(株)トーメン シカゴとうもろこし定期マーケット情報

1998年10月23日

 

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
98 DEC  221 1/4-20 3/4  221 1/4  218 1/4  218 3/4  -2 1/2  159056  +1236 
99 MAR  232-32 1/4  232 1/2  229 3/4  230  -2 1/2  80754  +698 
99 MAY  240-39 1/2  240 1/4  237 1/2  237 3/4  -2 1/4  31311  +79 
99 JUL  245 1/2-45  246  243 1/4  243 1/2  -2 1/4  41276  +955 
99 SEP  251 1/2  251 1/2  249  249  -1 3/4  6026  -15 
99 DEC  257 3/4-58  258   256  256 1/2  -1 3/4  18496  +211 
            338210  +3167 

 

−−− 小幅安寄り付き、安値引け −−−           

中国の輸出成約の噂が始終相場の頭を抑えた。 

寄付き前に中国が過去数日の間に50万〜100万トンのコーン輸出成約をしたとの未確認情報が流れ、そのため相場はずっと売りが先行することになった。また、本日は中西部で気温が上昇し、雨はほとんどなく、週末はさらに高気温となることから、農家売りヘッジと見られる商業筋の売りも明らかにいつもより多かった。特に、最終局面では、週末前ヘッジが旺盛に入り、それが引け値を決定した。 

ただ、安値場面ではプライシングタイプの買い注文も入り、底が抜けるという場面はなかった。 

 

大口投機家、買い越しに転じる 

ファンドが今年3月以来のロングポジションに転じた。本日発表の10月20日付けコミットメントオブトレーダーでは、ファンドのロングが1,631コントラクトであった。9月後半からショートポジションを縮め続けていたが、ついに約7ヶ月ぶりの買い越しとなった。 

市場はこのポジションについて冷静に受け止めており、流れの継続を予想するトレーダーが多い。 

 

中国、大量輸出成約? 

本日の相場は、中国の大量輸出成約の噂がその中心となった。数量は、50万トンとも150万トンとも言われており、史上最高に近いと言われている同国の生産量を背景にした、輸出余力は、市場の関心をにわかに集めている。 

中国は98年の輸出目標量を800万トンとしていた。今年の中国の輸出量は9月末現在で346万トンとのデータとなっており、800万トン達成は無理と思われるが、今回の成約が事実であればUSDAの予測400万トンは超える公算が強くなり、世界の需給バランス上で弱材料となることになる。今年の中国のコーン生産量は昨年から19%アップとなる12.4万トンと予測され、過去最大であった96年(12.75万トン)に次ぐ年となっている。 

 

本日のニュース

1)米国の天候

中期予報(11-15日間) ミッドウエスト全体に低気圧が形成されるが天候への大きな影響はなさそう。ミッドウエストの降雨量は平年並み、気温は平年並みかやや低めになるだろう。 

米国中西部  現在気温は50度台で、ドライになっている。北西部では土曜日夜か翌日曜日にかけ10%範囲で0.1〜0.35の降水量の雨が降りそう。もしその雨が降らないと火曜日まではドライで水曜日から木曜日にかけて雨になろう。最高気温は60度台から70度台半ば、最低気温は30度台後半から50度台前半と予想される。週末には収穫が若干遅れそう。 

デルタ地帯  気温は50度台半ばから60度台前半でドライ。向こう10日間は概ねドライな天候が予想され収穫の進捗が予想される。来週末にはルイジアナ、ミシシッピーで収穫がほぼ完了する見込み。来週初頭までの最高気温は60度台後半から70度台だろう。 

 

2)NWS 6−10 DAYS 中期予報(10月22日〜10月26日の期間) 

@地域別データ  

  気温(平均)  降水量(平均) 
西部コーンベルト  A (45)  N (0.27/1) 
東部コーンベルト  A (49)  B (0.43/1) 
デルタ地帯  A (58)  NP (0.56/1) 

---収穫の進捗が予想され、やや弱材料と作用しよう。 

 

A州別データ 

州名  気温  雨量  州名  気温  雨量 
ネブラスカ  A  A  アイオワ  A  N 
ミネソタ  A  N  オハイオ  A  B 
アーカンソー  A  NP  サウスダコタ  A  A 
イリノイ  A  N  ミズーリ  A  B 
インディアナ  A  B  ウィスコンシン  A  N 
カンサス  A  N  ミシガン  A  N 

 

 

コミットオブトレーダー(FUTURE)

 

コミットメント・オブ・トレーダーズ        ___  ___   

(10月20日、単位:コントラクト、変化は前週から) 

 
           
  LONG    SHORT    NET   
NON-COMMERCIAL             
LONG OR SHORT ONLY  33,514  5,772  31,883  -2,371  1,631  SHORT 
LONG OR SHORT SPREAD  19,024  -1,074  19,024  -1,074     
COMMERCIAL  192,157  -1,782  142,995  5,972  49,162  LONG 
TOTAL  244,695  2,916  193,902  2,527  50,793  LONG 
NON-REPORTABLE POSITION  88,167  -295  138,960  94  50,793  SHORT 
TOTAL OPEN INTEREST  332,862  2,621  332,862  2,621     
PERCENTAGE HELD BY:             
LARGE TRADERS  74.0%    59.0%       
SMALL TRADERS  26.0%    41.0%       

 

 

本日のトーメンの意見

 

下値はプライシングチャンス。相場は軟調気味となるであろうが、12月限210をにわかに割るような相場にはならないと予想する。

今日のシカゴは暖かかった。今週末は、当地で「インディアンサマー」と呼ばれる季節外れの暑い日となることが予報されている。中西部では大豆の収穫がほぼ終了に近づいたため、農家の収穫作業はようやくコーンに集中されようとしており、今日を含め、今週末の進捗はかなりのものになるであろう。 

したがって、来週の売りヘッジが先週までよりは多くなることはほぼ間違いない。相場の頭を抑えることになろう。しかし、いつもの繰り返しとなるが、農家はコーンのホールド姿勢が強いがゆえに大豆収穫を優先させたわけであり、いわゆるハーベストプレッシャーと呼ぶには寂しい売り圧力となるであろう。 

農家のホールド姿勢が強い理由は、現在の絶対価格が低く、先高期待があることもあろうが、それよりも現在のスプレッドが起因していると見られる。現在の12月限と3月限の定期市場のスプレッドはUSC11-3/4であるが、昨年同時期はUSC9、一昨年はUSC5程度で推移している。それよりも、インテリアベーシスのスプレッドの広がりはさらに例年より大きい。例年であれば、このスプレッドが(保管料+金利)を超えないため、農民は収穫後に多くを売りに出すのである。今年の場合、農家にとってこのスプレッドの広がりが、さらにホールド姿勢を強める理由となっている。「保管スペースがあって、手持ちの金さえあれば、保管したほうが徳」ということだ。 

売り圧力が最も強くなるのは、今クロップ年度の場合、来年1月となるであろう。