(株)トーメン シカゴとうもろこし定期マーケット情報

1998年10月9日

 

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
98 DEC  227-25 1/2  227  221  221 1/2  +4 1/4  163216  -1907 
99 MAR  238-37 1/2  238  233  233 1/4  +4 3/4  72634  +529 
99 MAY  243-43 1/2  245  239  240  +4 1/2  27846  -210 
99 JUL  249-49 1/2  250  245  245 1/4  +4  37217  -97 
99 SEP  252-53  253  250  250 1/2  +4 1/2  6387  -275 
99 DEC  260-61  261  257  259 1/4  +4 3/4  18771  +182 
            326848  -1700 

 

−−− 急騰して寄り付き、高値引け −−−           

需給報告が強材料となり、高値引け。 

大豆の生産量が大方の予想を裏切り、激減したことから、大豆・大豆粕がリミットアップで寄付いた。コーンにもその影響が波及し、またコーン自体も生産量の増加・期末在庫減少で、強材料となる数字であったため、寄付き時は10週間ぶりの高値となる9セント高近辺で取引きされた。 

寄付き後大豆がリミットアップからはずれたことや、高値レベルで農家売りが出てきたため中盤には5セント高程度まで小緩む場面もあったが、ファンドの買いが続いたことから基調はなかなか変らず、また7〜8セントアップまで戻すという展開となった。 

ところが、最後の10分間に急に様相が変化した。ファンドの買いが細りかけていたところに、農家のヘッジと見られる売りが集中し、週末の収穫作業進捗を見込んだと見られる商業筋の売りも入り、値を崩した。それでも、結局4セント強の高値引けとなった。 

ファンドの買いは大量7,500コントラクトにおよんだと見られ、そのネットポジションを大きく減らし、約3万コントラクトとした。 

 

 

需給報告、生産量微増・期末在庫減少 

本日発表の需給報告は、市場にショックを与えた。 

コーン需給報告の主な特徴: 

1)生産量は97.43億ブッシェルと9月時に比べその上げ幅が500万ブッシェルに過ぎず、市場の予想平均を下回った。                                    

2)期末在庫が17.11億ブッシェルと9月時に比べ2.11億ブッシェルも減少し、期末在庫率は18.3%まで低下した。その主要因は、米国内飼料需要の1億ブッシェル引き上げ、97/98年度期末在庫0.91億ブッシェル減である。 

3)アルゼンチンの98/99年度生産量が150万トン下方修正され、1,500万トンとなった。 

しかし、何と言っても同報告で最もショッキングであったのは、大豆生産量の1.4億ブッシェルもの下方修正である。1億ブッシェル以上生産の主要8州のうち、ミネソタ・サウスダコタを除き軒並み生産量が下方修正された。イールドの下落が目立ち、中でもネブラスカ(5ブッシェル低下)、アイオワ(同4)などで著しい修正となった。 

 

 

本日のニュース

米国の天候

中期予報(11-15日間) 期間中前半は東部には前線が残るが米国中部の大半の地域で高気圧が支配的。ミッドウエスト西部、デルタ地帯ではやや暖か目で雨の少ない期間になる見込み。ミッドウエスト東部では平年並みかやや多い雨とやや低い気温が予測されている。 

米国中西部  現在はドライで気温は50度台。日曜日、月曜日にはベルト地帯北西部で範囲40%、降雨量0.25〜1.0、所により1.5インチの雨が見込まれる。この雨による収穫遅れはわずかで進捗は依然予想を上回りつづけるだろう。最高気温は50度台から70度近く、最低気温は30度台前半から50度未満だろう。 

デルタ地帯  現在はドライで気温は50度台半ばから60度台前半。ドライな天候は今後5日ほど続く見込み。降るとしても日曜日の遅くに降雨量0.10-0.50インチで降雨範囲10%未満の雨に過ぎないだろう。来週もドライな天候のおかげで収穫作業は順調だろう。 

2)NWS 6−10 DAYS 中期予報(10月11日〜10月15日の期間) 

@地域別データ  

  気温(平均)  降水量(平均) 
西部コーンベルト  A (53)  N (0.33/1) 
東部コーンベルト  A (56)  N (0.42/1) 
デルタ地帯  A (64)  B (0.44/1) 

