(株)トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

1999年3月22日

本日の相場

とうもろこし   --- 変わらずの寄付き、高値引け ---

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
99 MAR  225-24  229 1/2  224  228 3/4  +3  1028  -614 
99 MAY  228 3/4-28 1/2  232 3/4  228 1/4  232 1/4  +3 1/4  126720  +80 
99 JUL  236-35 1/2  239 1/4  234 1/2  238 3/4  +3  104028  -1614 
99 SEP  240 3/4-41 1/2  243 3/4  240 1/2  243 1/2  +2  24316  +86 
99 DEC  247 1/2-48  250 1/2  247 1/2  250 1/4  +2  73796  +1819 
00 MAR  254 1/2-55  257 3/4  254 1/2  257 1/4  +2  10903  +490 
            346408  +349 

 

大豆       --- 高値寄りつき、高値引け ---

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
99 MAR  483  492 1/2  483  492 1/2  +8 1/4  342  -335 
99 MAY  488-87  500  487  499 1/4  +10  62954  +175 
99 JUL  497 1/2-96 1/2  509  496  508  +10 1/2  46204  +249 
99 AUG  499 1/2  511 3/4  499 1/22  511  +11  15632  -386 
99 SEP  501-02  513 1/2  501  512  +11 1/4  6394  -7 
99 NOV  510-09 1/2  522  509 1/2  521 1/4  +10 3/4  30735  +25 
            165640  -236 
  MEAL  CHG    OIL  CHG    WHEAT  CHG  NY-YEN 
MAR  13530  +80  MAR  1915  +28  MAR  272  +4  117.90-118.45 
MAY  13820  +310  MAY  1943  +33  MAY  276 1/4  +1/2   
JUL  14000  +300  JUL  1972  +38  JUL  286 1/2  +3/4   
AUG  14150  +310  AUG  1986  +28  AUG  297 1/2  +3/4   
                   

 

本日の相場の動き

 

ファンドの大量買いが継続。

金曜日の定期市場を受け、現物フラット価格が上昇し、週末の農家売りはかなりあったようだ。そのため、金曜日の行き過ぎ感も感じられ、寄付きは若干の安値からとなった。ところが、ファンドがまだ本気で買い上がる姿勢であるであることを市場が認識するまでには、30分程度しか必要がなかった。ファンドの買いは、特定商品に限られず、コーン・大豆・大豆粕・大豆油、さらには途中小麦までもがその標的になり、相場は静かな寄付きの様相が突然ムードを変えることになった。 

背景のファンダメンタル要因としては、今日も政府の食糧援助の話であった。ワシントンでUSDAがロシアの使節と食糧援助の件について協議しており、近日援助内容がまとまるであろうこと。北朝鮮向けに、大豆製品・コーンを計10万トン援助することが決定したこと。韓国向けGSM信用供与が今週正式承認されることなどである。また、金曜日の飼養牛報告で、意外に大きな導入数(昨年比120%)が発表されたことも、今年後半の資料需要に期待をもたせた。 

それ以上に、本日の買いの原動力はテクニカルな要因であったようだ。昨金曜日にコーン・大豆で10日、20日、50日移動平均線すべてを上回ったことが、ファンドの動きを一方向にまとまらせ、コーンにおいてはファンドの買いは2万コントラクト以上、大豆も4千コントラクト近くを買い上がらせることになった。 

一方、この相場を見て商業筋、農家からのヘッジ売りの動きも少なくなかった。特にコーンにその動きが強く見られ、2万コントラクトというファンドの記録的な買い数量のわりには、そのおかげで相場が3セント前後高で抑えられたといっても良いであろう。 

 

各生産地の天気予報および状況

 

アルゼンチン 今週は、コーン・大豆地域に雨が広がり、収穫作業を遅れさせることになりそうだ。ひまわりには、雨のため若干のダメージがでてくる可能性があるが、コーンにはダメージの発生はほとんどないと思われる。6-10日予報でも、雨がちとなっており、ひまわりには脅威となる。大豆には、今現在の雨は最適のものとなっている。

