(株)トーメン シカゴとうもろこし定期マーケット情報

1998年10月6日

 

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
98 DEC  209 1/2-10  211  209 1/2  210 1/4  +1/2  172500  +154 
99 MAR  221-21 1/4  222 1/2  221  222  +1/2  70098  +884 
99 MAY  228 1/4-28 1/2  230 1/2  228 1/4  229 1/2  +1/4  27941  +14 
99 JUL  235 1/2-35 3/4  236  235  235 1/2  +0  36652  +644 
99 SEP  242  242 1/4  241 1/4  241 1/2  +0  6704  +250 
99 DEC  249 3/4-50  250  249  249 1/2  -1/2  18290  +334 
            332713  +2338 

 

−−− 小幅安寄り付き、小幅高引け −−−           

非常に静かな相場。少量の農家売りと少量のファンド買いでほぼ変らずの引け。 

ファンダメンタル要因は、昨日からほとんど変化がなかった。雨がちな天候からの収穫の遅れ予想、ファンドの大量の売り越しポジション、現物価格(ベーシス)の堅調などが強材料視されたが、相場環境に変化をもたらすには、色褪せていたようだ。 

農家売りが多少あったことや、小麦が昨日の調整売り展開であったことから、上記材料とオフセットされた格好となり、ほとんど動かない展開となった。期近2限月は、上下1セント半の動きしか見せず、取引きを終了した。 

 

 

米国、ロシアに食料援助案 

米国政府は、この冬ロシアで食料不足になるのであれば、食料援助を行うとの考えを発表した。 

今年8月のルーブル切り下げ以来、ロシアが陥った経済危機は、米国の養豚・養鶏業者にとってそのマーケットを失ったことで、深刻な影響をもたらした。今回の食料援助の動きは、国内の養豚業団体からの強い要請を受けたことも一因である。ただ、ロシアは8月と9月に支払期日であったGSMローンの支払いをしておらず、食料援助を行うかどうかだけでなく、そのスキームについても、まだ流動的となっている。 

本日引け間際に、「ロシアが正式に米国に援助を申し込んだ。」と、未確認情報が飛び交った。内容は、小麦3百万トン、コーン150万トン、大豆粕50万トン、食肉10万トンである。仮にこれが満額回答されることになれば、短期的に相場を強くサポートする要因となるであろう。 

 

生産量のトレーダー予想、平均97.68億ブッシェル 

10月の需給報告を前にした、各コミッションハウスの分析家による生産量予想が出揃った。それによると、コーン生産量平均が、97.68億ブッシェルで範囲が96.30〜99.25億ブッシェルとなり、その平均は、9月のUSDA予測(97.38億)を上回った。大豆も平均29.14億ブッシェルと、大き目の数字の予想となった。 

 

本日のニュース

米国の天候

中期予報(11-15日間) 全国的に気圧配置が変動し中西部の雨が少し落ち着くなど変化の見られる期間になりそう。中西部、デルタともに降雨量、気温は平年並みとなる見込み。 

米国中西部  現在アイオワ州東部、イリノイ州西部、ウィスコンシン州、ミシガン州西部、ミズーリ州東部で小雨となっている。気温は北西部で40度台後半、南東部で70度台後半。この雨は36時間以内に次第に東に移動し木曜日にはベルト地帯を抜けよう。雨は東部を中心に、降雨量0.25〜1.0インチ、所によって2.0インチ、降雨範囲30%で降る見込み。週末にはベルト地帯北西部で同程度、20%範囲の雨が見込まれる。最高気温は50度台後半〜70度台半ば、最低気温は30度台半ば〜50度台前半だろう。今後2,3日は東部では収穫の遅れが起こるが、西部はドライになり遅れを取り戻せそう。 

