(株)トーメン シカゴとうもろこし定期マーケット情報

1998年10月13日

 

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
98 DEC  220 1/2-21  229 1/4  220 1/4  228  +8  160521  -1820 
99 MAR  233-32 1/2  241  232  239 1/2  +7 1/2  74601  -11 
99 MAY  239 1/2-39 1/4  248  239 1/4  246 1/2  +7 1/2  28467  +161 
99 JUL  244 3/4-44 1/2  253  244 1/4  251 1/2  +7 1/4  38579  +350 
99 SEP  261  256 1/2  251  255 1/4  +6 1/2  6223  -196 
99 DEC    264 1/2  257 1/2  263 1/4  +5 3/4  18767  +228 
            328212  -1258 

 

−−− 小幅高寄り付き、大幅高引け −−−           

USDA長官のローンレート・ロシア支援・CRPなどに関する発言で、高騰した。 

セッション中盤になって、USDAのグリックマン長官が農家支援策・ロシア向け援助について、前向きな発言を矢継ぎ早に行なったことが、ファンドの買いを誘い、商業筋の売りを減少させることになり、11週間ぶりの高値まで高騰するに至った。 

発言前までは、予想以上の輸出検証高が好感されたことからのファンドの穏やかなショートカバーと農家売りがオフセットされる形で、やや堅調な相場推移と言える程度であったが、同長官発言が相場の雰囲気を急変させることになった。 

ファンドはそれ以降積極的に買いあがり、結局本日はネット11,000コントラクトも売り越しポジションを減らしたと見られる。 

 

 

USDA、積極的な農家保護策を示唆 

本日、主にグリックマン長官の記者会見という形で、USDAからいくつかの点について発言がなされ、それらはことごとく相場をサポートする要因となった。 

1)ローンレート:「ローンレートを上げる法案を今週中に議会に提出するつもりだ。」農家にとってのローンレート上昇のメリットは、相場が低迷しているときにLDP・マーケットローンなどで補助金がもらえる額・範囲が大きくなること、より多額の金が借りられること、である。レート上昇が直接相場上昇に与える影響は大きいとは思えないが、農家のホールド姿勢がより強まることにはなる可能性がある。 

2)ロシア向け支援:「ロシアが支援要請したことに対しては、全て対応していくつもりだ。現在、ロシアとUSDA代表がその詳細について、協議しているところだ。」先週の発表から具体的な進展についての発言はなく、にもかかわらず本日の強材料となったことは不思議と言える。 

3)土壌保全減反政策(CRP):「CRPの上限を現在の3,640万エーカーから引き上げることを検討している。現在CRPを行っている農家に対し計13億ドルの保全費用上積みも検討中である。」CRP上限の引き上げは、実現すれば、本日発言の中でただ一つ長期的に相場上昇の影響を与えるものと思われる。 

4)輸出促進策:「小麦粉輸出に関し、EUの補助金に対抗し、輸出促進策を考慮中だ。」 

市場では、これらの発言は、11月の中間選挙を強く意識したものと見られており、ローンレートの引き上げなどは議会に提出しても、まず共和党によって廃案にされるとの見方が圧倒的だ。スパークスなどは、「どうせ廃案になるのだから、本日の発言で上げた市場は売り」と勧めている。 

 

本日のニュース

米国の天候 

中期予報(11-15日間) 北米大陸東部には弱めの高気圧、中部には寒冷前線が位置している。降雨量はミッドウエスト東部で平年並み、ミッドウエスト西部とデルタでは少な目に、気温はデルタ地帯、ミッドウエスト西側で高め、ミッドウエスト東部ではやや低めになりそう。 

米国中西部  現在気温は30度台後半から50度台で、ドライ。木曜日・金曜日と寒冷前線がせり出す北西部でにわか雨があるかもしれないが、雨は主に週末に降る見込み。その雨量は、0.25〜1インチ、所により2インチで、範囲はコーンベルトの55%に及びそう。雨は西部中心に降るためその地域での収穫には若干の遅れが出そう。東部では週末に若干の遅れが出る他は順調に進む見込み。最高気温は60度台〜70度台と週末にかけやや暖かくなろう。最低気温は30度台半ばから50度台後半の見込み。 

