(株)トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

1999年3月18日

本日の相場

とうもろこし   --- 小幅高寄付き、安値引け ---

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
99 MAR  220 1/4-20 1/2  220 3/4  217 1/2  217 3/4  -2 1/4  2613  -390 
99 MAY  226 1/4-26  228  224  224 1/4  -1 1/2  128331  -800 
99 JUL  232 1/4-31 3/4  233 1/2  230  230 1/4  -3/4  104669  -110 
99 SEP  237 1/2-37 1/4  239 1/4  236 1/2  236 3/4  -1  24361  +86 
99 DEC  246-45 3/4  247 3/4  244 1/4  245  -1  71749  +1339 
00 MAR  252 3/4-53  254 3/4  251 3/4  252 1/4  -1  10211  +501 
            347340  +830 

 

大豆       --- 高値寄りつき、高値引け ---

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
99 MAR  477-78 1/4  479 1/2  474  475 3/4  -1/2  875  -681 
99 MAY  482-83  487  479 1/2  482  +3/4  65129  +741 
99 JUL  490-90 1/2  494  487 1/2  489 1/2  +1  46069  +530 
99 AUG  493 1/2  496 1/2  490 1/2  492 1/4  +1 1/4  15572  +307 
99 SEP  493-94  498 1/2  492 1/2  495 1/4  +3 3/4  6213  +141 
99 NOV  501 1/2-02  507 1/2  500  503 3/4  +3  30607  +1960 
            167796  +3381 
  MEAL  CHG    OIL  CHG    WHEAT  CHG  NY-YEN 
MAR  13050  +80  MAR  1870  -20  MAR  266 1/2  -5   
MAY  13220  +80  MAY  1889  -18  MAY  273 3/4  -4   
JUL  13420  +110  JUL  1913  -22  JUL  283 3/4  -4 1/4   
AUG  13530  +100  AUG  1927  -23  AUG  294  -3 1/2   
                   

 

本日の相場の動き

 

CRP増枠が99/00年度に適用される期待が後退、買われにくい展開。

コーン : ファンドの集中的な買いは、寄付き直後のみ。 

週間輸出成約報告が堅調な需要を連想させたことや、昨日終盤の買い支えが好感され、開始直後は買いが集中した。9週間ぶりとなる高値をつけたが、その後が続かず、商業筋の売りによって、相場はつるべ落しに安値圏へ。 

中国小麦地域に効果的な雨があったことから、小麦が軟調となり、コーンは引っ張られた。また、国内の肥料メーカーが肥料売上げのペースから見て、新穀コーン作付けは8千万エーカーを超えるのでは、とコメントしたことが、買いを薄くする原因となった。デルタ地帯のコーン作付けも平年以上の土壌温度、十分な水分状況の中、順調に開始されていることも、中盤以降を安値安定させていた。 

ファンドの買い数量は2,000コントラクト程度。 

 

大豆 : 新鮮なニュースが少ない中、大豆の海外援助への期待が相場をサポートした。 

全体的には本日は上下を繰り返すつかみ所のない展開であった。期近のみが安値引けとなったのは、本日受渡された玉の多くが、商業筋にストップされたからである。他限月は、USDAが10億ドルの大豆・大豆製品海外援助を示唆したことや、先日決定されたロシア向け援助用テンダーを近々行うと見られたことが買い材料となった。しかしながら、中国が輸入大豆粕に13%の付加価値税を課すとの未確認情報が流れ、相場は上下した。 

輸出成約は、大豆粕が10万トン以上と予想を大きく上回り、そのために大豆粕相場は堅調推移した。逆に大豆油の成約が微々たるものであったため、最近の上げの勢いを減じることになった。 

ファンドは大豆においては、まちまちの動きであった。 

 

 

各生産地の天気予報および状況

 

アルゼンチン 週末にかけて、雨は北部と東部に限られる。収穫作業の遅れは最小限に止まりそうだ。コーンの収穫は北東部の一部のみで遅れることになるが、そこでもダメージの発生はないであろう。コーン収穫は約10%が終了したところだ。大豆は、適当な量の雨により、生育は順調。4分の3以上がすでに鞘付けを終えている。大豆のイールドはヒートストレスがなかったために、高くなりそうだ。

ブラジル 週末まで雨は限られる。収穫のペースは上がるであろう。約20%の大豆が収穫されており、コーン・大豆のイールドは安定している。 

南アフリカ 北東部に少量ながら、雨は続いている。この雨は、これ以上イールドが低下するのを防いでいる。月末の成熟期までは、これ以上の問題なさそうだ。 

 

本日の発表等

1) 週間輸出成約高報告(単位:千トン)

  週間成約高  成約量累計  成約残 
  今年度  昨年度  今年度  昨年度  今年度  来年度 
コーン  801.3  20.2  32,272.5  26,790.5  7,758.6  116.2 
大豆  318.7  1.0  18,134.3  21,545.3  2,915.5  2.1 
小麦  356.4  13.2  24,453.1  25,844.3  3,921.7  90.3 
大豆粕  105.9  3.4  4,308.5  6,495.5  1,161.3  52.5 
大豆油  4.7  0.0  701.1  969.8  119.4  0.4 

 

 

2) 週間輸出高(単位:千トン) 

  輸出量  輸出量累計  USDA予想 
  今週  先週  今年度  昨年度   
コーン  1,193.6  1,149.8  24,513.9  19,969.8  45,720 
大豆  439.1  545.1  15,218.8  19,412.3  21,230 
小麦  485.8  519.7  20,531.4  22,826.7  28,580 
大豆粕  67.8  157.0  3,147.2  4,566.8  6,350 
大豆油  37.5  31.4  581.7  748.7  1,000 

 

 

本日のトーメンの意見

 

遅くとも、4月始めには安値に向かうと予想する。それまでは、行ったり来たりしながら若干レベルを切り上げる。

昨年の12月にロシア向け食糧援助が噂されてから最終決定するまで、穀物相場は多いに湧いた。コーン・大豆はその数量が少なかったことから、決定後に相場を切り下げたが、主要援助物資となったはずの小麦でさえ、長く時間を待たずにその効力を失い、先月まで底値さがしの展開となった。 

言うまでもなく、海外食糧援助は国内農家の支援が目的である。今回の援助やCRP増枠案など一連の政策も例外ではない。そもそも、政策によって国内農家を支援する理由は、中長期的に相場を押し上げる要因が少なく、無策のままでは安値が続く可能性が高いからである。つまり、今回のように次々と政策が検討される時こそ、相場の腰は弱いと見るべきだ。そして、昨年の援助時のように、支援政策は、検討されているときが花なのである。完全に需給を変化させられる新政策が出てこない限り、その影響の持続力はない。政策が決定するか、あるいはギブアップされた後に、市場はその需給がまだまだ緩いことに始めて気づき、相場は落ち着くべきところまで下げ始める。 

3月に入ってからの上げ局面は、弱材料が出尽くし、ファンドの売り越しも増えきったところに、政府の支援策が次々とでてきたために、相場がサポートされた。その意味では、良いタイミングで手を打ったと言える。しかしながら、悲しいかな、需給環境を根本的に変えるという本質に迫っているとは言い難い。 

中長期的には、「農家に残された期待は、悪天候だけ。」といったところであろうか。 (F)