(株)トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

1999年4月9日

本日の相場

とうもろこし   --- 安値寄付き、高値引け ---

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
99 MAY  216 1/4-16  218  215 1/2  217 3/4  +1 1/4  101328  -3842 
99 JUL  222 1/4-22  224  221 1/4  223 3/4  +1 1/2  109692  +1714 
99 SEP  228 1/4-28 1/2  230 3/4  228  230 1/2  +2  25406  +221 
99 DEC  237 1/2-37  239 1/2  236 1/4  239  +1 1/2  86815  -27 
00 MAR  246 1/4-46  247 1/2  245 1/4  247 1/2  +1 1/2  14704  +32 
00 MAY  250  252  249 3/4  252  +1 1/2  1118  +9 
            344723  -1840 

 

大豆       --- 安値寄付き、高値引け ---

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
99 MAY  477-76 1/2  481 1/2  475 1/2  480 1/2  +3 1/4  52386  -1280 
99 JUL  485 1/2-86  490 1/2  485  489  +3  47910  +1272 
99 AUG  488 1/2  493  488 1/2  492  +3 1/2  14696  +42 
99 SEP  492 1/4  496  492 1/4  494 3/4  +2 3/4  7494  +69 
99 NOV  501-00 1/2  505  500  504  +2 3/4  36433  +1161 
00 JAN  511 1/2-12  516  511 1/2  514 3/4  +3  1729  +3 
            163124  +1278 
  MEAL  CHG    OIL  CHG    WHEAT  CHG  NY-YEN 
MAY  13340  +130  MAY  1863  +12  MAY  265 3/4  -3  120.80-121.25 
JUL  13550  +80  JUL  1887  +10  JUL  276 1/4  -3 1/2   
AUG  13700  +70  AUG  1901  +8  SEP  286 1/2  -3 3/4   
SEP  13840  +100  SEP  1916  +6  DEC  303  -3   
                   

 

本日の相場の動き

 

需給報告後にしては、注文量が少なく変動幅が小さかった。

トレーダーの目が派手な動きをする株式相場へ向いていたのか、需給報告発表の日にもかかわらず、その内容にインパクトが少なかったせいもあり、穀物相場は迫力に欠けた。 

コーン : 期末在庫の上方修正は、セッション開始前に消化された。相場価格には直接反映されず、他商品の動きに注目が移った。しかし、上げが予想された大豆に大きな変化が見られなかったため、コーンも行き場を失い、特徴のない動きとなった。小麦が世界需給の緩みから売られていたため、安めとなったかと思うと、最後には商業筋の買いにより高めにて引けた。中国が2000年以降コーン輸入関税を1%に引き下げ、輸入可能枠を450万トンに設定することが合意されたことも、少しだけ価格支援材料になった。 

大豆 : 期末在庫が下方修正され、強めの展開。しかしながら、4.3億ブッシェルの在庫は86年以来最も重い在庫であることが、上値を削った。途中、商業筋が大豆粕の買いに入ったことが、大豆の押し上げ要因になり、そのレベルのまま引けた。98/99年クロップの生産量が過大であったという見方から、途中旧穀売り・新穀買いのスプレッドも見られた。 

本日のファンドの動きは、コーン2,400コントラクトの売り、大豆はほぼイーブンであった。 

 

需給報告、コーンには中立的、大豆にはやや強材料 

本日朝、USDAの需給報告が発表された。 

コーンでは、98/99国内飼料需要が7,500万ブッシェル下方修正された。それを主因として、期末在庫は8,800万ブッシェル増加することになったが、事前予想平均に近いものであり、相場に直接インパクトを与えることはなかった。世界需給では、南アフリカ生産量が600万トンに100万トン下方修正された以外は、大きな変化がなく、結果として、本日の報告内容はコーンには刺激的な内容にはならなかった。 

大豆の98/99期末在庫は、4,000万ブッシェルの下方修正。しかし、その主因となったresidualの5,000万ブッシェルの増加は、3月末の在庫報告内容から98/99生産量を多めに見込みすぎであった公算が強くなったための、修正分であろうとされた。そのため、実質的な変化はほとんどないと見る向きもあった。また、その他としてはアルゼンチンの生産量が50万トン下方修正され、1,870万トンとされたことが、少し強い材料ととられた。 

 

各生産地の天気予報および状況

 

米国コーンベルト この2,3日中西部には雨がみられる。ところどころ烈しい雨となっているが問題は見られない。この降雨により土壌水分は申し分がないほど潤沢になっている。この雨によりコーンの作付けに多少の遅れがあるであろうが、今月後半に平年以上の降雨が続かない限り、現在の遅れが問題になることはないであろう。

