(株)トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

1999年3月8日

 

本日の相場

とうもろこし   --- 高値寄りつき、高値引け ---

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
99 MAR  209 3/4-10  215  209 3/4  214  +5  10286  -2374 
99 MAY  217 1/2-17 1/4  222  217 1/4  220 3/4  +4 3/4  143872  +426 
99 JUL  224 1/4-24 1/2  229  224  227 3/4  +4 3/4  106288  +393 
99 SEP  231 1/2-31 3/4  235 1/4  231 1/4  234 1/4  +4 1/2  24340  -25 
99 DEC  239 3/4-40  244 1/4  239 3/4  243 1/2  +4 3/4  68799  +540 
00 MAR  248-48 1/4  251  247 1/2  251  +4 3/4  7448  -14 
            365541  -1004 

 

大豆       --- 高値寄りつき、高値引け ---

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
99 MAR  460  465  458 1/4  462 3/4  +7  5209  -393 
99 MAY  468-69  474  467  471  +6 1/2  61761  +78 
99 JUL  475 1/2-76  482  475 1/2  480  +7 1/4  46046  +1566 
99 AUG  479 1/2  485 1/2  479 1/2  482 1/4  +6 1/4  14886  +45 
99 SEP  483  488 1/2  481 1/2  485 1/2  +7  5150  -16 
99 NOV  489 1/2-90  496  489 1/2  493 1/4  +6  25162  -159 
            160995  +979 
  MEAL  CHG    OIL  CHG    WHEAT  CHG  ----------- 
MAR  12770  +120  MAR  1805  +70  MAR  260 1/2  +2 1/2   
MAY  12990  +50  MAY  1826  +65  MAY  270  +2 1/4   
JUL  13200  +60  JUL  1851  +62  JUL  279 3/4  +2 1/2   
AUG  13350  +20  AUG  1863  +58  AUG  290 3/4  +1 3/4   
                   

 

本日の相場の動き

 

ファンドの買いが集中、買われる。

昨晩のパーム油市場において、エジプトが割安感からその約1年分の必要量を買付けたことを背景にして急騰を見せたことが、シカゴ穀物相場の寄りつきの行方を決した。コーン・大豆ともに、セッション開始から堅調な展開となり、10時に発表された輸出検証高でコーンが予想範囲以上の数字であったことが、買いを加速した。 

コーンにおいては、20日・50日移動平均線も超えたことから、テクニカルなファンドの買いが集中、売り手不足もあり3/5/7限月は一時6セント高のハーフリミット高をつけた。中盤、農家売りから買いの勢いが途絶えかけたが、終盤再びファンドの買いが戻り、高値での引けとなった。 

大豆は大豆油がマレーシア市場を引き継いで終日強い動きを示したことに追随した動きとなった。日本やインドネシアなどが、近く大豆輸入成約をするのでは、との噂も買いの後押しをした。 

南米アルゼンチンの週末の雨は弱材料であったが、ファンドの買いの前には力不足であった。ファンドは今日、約1万2千コントラクトものコーン、2千コントラクトの大豆を買い越したと見られる。 

 

各生産地の天気予報および状況

 

アルゼンチン 週末の雨は、大豆の水分が不足しないことを決定づけた。雨が一部地域で洪水をもたらしたが、主な大豆生育地域に被害はない。3分の2のクロップが今や鞘付けを終えかけており、水分の必要度は今がピークだ。鞘付きには、全く問題ないであろう。来週鞘付きをするはずの地域でも、雨が予想されている。コーンの収穫は週末、あまり進まなかった。今週も、遅延が予想される。コルドバ南部では、洪水によるコーンへの被害がある可能性がある。コーンの収穫作業は約5%進んだところだ。コーンには、これ以上の雨はダメージにつながるかも知れない。

ブラジル 週末の雨は、北部での収穫進展のペースを遅らせた。しかし、クロップにはダメージは見受けられない。今週は北部で乾燥気味の天気が予想され、そのペースは平年並みに戻るであろう。南部では、週末の雨は生育に適当なものになった。ただ、これ以上の雨は必要ない。 

