(株)トーメン シカゴとうもろこし定期マーケット情報

1998年11月6日

 

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
98 DEC  217-16 3/4  218  216 1/4  216 3/4  -1/2  150124  +4511 
99 MAR  228-27 3/4  228 3/4  227 1/4  227 3/4  -1/4  94515  +2674 
99 MAY  235-35 1/4  236  235  235 1/4  -1/4  35545  +749 
99 JUL  240  241  240  240 1/4  -3/4  43310  +441 
99 SEP  246  247 1/2  246  246 3/4  +1/4  6648  +18 
99 DEC  253-53 1/2  254 1/2  253  253 1/2  +0  19515  +9 
            351101  +8414 

 

−−− 変らずの寄り付き、小幅安引け −−−

ロシア支援の骨格固まるも、相場動かず。 

本日の主なファンダメンタル要因は、レスリー氏の生産量予想、およびロシア支援であった。しかし、どちらも相場を動かすだけのエネルギーはなく、きわめて取引量が少ない一日となった。 

ロシア向け食糧支援については、本日調印がなされ、310万トンの食糧の中で50万トンがコーンとなった。セッション中盤に入ってきたそのニュースに対し相場は、価格を変動させることもなく、また、取引量を増大させることもなかった。レスリー氏の予想についても、数字そのものは弱材料と言えるものの、相場に大きな影響を与えなかった。 

本日の取引範囲は12月限で1-3/4セントと変動が少なかった。 

 

ロシア向け食糧援助内容、ほぼ決定 

グリックマン長官は、本日ロシア向け食糧支援の内容が決定したと発表した。 

内容は、小麦170万トン、コーン50万トン、大豆30万トン、大豆粕20万トン等米国産農産物の合計310万トンである。(その他内容詳細は後述リスト参照)合計するとFOBで6.25億ドル相当。そのうち、小麦150万トン、その他10万トンは無償供与となる。その他物流費用としてCCCから2億ドルが供与され、加えて6千万ドルがPL480ベースで融資される。 

長官は、ロシア国民がさらなる支援が必要な場合は、追加支援も視野に入れていると付け加えた。 

 

レスリー氏、多めのコーン生産量予想 

今朝より付き前に、レスリー氏が98/99年度生産量予想を、発表した。コーンは98.8億ブッシェル、大豆は28.1億ブッシェルであった。 

コーンについては、昨日の生産量予想平均(98.14億)を上回っており、序盤の相場に弱気トーンを植え付けたが、決定的な要因とはならなかった。 

 

本日のニュース

1)米国の天候

中期予報(11-15日間) 期間後半には米国東部に低気圧が移動し一層寒さが厳しくなりそう。中西部では雨はやや多め、気温は平年よりやや低くなるだろう。 

米国中西部  現在気温は20度台後半から40度台前半でネブラスカ中部ではみぞれが降っている。日曜日まで降水量は0.1〜0.75、所により1.25インチ、コーン・大豆ベルトの60%範囲で雨または雪が降る見込み。ネブラスカ、アイオワ、ミズーリ、イリノイの各地で降水が予想され北部3分の1では1〜3インチの積雪になるだろう。更に月曜日遅くから水曜日早朝にかけて降水量0.25〜1.0、所により2.0インチ、降水範囲70%の雨または雪が見込まれる。わずかな収穫遅れは出そうだが、収穫はほぼ終了しており大きな問題ではない。最高気温は30度台後半から50度台半ば、最低気温は20度台後半から40度台半ばとなっている。 

アルゼンチン 昨日は降雨量0.1〜0.5インチ,15%範囲の雨となった。雨は今日も続きそう。降雨量は0.25〜1.0インチで40%範囲、北部で降るだろう。月曜日には0.1〜0.5インチで30%範囲の雨になりそう。この雨で作付け後間もないコーンや大豆への水分補給は若干改善されようが雨の範囲・量とも不十分で依然大半の地域で土中水分が不足している。 

ブラジル  昨日は降雨量0.25〜0.75インチで5%範囲の小雨が降った。今日も概ねドライな天候は続く。明日から火曜日にかけて降雨量0.25〜1.0、所により2.0インチ、降雨範囲75%程度の雨が降ろう。この雨で大豆、コーンの作付けには若干の遅れが出そうだが土中水分は十分な水準となるだろう。 

2)NWS 6−10 DAYS 中期予報(11月12日〜11月16日の期間) 

@地域別データ  

  気温(平均)  降水量(平均) 
西部コーンベルト  MB (37)  A (0.21/1) 
東部コーンベルト  B/MB (42)  A (0.44/1) 
デルタ地帯  B (52)  A (0.67/1) 

---完了に近づいた収穫の遅れ懸念からやや強材料ととる向きもみられるが、影響は限られたものとなろう。 

 

