米国トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

2006年3月1日


 

本日の相場 

とうもろこし          --安値寄り付き、安値引け

  OPEN HIGH LOW SETTLE CHG OPEN INT  
MAR 06 228 - 27 228 223 3/4 224 1/4 - 3 3/4 33946 -13257
MAY 06 238 - 37 1/4 238 234 234 3/4 - 4 513856 +1502
JUL 06 247 - 46 1/2 247 244 244 1/2 - 3 3/4 183053 +1276
SEP 06 252 3/4 - 52 1/2 253 251 1/4 251 3/4 - 2 1/2 37731 -430
DEC 06 262 1/2 - 62 262 1/2 260 3/4 261 1/2 - 2 3/4 226478 +2811
MAR 07 268 1/4 - 68 268 1/4 266 3/4 267 3/4 - 2 1/2 24077 +59
            1067528 -7462

 

大 豆                 --安値寄り付き、安値引け--

  OPEN HIGH5 LOW SETTLE CHG OPEN INT CHG
MAR 06 575 - 74 1/2 579 1/2 573 577 1/2 - 2 3/4 10392 -8357
MAY 06 589 - 87 1/2 593 587 591 - 3 187503 +3157
JUL 06 600 - 598 604 598 602 - 2 3/4 80275 -905
AUG 06 604 - 03 1/2 606 602 605 - 3 5094 +214
SEP 06 606 1/2 608 605 1/2 608 - 3 1/4 2831 -78
NOV 06 612 - 11 616 611 614 1/2 - 3 3/4 56568 +1081
            351391 -4867

 

  MEAL CHG   OIL CHG   WHEAT CHG NY-YEN
MAR 17240 -180 MAR 2380 +21 MAR 362 3/4 - 7 1/2

 

115.58 - 116.14
MAY 17460 -150 MAY 2415 +18 MAY 374 - 7  
JUL 17760 -120 JUL 2457 +25 JUL 385 1/4 - 8 1/4  
AUG 17880 -150 AUG 2470 +27 SEP 396 1/4 -7 1/4  

 

 

本日の相場の動き

 



(コーン)

ここ最近の上昇に対する行き過ぎ感もあって前日比やや下げて寄り付いた後も、世界各地で蔓延する鳥インフルエンザに関する情報を受けて本日の相場は下げ続けた。国連が鳥インフルエンザによる鶏肉価格の下落に大して懸念を表明したことやバハマにおけるフラミンゴへの被害拡大の噂など、複数の情報が入り混じって売りを煽った結果、各月安値引け、5月限は4.0セント安の234.75として引けを迎えた。



(大豆)

大豆は昨日の最安値圏からの寄り付き。やや戻された後セッション中盤に再度c571/buをトライするも叶わず。c3/buほど戻したものの結局は昨日比安値での引けとなった。
大豆粕は昨日の最安値以下からスタート。終日$174後半〜$175前半(5月限)にとどまり、ラストにかけて下げ基調の中で取引を終えた。
大豆油は昨日引け値レベルから始まり、同レベルで推移した後昼頃から大きく上昇。本日の最高値圏で引けた。
と、本日の動きは3者3様。フランスで百羽ほどのターキーが突然死し、バハマでもフラミンゴが変死したなどの報が入るなど、引き続き鳥インフルエンザが材料となった。飼料需要減によって搾油ペースが鈍るのではないかとの憶測がまず大豆油マーケットで聞かれた。


 

本日ファンド筋はコーン市場では3,000枚の売り越し、大豆市場では2,500枚の売り越しであったと見られる。ファンドネットポジションは 、コーンでは約171,100枚のロング、大豆では約7,200枚のロングとなった模様。(推定)

 

 

各生産地の天気予報および状況

米国中西部・デルタ地域

昨日はミシガン州において一部小雨が降った他は中西部全体を通じてドライな一日となった。本日はインディアナ北東部、オハイオ中央部・北部、ミシガン南部などで軽い雨が予報されている。また日曜にはミズーリ南東部、イリノイ南部などにおいて散発的な雨が予報されている他、ミズーリ北東部、イリノイ中央部・北部などではみぞれとなる可能性がある。週末までの降水を合計するとベルト全体の90%がカバーされることとなる。現時点で土壌乾燥懸念は言われていないが、冬小麦が春の生育期を迎えるに辺り、3月の降雨が重要となる。


アルゼンチン
 

昨日は、サンタフェの大部分、コルドバ中央部、ラパンパ北西部、ブエノスアイレス中央部、エントレリオスなどで雨となった。雨の範囲を合計すると、大豆の40%、コーンの30%がカバーされたこととなる。コルドバ北部・中央部、サンタフェ中央部・南部、エントレリオス、ブエノスアイレス北東部などでは金曜にかけて雨の予報が出ており、この間の雨を合計すると大豆の80%、コーンの65%がカバーされることとなる。着鞘期後半に差し掛かった大豆にとって引き続き恵みの雨となる。