デルタ地帯  現在はアリゾナ州、ルイジアナ州西部で雷雨、気温は70度台後半〜80度台前半。今後二日間は85%範囲の広範な雨が予想されている。降雨量は0.25〜1.5インチ、所により、3.0インチの見込み。その後、週の後半にかけてはドライな気候が戻りそう。大豆の収穫は雨のため一時的に遅れるだろう。 

 

 

受渡可能な数量(単位:1,000ブッシェル)

 

  10月2日  --先週--  昨年同期 
シカゴ 

1,293 

 

1,424 

 

228 

 
トレド 

2,952 

 

2,685 

 

507 

 
セントルイス 

654 

 

536 

 

483 

 
合計 

4,899 

 

4,645 

 

1,218 

 

 

 

 

ローンデータ (単位:百万ブッシェル) 

 

  10月6日  先週比  Forfeight計  先週比  Redeem合計  ローン合計 
1997CROP 

130.8 

 

-36.4 

 

7.9 

 

1.5 

 

991.5 

 

1130.2 

 
1998CROP 

15.3 

 

5.6 

 

0 

 

--- 

 

0.6 

 

15.9 

 

 

各社生産量予想数量(百万ブッシェル) 

 

  予想平均  予想レンジ  USDA9月  USDA旧穀 
(生産量)         
大豆  2,914  2,857-2,975  2,909  2,703 
コーン  9,768  9,630-9,925  9,738  9,366 
(単収)         
大豆  40.7  39.9-41.6  40.6  38.8 
コーン  132.3  130.5-134.5  132.0  127.0 
      
         大豆      コーン
  生産量  単収  生産量  単収 
ADM  2,863  40.0  9,700  131.4 
カーギル  2,940  41.1  9,854  133.5 
FCC  2,942  41.1  9,819  133.1 
フィマット  2,885  40.3  9,800  132.8 
メリルリンチ  2,869  40.1  9,777  132.5 
プルデンシャル  2,900  40.5  9,925  134.5 
スミスバーニー  2,975  41.6  9,665  131.5 

 

 

 

本日のトーメンの意見

 

買う時期はまだ先。プライシングターゲットは12月限200〜203。

需給報告までは、堅調推移となると予想する。本日見られたような、ファンドによるポジション減らしの買いがあるであろうし、せっかく見られ始めた農家売りも収穫作業停滞から小休止となる可能性が高い。また、前述したロシア向け援助の動きも、要請に対し満額に近い回答になれば、6千万ブッシェル近い輸出需要が増加するわけで、動向が注目される。然るに、あと2日間程度は買い注文が先行すると見られる。 

しかし、その後は買うチャンスがあると見ている。(需給報告が大幅強材料となれば話しは別だが。)LDP支払額が順調に伸びている。今日現在で、2億6千7百万ブッシェルのコーンに対して、約7,500万ドルが支払われた。順調に伸びているとは言え、2.6億ブッシェルと言うのは全体生産量の約2.6%に過ぎない。農家は、新穀を期近渡しで売却すればLDPを受け取る者が多く、先物を売却した場合もLDPを受領するか、あるいは稀にローンに入れることになる。本日現在、新穀のローン内玉は1,530万ブッシェル、生産量の0.2%にも満たない。以前も述べたが、LDPを受け取っても玉を売らない農家も相当数いることから、つまり、今日現在で新穀の売却率は2%程度と見られる。9月に売却されたものを考慮すれば、10月単月の売却率はまだ1%以下であろう。 

さて、10月は1月に次いでコーンの農家売りが多い月である。95/96年度の10月単月の売却率は17.1%、96/97年度は11.4%だった。今年は、農家のホールド姿勢は例年になく強く、確かに単月の売却率は10%程度になる公算は否定できない。しかし、10%を前提とした場合、あと数日収穫が小休止して売り物が出てこなければ、今月後半に相当量(10億ブッシェル近い)の農家売りが集中することとなる。このシナリオ通りに行けば、短期にかかるプレッシャーは例年になく大きなものになる。かくして、10月後半の買いチャンスを期待している。