(株)トーメン シカゴとうもろこし定期マーケット情報

1998年10月7日

 

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
98 DEC  217  219  214  217 1/4  +7  170569  -1931 
99 MAR  227-30  230  225 1/2  228 1/2  +6 1/2  70405  +307 
99 MAY  235-35 1/2  237  233  235 3/4  +6 1/4  27852  -89 
99 JUL  240 1/2-42 1/2  242 1/2  238 1/2  242  +6 1/2  36950  +298 
99 SEP  246 1/2  247  245  246 1/2  +5  6774  +70 
99 DEC  253-53 1/2  254 1/2  252  254 1/2  +5  18467  +177 
            331570  -1143 

 

−−− 急騰して寄り付き、高値引け −−−           

ロシアへの食糧援助の噂が、ファンドの大量ショートカバーを呼んだ。 

昨日引け間際に噂が流れたロシア向け食糧援助が買い手を刺激し、寄付き時に大量のファンドを中心とする買い注文が入った。寄り時点のファンドの買い数量は4,000コントラクトと言われている。結果、寄付きから8セント前後高となった。 

商業筋の売り意欲も少なくなかったため、寄付き以降は中盤にかけて値を崩していき、4セント前後高までレベルを落としたが、USドルがアジア通貨に対して大幅安となっていたことや、USDAがロシアから援助の問い合わせがあったことを認める発言をしたため、ファンドの買い圧力は終盤に再び勢いを盛り返した。 

高値となったことから、農家売りも中盤に相当量見られたが、結局追いつかず6セント〜7セント高での引けとなった。ファンドのネット買い数量は、約6,000コントラクトと見られている。 

 

ロシア向け食糧援助の噂、相場の主要因となる 

ロシア向け援助について本日流れた情報: 

1)「米国はロシアから食糧援助の正式要請は受けていないが、問い合わせはあった。」USDA声明。 

2)「ロシアはカナダに緊急食糧援助の要請をし、カナダ政府は赤十字経由での援助を検討している。」 カナダ国際開発局声明。 

3)「米国はロシアが本当に食糧援助が必要なのかどうか調査している。」「援助の数量は全体で2百万トン程度になるのではないか。」「ロシアの港が凍結する時期を考慮すれば、船積みできる数量は制限される。」「TYSON(米国最大の養鶏業者)はクリントン大統領に非常に近く、この援助の真意は、それら養鶏業者保護である。」 市場で流れた噂。 

この援助に関しては、まだ何一つ決定されたことはないのだが、本日相場を大きく上げる要因となった。「援助した物資が誰に渡るのか。(ロシア国民の飢えをしのぐために使われるのか)」「ロシア国内の運搬能力は十分なのか。」などの本質的な議論があるにはある。しかし、政府に近い分析家は、政府は人道的見地からではなく政治的見地から、この食糧援助を実施するであろうと見ている。政治的見地とは、1)中間選挙前に農作物価格刺激策が必要なこと。2)ロシア国内政治が再び社会主義色を徐々に濃くしている状況に、この援助によってストップをかけたい。などである。いずれにせよ、今日は本件をめぐる話題は多かったものの、ほとんど憶測と言えるものであった。 

 

本日のニュース

国の天候

中期予報(11-15日間)  前線は米国中部の高気圧に次第に押しやられ気侯には若干の変化がみられよう。中西部、デルタともに平年並みの気温、降水量が予測される。 

米国中西部  現在、インディアナ州、ミネソタ州東部、オハイオ州西部の各地で雨が降っており、気温は50度台。この雨は降雨量0.25-1.0インチで、降雨範囲は20%、ベルト地帯の東部1/4に及ぶ見込み。来週日曜日から火曜日にかけて再び雨となりそう。降雨量は0.25‐1.0、所により2.0インチで降雨範囲は65%と予想される。最高気温は50度台後半から70度近く、最低は30度台前半から50度近くになるであろう。ベルト地帯は今後2,3日中に西側から徐々にドライになってくる見込みで収穫は再び活発になりそう。 

米国デルタ地域  現在、テネシー州中部、ミズーリ州東部では雨となっており、気温は60度台半ばから70度台前半。今日の降雨量は0.25-1.0インチ、降雨範囲は20%となる見込み。その後週末にかけてはほぼ全域でドライな天候になると予想される。雨はベルト地帯の東部にぬけるため今後2,3日中に収穫はほぼフルスイングまで回復していきそう。 

 

2)NWS 6−10 DAYS 中期予報(10月11日〜10月15日の期間) 

@地域別データ  

  気温(平均)  降水量(平均) 
西部コーンベルト  B (53)  N/A (0.33/1) 
東部コーンベルト  B (56)  A (0.42/1) 
デルタ地帯  B (64)  N/A (0.44/1) 

---降雨の継続予報。やや強材料か。 

 

A州別データ 

州名  気温  雨量  州名  気温  雨量 
ネブラスカ  N  N  アイオワ  B  N 
ミネソタ  N  N  オハイオ  N  A 
アーカンソー  B  A  サウスダコタ  N  N 
イリノイ  B  A  ミズーリ  B  A 
インディアナ  B  A  ウィスコンシン  N  N 
カンサス  N  N  ミシガン  N  A 

 

 

BULLISH CONSENSUS
CORN  23(23/18)  SOYBEANS  14(15/17)  WHEAT   29(29/28) 
BEAN OIL   20(20/30)  BEAN MEAL  9(8/6)  J-YEN  56(46/46) 

 

輸出成約高事前予想 
  予想(千トン)  前週 
大豆  500-850  896.4 
コーン  650-900  941.1 
小麦  500-800  830.9 
大豆粕  100-200  178.2 
大豆油  5-20  28.1 

 

 

本日のトーメンの意見

 

買いチャンスは、来週以降10月後半か。

ロシア向け援助による高値推移は予想できたものの、ここまで買い進められるとは意外であった。需給報告前にポジションが気になっていたファンドに、大量ショートカバーの引き金を引くきっかけを与えることになった。 

冷静に分析すれば、昨日から噂になっている援助内容(小麦3百万トン、コーン150万トン、大豆粕50万トン、食肉10万トン)を冬がくる前に輸出しきることは物理的に不可能と考えられ、この数量によって上げられた本日の相場は行き過ぎと見ている。援助内容の決定時か、それまでには、本日の上げは調整されることになろう。しかしながら、日本円が今現在120円を切るほどの円高に振れており、また、本日の相場で今までの抵抗線であった12月限215を一気に突破したことなど、相場環境に変化が見られており、今後当分のプライスレベルが底上げされることが考えられる。 

現レベルからの下値チャンスは来週以降あるであろうが、ターゲット価格には修正が必要かも知れない。明日のショートカバーの行方および、金曜日の需給報告をもって、ターゲット価格を再考したいと考えている。