(株)トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

1999年5月11日

本日の相場

とうもろこし   --- 小幅安寄付き、小幅高引け ---

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
99 MAY  216 1/4-15 3/4  220  217 3/4  219 1/2  +1  9609  -689 
99 JUL  219 3/4-19 1/2  223  220 1/2  222 1/4  +1/2  161755  -56 
99 SEP  223 3/4-24  227 1/2  225  226 1/4  +1/2  36111  +387 
99 DEC  231 3/4-31 1/2  235 1/2  232 1/2  234 1/2  +3/4  107399  +840 
00 MAR  241  244 3/4  242  243 3/4  +3/4  15954  +32 
00 MAY  244 3/4  248 1/2  247 3/4  248 1/4  +1 1/4  1782  +48 
            339419  +584 

 

大豆       --- 小幅安寄付き、安値引け ---

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
99 MAY  471  470 3/4  468 1/2  469 1/4  -2  3953  -517 
99 JUL  479 1/2-78 1/2  480  476  477 1/2  -1 1/2  71943  -2790 
99 AUG  482  482 1/2  479 1/2  480 1/4  -1 3/4  18296  -121 
99 SEP  483 1/2  484 1/2  481 1/2  482 1/2  -1 1/4  9849  +31 
99 NOV  491  492 1/2  489  491  -1  47872  -299 
00 JAN  501  502 1/2  499 1/2  501  -1 1/4  3513  -106 
            159162  -3790 
  MEAL  CHG    OIL  CHG    WHEAT  CHG  NY-YEN 
MAY  13140  +30  MAY  1838  -24  MAY  258 1/2  +2 3/4   
JUL  13290  +50  JUL  1860  -24  JUL  267  +3   
AUG  13440  +120  AUG  1874  -24  SEP  276 1/2  +1 3/4   
SEP  13550  +100  SEP  1888  -28  DEC  291 1/2  +1 1/4   
                   

 

本日の相場の動き

 

取引範囲が狭い展開。

コーンの場合、相場を支配したのは明日の需給報告。昨日発表の進捗が予想の上限であったため、寄付きこそ小安くなったものの、すぐにプラスサイドへ転回。背景には、需給報告を前にして、4万コントラクト以上の大量売り越しを抱えるファンドのポジション減らしがある。その後も緩やかなショートカバーが続いたが、相場の勢いをつけるだけの量は無く、1セント高を上下する時間が取引終了まで長く続いた。 

大豆は弱含んだ。進捗率が意外に良かったことがその主因。また、パーム・ココナッツ油が先日から下落の一途となっていることが大豆油に影響し、売られていることも大豆ピットの売りムードを促した。需給報告前で取引量は少なかったが、コーンに比べてその売り越しポジションは大きくないせいもあり、ショートカバーが先行する動きにはならなかった。 

中西部は西部を中心に雨となっており、これから雨が東進することが見込まれているが、コーン・大豆ともに進捗が平年以上になったことから、本日の相場の大きな要因にはなっていなかったようだ。 

本日のファンドの動き: コーン2,300コントラクトの買い、大豆はほぼニュートラル 

 

クロップキャスト社、夏場の乾燥気味を予想 

クロップキャスト社は本日、今年の夏は中西部で乾燥気味の天候になる可能性があると示唆した。 

同社は、まず南方振動指数などのデータから、ラ・ニーニャ現象が強まっていることを指摘。西海岸沖に海水面温が平年より低い水域が大きいと報告しており、この現象が見られる年は、米国南西部で雨がち、中央部で乾燥気味となる傾向があると言う。過去の同様パターンの年から見て、今年は6月後半から8月初めてにかけて、ミシシッピ川上流西部(つまり、西部コーンベルト)で乾燥天候となると予想した。東部コーンベルトに関しては、平年並みの降水量となると言う。 

コーン・大豆相場では、昨日からこの噂が材料視されており、買いの一要因となった。しかし、過去の同パターンの年に必ずしも中西部が乾燥天候であったわけではない、という他専門家の意見もあるようだ。 

 

各生産地の天気予報および状況

 

米国コーンベルト 西部ベルトで降っている雨は、今後3日間で徐々に東に位置をずらして行く。コーン作付けは、雨が特に激しいネブラスカ州以外は、晴れ間を縫って進んでいる。大豆作付けも、特に東部で順調に進んでおり、全体でも平年以上のペースを保っている。

アルゼンチン 今週のドライ予報は変わらず。コーン・大豆の収穫作業進捗に問題は見られない。 

ブラジル 雨は限られた地域のみ。南部の収穫も順調。問題は見られない。今後2週間で収穫作業は完了する。 

 

本日の発表等
1) ローンデータ (単位:百万ブッシェル)

−とうもろこし− 

  5月4日  先週比  Forfeight計  先週比  Redeem合計  ローン合計 
1997CROP  0.6  -0.1  21.2  unch  1,115.2  1,137.0 
1998CROP  1,300.6  -9.2  0  unch  294.1  1,594.7 

−大豆− 

  5月4日  先週比  Forfeight計  先週比  Redeem合計  ローン合計 
1997CROP  0.2  unch  6.6  unch  259.1  265.9 
1998CROP  214.6  -2.4  0  unch  116.0  330.6 

 

2) 受渡可能在庫 (百万ブッシェル) 

 

  5月7日  前週  前年同期 
コーン  8,955  9,484  12,082 
大豆  6,507  6,542  2,685 
小麦  35,479  36,020  29,116 

 

本日のトーメンの意見

 

(コーン)

安値を予想する。 

本日の相場の中心は、ファンドによる報告前のポジション調整だ。しかし、4万〜4万5千コントラクトもショートを抱え込んだファンドが、需給報告前にわずか2,500コントラクトのポジション調整。需給報告に驚きはないという読みもあったであろうが、何よりもほとんどのファンドがそのショートポジションに不安を持っていないことを示している。 

明日の需給報告にもよるが、大方の予想は新穀需給は引き続いて緩い。現在の価格レベルはここ10年の最安値圏と言っても良いレベルであるが、90年代に2年続けて15%以上の期末在庫率であったことは無く、相場の急な上げは6月中旬からの天候懸念までは想像しにくい。また、大豆油の下値余地から大豆のさらなる下げが予想される。コーン相場に急落はなくとも、高値への余地は小さい。 

 

(大豆) 

安値を予想。 

コーン作付けの最も危険な時期は去った。平年を遥かに超える雨量にもかかわらず、平年以上の作付けペースは、作付け作業が構造的に速くなっていることを意味している。これからは、大豆の作付けが注目される。が、大豆の場合は、NO TILLフィールドが50%におよんでいると見られ、コーンよりも作付け条件はさらに良い。もはや、天候プレミアムが大きく相場に反映されるとは思えない。 

パーム油の増産が大豆相場に影を落としている。ヨーロッパやインドのパーム油輸入量が大幅増加しているものの、マレーシア生産量生産量はそれを凌駕している。3月・4月と前月比20%以上の生産量伸びを見せ、在庫が増加、この傾向は6月あたりまで続くと見られている。昨年エルニーニョでパーム実収穫量がこの時期落ちたことからの反動である。大豆油主導の大豆3品安が当分の傾向となりそうだ。