(株)トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

1999年3月11日

本日の相場

とうもろこし   --- やや高寄りつき、高値引け ---

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
99 MAR  218 1/2-17 3/4  218 1/2  215  217 3/4  +0  7029  -859 
99 MAY  224-23 1/4  225  222 3/4  224 1/2  +1  134015  -466 
99 JUL  230-30 1/4  231  229  230 3/4  +1  102222  -105 
99 SEP  236-36 1/2  237 1/4  235  237  +1 1/2  23862  -207 
99 DEC  243 3/4-44  245 1/4  243 1/4  245  +1  68757  +421 
00 MAR  251 1/4  252 1/2  250 3/4  252 1/4  +1 1/4  8520  +221 
            349269  -914 

 

大豆       --- 安値寄りつき、高値引け ---

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
99 MAR  468  472  466  472  +2 1/2  3573  -466 
99 MAY  476-74 1/2  479  472 1/2  478  +1 1/4  65450  +936 
99 JUL  484-82 1/2  478  470  485 3/4  +1  44767  +868 
99 AUG  486  490 1/4  483 1/2  488 1/2  +1  14917  -51 
99 SEP  488 1/2  492  487  491 1/2  +2 1/4  5819  +96 
99 NOV  494-95  499  493  497 1/4  +1/2  26002  -202 
            163401  +1228 
  MEAL  CHG    OIL  CHG    WHEAT  CHG  NY-YEN 
MAR  13070  +150  MAR  1815  -20  MAR  268 1/4  +3 1/4  119.35-120.35 
MAY  13290  +170  MAY  1837  -15  MAY  277 1/4  +2   
JUL  13500  +160  JUL  1863  -15  JUL  287 1/4  +2 1/4   
AUG  13640  +110  AUG  1875  -19  AUG  297 1/4  +1 3/4   
                   

 

本日の相場の動き

 

需給報告後にしては静かな展開も、ファンドの買いは継続。

需給報告において、コーン・小麦はどちらかと言えば強材料であったものの中立に近く、大豆のみ期末在庫の予想以上の上方修正が弱材料と取られる内容であった。そのため、序盤は大豆の弱さに引きずられる形で、コーン・大豆・小麦は軟調推移となった。しかし、その後少ない取引量ながらも小麦・コーン・大豆の順で徐々にファンドの買いが入り、中盤には各商品とも昨日引け値を上回った。 

コーン : 需給報告では、南アフリカの生産量は700万トンと事前予想通りであったものの、同国は依然ドライ傾向のままであり、さらなるイールドロスが予想されていることも、コーン買いの一因となった。また、輸出成約も70万トンを超し、最近の堅調な輸出需要が確認された。また、明日スパークスが作付け予想を発表する予定になっており、かねてからコーンの作付けを少な目に予想している同社だけに、コーンは本日売られにくかった。午後になって、農家売りがある程度はでてきたものの、間断なく続くファンドの買いが相場の方向を決定した。 

大豆 : 大豆3品では、大豆油が期末在庫の下方修正にもかかわらず、安値引け。本日もファンドによる、大豆粕買い・大豆油売りの動きは継続し、本日後半の穀物相場上昇は、大豆粕が牽引役であった。結局、期末在庫が予想以上に引き上げられた大豆が高値引け、下方修正の油が安値引けとなるという、需給報告の影響が相場に反映されない引けとなった。 

ファンドの買い数量は、コーンが500コントラクト、大豆が700コントラクト程度と見られている。 

 

USDA需給報告 

− コーンにはやや強い材料、大豆にはやや弱い材料 − 

(コーン) 

輸出を7,500万ブッシェル増やしその分期末在庫を7,500万ブッシェル減らし1,711百万ブッシェルとした。予想は2,500〜5,000万ブッシェルの減少とみられていたためやや強い材料となった。 

またアルゼンチンの生産量予想を先月と据え置いて1,450万トンとしている。マーケットでは最近の雨で減産が予想されていたが今回は反映されなかった。 

南アの生産量を先月の9百万トンから7百万トンとした事と中国の生産量を12.4百万トンと据え置いた事はマーケットの予想通り。 

(大豆) 

輸出と搾油高をそれぞれ3,000万ブッシェルづつ減らしその分期末在庫を6,000万ブッシェル増やし470百万ブッシェルとした。予想は期末在庫の増加がせいぜい4,000万ブッシェルと見られていた為やや弱い材料となった。 

またブラジルの生産高を3,100万トン(先月3,050万トン)、アルゼンチンの生産高を1,920万トン(先月1,800万トン)と増やしたがこれはマーケットの予想通り。 

 

 

 

各生産地の天気予報および状況

 

アルゼンチン 今週末まで雨は少なそうだ。収穫地域の一部で洪水被害が出ていたが、今週のドライ気味の天候が被害を少なくさせそうだ。コーン・ひまわりの収穫作業も、コルドバの一部ウェットな地域を除けば、今週末まで進捗するであろう。ただし、このウェットな地域では、来週再び雨が予想され、被害拡大の可能性がある。大豆の鞘付けは順調に進行しており、生育状況は全体としては良好である。