ブラジル
 

昨日は、リオグランデドスル北西部、サンタカタリーナ西部、パラナ南西部などベルトの北部・南西部において雨が降った。雨量は0.25-0.75インチ、雨の範囲を合計するとベルトの30%がカバーされた。今日以降週末まで雨雲の活動範囲はベルト中央部と南部に移動し、その後再び北部へと戻る。ベルト南部の30%の地域を除いて土壌水分は潤沢であるが、北部にて雨が続いているために収穫に影響を与えそうである。

 

NWS 米国各産地6-10日間予報 (3月5日〜3月9日) 】   

(引け後発表内容)

気温 降水量
イリノイ N A
アイオワ A A
ミネソタ A A
ネブラスカ N N
インディアナ N A
オハイオ N N
ミシガン N A

 

降水量が拡大傾向にある。

米国土壌水分地図および14日後予測.

 

 

本日の発表等


【セッション後の発表】

1) 週間輸出成約高 発表前の予想レンジ  

(単位 : 千トン)
 

明日の予想  先週の発表数字 
小麦 300-500 510.4
コーン 800-1200 1490.5
大豆 350-550 503.6
大豆粕 50-125 77.3
大豆油 0-10 4.3

 

2) USDA発表 エッグセット・チックプレイスメント    (単位:%)  

 

  今週  前週     
肥育用ブロイラー卵導入数      98 99
肥育用ブロイラー雛鶏導入数   101 101

 


 

 

本日のトーメンの意見

 

(コーン)

国連食糧機関が鳥インフルエンザの被害拡大を憂慮し、2006年度の世界の鶏肉消費量について悲観的な見方を発表したことが本日の弱気なマーケットを形作る一因となった。具体的には、同機関は昨日夕刻、ここ最近のEU・中東・アフリカ等における鳥インフルエンザの拡大により感染に対する根拠の無い恐れが消費・輸入を減退させ、価格の下落が継続、生産量も頭打ちになるという声明を発表した。これまで、同機関は2006年度の世界の家禽畜肉消費量を8460万トンと予想していたが、上記懸念により8180万トンにまで下方修正しなければならないという。

米国産鶏肉も大きな影響を受けている。世界的な需要減退の結果各国向けの輸出が減少傾向にあり、供給が国内向けに振り替えられた結果、【チャート1】が示すように国内ブロイラー価格が下落の一途を辿っている。【チャート2】は2005年11月にUSDAが発表した世界のブロイラー消費量推移と2006年度の見通しである。今月中に再びUSDAから同様のレポートが発表される予定だが、国連の上記発表などに基づき、2006年度の予想は大幅に下方修正される可能性が高い。

以上から分かるように、EU等での鳥インフルエンザ拡大が消費者の懸念をヒートアップさせており、短期的な相場への影響という点では無視できない状況になっているのは確かであるが、牛・豚等を合わせた畜産物の消費総量がそれ程減るとは思わないため、鳥インフルエンザがコーンの需給に与える最終的なインパクトは限られるというのが現時点での見方。(K)


【チャート1 米国ブロイラー価格推移】


【チャート2】



 





(大豆)

USDAの「Baseline Projections to 2015」によれば、米国産大豆の輸出は2004/05/06cropをピークに次第に減少する見通しとなっている。そして理由として、国内飼料需要の高まりによる搾油量(大豆粕生産量)の増加と南米産大豆との国際競争激化を上げている。


 

一方、同レポートの基礎データとして搾油用大豆需要は、

2005/06crop1,720百万ブッシェル

2006/07crop1,735百万ブッシェル

2007/08crop1,755百万ブッシェル

と置かれており、向こう2年間の需要増加は35百万ブッシェルしか見込まれていない。これは昨日本稿で述べた「バイオディーゼル需要増によって大豆搾油需要2年間で66百万ブッシェルアップ」に遠く及ばない。国内飼料需要の増加がこれとは別に見込まれるにも関わらず、である。

USDAは本年度2005/06cropの農家手取り大豆価格を$5.35/buとし、2010/11cropを$5.95/bu2015/16cropを$6.10/buとしている。しかし、市場で予想されるバイオディーゼル需要が達成された場合大豆産品の需給がさらにタイトとなり、すでに既存路線でもある「米国産大豆産品の国際競争力低下」がUSDAの想定より早く到来するかも知れない。

無論、このような大豆マーケットの行き過ぎはコーンの生産量減少によって自然に調整されるのがこれまでの常だったが、そのコーンでも驚異的なペースでエタノール需要が増加していることから、今後どこまで調整機能が果たされるか疑問である。(M)




 

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(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)