アルゼンチン 最近のドライな天候によりコーン、ひまわり、大豆の収穫は順調にすすんでいるが今週末は雨の為遅れそうだ。しかしダメージを起すような雨にはならない見込み。来週前半にはまたドライな天候が戻ってくる。次の降雨は早くて来週水曜日の予想。 

ブラジル 平年以上にドライな天候が収穫を順調にすすめている。北部2/3の地域は後2週間で収穫が完了する見込み。最近のドライパターンにより収穫ロスは平年以下になるであろう。 

 

NWS 6-10日天気予報 

 

  気温(平年)  降水量(平年) 
西部コーンベルト 

B(48) 

 

N(0.47/2) 

 
東部コーンベルト 

B(53) 

 

A(0.47/2) 

 
デルタ 

B(64) 

 

A(0.83/2) 

 

価格支援材料。東部コーンベルトで降水量が多く、また東西コーンベルトの気温が低い事が作付け作業開始を遅らせる可能性がある。 

 

本日の発表等
1)NOPA週間搾油高(単位:千ブッシェル、大豆粕輸出量はトン

 

  今週  先週  昨年同期 
搾油量  29,129  30,405  31,070 
搾油量(OCT01'98〜)  839,828  810,699  879,942 
大豆粕輸出  121,329  111,909  126,182 

 

2)USDA SUPPLY /DEMAND REPORT 

@ USDA SUPPLY/DEMAND REPORT; 米国産大豆(単位:百万ブッシェル) 

  1997−1998   1998-1999  
  MAR  APR9  MAR  APR9 
作付面積(百万エーカー)  70.0  70.0  72.4  72.4 
収穫面積(百万エーカー)  69.1  69.1  71.8  70.8 
単収(ブッシェル/エーカー)  38.8  38.9  38.9  38.9 
         
初期在庫  132  132  200  200 
生産量  2,689  2,689  2,757  2,757 
輸入  5  5  6  6 
・供給合計  2,826  2,826  2,963  2,963 
搾油用  1,597  1,597  1,560  1,560 
輸出用  870  870  780  770 
種子・飼料用  86  86  88  88 
その他  72  72  65  115 
・需要合計  2,626  2,626  2,493  2,533 
期末在庫  200  200  470  430 
農家平均価格($/ブッシェル)  6.47  6.47  4.95-5.15  5.00-5.10 

A USDA SUPPLY/DEMAND REPORT;米国産大豆粕(単位:千S/T) 

  1997/98  1998/99 
  MAR  APR9  MAR  APR9 
初期在庫         210  210  218  218 
生産量  38,171  38,171  36,807  37,807 
輸入量  55  56  50  50 
・供給合計   38,436  38,437  37,075  38,075 
国内消費  28,888  28,889  29,800  29,800 
輸出量  9,330  9,330  7,000  7,000 
・需要合計  38,218  38,219  36,800  36,800 
期末在庫  218  218  275  275 

B USDA SUPPLY/DEMAND REPORT;米国産大豆油(単位:MIL POUND) 

  1997/98  1998/99 
  MAR  APR9  MAR  APR9 
初期在庫         1,520  1,520  1,382  1,382 
生産量  18,143  18,143  17,620  17,605 
輸入量  60  60  63  58 
・供給合計   19,724  19,724  19,065  19,045 
国内消費  15,264  15,264  15,650  15,500 
輸出量  3,077  3,077  2,205  2,350 
・需要合計  18,341  18,341  17,855  17,850 
期末在庫  1,382  1,382  1,210  1,195 

C USDA SUPPLY/DEMAND REPORT; 米国産コーン (単位:百万ブッシェル) 

  1997−1998   1998-1999  
  MAR  APR9  MAR  APR9 
作付面積(百万エーカー)  79.5  79.5  80.2  80.2 
収穫面積(百万エーカー)  72.7  72.7  72.6  72.6 
単収(ブッシェル/エーカー)  126.7  126.7  134.4  134.4 
         
初期在庫  883  883  1,308  1,308 
生産量  9,207  9,207  9,761  9,761 
輸入  9  9  12  15 
・供給合計  10,099  10,099  11,081  11,084 
飼料用その他  5,505  5,505  5,700  5,625 
食用・種子用・工業用  1,782  1,782  1,870  1,860 
輸出用  1,504  1,504  1,800  1,800 
・需要合計  8,791  8,791  9,370  9,285 
期末在庫  1,308  1,308  1,711  1,799 
農家平均価格($/ブッシェル)  2.43  2.43  1.90-2.10  1.90-2.10 