---収穫の進捗が予想され、弱材料と作用しよう。 

 

A州別データ 

州名  気温  雨量  州名  気温  雨量 
ネブラスカ  A  N  アイオワ  A  N 
ミネソタ  MA  N  オハイオ  A  B 
アーカンソー  A  NP  サウスダコタ  A  A 
イリノイ  A  N  ミズーリ  A  N 
インディアナ  A  N  ウィスコンシン  A  N 
カンサス  A  N  ミシガン  A  B 

 

 

コミットオブトレーダー(FUTURE)

 

コミットメント・オブ・トレーダーズ          ___  ___   

(10月6日、単位:コントラクト、変化は 

 

前週から) 

 
           
      LONG    SHORT    NET   
NON-COMMERCIAL                 
LONG OR SHORT ONLY      19,616  305  63,249  -1,230  43,633  SHORT 
LONG OR SHORT SPREAD      17,180  264  17,180  264     
COMMERCIAL      213,322  -452  113,965  1,771  99,357  LONG 
TOTAL      250,118  117  194,394  805  55,724  LONG 
NON-REPORTABLE POSITION      81,452  2,848  137,176  2,160  55,724  SHORT 
TOTAL OPEN INTEREST      331,570  2,965  331,570  2,965     
PERCENTAGE HELD BY:                 
LARGE TRADERS      75.4%    58.6%       
SMALL TRADERS      24.6%    41.4%       

 

 

本日のトーメンの意見

来週の相場は下落場面を予想するが、12月限の210割れはもはや期待していない。

今日のコーン需給報告で期末在庫率が18.3%となり、今までの「20%をどれくらい上回るのか。」と考えていた局面とは、様相が一変した。その意味で、プライス幅アイデアの底上げが必要となった。 

しかしながら、短期的には売り先行となる。本日のセッション中ずっと7〜8セント高を維持していたのは、大豆の生産量が市場予想を完全に裏切ったショックによるものが大きいと見ている。農家売りもやっと出てきており、農家のホールド姿勢は強いままとなろうが、これから月末にかけてはそれなりの圧力となってくる。 

短期観測が続くが、来週月曜は農家の売り圧力がかなりあるのではないか。LDPは各カウンティーのUSDAオフィスでセッション開始前に決定される。その算出基準の一つは前日のシカゴの引け値。さて、月曜日はコロンバスデーで役所はクローズ。つまり、月曜日にはLDPは改定されず、来週火曜日の朝まで昨日(10月8日)の引け値をベースとした設定のままとなる。つまり、来週月曜日の農家のコーン売り価格は、当然今日の上げ幅4セントを含めた価格となるが、農家は8日ベース(4セント上げを含まない)のLDPを享受することができる。週末の天候も良好であるし、月曜日にはかなりの農家売りが期待できる。 

註:農家はLDP申請書類をUSDAオフィスにファクスすることが一般的だが、そのファクス到着時点のLDPが農家に支払われる。たとえ、その時間はオフィスが閉っていても。 

期末在庫減の一要因となった米国内飼料需要増加について、飼養頭羽数の推移や安いコーン価格から、もっと増えるはずだと言う分析家は少なくない。今後、輸出需要の不透明感をオフセットするに余りあるものになる可能性もあり、中期的に価格をサポートする要因になりそうだ。来週、本件につきもう少し詳しく報告することができれば、と思っている。 

 

 

 

 

A) USDA SUPPLY/DEMAND REPORT; 米国産コーン(単位:百万ブッシェル) 

  1997−1998   1998-1999  
  SEP   OCT9  SEP   OCT9 
作付面積(百万エーカー)    80.2    80.2     80.8     80.8 
収穫面積(百万エーカー)    73.7    73.7     73.8     73.8 
単収(ブッシェル/エーカー)   127.0   127.0    132.0    132.0 
         
