(株)トーメン シカゴとうもろこし定期マーケット情報

1999年1月12日

 

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
99 MAR  219-18 1/4  219  216 1/4  217 1/4  -2 1/2  174921  -331 
99 MAY  225 3/4-25 1/4  225 3/4  222 1/4  223 1/4  -3  59907  +490 
99 JUL  232 1/4-31 1/2  232 1/4  228 1/4  229  -3 1/2  64139  -452 
99 SEP  237 1/2  237 1/2  234  235 1/2  -3 1/4  14918  +256 
99 DEC  244 3/4-44 1/4  244 3/4  239 1/4  241 1/4  -4  30793  -11 
00 MAR  250  250  245 3/4  248 1/2  -3 1/4  2397  +8 
            349552  -40 

 

−−− 安値寄り付き、安値引け −−−

ファンドの売りが継続、下げた。 

発表直後の需給報告・在庫報告の市場の反応は「若干の強材料」と取られた。と言うのも、コーン・小麦はミックス材料であったが、冬小麦作付け面積の減少が小麦相場を引っ張り、他商品がそれに影響されると見られた。 

が、明けてみれば寄付きから売り先行。小麦までもが売られる展開に、市場は混乱した。発表前日の昨日、ショートカバーをせず逆にショートを増加させたファンドが、発表がニュートラルと見るや安心して売りにきたと見られている。また、冬小麦作付け面積の減少は、今春の大豆・コーン作付け増を示唆するとの見方も、売りにつながった。 

南米の天候は、大方問題なく、一部に乾燥気味の地域が残っているものの大事には至っていない。米国中西部は今週に入って気温が上昇傾向、週後半には氷点以上になることが予想されており、弱材料となった。 

ファンドの売り量は3,300コントラクト。 

 

USDA報告、生産量減も期末在庫増 

本日、USDAは需給報告と在庫報告を発表した。 

コーンに関して目についたのは、需給報告においては、生産量が97.61億ブッシェルと7,500万ブッシェル減少したものの、国内飼料需要も1.5億ブッシェル減少、それが主因で期末在庫は8,500万ブッシェル増の18.09億ブッシェルとなったことである。米国以外の生産量は中国、南ア、アルゼンチンとも変化は無かった。 

在庫報告では、12月1日時点の全米在庫量が80.5億ブッシェルと、予想平均を下回った。 

結果として、需給報告が少し弱材料、在庫報告が少し強材料と取られたが、どちらも相場には直接大きなインパクトを与えなかったと言えよう。 

生産量は一応これが最終報告となり、コーンは94年に次ぐ史上2番目の高生産量、大豆は最も高い生産量が確定した。 

 

 

 

本日のニュース

南米の天候

アルゼンチン  現在コルドバ南部、サンタ・フェ中部で雨になっている。降雨量は0.1〜0.75インチでベルト地帯の20%範囲で降るが明日にはやむだろう。土曜日には西部で雨になり、日曜日にはこの雨は北上する見込み。降雨量は0.25〜1.0インチで降雨範囲は60%の予報になっている。最高気温は70度台後半〜90度台前半だろう。コーンは受粉期を控えておりこの週末の雨でなんとかコーンベルトの南西部1/4地域での単収低下は防げそうだ。                                  

ブラジル  現在サンパウロ西部、マト・グロッソ・ド・スル北部、ゴイアスで雨になっている。今日の降雨量は0.25〜1.0、所によって2.0インチで降雨範囲は35%の見込み。その後今週後半には雨はベルト地帯北部2/3地域に集中するだろう。水曜日から土曜日にかけての降雨量は0.5〜1.5、ところにより3.0インチ、降雨範囲は65%になるだろう。最高気温は70度台半ば〜90度台前半の見込み。雨が多くなることで北部の単収は増加しそうだがリオ・グランデ・ド・スル南部ではコーンの生育ストレスを避けるには今後更なる雨が望まれる状況。 

 

 

1)USDA SUPPLY /DEMAND REPORT

A) 

 USDA SUPPLY/DEMAND REPORT; 米国産コーン 

(単位:百万ブッシェル) 

  1997−1998   1998-1999  
  DEC  JAN12  DEC  JAN12 
作付面積(百万エーカー)  80.2  79.5  80.8  80.2 
収穫面積(百万エーカー)  73.7  72.7  73.8  72.6 
単収(ブッシェル/エーカー)  127.0  126.7  133.3  134.4 
         
初期在庫  883  883  1,308  1,308 
生産量  9,366  9,207  9,836  9,761 
輸入  9  9  10  10 
・供給合計  10,258  10,099  11,154  11,079 
飼料用その他  5,664  5,505  5,850  5,700 
食用・種子用・工業用  1,782  1,782  1,880  1,870 
輸出用  1,504  1,504  1,700  1,700 
・需要合計  8,950  8,791  9,430  9,270 
期末在庫  1,308  1,308  1,724  1,809 
農家平均価格($/ブッシェル)  2.43  2.43  1.80-2.20  1.80-2.10 