ブラジル 週末にかけて、中央部で雨が降りそうだ。収穫作業は、北部では進むが、中央部では遅れるであろう。北部の遅れは来週までには、取り戻せそうだ。中央部では、今まで平年以上のペースであったため、多少の遅れは問題にならない。降雨による、品質ダメージはないと見られている。 

南アフリカ 今週末には北部・西部で雨予報。しかし、現在は依然雨不足がイールドロスを加速している。今週末から来週頭にかけての雨は、ある程度ロスを軽減しようが、今月末までは、クロップは水分を必要とする時期だ。 

 

本日の発表等

1) 週間輸出成約高報告(単位:千トン)

  週間成約高  成約量累計  成約残 
  今年度  昨年度  今年度  昨年度  今年度  来年度 
コーン  761.8  15.0  31,475.3  25,145.0  8,150.8  96.0 
大豆  479.0  0.0  17,819.7  21,443.4  3,035.9  1.1 
小麦  776.6  1.2  24,096.8  25,644.3  4,051.1  77.1 
大豆粕  43.4  -0.1  4,202.6  6,465.2  1,123.2  55.9 
大豆油  21.4  0.0  696.4  957.3  152.2  0.4 

 

 

2) 週間輸出高(単位:千トン) 

  輸出量  輸出量累計  USDA予想 
  今週  先週  今年度  昨年度   
コーン  1,149.8  1,021.1  23,324.5  19,374.0  43,820 
大豆  545.1  568.9  14,783.8  19,080.0  22,040 
小麦  519.7  420.1  20,045.7  22,333.8  27,900 
大豆粕  157.0  106.3  3,079.4  4,403.5  7,170 
大豆油  31.4  7.5  544.2  741.6  1,160 

 

 

本日のトーメンの意見

 

(コーン)

短期的なファンドの買い上がり場面が続く。 

投機家の動きは本日少なかったとは言え、買いサイドであった。これで9日連続の買い越し。まだ、その売りポジションは1万5千コントラクトの目印以下には落ちていないため、今後2〜3日の動きに注目すべきだ。 

昨日も述べたが、目先の売り材料が少ない。農家は本日も売るには売ったが、上値期待から、あくまでもヒット・アンド・アウェー方式で、本格的な売りがでる環境ではない。また、大豆・小麦も、昨日・本日の動きを見る限り、価格修正局面に入っている。特に、大豆では、本日セッション後にグリッグマン長官が「(大豆による)外国への食糧援助について交渉中」と、コメントしたと伝えられている。バランスシート上、先安が確実視される大豆価格維持策、であろうが、短期的には効果があるであろう。したがって、コーン相場が他商品下落の影響を受けるシナリオも、短期的には可能性が低くなっている。そうなると、短期的には売り要因を見つけずらい。 

テクニカルには、本日5月限、12月限ともに20日移動平均線、50日移動平均線より上値での引けとなった。ファンドにとって、買いのサインであり、明日朝までに新たな弱材料が出現しない限り、明日も買いからのアプローチになるであろう。 

明日朝は、スパークス社がその作付け予想を発表する。同社は前回コーン77.5百万エーカーと、今までの予想の中で最も低い面積を予想しているだけに、市場の注目度は高い。 ( F ) 

 

(大豆) 

明日はスパークスの発表次第。中期的には下落を予想。 

予想通り需給報告はマーケットに大きなインパクトを与えなかった。これで今後はまさに作付け面積・天候に焦点が移ってくる。大豆の作付け面積がどのくらい増えるかはまだ不透明な部分が多い。ローン価格から大豆の有利性を唱えるものもいるが、新穀のとうもろこしが245で売れるならとうもろこしを植えたいという農家もいる。とまれ土壌水分は潤沢にある。作付けがある程度順調にすすめば5月頃には新契約安値の更新がみられるであろう。 

短期的にはレンジ内取引が続くと予想する。今日の引けはこの2週間程の高値レンジであるが抜いていくほどの力強さは感じられない。明日は戻すのではないか。ただ9日と18日の移動平均価格はそれぞれ470と473-3/4と近づいてきている。しばらくこのレベルを維持してもし9日移動平均価格が18日移動平均価格を抜くような事があればファンドにとっては大きなショートカバーのサインになるとみられている。 

堅調に推移しているレアル、最近のNY株高、CRBインデックスの上昇、ドル安からの輸出増加連想等からファンドが穀物にも買いを入れるのではというトレーダーもいる事は要注意。 

大豆粕は30日、40日移動平均価格を抜いた事からしばらく堅調に推移すると考えられる。しかし逆に大豆油は粕買い/油売りのスプレッドから売られるのではないか。大豆油は20日移動平均価格にタッチしながらも抜けなかった事もマーケットを失望させている。