デルタ地帯  気温は60度台半ば〜70度台前半、ドライな天候となっている。今週一杯雨はなさそうで、収穫作業が進むことになろう。 

 

 

受渡可能な数量(単位:1,000ブッシェル)

 

  10月13日  --先週--   昨年同期 
シカゴ    1,633    1,293     188 
トレド    3,680    2,952     402 
セントルイス     918     654     491 
合計    6,231    4,899    1,081 

 

 

 

ローンデータ (単位:百万ブッシェル) 

 

  10月6日  先週比  Forfeight計  先週比  Redeem合計  ローン合計 
1997CROP    87.3   -43.5       9.9    2.0      1033.4     1130.6 
1998CROP    24.3    9.0       0.0    unch        0.7      25.0 

 

コーン収穫進捗率 

 

  10/11  先週  昨年  平均 
イリノイ   46   33   26   27 
インディアナ   30   19   14   21 
アイオワ   31   19   20   17 
カンサス   71   66   62   54 
ミネソタ   46   29   20   15 
ミズーリ   62   52   58   46 
ネブラスカ   44   31   19   18 
オハイオ   22   15   4   12 
サウスダコタ   31   22   18   13 
ウィスコンシン   28   17   6   11 
17州平均   43   31   25   25 

 

 

 

コミットメント・オブ・トレーダーズ(フューチャーズ&オプションズ) 

(10月13日現在、単位:コントラクト、変化は前週からの変化) 

  LONG  CHG  SHORT  CHG  NET   
NON-COMMERCIAL             
LONG OR SHORT ONLY  14,273  -379  55,627  -637  41,354  S 
LONG OR SHORT SPREAD  73,207  +1,508  73,207  +1,508     
COMMERCIAL  272,215  +490  164,247  +3,490  107,968  L 
TOTAL  359,695  +1,619  293,081  +4,362  66,614  L 
NON-REPORTABLE POSITION  91,098  +4,584  157,713  +1,842  66,615  S 
TOTAL OPEN POSITION  450,794  +6,203  450,794  +6,203     
PERCENTAGE HELD BY:             
LARGE TRADERS  79.8    65.0       
SMALL TRADERS  20.2    35.0       

 

 

週間輸出検証高 

         

単位:百万ブッシェル  10月8日  −先週−  昨年同期  今年度累計  昨年同期累計  事前予想 
小麦  24.3  19.0  22.9  374.1  449.4  16-20 
コーン  35.0  24.5  37.0  164.7  184.7  27-32 
大豆  15.0  11.2  23.5  44.8  65.0  12-17 

 

 

本日のトーメンの意見

 

本日の急騰からの調整があろう。その場面の買いを勧める。下値余地は限られてきた。

9月1日の底値からの一連の上昇局面において、もう一度安値局面があるとすれば、それは農家売りの増加による、いわゆるハーベストプレッシャーと見ていた。農家にとって、あまりに安い価格推移であったため、ホールド姿勢が例年になく強かったのであるが、本日の一連のUSDAによる発言・態度表明が、農家に対してさらなる高値への期待感を植え付けた。農家は、LDPや補助金を手にし、今売らねばならぬ動機を失っており、10月後半のハーベストプレッシャーはあるにはあろうが、期待ほどの量にはならず、それによる下値は当分限られたものなるであろう。 

現在の相場には、中間選挙前の政治絡みの要因が多く、トレーダーの中には、選挙の日に下落場面が来ると予想するものもいる。それも一理であり、注目を要する時期ではあろう。しかし、少し相場が下落すれば、売り物がなくなり、下値がサポートされるという繰り返しが予想される。本格的に売り物がでてくるのは、新税制年度となる1月1日以降となるのではないか。