(株)トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

1999年5月12日

本日の相場

とうもろこし   --- まちまち寄付き、高値引け ---

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
99 MAY  219 1/2-19 3/4  223 1/4  219 1/2  220 1/2  +1  9003  -606 
99 JUL  221 3/4-23 1/4  226 1/4  221 3/4  223 1/4  +1  159765  -1990 
99 SEP  226 1/2-26 3/4  230 1/2  226 1/2  227 1/2  +1 1/4  36319  +208 
99 DEC  234-35  238 1/4  234  235 1/2  +1  107376  -23 
00 MAR  244 1/4-45  247 1/2  244 1/4  244 3/4  +1  16235  +281 
00 MAY    251 1/2  249  249  +3/4  1804  +22 
            337342  -2077 

 

大豆       --- 小幅安寄付き、安値引け ---

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
99 MAY  467 1/2-67  473  467  468  -1 1/4  3640  -313 
99 JUL  474 1/2-75 1/2  481 1/2  474 1/2  475 1/4  -2 1/4  71311  -632 
99 AUG  477 1/2-78  484 1/2  477 1/2  478 1/4  -2  18317  +21 
99 SEP  481-81 1/2  486 1/2  480 1/2  481  -1 1/2  9817  -32 
99 NOV  488-89  495  488  488 3/4  -2 1/4  47913  +41 
00 JAN  499  504  498 1/2  499 1/4  -1 3/4  3512  -1 
            158275  -887 
  MEAL  CHG    OIL  CHG    WHEAT  CHG  NY-YEN 
MAY  13220  +80  MAY  1825  -13  MAY  262  +3 1/2   
JUL  13340  +50  JUL  1844  -16  JUL  270 1/2  +3 1/2   
AUG  13480  +40  AUG  1863  -11  SEP  280  +3 1/2   
SEP  13610  +60  SEP  1877  -11  DEC  294 1/2  +3   
                   

 

本日の相場の動き

 

ショートカバー継続するも、終盤値を削る。

コーンにおいては、今日もファンドの動きに相場が従った。需給報告にこれといった弱材料がなかったことから、今週の傾向であるショートカバー買いを入れ始める。西部ベルトでは雨が継続しており、売り物は当初限られたことで、ほぼ右肩上がりに値をあげていった。需給報告が比較的弱材料ととられた大豆売りをかけながらコーンを買うスプレッドを活発に行うファンドも多く、午後になって各限月4セント前後も上昇するに至った。 

そこから、ここ最近無かった動きが出始める。農家売りである。7月限が225を超えたところから、旺盛な農家売りがファンドの買いを受け止め始め、勢いが止まる。どうしても7月限50日平均の226-1/4が抜くことができず、その失望感からファンドが売りに転回、高値から約3セント下げての引けとなった。 

大豆については、需給報告に驚きはなかったものの、小麦・コーンに比べれば、新穀の期末在庫や生産量等の弱材料が散見されたため、若干の安値寄りつきとなった。しかし、中西部西側の雨による大豆作付け最盛期に対する影響が懸念され、また、コーン・小麦が値を上昇させていたことへの追随もあり、しばらくすると高値へ引っ張られて行った。ただ、ファンドのコーン買い・大豆売りのスプレッド取引によって上値を制限され、また、大豆油が引き続き売られていることも、コーン・小麦相場へのそれ以上の追随を阻んだ。 

終盤コーンが崩れ始めたら、大豆は高値にいる意味を失い、急速に値を戻し始め、安値に突っ込んだまま、取引終了した。 

本日のファンドの動きは、コーン7,600コントラクトの買い、大豆1,400コントラクトの売りと見られる。 

 

 

需給報告、材料視されず 

本日朝USDAから発表された需給報告は、その驚きの少ない内容から相場に直接目立った影響を与えなかった。 

99/00年度クロップの予想が始めてなされた。コーンはその生産量を前年比落としたものの、期末在庫は市場予想をわずかに上回る18.29億ブッシェル。大豆は史上最高であった98/99年を上回る28.8億ブッシェルの生産量。輸出量を過去最高に仕立てたものの、期末在庫は過去最高の5.95億ブッシェルが予想されている。この極めて高い大豆輸出量に関しては、その根拠に疑問符がつく。いずれにしても、コーン・大豆ともに本日のところは相場に影響を与えなかったが、生育が順調に進みこの発表数字が実現される公算が高くなってくれば、大きな弱材料になる潜在性をもった数字であることは間違いない。 

98/99年度クロップにはUS・世界ともに、大きな変化が無かった。 

新穀の期末在庫増は、事前に予想されていたものでもあり、本日の相場において、ファンドのショートカバーを抑える材料にはなりえなかった。 

 