 

3)コミットメントオブトレーダーズ(フューチャーズ) 

ファンドネットポジション 

  4/6現在  予想 
とうもろこし  34,106 コントラクト ロング  25,000-30,000 コントラクト ロング 
大豆  13,499 コントラクト ショート   2,500-4,000  コントラクト ロング 
大豆粕   2,809 コントラクト ロング   3,000-4,000  コントラクト ロング 
大豆油  28,251 コントラクト ショート  26,000-28,000 コントラクト ショート 

大豆において若干のロングと思われていたファンドがショートに転じており、来週のサポート要因。 

 

4)その他 

AA)ブラジル大豆収穫状況(サフラス発表) 

  今年 53%  昨年 57%  5年間平均 55% 

BB)ブラジル大豆生産予想(1998-99CROP/サフラス発表:百万トン) 

  今回 30.72  前回 30.92   USDA発表(4/9) 31.0 

 

 

本日のトーメンの意見

 

(コーン)

安値となるが、短期的な底値は近い。5月限215を切るところからは買い。 

USDAは本日の需給報告で、うまく相場をコントロールしたと評価できる。しかし、本日の大豆の動きを見ても、市場が本日の報告を鵜呑みにしていないのは明らかだ。どんな理由にせよ、在庫率が2%弱下がってその日の上げ幅が3セント、というのは奇異に映る。コーンは本日その方向を鮮明にしなかったが、大豆の上げに対する警戒心があったために下げきれなかったとも言える。ファンドが2千コントラクト以上も売っているのは、市場が中長期的需給に対して、悲観的である表われであろう。来週初めは、それが具現化され、弱含む展開となるのではないか。(天候にもよるが。) 

しかし、安値に対する楽観はそろそろ禁物となってきた。安値を着実に拾っていく姿勢が望まれる。先週の現物価格の動きが興味深い。先週は農家売りが極端に少なかった。にもかかわらず、現物価格は下落の一途。その原因は、輸出需要が農家売り以上の少なかったためだと想定された。しかし、昨日の週間輸出成約高では、決して少ないとは言えない80万トン以上。輸出需要はそれなりにあったのだ。ではなぜ、定期市場が下落しているにもかかわらず、現物価格も同時に下がったのか? 

農家による3月末の大量売り。平年比ずいぶん遅れていると言われていた農家売りが、定期市場高から割高となり、3月後半に一気に平年並みにおいついた。これが答えと推測する。つまり、それほど大量の供給が出たため、それが4月に入っても需要側でまだ消化しきれていなかったのだ。ただ、今日は違う。4月に入って下落傾向であった現物市場に、明らかな変化が見られ、堅調推移となった。その消化がかなり進んできたと見られる。これからは作付け期に入る。新たには大きな供給が期待できない。輸出需要はコンスタントだ。この影響は定期市場にじわじわと回ってくる。 

中長期的には安値を予想するが、とりあえずの底値は近い。 ( F ) 

(大豆) 

中期的には下落を予想するが来週前半は上値トライを予想する。 

数字だけをみれば強い需給報告であったが明らかにUSDAの作為のみられる内容であった為ほとんどインパクトを与えなかった。ファンダメンタルに変りはみられず中期的には契約新安値を再度トライすることになると思うが、下記理由から来週前半は上値を予想する。 

@コミットメントオブトレーダーズにて予想外のファンドのショートポジションが確認された事。 A6-10DAYSがCOOL&WETとなっておりとうもろこしの作付け遅れが話題とされるであろう事。Bロシア向け牛肉、家禽肉の食糧援助210百万ドルがアナウンスされた事。 Cエネルギー市場の上昇からCRBインデックスが上昇しており穀物市場もサポートされる可能性がある事。 Dレアルが堅調に推移している事、またブラジルでの滞船がまだ解決していない事。この為輸出市場に玉が出回りずらい状況が続いている。 E需給報告にてアルゼンチンの生産量が50万トン下方修正された事。サフラスがブラジルの大豆生産量も小幅下方修正した事。 F一度相場が上昇局面を迎えれば、たとえ作為ある作られた需給報告とはいえ期末在庫の下方修正は再度サポート要因として注目を浴びるのが相場の常である事。 

ただ上げた場面は売りチャンスであり売り上がりの方針でいきたい。(N)