエンザ騒ぎ以降落ち込んでいた鶏肉価格を回復させてきたとの情報も入っている。。常に極端な動きをするかの国での振り子(需要)が、一度別の方向に振れ出した時のインパクトは大きい。そのターニングポイントが今なのかも知れない。
結果、「下値リスク」<「上値リスク」と見る。少しずつでも買っておきたい。(TM)



 

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(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)