初期在庫    883    883    1,399    1,308 
生産量   9,366   9,366    9,738    9,743 
輸入     10     10      10      10 
/供給合計  10,259  10,259   11,147   11,061 
飼料用・その他   5,550   5,654    5,750    5,850 
食品・工業・種子用   1,785   1,782    1,850    1,850 
輸出   1,525   1,515    1,625    1,650 
/需要合計   8,860   8,951    9,225    9,350 
期末在庫   1,399   1,308    1,922    1,711 
   CCC在庫     0      0      0       0 
   フリーコーン   1,399   1,308    1,922    1,711 
   ローン内在庫    310    310     325     325 
農家平均価格($/ブッシェル)    2.45    2.45  1.80-2.20  1.80-2.20 

B) 米国産大豆・小麦・マイロの生産量と期末在庫レポート (単位:百万ブッシェル) 

        1997/98        1998/99 
    生産量   期末在庫    生産量   期末在庫  
   SEP   OCT   SEP   OCT   SEP   OCT   SEP   OCT 
大豆    2,727  2,703   200   200  2,909  2,769   485   395 
小麦  2,527  2,527   723   722  2,565  2,557   885   902 
ソルガム   653   653    36    49   529   529    50    55 

C) 他国のコーン生産量と輸出入量  

@1998・99クロップ,単位:百万トン 

  生産量(前月比)  輸出量(前月比)  輸入量(前月比) 
アルゼンチン   15.00 (-1.50)    10.00 (+1.50)   0.00 (± 0)  
南アフリカ    8.50 (± 0)    1.50 (± 0)   0.25 (± 0) 
中国   124.00 (+2.0)     4.00 (± 0)   0.25 (± 0) 

A1997・98クロップ,単位:百万トン 

  生産量(前月比)  輸出量(前月比)  輸入量(前月比) 
アルゼンチン    19.30 (NA)    13.50 (NA)    0.00 (NA) 
南アフリカ     7.55 (NA)     1.40 (NA)    0.35 (NA) 
中国    104.30 (NA)     6.00 (NA)     0.25 (NA)  

D) コーン米国主要州別生産量 

  収穫面積(千エーカー)  単収(ブッシェル)  生産量(千ブッシェル) 
   SEP 1   OCT 1  SEP 1  0CT 1   1997   SEP 1   OCT 1 
イリノイ    10,400    10,400   145.0   143.0  1,425,450  1,508,000  1,487,200 
インディアナ     5,650     5,650   139.0   137.0   719,550   785,350   774,050 
アイオワ    12,400    12,400   143.0   143.0  1,656,000  1,773,200  1,773,200 
カンサス     2,850     2,850   143.0   144.0   386,100   407,550   410.400 
ミネソタ     6,750     6,750   141.0   150.0   857,850   951,750  1,012,500 
ミズーリー      515      515   80.0   80.0   50,290   41,200   41,200 
ネブラスカ     8,550     8,550   145.0   143.0  1,151,700  1,239,750  1,222,650 
オハイオ     3,200     3,200   143.0   141.0   462,300   457,600   451,200 
サウスダコタ     3,850     3,850   106.0   110.0   333,200   408,100   423,500 
ウィスコンシン     2,900     2,900   130.0   132.0   402,600   377,000   382,800 
全米    73,789    73,789   132.0   132.0  9,365,574  9,737,949  9,743,399 

E) ソルガム主要州別生産量 

  収穫面積(千エーカー)  単収(ブッシェル)  生産量(千ブッシェル) 
   SEP 1   OCT 1  SEP 1  0CT 1   1997   SEP 1  OCT 1 
アーカンソー     130     130    62.0    57.0   11,100   8,060   7,410 
イリノイ     145     145    88.0    88.0   14,105   12,760   12,760 
カンサス    3,300    3,300    77.0    77.0  273,000  254,100  254,100 
ルイジアナ     100     100    65.0    60.0   7,546   6,500   6,000 
ミシシッピー      28      28    65.0    60.0   2,475   1,820   1,680 
ミズーリー     340     340    85.0    85.0   40,920   28,900   28,900 
ネブラスカ     700     700    98.0    98.0   61,500   68,600   68,600 
オクラホマ     350     350    50.0    45.0   24,500   17,500   15,750 
サウスダコタ     125     125    65.0    68.0   11,360    8,125    8,500 
テキサス    2,300    2,300    46.0    44.0  185,850  105,800  101,200 
全米    7,838    7,838    67.5    66.5  653,106  529,371  521,306