ブラジル 雨は依然少ない。今週も収穫は順調に進むであろう。ダメージの発生も見られない。6-10日予報も特に北側3分の2の地域ではドライ予報になっており、収穫作業に支障はないであろう。 

南アフリカ 雨は今後2-3日間続きそうだ。このところの雨はカーネル形成を助けている。今月末までには、水分不足で悩まされることなく、成熟期に入ることができそうだ。 

 

本日の発表等

輸出検証高(3月16日の週:千ブッシェル) 

 

  発表数字  事前予想 
コーン  38,083  36-41 
大豆  13,497  14-19 
小麦  12,789  15-20 

 

ブラジル収穫進捗(サフラス発表) 

今年20% (昨年19%、平均21%) 

 

中国の粕輸入税 

中国が1月1日に溯って大豆粕、菜種粕、綿実粕に13%の輸入税を課すとアナウンスした。これにてクラッシュマージンが若干改善されるとみられている。 

 

本日のトーメンの意見

 

(コーン)

3月中はレベルを切り上げる動き、それから安値への動きを予想。 

意に反し、投機家はその定期ポジションを買い持ちに突っ込ませた。ここまで来てしまえば、ファンドは半年以上の長きにわたって続けた売りサイドから始める取引姿勢を転換したと考えるべきであろう。つまり、ファンダメンタル的にも下げ一辺倒の要因だけではなくなったと判断したと見られる。これ以降は、新穀の生育状況に話題がうつるわけで、計算上はある程度緩い期末在庫が予想されても、不作の場合のリスクを勘案すると売りからのアプローチはしにくい、と言ったところであろうか。 

ファンドの激しい動きが終わったころには、そろそろ作付け期の走りに入るであろう。そうすると、天候頼みの相場展開となる。本日、天気予報家ジョン・デービス氏によると、「米国南部、それから中西部のほとんどの地域で、土壌水分は潤沢であり、今後少々雨が少なくても、PROBLEMという言葉を使わねばならないほど状況が悪化する可能性はきわめて少ない。」とコメントしている。それでも作付けがほぼ終了するまでは、ある程度の天候のプレミアムが相場に反映されることはあり得るであろうが、現段階としては作付け環境は理想的であることは間違いなさそうだ。 

コーン農家の未売在庫は、依然例年に比べて大きいと言われている。本日の売り数量は数年間のうちで最も多かったと見られた。ファンドの2万コントラクトもの買いがあったからこそ、上げての展開となったが、農家の売り意欲は徐々に強くなっていることがうかがえた。天候プレミアム以外、現在の天気予報、現在考えられる需給バランス、を考えれば、いつまでも一方的に高くなる相場は想像できない。もう一段の高値のあと、修正安を予想する。 

 

(大豆) 

ファンドの動き次第。 

農家売りが出たにもかかわらずファンドのショートカバーがそれを消化してしまった。特に農家売りの遅れていたとうもろこしに大量の農家売りが出たにもかかわらずファンドの買いが大きく上回り相場を上昇させた事はファンドの買い意欲の強いあらわれとなっている。大豆もしばらくはファンドの買いが続きそうだ。問題はいつまで続くかである。 

ファンドのポジションはオプションも含めるとまだ7,000コントラクトのショートになっていると考えられている。ファンダメンタルが何も変っていないのは周知の事実であり今の状況で大きくロングになる事は考えずらくあと7,000コントラクト程の買いがひとつの目安となる。 

また価格の面から見た場合に最近(2月の初め)の高値5月限の519を次のターゲットに考えるもの、また今日の5月限の引けが50日間移動平均価格とほぼ同じでありファンドがよく使う次の長期移動平均価格が100日間であることから100日間移動平均価格の539-3/4までを次のターゲットに言う者もいる。しかしローン価格を超えるまで農家が指をくわえているとは思えずこれは実現性が薄いとみる。 

来週31日には在庫レポートと作付け面積意向レポートが控えており、明日上げた場面当たりでセットバックが入るようであれば今回の上げはここまでにてレポートまでは静かな相場を予想するが明日も上げた場合は519あたりまでの実現性が大きくなってくる。(N)