B) 米国産大豆・小麦・マイロの生産量と期末在庫レポート (単位:百万ブッシェル) 

   1997/98   1998/99 
   生産量  期末在庫  生産量  期末在庫 
  DEC  JAN12  DEC  JAN12  DEC  JAN12  DEC  JAN12 
大豆    2,703  2,689  200  200  2,763  2,757  375  390 
小麦  2,527  2,481  722  722  2,557  2,550  827  900 
ソルガム  634  634  49  49  521  520  55  54 

C) 他国のコーン生産量と輸出入量  

@1998・99クロップ,単位:百万トン 

  生産量  輸出量  輸入量 
アルゼンチン  26.91  14.25  3.66 
南アフリカ  7.55  13.00  1.61 
中国  10.46  0.60  1.96 

A1997・98クロップ,単位:百万トン 

  生産量  輸出量  輸入量 
アルゼンチン  15.50  10.83  0.75 
南アフリカ  9.01  1.92  2.45 
中国  4.73  0.30  0.80 

E) ソルガム主要州別生産量 

  イールド(ブッシェル)  生産量(千ブッシェル) 
         
アーカンソー  74.0  53.0  11,100  6,890 
イリノイ  91.0  74.0  10,465  7,918 
カンサス  78.0  80.0  265,200  264,000 
ルイジアナ  75.0  60.0  6,600  7,500 
ミシシッピー  75.0  65.0  2,475  2,340 
ミズーリー  92.0  83.0  36,800  26,560 
ネブラスカ  81.0  94.0  60,750  56,400 
オクラホマ  50.0  45.0  22,500  15,300 
サウスダコタ  71.0  71.0  11,360  9,940 
テキサス  59.0  46.0  185,850  105,800 
全米  69.2  67.3  633,545  519,933 

 

2) 受渡可能な数量(単位:1,000ブッシェル) 

 

  1月8日  --先週--  昨年同期 
シカゴ  1,606  2,030  6,229 
トレド  8,310  8,202  13,176 
セントルイス  627  448  238 
合計  10,543  10,680  19,643 

 

3) ローンデータ (単位:百万ブッシェル) 

 

  1月5日  先週比  Forfeight計  先週比  Redeem合計  ローン合計 
1997CROP  8.4  -2.3  19.4  0.5  1,104.7  1,132.5 
1998CROP  1,066.8  187.2  0.0  unch  19.0  1,085.8 

 

 

本日のトーメンの意見

 

先は弱い。安値を予想する。

本日の発表をニュートラルな数字と見たファンドは、再び売り攻勢をかけてきた。本日の報告中、コーンに明確に弱材料と言えるものは、期末在庫の増加・飼料需要の減少・冬小麦作付けの減少。飼料需要の減少による期末在庫の増加は、市場の予想するところであった。しかし、冬小麦の作付け減少によるコーン・大豆への影響は、(少なくとも当社にとっては)新しいものであった。96年農業法により「FREEDOM TO FARM政策」が施行されて以来、徐々に小麦から大豆・コーンへの転作が進む傾向にある。特に大平原地区(ネブラスカ・サウスダコタ・カンサス)においてその傾向が顕著であり、今回冬小麦の作付けが減少したのは、この春作付けされるコーン・大豆の面積増加を予感させるに十分なものである。 

次に飼料需要についてであるが、本日の在庫報告から見たFIMAT社の分析によると、昨年第一四半期(9・10・11月)の飼料需要は21.11億ブッシェルと計算されている。歴史的に、第一四半期の飼料需要は1年間のうち36.5〜37.5%と言われており、そこから見ると今回98/99年度の飼料需要57億ブッシェルは妥当なように見える。しかし、である。今年は歴史からみた数字を当てはめられる環境とは言い難い。先月の全米豚飼養報告を見れば明らかなように、農家の生産意欲は例年に比べこれから著しく低くなっていく。つまり、第一四半期の比重は例年に比べ大きいものになるはずで、飼料需要57億ブッシェルと言うのは、まだまだ高めの見積もりと判断することができる。来月以降にもっと減らされる可能性は十分と言えよう。 

海外の需給については、今回の報告では大きな変化が無かった。しかしながら、今注目されている南米の天候はさておき、先週起きたブラジル・ミナスゲラルス州の90日モラトリアムや昨日の中国広東省の銀行破綻のニュースを見るにつけ、これが一部地域のこととは言え、経済状況の不安を感じさせる。今後、それらの国の経済低迷による需要減退、通貨下落による輸入力減少・輸出増加などにつながってこないとも限らず、相場の先行きに影を落とすことになろう。 

以上から判断し、ファンドのショートカバーは今後予想されるが、中期的に安値をつける(3月限で200台前半)展開となる可能性は高いと判断する。 

 

(追記 : 本日1月5日の週の98/99ローン入り数量が1.87億ブッシェルも増加した。今後、スプレッドが縮まってくる可能性は高い。前述したように、新穀作付けが増加する可能性も考え合わせると、特にそう思えてくる。)