各生産地の天気予報および状況

 

米国コーンベルト 今後2日間は、東部3分の2の地域で雨が続く。本日までは西部地域で雨があったが、この地域は今後ドライになる。ネブラスカ州のコーン作付け遅れが注目されるが、今週後半は問題なく進捗するであろう。

アルゼンチン 今後10日間は雨が少ないと見られ、収穫作業は急ピッチで進むことになる。大豆収穫は、あと一週間程度で完了、コーンはあと2週間くらいと見られる。 

 

NWS6-10日天気予報(5月18〜22日) 

 

  気温(平年)  雨量(平年量/日) 
西部コーンベルト  A(65)  A(0.71/2) 
東部コーンベルト  A(68)  N(0.65/2) 
デルタ  A(76)  B(0.67/1) 

現在コーン作付けの遅れが目立っている西部ベルトで、さらなる雨予報は強材料。 

 

本日の発表等
USDA SUPPLY /DEMAND REPORT

@ USDA SUPPLY/DEMAND REPORT; 米国産大豆(単位:百万ブッシェル) 

  1998−1999   1999-2000  
  APR  MAY12  MAY12 
作付面積(百万エーカー)  72.4  72.4  73.1 
収穫面積(百万エーカー)  70.8  70.8  72.0 
単収(ブッシェル/エーカー)  38.9  38.9  40.0 
       
初期在庫  200  200  430 
生産量  2,757  2,757  2,880 
輸入  6  6  6 
・供給合計  2,963  2,963  3,315 
搾油用  1,560  1,560  1,635 
輸出用  770  770  930 
種子・飼料用  88  88  86 
その他  115  115  69 
・需要合計  2,533  2,533  2,720 
期末在庫  430  430  595 
農家平均価格($/ブッシェル)  5.00-5.10  5.05  3.95-4.75 

 

A USDA SUPPLY/DEMAND REPORT; 米国産コーン (単位:百万ブッシェル) 

  1998−1999   1999-2000  
  APR  MAY12  MAY12 
作付面積(百万エーカー)  80.2  80.2  78.2 
収穫面積(百万エーカー)  72.6  72.6  71.6 
単収(ブッシェル/エーカー)  134.4  134.3  131.8 
       
初期在庫  1,308  1,308  1,774 
生産量  9,761  9,761  9,445 
輸入  15  15  10 
・供給合計  11,084  11,084  11,229 
飼料用その他  5,625  5,625  5,625 
食用・種子用・工業用  1,860  1,860  1,925 
輸出用  1,800  1,825  1,850 
・需要合計  9,285  9,310  9,400 
期末在庫  1,799  1,774  1,829 
農家平均価格($/ブッシェル)  1.90-2.10  1.95-2.05  1.80-2.20 

 

 

 

本日のトーメンの意見

 

(コーン)

安値を予想。 

ショートカバー意向は意外に強いようだ。弱材料が出尽くしたとの意見がある。短期的にはその通りかも知れない。目の前に新たな弱材料が出てくる可能性がないから、ファンドがその売り越しを減らしにかかる。それは自然な動きであるが、そこに強材料が存在するからではない。今日のUSDA報告を穴が空くほど冷静に見つめれば、受粉期の天候が云々される6月中旬以前にファンドの買いが一服した後の相場の動きは安値へのアプローチしか見えてこない。 

また、本日の農家売りはある意味でセンセーショナルであった。目先の弱材料が無くなったと思っていた市場を慌てさせたことは確かである。本日の中盤までの動きには、「ひょっとして今後数週間、大量ショートカバー局面が続いていくのでは。」と不安にさせられた。しかし、農家のアドバイザー達の多くは、99/00年度クロップまでの価格低迷を予想しており、農家手持ちの在庫を早目に売り払うように勧め始めている。上値には、抵抗線が存在する。 

ファンドの買いが一服すれば、と述べたが、一服する時期はそう遠くない。 ( F ) 

 

(大豆) 

安値を予想。 

シカゴ穀物取引所で扱われている商品の中で、相場から見ると大豆が最も買いにくい商品だ。作付け天候が買われる材料ではあるが、以前から述べているように、よほど雨が続かない限り、問題は発生しにくい。食用油の東南アジア市場は続落しており、大豆油が引き続き大豆の足を引っ張るであろうし、本日の期末在庫も今日のセッションに直接影響せずとも、弱材料には変わりはない。ファンドは本日、コーンを旺盛に買い上がったにもかかわらず、大豆には手をつけないどころか、どちらかと言えば売りサイドであった。 

明日は6-10日予報から堅調推移も予想されるが、現在相場をかろうじて支えている中西部の雨が今後除かれれば、下値の余地は大きい。( f )