南アフリカ 依然イールド低下が発生している。平年以上の気温の中、雨はごく限られた地域にしか予想されていない。カーネルフィリングの時期を迎えているコーンにはストレスとなっている。北東部では、多少の雨が週末あったものの、この状態が向こう2週間全土で続けば、乾物重量は10%〜15%下落しよう。 

 

本日の発表等

輸出検証高(3月4日の週:百万ブッシェル) 

 

  発表数字  事前予想 
コーン  45.107  35-40 
大豆  16.458  17-22 
小麦  21.181  14-18 

 

本日のトーメンの意見

 

(コーン)

当分は上下を繰り返しながら堅調推移の展開を予想。 

本日のファンドの買い戻し圧力は非常に大きかった。需給報告の週に入り、しかも新たな弱材料が出てきずらくなったために、ファンドがとりあえず利食いを決めたものである。これで、ファンドの売り越しはおそらくようやく3万コントラクトを切った。これで、6日連続の買い越しである。今後も、コーンの新たな弱材料が目先にでてくることは考えにくいため、売り越し量は減少傾向をたどると考えられる。 

需給報告まで、一方的な上げ相場にはならないであろう。南米の生産量の上方修正や、飼料需要の減少などが予想されるからだ。しかしながら、本日相場が最高値圏から下げると売り数量はすぐに減少したことから、農家の相場上昇期待は高まっていると見られる。この最大の売り手が遠のいたと考えられることから、このファンドのポジションの調整過程では、相場の上げには敏感に、下げにはどちらかといえば鈍感に反応することになろう。 

では、どこまでファンドはポジションを整理するのか。前回は2月の始めに定期のみのポジションを約2万コントラクトまで減少させてから、再び売りに入った。今回の場合は、作付け期に近づいているという点、作付け減少意向がより明確になってきた点を考慮すれば、1.5万コントラクト前後までその整理を進めると読む。しかしながら、これはあくまで短期的視野にたった整理であり、それ以上に整理を進めたり、ましてやポジションを買い越しに転化させるとは考えていない。また、以前から繰り返すしているように、コーン作付けが79百万エーカーを少々切ったところで、現在の需給状況は大きく変化しないため、買い戻しはそこまでであろう。 

ファンドのポジションがそこまで整理されたところからの、下げ相場を予想する。  ( F ) 

(大豆) 

ファンドの出方次第。しかしとうもろこし程のラリーとはならずに中期的には下落を予想。 

先週月火とショートカバーに入ったファンドが週半ばからは売りにまわり今日再度買いに入るというチョッピーな動きを見せている。今週の需給報告を前にファンドの変わり身の早い動きに一喜一憂することになろう。本日とうもろこしには10,000コントラクトを超えるネットロングの買いが入ったが大豆は2,000コントラクト余りのネットロングの買いと完全に主役はとうもろこしであった。ブラジル北部の降雨による収穫遅れ懸念、本日中西部を襲っている大雪(デモイン/IAでは今日一日で20インチ程の雪が予想されている)からの農家売りの減少、大豆油からのつれ高、レアルの堅調等小さな強材料がたまたま重なってファンドが買いに入ったという印象しか持っていない。 

ブラジル農家は現在収穫の真っ最中にて今月中には約50%の収穫が終わると見られている。またレアルの下落から農家の売り値も上がっており農家の売り意欲は例年になく強い。アルゼンチンの生産量も1900万トンと上方修正される見込みとなっている。南米からの大きなこのプレッシャーの前にはファンドの買い意欲は強くはならないであろう。 

本来なら今日の相場の上げからLDPのメリットをとろうとする農家の売りが今夜から明日にかけて出てきて相場にはマイナス材料になるはずだが、寒波の影響でそれも最小限になりそうだ。明日は今日の流れと小さいながらもダブルボトムをつけたテクニカルな買いから上げてのスタートとなろう。しかしながら3月に入ってからのファンドの動きは決して本腰でショートカバーに入っているとは思えず以外に早く再度契約新安値をトライするのではないか。(N)