A州別データ 

州名  気温  雨量  州名  気温  雨量 
ネブラスカ  MB  A  アイオワ  MB  A 
ミネソタ  MB  A  オハイオ  B  A 
アーカンソー  B  A  サウスダコタ  MB  A 
イリノイ  MB  A  ミズーリ  B  A 
インディアナ  B  A  ウィスコンシン  MB  N 
カンサス  MB  A  ミシガン  MB  N 

 

 

1)ロシア向け食糧援助内訳 

無償援助                    有償援助(20年ローン) 

小麦      150万トン            小麦        20万トン 

その他     10万トン            コーン        50万トン 

---合計   160万トン             大豆粕       30万トン 

                          大豆        20万トン 

                          米          10万トン 

                          ビーフ        12万トン 

                          ポーク        5万トン   

                          ドライミルク     3万トン 

                          ---合計      150万トン 

 

総額625百万ドル、そのうち200百万ドルは無償援助部分のフレート、60百万ドルは有償部分のフレートとなり、ローンに含まれることになる。  

     

2)コミットオブトレーダー(FUTURE) 
コミットメント・オブ・トレーダーズ      ___  ___     

(10月27日、単位:コントラクト、変化は前週から) 

 
           
  LONG    SHORT    NET   
NON-COMMERCIAL             
LONG OR SHORT ONLY  33,806  292  31,285  -598  2,521  LONG 
LONG OR SHORT SPREAD  20,027  1,048  20,072  1,048     
COMMERCIAL  190,856  -1,301  141,487  -1,508  49,369  LONG 
TOTAL  244,734  39  192,844  -1,058  51,890  LONG 
NON-REPORTABLE POSITION  91,493  3,326  143,383  4,423  51,890  SHORT 
TOTAL OPEN INTEREST  336,227  3,365  336,227  3,365     
PERCENTAGE HELD BY:             
LARGE TRADERS  72.8%    57.4%       
SMALL TRADERS  27.2%    42.6%       
             

(11月3日現在、単位:コントラクト、変化は前週から) 

 
LONG    SHORT       
NON-COMMERCIAL             
LONG OR SHORT ONLY  35,928  2,122  30,944  -341  4,984  LONG 
LONG OR SHORT SPREAD  19,146  -926  19,146  -926     
COMMERCIAL  193,562  2,706  147,224  5,737  46,338  LONG 
TOTAL  248,636  3,902  197,314  4,470  51,322  LONG 
NON-REPORTABLE POSITION  90,335  -1,158  141,657  -1,726  51,322  SHORT 
TOTAL OPEN INTEREST  338,971  2,744  388,971  2,744     
PERCENTAGE HELD BY:             
LARGE TRADERS  73.4%    58.2%       
SMALL TRADERS  26.6%    41.8%       

 

3)レスリー生産量予想 

   (単位//生産量:百万ブッシェル  イールド:ブッシェル/エーカー)                    

  ---コーン---  ---大豆--- 
  生産量  イールド  生産量  イールド 
レスリー今月予想  9,880  133.9  2,814  39.3 
USDA先月予想  9,743  132.0  2,769  38.7 

 

 

本日のトーメンの意見

 

需給報告によるが、12月限215を割ることは当分難しいのではないか。

収穫もほぼ終了し、農家の動きがなく、需要面でもニュースは少ない。この極端に幅の狭いボックス相場を変える可能性があるのは、今のところ、来週火曜日のUSDAの需給報告のみであろう。ファンドのポジションも少なく、月曜日はその調整も期待できず、様子見の展開となろう。 

需給報告の次の要因となりそうな南米の天候は、アルゼンチンのドライ傾向および穀物相場低迷が、コーンの作付け面積が徐々に油糧種子に転換される傾向に繋がっており、コーン相場をすぐに冷やす方向には向かいにくい。ドライ傾向はまだ相場で反映されきっていないとみており、今後同国で雨が降ったとしても、下げる要因にはあまりならないであろう。 

しかし、少し気が早いがこのままボックス相場で11月を終了した場合、12月に入ってから(中旬辺りか)安値の期待が出てくる。現在、相場を支えているのは農家売り不足であり、この収穫期に売りが少ないということは、その後の売り圧力増加を意味する。特に、1月上旬の売りは今までにない数量になると思われる。現在の現物価格では、1ヶ月前ほどLDPの単価は高くなくなっており、この相場が続くという前提であれば、農家が手元資金を作る手法は物を売るか、ローンに入れるしかなくなる。農家は、年を越すまでの資金は十分と言われているが、種子・肥料を購入した後の新年は、ためこんだ現物を売りさばき始めることになるのではないか。その場合、前ヘッジは12月の中旬辺りからとなると見ている。